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VRアトラクションを堪能! 「VR ZONE SHINJUKU」を一足先に体験!
ワイワイ叫んで楽しめる、国内最大級のVRエンターテインメント施設
2017年7月13日 07:40
バンダイナムコエンターテインメントは、東京・新宿に国内最大級のVR施設である「超現実エンターテインメントEXPO『VR ZONE SHINJUKU』」を7月14日にオープンする。これに先立ち報道向けに内覧会が開催されたので、その模様をお届けしよう。
施設は2階建てで、敷地面積は1,100坪(約3,500平方メートル)。VRに対応する「マリオカート」や「新世紀エヴァンゲリオン」、「ドラゴンボール」、「機動戦士ガンダム」、「装甲騎兵ボトムズ」といったコンテンツのほか、人力飛行機で空を飛ぶアトラクション、恐竜に襲われる恐怖、釣りなどの体験ができるアクティビティが全部で16種類用意されている。使用されているVRシステムは「HTC Vive」だ。施設にはこのほか、食事をすることができるカフェ&ダイナー「GLAMPER'S」や、お土産品を扱う「VR ZONE store」もある。
とりあえずチケットの購入の流れを説明しておくと、Webサイトかスマホアプリで購入できるようになっており、Webで購入した場合はQRコードを窓口に提示してチケットと交換。アプリであれば入場券QRを画面に表示しておき、自動改札機のようなゲートにかざして入場することになる。
体験できるVRアクティビティは「RED」、「BLUE」、「YELLOW」、「GREEN」にそれぞれ分かれており、同じ色のチケットで体験可能。4,400円(税込)で販売される「1day4チケットセット」には入場チケットと各色のチケットが1枚ずつ付いている。これに加えて新たにアクティビティを体験したい場合は、別途当日チケット(1,200円)を購入すれば大丈夫なのだが、当日チケットは混雑状況により販売されない場合もあるので注意が必要だ。
気分は「マリオ」キャラクター!「マリオカート アーケードグランプリVR」
ではここからは、「VR ZONE SHINJUKU」で新たに公開された6つのアクティビティを中心にご紹介していこう。まずは「マリオカート アーケードグランプリVR」だ。これは「マリオカート アーケードグランプリ」がVRになったもの。マリオ、ルイージ、ヨッシー、ピーチ姫の4人に分かれて対戦する。NPCとしてクッパ大王とワリオも登場する。
ゴーグルとヘッドフォン、それに両手にViveトラッカーを装着したらプレイ開始だ。ハンドルのほかは、右足でアクセル、左足でブレーキを操作する。コースはマリオカート アーケードグランプリそのものだが、実際にVRとして中に入ると、その臨場感は半端ない。ハンドルもフォースフィードバックで、シートもガクガク震えるようになっているので、マリオカートの世界に入ってプレイしているような気分になれる。
お邪魔アイテムには「バナナ」、「ハンマー」、「ミドリこうら」の3アイテムを用意。途中で風船につながれて浮いているので、それに手を伸ばして取って、相手に投げたり、ハンマーでたたいたりして邪魔をする。なおVRなので後ろを向いて、後ろの相手に投げることも可能だ。
コースでは、巨大なパックンフラワーが現われて横からかみついてきたり、上からドッスンが落ちてくるところや、ボムへいが横切っていて、それに当たると爆発してしまうといった、「マリオカート」ならではの仕掛けがたっぷり用意されているほか、カイトを使って空中を滑空するシーンも登場する。コース中ではレースが白熱するようにバランスが調整されているのか、1人がぶち抜いて去って行くというパターンはなく、抜きつ抜かれつ、デッドヒートを楽しむことができた。
なお最後だが、何秒で到着したとか、順位は何位だという表示は一切現われない。多分そんな順位とかを気にするよりも、「みんなでわいわいやって、『マリオカート』をプレイしたら楽しいじゃん!」という意味が(アトラクションの制作に)強く出されているように感じた。
君は使徒を撃退できるか――「エヴァンゲリオンVR The 魂の座」
次に体験したのは「新世紀エヴァンゲリオン」のアクティビティ、「エヴァンゲリオンVR The 魂の座」だ。エントリープラグ内にあるエヴァのコクピット(魂の座)を再現したもので、シートの左右にはスティックが付いており、それでエヴァを操縦する。これは3人ひと組で体験するようになっており、零号機、初号機、弐号機に分かれてプレイすることになる。設定としては、第3新東京市に第10使徒が現われ、それを撃退するという内容だ。アンビリカルケーブルなしの状態で、活動限界までに使途を倒すことが目標となる。
シートに座り、ゴーグルとヘッドフォンを装着したらプレイ開始。LCLが注入され、下からせり上がってくる。顔のあたりを越えるときには前から風までやってくるという手の入れよう。そのあとはA10神経回路接続、シンクロ率計測といった、エヴァの発進シーンそのものが再現される。首を動かして周りを見渡すと僚機が見える。ミサトさんやマヤとのやりとりを経て、エヴァの固定を解除。射出口が開き、エヴァが発進する。その時はぜひ上を向いて、エヴァが上にかっ飛んでいるシーンを体験してほしい。
地上に出るといきなり第10使徒と遭遇。「あまり近づきすぎるとやられるわよ」とミサトさん。でも近づかないとATフィールド張られていて攻撃当たらないんですけど……。しかし確かに、近づくと使徒のビームでダメージを受けてしまう。でも何となくエヴァの動きが遅いんですけど……。もう少しキビキビと動いてくれるといいんだけどな。そうか、シンクロ率が低いからか!
