ニュース

「ESO」、「ホームステッド」ハウジング体験レポート

家を買ってカスタマイズ! 島1つを買うことすら可能!?

2月6日(北米時間)実装予定

 DMM GAMESは、Windows/Macintosh用オンラインMMORPG「エルダー・スクロールズ・ オンライン」(以下、ESO)日本語版において、ハウジングを含む最新アップデート「ホームステッド」を2月6日(北米時間)に実装する。

 “ゲームの中で家が持てる!”というのは、特にオンラインゲームユーザーにとって魅力的な要素だ。自分だけの空間に、お気に入りの家具を配置し、飾り立て、友人を呼ぶ。「ハウジングコンテスト」はどのゲームでも人気イベントだし、ハマれば何時間も夢中になってしまう。また生産ユーザーにとって、とても便利な場所ともなる。ゲームに新しい楽しさをもたらす要素だ。

 北米でのサービス開始から3年目を迎える「ESO」だが、プレーヤーにとって待望のハウジング実装となる。今回、実装に先がけてテスト環境で基本要素を体験できたので、レポートしたい。

最初は超狭い部屋がただでもらえる。世界各地に家を持つことも!

 ハウジングを始めるためには実装によって追加されたクエスト、「窮地の友」をクリアしなくてはならない。このクエストは昨今のイベントクエストのように「クラウンストア」から受けることができる。クエストは「住宅ブローカー」を名乗るNPCが依頼をしてくることとなる。

今回の体験会ではDMMの4Kモニター「DME-4K50D」を使用した。スクリーンショットも原寸で掲載しているので、ぜひ高画質を楽しんで欲しい
クエストはクラウンショップ画面から受けられる
困っている「住宅ブローカー」を助けることに
最初に入手できる“部屋”。狭い、狭すぎる!
今回はすべて解除しているが、家は様々な場所に用意されている。地域や間取りなど、目移りしてしまうだろう

 彼は店子がスクゥーマ(中毒性のある違法の飲み物)の密売をしているのがわかったので怒鳴り込んだのだが、店子は家の権利書を持って雲隠れしてしまったのだ。プレーヤーは逃げた店子を追い、権利書を取り返すべく奔走することとなる。このクエストでは中級レベルの実力が求められる。

 「窮地の友」は初心者でも受けられるクエストだ。現在の「ESO」はプレーヤーの強さで敵の強さが変わるため初心者でもクエストクリアはできるとも思うが、地域を移動したり、敵と戦う場合もあるので、ある程度世界に慣れておくことをオススメしたい。何よりも、ハウジングはお金がかかる要素なのだ。

 クエストをクリアすると、プレーヤーは「宿屋の一室」を手に入れることができる。これがクエストの報酬であり、最初の家となるのだ。……しかし、入ってみて愕然とするだろう。“チョー狭い”のだ。両手を広げると壁と壁に手がついてしまいそうな、小さな物置のような空間で、窓もなく、石畳の殺風景きわまりない家だ。ここに家具を置くことができるのだが……これは、ちょっとない感じだ。あまりにわびしい。今回は粗末な机とイスを置いて、机の上にろうそくを立ててみたのだが……かなり悲しい風景になってしまった。

 このクエストをクリアすれば、「家の購入」が可能となる。「ESO」では、世界各地の家を買うことができる。ゲームによっては住宅地が用意され、早い者勝ちで“良い土地”を得るために必死になるのだが、「ESO」の場合は様々な街に建っている家を購入することになる。

 家はインスタンス空間であり、他の人が同じところを購入することもでき、入り口をくぐると全く他の空間になる。購入できるのは、1つの部屋から、建物とその周辺、そして最高級の家として「ちいさな島そのもの」まで用意されている。これらはカスタマイズ可能な空間に行くとMO空間へ切り替わる。許可をした友人を招待することが可能で、その数も建物で設定されている。

 家は建っている場所、間取り、本当に多彩だ。カジートやオークなど各種族の土地には彼らの文化を活かした家が建っている。家は購入することで料金なしで瞬間移動することができる。落ち着いた石畳の家、芦を組んだ風通しの良い家、泥を固めたような家もある。これらは「家具付き」、「家具なし」が選べる。家具付きでも自由に撤去してのカスタマイズが可能だ。

