ニュース
「蒼き革命のヴァルキュリア」、各国の勢力などの情報を公開
世界観はじめ、本作独自の絵画風グラフィックスを紹介
2016年12月27日 10:00
セガゲームスは、2017年1月19日に発売予定のプレイステーション 4/PlayStation Vita用RPG「蒼き革命のヴァルキュリア」の世界観などゲーム概要について公開した。
本作は、ヴァルキュリア・プロジェクトの完全新作RPGタイトル。「死」が当たり前のようにそこにある戦争という状況下で、復讐のために国を巻き込む戦争を仕掛けた若者たちの群像劇を描く。
リアルな戦場を体感できるバトルシステムや、独自の絵画風グラフィックスに彩られた重厚な物語を通じて、「奇跡の解放戦争」に隠された真実が明らかになっていく。
今回、本作の世界観をはじめ、登場する国「ユトランド」と「ルーシ帝国」の中心人物や勢力、バトルシステムなど発売目前の本作の概要について、ゲーム内のスクリーンショットとともに紹介したい。
「世界観」人類を戦いの歴史へと誘った「蒼き革命」
18世紀半ば、謎多き蒼き鉱石「ラグナイト」から、さまざまな魔法的効果を引き出す術が発見される。
その術は「咒術」と呼ばれ、行使できる人間は「咒術師」として崇められた。
それからおよそ1世紀後、世界に“革命”が起こった。聖暦1837年、「咒術」を誰にでも扱えるようにする機械「咒構」が開発されたのだ。「咒術」は「咒工業」として工業化され、人々にさまざまな恩恵をもたらすこととなった。
この「産業革命」は、その源である「ラグナイト」になぞらえ、後の世で「蒼き革命」と呼ばれた。だが、「咒工業」の導入による産業と社会構造の変革は、人類の歴史をその資源たる「ラグナイト」をめぐる“戦いの歴史”へと変えさせることにもなった。
――力を持つ者が奪い、支配する「帝国主義」時代の幕開けである。
【KEY WORD】
ラグナイト
神代の時代から存在すると言われる蒼き鉱石。「咒術」の発見以降、この鉱石に注目が集まり、研究と体系化が進んでいった。ラグナイトには大きさや純度に比例して能力差があり、小さいものや純度の低いものは「クズラグナイト」、「ラグナイトのかけら」などと呼ばれる。
「物語」かつて、奇跡の解放戦争と呼ばれる戦いがあった――
聖暦1853年10月4日、後に「奇跡の解放戦争」と呼ばれる戦いが幕を開けた。小国「ユトランド王国」が突如、ヨーロッパ五大列強の一角たる「ルーシ帝国」に宣戦布告。かつてユトランドの地であったルーシ領・モルダの前線基地を急襲したのだ。
その背景には、ブリタニア、ルーシ、フランセーズ、ハプストリアの列強四帝国による、ユトランドへの言われなき経済封鎖の圧力があった。植民地にこそされていなかったものの、およそ1年間にも渡ってユトランドは後の世に言う「BRuFH(ブラフ)包囲網」に苦しめられていたのである。
強大なる帝国に対し、小国が仕掛けた戦争はあまりに無謀とも思えた。ところが、隊長アムレート・グレンケア率いる精鋭部隊「ヴァナルガンド」の活躍により、ユトランドは思いがけない善戦を見せる。破竹の勢いで属領を解放する「英雄」の姿に、小国の民は熱狂した。
植民地支配からの解放を掲げ、戦争を勝利に導いた5人の若者たち。だが、彼らは英雄などではなかった。復讐という私怨のために国を巻き込み、大いなる戦争へと導いた「大罪人」だったのである。戦後彼らは、戦争を主導し、王女を謀り、国民を欺いた罪で裁かれ死罪となった。
歴史は彼らをこう呼んでいる。「五人の大罪人」と――。
「追体験」歴史の裏に隠された真実を知る
本作においてプレーヤーが為すべきことは、2つある。
