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「エルダー・スクロールズ・ オンライン」、ハウジング体験レポート
憧れのマイホーム! 「ホームステッド」アップデートで“要塞”を買ってみた!
2017年2月22日 19:51
「エルダー・スクロールズ・ オンライン 日本語版」(以下、「ESO」)にはレアな武器を集めたり、凶悪なボスキャラを倒したり、戦争を勝利に導いたりなど様々な楽しみ方がある。そんな「ESO」の新たな楽しみ方として、ついにゲーム内で家を購入して、室内を自在にカスタムできる、ハウジングシステム「ホームステッド」が実装された。
のMMORPGでは、その世界の中に自分の家を持ち、家をカスタムして個性的な我が家を演出するのが大きな楽しみだ。そんな「憧れの我が家」が持てるようになるなったのだ。「タムリエル」の中で家を持つ、それは「スカイリム」にもあった要素だが、「ESO」では友人を招けるのだ! 今回は実際に家を購入して遊んでみたのでその模様をレポートしたい。
タムリエルで家が持てる! MMORPGでは欠かせないハウジング実装
「ESO」では、主人公が不死の超常者、デイドラ王の1人、“モラグ・バル”の世界征服の野望を阻止するというメインストーリーが存在する。ストーリーを追いかけたり、サブクエストを受けたりして、世界中を冒険している間はあまり気にならないが、こうした冒険の足を止めてふと一息つきたくなる時にほしいのが自分の家だ。
特に何かするでもなく、家の中でのんびりと過ごしつつ、チャットを開いて他愛のないおしゃべりに興じたりするのもMMO RPGの楽しみの1つだ。そんな冒険の合間を過ごせる憩いの場所とも言える“家”が「ESO」でもついに購入可能になった。それが2月7日に実装されたハウジングシステム「ホームステッド」だ。
まずはシステムの概要を説明していこう。「ホームステッド」では用意された各種住宅をゴールド、または課金マネーのクラウンで購入することで、その家を所有できる。1度購入してしまえば維持費などがかかることはないのは嬉しい。家の種類は大中小それぞれ10種類、計30種類の家が用意されている。加えて期間限定でクラウンを使わないと買えない家も用意されている。
いずれもゴールドで購入する場合にはその地域のサブクエストをクリアしているなど、金以外にも条件が必要になる。ただしクラウンを使って買う場合なら、こうした条件なしにどの家も無条件で購入できる。やっぱ地獄の沙汰も金次第なんだな。
所有した家の中にはタンスや椅子といった生活感のある家具から、戦闘用のダミー人形や作業台などの実用的な物、さらには手持ちの馬や猫などのペット類やNPCも家に設置することができる。これらは購入したり、冒険で獲得したりできるほか、自分で作成することも可能だ。家具のクラフトにはスキルや材料以外にも設計図が必要になるので、思い通りの物を作成するには、そのための長い旅が必要だ。
手に入れた家具を実際に設置するには「ハウジングエディター」を使用する。エディターを起動すると、手持ちの家具の向きや場所などを自在に変えて設置できる。物理法則の設定もあり、これをオフにすることで椅子をちょっと床にめり込んだ状態で置くことが可能になるなど、自由度はかなり高い。
住宅にはフレンドやギルドメンバーなどの仲間を招待することもできる。これについてもハウジングエディターのメニューにある設定を変更することで招待可能なメンバーを追加できる。デフォルトではアクセス禁止になっているので、ここを「訪問者」、または「装飾者」のいずれかに変更しておく。こうしておくと他のプレーヤーがフレンドリストなどから「本邸に行く」を選ぶことで気軽に自分の家を訪ねられるようになる。
訪問者の場合、その名の通り家を訪れて見学したり、配備されたNPCと会話したり、設置した家具を利用できるだけだが、装飾者に設定すると、手持ちの家具を自由に設置したり、配置を変更したりできるようになる。同時に招待可能な人数は家のサイズごとに設定されているので、より大きな屋敷や広大な敷地付きの土地を購入すれば、大人数で家のカスタムができるようになる。
ちなみに、配置可能な家具の数や訪問可能な数については有料の「ESO」 Plus会員になることで倍にすることも可能だ。
家だけならあっという間に手に入る……でももっとゴージャスな家を!
ということで、レベル44くらいのキャラクターで実際にどのような手順で家が手に入るのか、試してみることにした。実際のところ何もしなくてもクラウンがあればどんな家でも即購入が可能だが、今回は家がどんな物か確認してみたいので、まずはクエストをクリアして、無料で手に入る家をゲットしてみることにした。
家を入手するには専用のミニクエスト「窮地の友」をクリアすればいい。このクエストでは、カンシオンという住宅ブローカーからの依頼を受ける。アルドメリ・ドミニオンの場合、「オーリドン」の「バルケル・ガード」にある預金庫に行けばいい。ただこの辺りの情報はゲーム内でだけ見ているとちょっと分かりにくいので、スムーズにクエストを受注したい場合、クラウンストアで「ハウジングカタログ」を無料で購入してアイテムを使用することでもクエストが受注できる。
クエストはシンプルで、難易度はさほどでもなく、15分程度もあればサクサクとクリアし、奪われたという権利書を奪還できた。権利書を奪還すると最後に家具を用意してこいと言われるので、町の家具屋やギルドストアで購入するなどしてから再度カンシオンに会うことでクエストクリアとなり、バルケルガード内の「パブ<マーラの口づけ>」が手に入る。これで最初の我が家を手に入れられたんだ!
