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【東京おもちゃショー2017】VRシューティング、ハンドスピナー、昭和ジオラマ……大人も注目の最新おもちゃ一挙紹介
2017年6月2日 19:02
この東京おもちゃショー2017の各社ブースにも、大人が楽しめそうなおもちゃの新製品が数多く出展された。
昨年にわかに盛り上がったスマホを使ったVR遊びができるおもちゃはあまり見られなかったが、各社の技術やアイデアを生かしたおもちゃが数多く出展され、来場者の好奇心を刺激していた。本稿では筆者が興味をそそられた、ハイターゲット向けの新製品を中心に紹介していきたい。
おもちゃで新しい味を作り出す、タカラトミーアーツのバラエティトイの数々
タカラトミーアーツの「究極のTKG」は、最近話題の卵の白身をメレンゲ状に泡立てるふわとろスタイルの卵かけご飯(TKG)を作れるおもちゃだ。本体に生卵をセットしてボタンを押すと、殻が綺麗に割れて卵黄と卵白を分離。分離された卵白は本体内で撹拌されてふわふわになり、ご飯の上で再び卵黄と合わさって究極のTKGになるというわけである。10月発売予定、価格3,500円(税別。
この他にもタカラトミーアーツは、井村屋の「あずきバー」を削ってかき氷にする「おかしなかき氷 あずきバー」や、富士急ハイランドとコラボレーションした縦に回る回転寿司のおもちゃ「天空パーティー 寿し大観覧車」など、家電製品ではできないニッチなグルメ商品を出展し、来場者を楽しませていた。
VR空間をのぞき込んでプレイする「VRシューティングスピリッツ」
こちらもタカラトミーアーツの「VRシューティングスピリッツ」は、SFテイストの銃の形をした本体に3Dシューティングがプレイできるモニターを装備、それを後方からのぞき込むようにしてプレイするシューティングゲームだ。
ゲーム画面は本体の奥まったところに設置されそれをレンズで拡大していて、スコープをのぞき込むようにして遊ぶスタイルがワクワク感を演出している。液晶モニターや加速度センサーなどを搭載したイマドキのおもちゃなのだが、なんとなく筆者が子供の頃に遊んだ昭和のLSIゲームのようなテイストを味わえる商品だった。7月発売予定、価格9,800円(税別)。
サバゲにも使えそうな本格的な赤外線光線銃がメガハウスより発売
メガハウスの「レーザークロスシューティング」は、ターゲットを身に付けて、手持ちの光線銃でそれを狙って撃つ、対戦タイプのシューティングゲームだ。かつてはいつの時代にもあったおもちゃだったが、国内のメーカーのものは最近見かけなくなって久しく、弊誌でも紹介したトミーの「サバイバーショットリボルブ」でも発売は14年も前のこととなる。
銃とターゲットは有線でつながっていて、スイッチでチーム分けが可能。赤外線レーザーを使っていて、最長到達距離は60mをうたっている。弾は10発撃つとリロードが必要な仕組みで、連射による撃ち合いにならないのも考えられている。サバイバルゲームが注目されている今、お子様や女性にも遊びやすい仕様で、サバゲフィールドの「ASOBIBA」とのコラボも予定されている。価格は3,980円(税別)で、2丁セットの「スターターダブルセット」7,800円(税別)も予定されている。
重曹とクエン酸で手軽にバスボムを作れる「バスボムラボ」
いわゆる“作って楽しむ”系のおもちゃで、こちらは食品ではなく入浴時に入れるバスボムを自分好みに作れるという、学研ステイフルの「バスボムラボ」だ。
薬局などで売っている重曹とクエン酸、付属の計量スプーンで測って本体に入れ、香り付けのアロマオイルなどを混ぜたら、スプレーで水を加えながらシェイクし、最後にレバーを押して圧縮すると、丸く固まったバスボムが完成する。作り方によっては見た目も含めて楽しめるものや、自分好みの香りや効果があるものを作れるのが嬉しいところだ。
昭和ジオラマの第一人者、山本高樹氏の情景がプラモデルで発売に
昭和の風景をジオラマで製作している造形作家の山本高樹氏の作品が、プラッツより「山本高樹-昭和をつくる-」というプラモデルで発売されることが決定した。NHKの朝ドラ「梅ちゃん先生」のオープニングのジオラマ製作などでも知られる山本氏の作品は、昭和のレトロな風景を当時の人々の生活とともに表現していて人気を集めている。
今回プラッツからキット化されるものは、過去に同氏が制作したミニチュアを正確に再現し、塗装して組み立てることで完成する。情景模型の先駆けとなった河合商会(現在はマイクロエースが販売)の「風物詩シリーズ」にも通じる、昭和のノスタルジーを味わえそうな2017年の新製品だ。発売日、価格とも未定。
サインをしている動画が残せるアイデア商品「エアーサインキット」
有名人などにサインをしてもらっているときの動画を残せるという、一風変わったアイテムが、テンヨーの「エアーサインキット ~私にくだサイン~」だ。スマートフォンにセットするアタッチメントで、本体には交換式の透明フィルムがセットされていて、そこにペンでサインをしてもらう様子をスマホの動画で撮影できるというものだ。
これを持っているときに有名人にサインをもらう機会はなかなかないかもしれないが、結婚式や歓送迎会などの催しで、親しい仲間からのメッセージを動画ごと残すといった楽しみ方などを想定しているそうだ。10月発売予定、価格1,600円(税別)
SNSなどを中心に盛り上がりつつあるハンドスピナーに玩具業界も注目!?
単純に指で回す気持ちよさを楽しむ「ハンドスピナー」が最近SNSなどを介して盛り上がりつつあるが、これに目を付けたフットワークの軽い玩具メーカーが、早くも商品を出展していた。
メガハウスは「フィンガースピナー」として、6月中旬に1,500円(税別)で発売する。ハンドスピナーとしては一番スタンダードな3方に穴の開いたウェイトが配置されたデザインで、回転部にはスケートボードのウィールなどに使われる「ABEC-3」相当の高性能ベアリングを採用し、最長3分以上の回転を実現している。
またエフトイズ・コンフェクトも同様のの形状の「スケルトンハンドスピナー」を7月下旬に950円(税別)で発売する予定だ。
秋葉原のヨーヨーショップ、スピンギアはハンドスピナーをヨーヨーやけん玉のようなスキルトイとして輸入及び企画販売を行なっている。このおもちゃショーに出展したイチオシの製品は、葛飾区の町工場に製作を依頼した高級ハンドスピナー「Gokou - 後光」で、金属から機械で削り出したパーツを使って組み立てられ、工芸品のような趣がある。近日発売予定で、価格は10,000円程度になる予定とのことだ。