まず1つは、アンチ・ヴァルキュリア部隊「ヴァナルガンド」を率いて、帝国軍、そしてヴァルキュリアを打ち破ること。そして、もう1つは、小国のユトランドがルーシ帝国に勝利する「奇跡の解放戦争」。その物語を追体験し、歴史の裏に隠された真実を知ることである。
戦後、「五人の大罪人」と呼ばれた若者たち。彼らは、祖国・ユトランドを勝利に導いた「英雄」なのか、それとも、ただ私怨で戦争を起こした「罪人」なのか。それはこの戦いの歴史を辿った者たちのみが知りえることであり、プレーヤーは、奇跡の解放戦争の裏に隠された真実に触れることになる。
「各国の勢力」解放戦争の中心人物
本作には、「ユトランド王国」と「ルーシ帝国」という2国が登場する。その中心人物と勢力について国ごとに紹介する。
ユトランド王国
国家憲法および衆議院・貴族院から成る王国議会で統治される立憲君主制国家。ラグナイト資源に乏しく国土も小さいが、真面目で勤勉な国民性から技術に優れている。
復讐のためにユトランドを帝国との戦争へ駆り立てた、5人の若者たち「五人の大罪人」が存在した。彼らは、それぞれが異なる分野で活躍し、小国「ユトランド」を勝利へと導いた。
【中心人物】
武力担当「アムレート・グレンケア」
CV:小野大輔
大罪人と呼ばれる5人の若者のリーダー。
のちに「五人の大罪人」と呼ばれる5人の若者のリーダー。大切なものを奪い去ったルーシ帝国に復讐を誓い、10年の歳月を費やしてユトランドを戦争に仕向ける。
戦いの腕にも長けており、自らアンチ・ヴァルキュリア部隊「ヴァナルガンド」の隊長となり戦場に立つ。
救国の歌姫「オフィーリア・アウグスタ・ア・ユトランド」
CV:早見沙織
ユトランド王国の象徴たる歌姫。
ユトランド王国の姫。幼い頃から国民に歌を披露し、国のシンボルとして、またアイドル的存在として愛されてきた。
姫としての責務やプライドから、帝国の理不尽な圧力に屈さず、自らも剣を取り前線に立つ。真面目で純真な性格から、戦争の中で打ちのめされることもある。
ルーシ帝国
かつては資源にも技術にも乏しい小国だったが、ヴァルキュリアを得たことにより急速に力をつけ、周辺の国を併呑して列強の一角となった。現在は資源も技術も有する軍事大国となっている。
【中心人物】
死の歌を操る“死神”「ブリュンヒルデ」
CV:坂本真綾
死神として畏怖されるヴァルキュリア。
アムレートたちの前に立ちふさがる最強の敵。冷淡ともとれる性格と、妖しいまでの美しさを持つ、この世ならざる存在。強大な咒術と「死の歌」を操り、人々から「死神」として畏れ崇められている。
覇道を突き進む皇帝「クローディアス・パウロヴィッチ・キエフ」
CV:磯部勉
大いなる野望を抱くルーシ帝国の皇帝。
ルーシ帝国の皇帝。ヴァルキュリアを手中に収め、軍事力を背景に急速に力を伸ばす。強引なやり口から国内外に敵は多いが、持ち前のエネルギッシュさとカリスマ性から彼を信奉する者も多い。清濁併せ呑む度量と実力主義的な面も持つ。
超人的な力を持つ若き将「マクシム」
CV:鈴村健一
アムレートと相対する帝国の若き将軍。
ルーシ帝国に併呑された属領国の元第二王子。その立場から王位継承の意識は薄かったが、天賦の武の才から、将軍として父王や兄王子を助けていた。
帝国に侵略された際、クローディアスに才能を見込まれ、配下に加えられる。この時、「咒体」と「咒構武器」を授けられた。
戦場を体感できるバトルシステム「LeGION(レギオン)」
バトルシステム「LeGION(レギオン)」は、従来のRPGのコマンドバトルを軸に置きつつ、少数部隊で大軍を撃破する爽快感と大軍との戦いを楽しむことができる。
グレネード弾で煙幕を張ったり、咒術で攻撃や回復を行なったりと、剣や銃、咒術を駆使して戦場を支配する。