とは言ってもパブ自体はデフォルトのままカスタムすることはできず、普通にパブとして運営されている。実際に部屋としてあてがわれるのは、パブ内に備えられた小さな部屋1つだ。この部屋、実際に入ってみたが、タダなだけにかなり窮屈だ。ぱっと見の印象では2畳分くらいのスペースしかない窮屈な部屋で、家具も何も置かれてない状態だと単なる倉庫にしか見えなくてなんだか寂しい。とりあえず椅子を購入して置いてみたがイマイチパッとしない。そこで、よりゴージャスな家を買うべく、カタログを眺めてみた。
家にはいくつかの“グレード”がある。600クラウン、ゴールドで買っても1万ゴールドくらいの比較的すぐ買えそうな値段は、アパートの1室や屋根裏部屋といった1つの部屋のみだ。クラウンだと2,000~3,000クラウン、ゴールドだと5~7万くらい出費するとしっかりした一軒家が買える。ちなみに1クラウンは約1.38円。1番安い家で900円弱、しっかりした家だと4,200円弱という感じ。数万のゲーム内マネーはコアプレーヤーじゃなければとても貯められないので、高い家はクラウンで買ってしまう人が多い感じだ。
さらに上を見ると庭付きの広い豪邸や要塞が数十万~数百万ゴールドでクラウンだと4,000~7,000クラウン程度、その上は庭というよりは小さな村レベルの広大な敷地と複数の家屋が並ぶような広大な敷地やリゾート地のような場所が購入できる。最高級の小さな島が買えるような規模だと、1万クラウン以上、15,000円くらいかかる。
今回、筆者は手持ちのクラウンが6,500くらいあったので、思い切って6,400クラウンで購入できる「捨てられし要塞」を買うことにした。これは家というスケールを大きく超えた、まさに1つの要塞をまるまる手に入れられた。せっかくだからギルドメンバー全員が自由にやってきて好きなように弄り回せるようにしたかったからだ。
ちなみに、クラウンで購入する場合、家具付きのオプションも用意されているので、家具を揃えるのが面倒な人なら、こちらを購入するのもひとつの手だ。今回購入した「捨てられし要塞」は広さを重視したので家具は一切ない状態からのスタートとした。
「捨てられし要塞」はその名の通りの要塞のため、周囲は天然の岩山で覆われており、外部からの侵入が難しい立地だ。その中央には石造りで2階建ての頑強な建物がそびえたつ。室内は屋根が低く、若干窮屈にも感じられるが、建物周囲の庭がかなり広いため、ここに色んなオブジェクトが設置できそうだ。
庭に牢屋? インパクト大のカスタムも可能な家具配置
ただ、巨大な要塞を購入してみたものの、敷地内には要塞を彩る壁面に生える草花や木々など、最小限のアイテムしか設置されておらず、家として必要な家具や実用性の高い家具は何も設置されていなかった。家具を買った方がよかったかなあとも思ったが、まずは家のカスタムを満喫している他のプレーヤーたちの家を見せてもらうことにした。そこで、うちのギルド「VFA」のメンバーでも家を購入した人がいるか声をかけてみたところ、何人かのプレーヤーが家を見せてくれた。
そのうち1人は購入した家の庭に馬とNPCを配しただけのシンプルなつくりだったが、もう1人のカスタムがすさまじかったので紹介するぜ。なんと庭に牢屋が置かれているんだ! さらに牢屋の中にはNPCが配置されており、彼らと会話して機能を利用するには牢屋越しに会話しなければならない。牢屋の中だからと手を抜くわけでもなく、銀行の仕事やショップの仕事をこなすNPCを見ていると、想像力が膨らむユニークな仕掛けで大笑いだ。この自由なカスタム要素こそホームステッド最大の魅力なんだよなぁ。
しかもこの家はすぐそばの村で盗品の売買ができるという理由で購入したそうだ。実際に家から出て村に向かってみたが、家の建っている場所がちょっと村外れくらいの位置にあり、走ってすぐ村に到着できる。利便性の高さも感じられて非常にナイスな家だと感じた。ちなみに筆者はとにかく広さと価格のコスパを重視して「捨てられし要塞」を購入したため、要塞の地域には全然土地勘がなかった。このため、現時点で利便性はあまり感じられない。もちろんこの辺りのクエストを一切クリアしていないので、本編をクリアしたらこの辺りの攻略を始める出城として使うのも面白そうだ。
なお、招待客の場合、1度家から出てしまうと、再度フレンドリストなどから訪問しないと家の中には戻れない点には注意が必要だ。購入していない家に外部から入る場合、下見と同じような動きになるためだ。
