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「攻殻機動隊 S.A.C.」の多脚戦車タチコマを再現した「うごく、しゃべる、並列化する。1/8タチコマ」予約開始
2017年3月24日 13:42
Cerevoは、アニメ「攻殻機動隊 S.A.C.」に登場する多脚戦車タチコマの1/8モデル「うごく、しゃべる、並列化する。1/8タチコマ」(以下、1/8タチコマ)の予約受付を直販ストア「Cerevo official store」にて3月23日から開始した。価格は157,400円(税別)で、6月発送の予定。
また、「1/8タチコマ」の発売を記念して、本体のバンパー部や砲身カバー部にアルミ削りだし部品を採用した「SPECIAL EDITION」を数量限定で販売する。価格は177,400円(税別)。予約受付は「1/8タチコマ」と同日の3月23日から。
「1/8タチコマ」は、アニメやゲーム、映画などの作品中に登場するアイテムを、家電のテクノロジーを用いて現実世界に可能な限り再現するCerevoのプロジェクト「S2R(From screen to the real world)」の第2弾として開発された製品。3月23日より、「1/8タチコマ」のイベント展示なども行なわれている。
「うごく、しゃべる、並列化する。1/8タチコマ」
「1/8タチコマ」は、攻殻機動隊関連製品として一般に購入できる製品としては初となる、各関節・ポッド・マニピュレータ・車輪の電動可動を実現。自然言語でタチコマと会話できる音声認識機能や原作における「並列化」といった世界観を再現したほか、スマートフォン操作による走行機能も備えている。
脚部の各関節、両腕やポッドなどあらゆる部位が電動可動
計21個のモーター搭載により、会話に合わせてタチコマが自立動作し、脚部だけでなく、両腕やポッド部、映像センサーなどのあらゆる部位が動作する。また、スマホの対応アプリからタチコマを操作する機能も搭載されており、作中同様に各脚下部に備えた走行用ホイールを回して自在に動かすことができる。いくつかの姿勢コマンドを発行することで、脚部各関節やポッドを動かし多彩な姿勢を再現することも可能だ。
玉川砂記子さんの録り下ろし音声で会話が可能
タチコマの声を担当した玉川砂記子さんの音声を600パターン以上収録。音声認識エンジンならびに音声合成エンジンと組み合わせることで声質はそのままに、現実世界でタチコマと話ができるという機能が搭載されている。原作の登場人物やキーワードに関する事柄だけでなく、「いってきます」や「ただいま」など日常会話での受け答えも可能。
天気予報やスケジュールを確認できるネット連携機能を搭載
話しかけるだけで天気予報や、Googleカレンダーと連携したスケジュールをタチコマがしゃべって教えてくれるネット連携機能が搭載されている。例えば「タチコマ、今日の予定は?」と話しかけると「9時半からサイトウさんと打ち合わせの予定です!」など、玉川さんの声をもとに合成された音声で答えてくれる。また、「◯◯って何?」と知らない単語を尋ねると、ネットでタチコマが調べて回答してくれる機能も備えている。回答は音声ではなく、スマホの対応アプリ上に届く。
物体認識と音声認識で「並列化」を再現
本製品最大の特徴は、作中において非常に重要な機能とされている「並列化」の実現だ。「1/8タチコマ」は、作中同様クラウド(インターネット)に接続。「1/8タチコマ」の映像センサー部に搭載したカメラに物体を見せると、クラウド上の物体認識エンジンが物体を認識する。
例えばタチコマにりんごを見せ、「これは何?」と問えば、「しってますよー、りんごでしょ?」と回答する。その上で、ユーザーが「りんごは甘いんだよ」とタチコマに対して言葉を掛けると、音声認識技術を用いてこれを理解。「りんごは甘いんだ」という情報をクラウドに送信し他のすべての「1/8タチコマ」と「並列化」する。後日、他ユーザーが「1/8タチコマ」にみかんと認識可能な物体を見せると、「知ってますよー、みかんでしょ? みかんは甘いんだってね」といった風に、並列化された結果をすべてのユーザーが受け取ることができる。
「1/8タチコマ」のイベント展示について
3月23日に虎ノ門ヒルズで開催された「SENSORS IGNITION 2017」では、開発中の実機のデモ展示が行なわれた。また、東京ビッグサイトで開催される「AnimeJapan 2017」ではメインエリア会期の初日となる3月25日より展示および会場での予約受付が開始される。3月31日には、福岡で開催される「『映画』VS『リアル』~『福岡IoT元年』×cross fm」にて「1/8タチコマ」がデモ展示される予定となっている。