そうこうしているうちにダメージが蓄積してエヴァが停止してしまう。ヤバい! しかししばらくしたら再起動した! うし、もういっちょ戦うぞ! しかしタマが当たらない。少し下がって壁を使って……でもタマが当たらない(悲痛の叫び)! 顔を動かすとレティクル(照準)が動かせるのだが、これがなかなかうまくいかなかったのだ。そして使徒を倒すことなく、あえなく活動限界に。エヴァは……。
実際は3人で戦うわけだが、今回は人数がそろわず、筆者1人での戦いになったこともあり、難易度が上がっていたようだ。次は3人で体験してみたいものだ。
“リアルかめはめ波”が撃てる!「ドラゴンボールVR 秘伝かめはめ波」
次は「ドラゴンボールVR 秘伝かめはめ波」である。本当にかめはめ波が撃てるんである。喜び勇んで次のアクティビティへと向かった。
体の動きを計測するためか、今回は装着する機器も物々しい。通常のゴーグルとヘッドホンのほかに、スリッパ、ベルト、両手にViveトラッカーを装着するとともに、手のひら側には何か別のセンサーが設けられている。これにより、かめはめ波を撃つ行動を検知をしているようだ。
このアクティビティは最大4人で対戦が可能。まずはチュートリアルから。悟空(師匠。ほかにもベジータなどがいる)が波動の出し方と、カメハメハの撃ち方を教えてくれる。通常の波動は、腰を低くした姿勢から、手のひらを前にぱっと押し出すことで撃つことができる。チュートリアル用の的が出るので、それを壊すことで終了。
そしていよいよかめはめ波である。まずは腰を落として両手を握りしめたら、腰のあたりに持っていく。そうすると気がたまる。ある程度気がたまったら、右足を後ろに引いて、両手を右の腰に持っていき、気をさらにためる。だんだんとボールが大きくなったら、「か・め・は・め・波~~~!」の勢いで素早く前に突き出す。この時、途中で突き出すのを辞めてしまうと途切れてしまうので注意が必要だ。とりあえずチュートリアルでは岩を壊して終わり。いよいよ対戦である。
さて対戦。今回は2人での戦いとなったのだが、お互い慣れていないのか、なかなかかめはめ波が当たらない……。波動を出すと気をそぐことができるので、やたらめったらとりあえず撃って邪魔をしたら、自分は気合いをためることに。そして「か・め・は・め・波~~~!」。うーん、ちょっと右かな……。地面が大きくえぐれるので、そのパワーのすごさはわかるんだが、相手に当たらないことには何とも。もう1度撃つ! しかしどうしてもちょい右に出てしまう。うーん、これはどうやって修正したらよいのだろうか……と考えているうちにタイムアップになってしまった。残念。多分手の突き出し方が悪かったのだろう。次のチャンスがあればこれも修正してちゃんと撃てるようにしたいところだ。
空中から、落ちる~~~~! 空を飛ぶ「極限度胸試し ハネチャリ」
今度体験したのは「極限度胸試し ハネチャリ」。その名前の通り、自転車に羽根が付いており、こぐことで上昇、レバーを操作して滑空するというものだ。
スタート地点は崖の上から。少しペダルをこいで前に前進すると……いきなり一本橋に。外れると落ちそうな感じが何とも恐い! しかしそこを進んで……落ちてからがスタートだ。
いきなり落ちる落ちる落ちる。「ペダルをこいでください!」というアシストの声が入り、必死にこぐと今度は上昇する。ある程度上昇したらこぐのをやめてハンドルを前に倒すことで滑空ができるようになっている。手前に引くとブレーキが使える。コース上には岩や崖など、さまざまな障害が出てくるので、滑空とブレーキ、上昇をうまいこと使って操作することが必要となる。
高所恐怖症の人は無理ですと言われたのだが(筆者は若干恐怖症気味)、結構楽しくプレイできた。頭の中で「本当は落ちていない、落ちていない!」と叫んでいたこともあったのかもしれないが。ゴールのお城を目指して、上昇、滑空、左右への展開を繰り返す。最終関門を通過して、今度は無事クリアすることができた!(今回のアクティビティの中で初めてのクリア)。なかなか楽しい体験であった。実際にベダルをこぐ必要があるアトラクションなので、運動不足気味の筆者としてはちょっと警戒したが、そんなに大変な運動というわけではなかったのもよい感じだ。気軽にチャレンジしてみるとよいだろう。
リアルなフィッシングが楽しめる「釣り VR GIJIESTA」