俺の要塞! でも家具が高い!……結果、完成したのは文字通りの「捨てられし要塞」
こうして人の家を見て、自分なりにどんな家にしたいのか考えてみた。要塞と言えばやっぱり歴史物、歴史物でこの手の要塞の話になると必ず話に出てくるのが食料と水だ。ということで水を引いたり、倉庫に食料を蓄えるような物が家具として設置できるか調べてみることにした。
また、要塞と言えば敷地内での訓練だから、訓練用のダミー人形も必要だな。安くていいので、数を揃えて並べたいところだ。あとは各種作業台があれば家に帰って武器を作ったりといった作業が手軽にできるようになるな。こうしてイメージが次々と湧いてくると部屋のカスタムも楽しくなってくる。
ということである程度イメージを頭に置いたところでいざ家具を買いに街に繰り出した。街の家具屋で調達できるものがないか探してみることにしたのだ。だが実際に見てみると、街中の家具屋で購入できるのは純粋な"家具"ばかり。タンスや椅子、実用的な小物や祭壇などの雰囲気重視の小物は色々見つかるが、こちらの想定していた物は全然売っていない。
そこで今度はクラウンストアを見てみることにした。こちらには戦闘用のダミー人形なども含めてバリエーションや品揃えもかなり豊富だ。豊富なんだが……高い! どれもこれもこちらがほしい物はどれも高い。例えば戦闘用のダミー人形は一番安くて1,500クラウンだ。安い部屋なら2軒買ってお釣りがくるほど高い。これを6体も並べたら、高級住宅が1軒買えてしまうほどだ。これはちょっと高すぎるのでは?
また、誰もが家に置きたい作業台についても、どれもかなり高額で1台辺り2,000~3,000クラウンもするんだ。作業台を3~4台で高級住宅1軒分ってのはちょっと高すぎる。家自体は安く売って家具を高くするシステムだと思うが、もうちょっとバランスを考えてほしかったところだ。
ということで当初の方針を180度転換して、別のカスタムを模索することにした。何をしようかと再度クラウンストアを眺めていたら、いくつかの家具をまとめて販売する「アクセサリセット」というセット商品を発見した。
あれこれチェックしていると、「タムリエルの樹木ガーデンパック」という23個のアイテムが入って400クラウンというなかなかお得感の高そうなセットを見つけた。木や茂みなどの詰め合わせとのことで、ピンとひらめいた。今回購入したのが「捨てられし要塞」なのだから、ちょっと廃墟感を演出する方向にシフトチェンジして遊んでみることにした。
購入したアイテムの内訳をみてみると、本当に木や草、花ばっかりだ。これを階段に敷き詰めていく。うんうん、少しずつ廃墟っぽくなってきたぞ。比較的大きな樹木も含まれていたので、これを表面抵抗をオフにして階段を突き破って斜めに生えてる感じに置いてみると、さらにそれっぽくなった。
前述の通り「捨てられし要塞」には家具なしの状態でもデフォルトで結構な数の木々が設置されている。そこでこれらを移動させて前面に集中させることで、さらに廃墟っぽさを出してみるのだ。デフォルトで用意されていた「かがり火」の柱を傾けて置いたり、石を無造作に転がしたり、至る所に朽ち果てた装飾を盛り込んでみた結果、前面だけではあるが、かなり朽ち果てた感じの要塞が完成した。
以上、一通り「ホームステッド」について遊んでみたが、やはり自分の家は心地いい。家具を自作するのはかなり大変だが、ギルドストアなどで購入できる仕組みもあるので、家具のために金を貯めるプレイスタイルもアリだ。逆に家具職人として生計を立てることもできるので、さらにプレイの幅が広がっている点もポイントだ。こうした室内の装飾に興味がない人でも、場所をうまく選定すれば冒険の役に立つという点も魅力の1つだ。
クラウンでの家具の価格がやたら高騰しているのはこの辺りの事情もあるのだろう。そのため、家のカスタムだけを楽しみたいという人にはちょっと厳しい作りになっているのも事実だ。この辺りは今後、値下げなどが実施されることを期待したいところでもある。
とはいえ、実はまだまだ知らないことが多い。宝箱から入るレア家具や、レベルの高い職人だけが作れる家具などもあるようで、ここら辺を調べていきたい。家具がクラウンで妙に高い理由などもいろいろ調べていきたい。
家その物はかなり簡単に手に入れることが可能なので、これから始めようと思っている人も、最近しばらく遊んでなかった人も是非「ホームステッド」の新たな家の魅力を試してみてほしい。
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