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「Minecraft」の公式ストア「Minecraft Marketplace」がいよいよ今春オープン!
ユーザークリエイトコンテンツが安心安全に売買可能に
2017年4月25日 17:34
日本マイクロソフトは4月25日、サンドボックスゲーム「Minecraft」の記者発表会を開催し、「Minecraft」初の公式ストア「Minecraft Marketplace」を今春実装することを明らかにした。対象は、Bedrock Engineベースで開発された「Minecraft Windows 10 Edition」およびモバイル向けにカスタマイズされた「Minecraft Pocket Edition」で、本家本元となるJavaベースのPC版や、Xbox Oneやプレイステーション 4向けにリリースされているコンソール版は対象外となる。利用は無料で、購入には新設される仮想通貨「Minecraftコイン」が必要となる。
「Minecraft Marketplace」は、ユーザーが作ったコンテンツを、安心、安全を担保しつつ、値段を付けて販売することを可能にするマーケットプレイス。従来の外部サイトを介したデータのやりとりでは、粗製濫造されたクオリティの低いコンテンツをはじめ、ウィルスへの感染や、子供には不適切なコンテンツへの接触などの恐れがあり、クリエイター側としても時間を掛けて作ったコンテンツがコピーされたり、真似されたりなど、「Minecraft」の中核的価値であるユーザーのクリエイティビティを世界に広める環境が整っていなかった。
「Minecraft Marketplace」では、Microsoftが認可したコンテンツメーカーによって「Minecraft」のマップやスキン、シナリオなどが提供され、ユーザーはMinecraftコインを使って購入することができる。決済に関わるユーザー情報は、Xbox Liveアカウントを利用するため、Xbox Liveシルバーメンバーシップ(無料)に加入する必要がある。
提供されるプラットフォームはBedrock Engineと呼ばれる共通のゲームエンジンによって開発されており、幅広いハードウェアをサポートするだけでなく、クロスプラットフォーム、そしてセキュアなApp Storeにも対応しており、Windows 10からスマートデバイス、VR、セットトップボックスに至るまで、すべて共通のストアが提供される形となる。Java版やコンソール版への提供については、Bedrock Engine向けのローンチが終わり、ユーザーの反応を踏まえながら決めて行きたいという。
春のローンチの時点では、すでに「Minecraft」上で、コンテンツの提供実績のあるメーカー9社から15前後のコンテンツが販売される。「Minecraft」のビジネス規模のマーケット参画メーカーが9社というのはいささか少ない気もするが、クオリティを重視して意図的に絞った結果だということで、同時に「Minecraft」への情熱を持ち、コンテンツの販売を行なってくれるパートナーを日本を含め全世界を対象に募集する。
パートナーへの応募方法は、Minecraft Partner Programの募集ページから応募するだけ。現時点では、「Minecraft」のコンテンツ作成経験と、金銭のやりとりが発生するため法人格であることが必須条件となっているが、日本は多くのクリエイターが存在しており、今後日本のコンテンツも購入可能になる見込みだ。
コンテンツの価格は、メーカー側が自由に設定できるが、「Minecraft」のメインターゲットである子供でも利用しやすいように、1~3ドルあたりがメインでかなり手軽に利用できるようになっている。
売上の配分は、ストアが3割、残りの大部分をクリエイターが受け取る形で、日本向けの説明を行なったTodd Stevens氏は、「Minecraft Marketplace」を通じてミリオネア(億万長者)を生み出すことが目標だと笑顔で語ってくれた。