「釣り VR GIJIESTA」は、その名前の通り釣りを楽しむアクティビティ。センサーの付いた釣りざおを操作してルアーを投げ入れ、魚を釣り、最後は左にあるタモで魚をすくったら釣り上げたと判定されるといった感じ。大小さまざまな魚が泳いでいるので、3種類のルアーから1つを選び、釣り上げることになる。ちなみに複数人数で対戦も可能。
釣りざおにはボタンが用意されており、それを押しながら上に引き上げ、思いっきり前に倒すとともにボタンを放すと、ルアーが飛んでいくという仕組み。そこからはリールを巻いて魚の気を引き、食いついたら巻き上げて釣る、という感じだ。ルアーの感じがまたリアルで、一気に引いてしまうと魚は寄ってこない。ちょっとずつ、何となく生きている餌のような感じを見せながら引くと魚が食いついてくれる。あとは魚に合わせて釣り上げるだけだ。なお魚はキャッチアンドリリースなので、捕まえたらタモを水面に合わせて、魚を逃がして終了だ。
と、言葉で説明すると簡単そうに見えるものの、やはりなかなかうまくいかない。最初にヒットしたのは小さい魚だったのですぐに釣ることができたが、あとは大物を2匹逃がす始末。「引きが強いときは魚がはねないように、さおを水面と平行にするといいですよ」というアドバイスをいただく。そしてチャレンジすると、なんと、「VR SHINJUKU」においてこの日1番の大物(107cm)をゲット! こういう結果が付いてくると楽しいんだよね、やっぱり! 「いや、ただの釣りでしょ?」と思っていたのだが、意外と楽しかったっす。ハマりますこれ。
く、食われる! 食われるゥ! 恐怖の「恐竜サバイバル体験 絶望ジャングル」
最後は「恐竜サバイバル体験 絶望ジャングル」。正直言って、ホラー系はあまり好きじゃない。某タイトルだって、某タイトルだって(何かは言わないけど)、怖いからプレイしてないんだよ! だから最後にとっておいたわけだが。さりげなく同行した編集長に「これはFさんが体験してみてはいかがですかね?」と振ってみたものの、「いや書くんだから体験しないといけないでしょ!」とツッコミ返され、仕方なく体験することに。
これは4人ひと組でプレイするんですけどね。でもね、待っている間、前の組でプレイしている女性が、「きぃやぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」って叫んでるんだよ! なにはともあれ、そばにいた担当者の人は「そんなに怖くないですよ」ってわ・ざ・と・言うんだけど。あーやだ、やだ!
と、だだをこねている間に順番が回ってくる。ああ。状況説明をしていませんでしたね。今回の設定は、恐竜が生息するというジャングルに、乗っていた飛行機が墜落。生存者の確認を行なうために、スタンディング・スクーター(セグウェイのようなもの)を使ってジャングルに走り出すという感じ。ただしスクーターにはバッテリー容量が設定されていて、時間の経過とともに減るほか、恐竜に攻撃されると減ることになっている。なお頭にはライトが付けられていて、それを消すと気配を消して恐竜から見つからないようにできるらしいのだが、進む速度が遅くなるので、痛しかゆしという所だ。今回のセンサー類はゴーグルとヘッドフォンだけのシンプルな作り。ただし床がガタガタするので、スクーターに乗ってる感が十分に出る。
そしてプレイ開始。最初は島に向かうヘリの中から。いよいよ到着すると、レバーを前に倒して前進していく。なんか、何も見えないからとりあえず行っちゃえ。ルートの所々に明かりが付いていて、標識もたっているのでどちらに行けばいいのかわかりやすいのだが、二手に分かれているポイントもあったりして、これはどっちに行けばいいんだ?
そうこうしているうちになんか、画面が赤くフラッシュしたぞ!? げ。後ろから攻撃されてる! 逃げると今度は前方に! それをかわしながら進む。そうすると1本橋に出た。これを進めばいいのかな、ってまた後ろから攻撃された! 前に進むと、橋の先に恐竜がいるじゃん! わーーーー! 結果は言わずもがなである……。
ここまで文章でご紹介してきたが、いかがだっただろうか。公式ページにはムービーも掲載されているので、ムービーと合わせて見てもらうと、何となくその雰囲気をつかめてもらえるかもしれない。全般的にそんなに気負わず、気軽にふらっとプレイすることができるので、VR体験をしてみたい場合にはうってつけのアトラクションと言えよう。それぞれのアクティビティには、サポートしてくれる人も付いているので、迷った場合でもちゃんと誘導してくれるので安心だ。おそらく大変な混み具合が予想されるが、ぜひとも予約して体験してみてほしい施設だ。