 家や家具はゲーム内マネーの「ゴールド」か、課金ポイントの「クラウン」で買える。開発中なため厳密な価格はわからなかったが、ゴールドで買えるものはかなり高価で、特に家を買うにはかなりの金額になるという。家具付きの家はクラウンでしか購入できず、またクラウンショップでは家具の基本的なセットも用意されているので、かなり便利な感じだ。

【ホームステッド】
砂漠風の文化を感じさせる。しっかりした家だ
クエストでおなじみの大きな屋敷も資産があれば購入できる
アルゴニアンの文化を活かした家。実は2階も用意されていて、外から上れる
今回の実装での最高級の家。なんと島そのものを買い取れる。こちらは“家具付き”を選択したため、基本的な家や樹木などがすでにあるが、フリーハンドで建てていくことももちろん可能だ

絶対のめり込むカスタマイズ。生産拠点にするのも、趣味に突っ走るのもあり

 「ホームステッド」で登場する家に置ける家具は、いきなり2,000種類以上用意されるという。机、イス、食器に本棚、ベッドなど基本要素はもちろん、家の外をカスタマイズできる場合は、植木や生け垣なども設置できる。どんな内装にしようか、試行錯誤するのがプレーヤーの大きな楽しみだ。

家具はかなり自由に配置できる。ただしイスなど座れるものは向きが難しい
クラウンショップでは便利な家具セットも売っている
ロード画面は家具の配置の参考になる

 自分の家では「ハウジングエディター」を使うことができる。この画面に切り替えることで、家具を自由に置くことができる。配置時には「表面抵抗オン/オフ」という機能があり、これを切り替えることで、壁や床にオブジェクトをめり込ませて配置することも可能だ。壁に掛かった本棚や、シャンデリアのぶら下げる位置などは表面抵抗をオフにして配置することで思ったところに配置できそうだ。

 イスに座ったり、ろうそくをつけたり、オブジェクトによってはアクションすることが可能だが、例えばイスは座る向きが決まっていて、テーブルに向かって座るようにするにはかなり“慣れ”が必要だと感じた。こういったゲームでの家具の配置はやはり難しい。ただ、表面抵抗オフの項目があるおかげで、かなり自由度は高そうだ。

 家具は世界の様々な場所にある「家具職人」から購入したり、スキルの高いプレーヤーの職人が生産したものを購入してそろえていく。クラウンストアでの家具もあるし、“実績”を解除しないと買えない家具もある。世界各地のユニークモンスターの素材が必要なものもあるようだし、ユーザー間の取引がかなり活発になりそうだ。

 面白いのは、ペットやキャラクターも配置できるところ。「ESO」には呼び出すことで持ち物を買ってくれるNPCなど何人かのキャラクターがクラウンストアで買える(雇える)。配置しておくことで家で簡単に彼らの機能を使うことができる。ペットや騎乗動物を家に配置することもできる。かわいらしい猫を置いたり、恐ろしいナイトメアを家の中に入れておくことが可能なのだ。もちろん彼らを配置しても、外で自由に呼び出し、これまで同様活用できる。

 プレーヤーにとっては「生産拠点」に使えるのがうれしいところ。残念ながら生産クエストは街で受けてこなくてはならないものの、いくつもの生産施設を密集したところに作ることもできる。家は所有者がオンラインで、かつアクセス権限がついていれば訪問できる。ちなみに家は複数持つことができ、そのうち1つを「本邸」に設定できるのだが、本邸は所有者がオフラインでも、友人やギルドメンバーがアクセスすることができる。今回は確認していないが、大きな家や、島そのものを買い取る最大級の家などはこの上限も大きくなると思う。ギルドの拠点として開放するのも良いかもしれない。

 「ホームステッド」はプレーヤーにとってとても楽しみなアップデートだ。今回はあくまで基礎的な要素しか触れていないし、何よりも自分の限られた資産でどうするかという一番楽しい葛藤を体験していない。実装後は実際にゲーム内でこのアップデートを体験し、レポートする予定なので、お楽しみに。

【ホームステッド】
基本的な家具を売っている家具職人
こちらは実績家具職人。様々な実績で特別な家具が買える
大きな家ならば外もかなりカスタマイズできる
騎乗生物やペットも配置。世界中を巡り家具を買い、自分だけの部屋を作ろう