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「超武闘伝」世代感涙! 「ドラゴンボール ファイターズ」をプレイ
静と動、カメラの移動……アニメ調3Dグラフィックス表現がここに極まる!
2017年6月19日 18:51
E3 2017にて電撃的に発表された「ドラゴンボール」の対戦格闘ゲーム最新作「ドラゴンボール ファイターズ」。何よりもセル画アニメを彷彿とさせるビジュアルでありながら、3Dモデルならではの迫力でバトルが派手に展開する本格的な対戦格闘ゲームに仕上がっているのが最大の特徴だろう。
今回E3 2017の会場では3対3のバトルが楽しめるプレイアブル版のデモが出展されていたので、そのプレイ感をお伝えしたい。
「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」のノウハウが「DB」世界で炸裂か?!
プレイできたのは悟空、ベジータ、悟飯、セル、フリーザ、魔人ブウの6人。登場キャラクターは最低限という感じだったが、プレーヤー側はこの6人の中から自由に3人を組み合わせてチームを組むこととなる。
本作は、簡単に言うなら2Dの対戦格闘ゲームだが、その最大の特徴はパッと見はセル画アニメのような画面表現でありながら、実際は3Dモデルで作られているために、ゲームの要所ではカメラがグイっと回り込んで立体的になり、その効果でより派手な戦闘が演出されているということ。
トレーラーのクレジットにはアークシステムワークスの表記が見られるが、アークシステムワークスといえば3Dグラフィックスでアニメ調の画面表現を演出する格闘ゲーム作品「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」シリーズで有名なデベロッパーだ。
つまり素直に考えれば、「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」シリーズで培われたアニメ調3Dグラフィックス表現が「ドラゴンボール」世界に最適化する形で用いられており、そのケレン味たっぷりの演出が「ドラゴンボール ファイターズ」で炸裂しているということになる。
ちなみに、「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」で使用されているゲームエンジンはUnreal Engine 3だが、「ドラゴンボール ファイターズ」のゲームエンジンはUnreal Engine 4となっている。もし上の推測が正しければ、本作はアークシステムワークス開発作における“アニメ調3Dグラフィックス表現”がさらに極まった最新アップグレード版と言うことができるだろう。
戦闘シーンも見どころは様々にあるが、上記のカメラが回り込む以外にも、コンボが最後まで決まった時などは画面がアップになって一瞬ビタッと動きが止まり、そして相手が吹き飛んでいく、といったように、通常の戦闘時も静と動の緩急にとても気が遣われている。
このことで戦闘には“「ドラゴンボール」らしい”独特のリズムが生まれ、その上でラッシュ攻撃時、超必殺技発動時などでカメラが回り込んで奥行きを感じさせる演出が入るので、結果として空間を感じさせる、派手でリッチなプレイ体験へと結びついている。
格闘ゲームとしては、地上でのコンボ、空中でのコンボを繋ぎ、最終的に超必殺技まで絡めていくような「GUILTY GEAR」シリーズなどに近い仕上がりになっている。今回は初見プレイの上1度しか対戦ができなかったのでまだまだ不明瞭な部分も多かったが、操作に慣れるほど爽快なバトルがプレイできるのは間違いないようだ。
アシストも含めてキャラクターたちが画面大きく使って飛び交い、カメラ位置がバシバシと切り替わり、ここぞという場面でさらにド派手なエフェクトが画面全体を覆い尽くす。それこそ対戦格闘「ドラゴンボールZ 超武闘伝」などで燃えた世代にとっては、「ここまでできるのか!」と感涙の出来栄えとなっている。
他の人たちの対戦画面を見ているだけでもずっと楽しめるような演出の巧みさはとにかく必見。上記にも掲載したが、BANDAI NAMCO Entertainment Europeからはゲームプレイ動画も公開されているので、まだ見ていないという方はぜひこちらもチェックいただきたい。日本での発売予定は2018年初期(プレイステーション 4/Xbox One)。続報が今から楽しみなタイトルだ。
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