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「蒼き革命のヴァルキュリア」国歌斉唱イベントレポート

光田氏指揮のもと、ユトランド王国民50名が国歌を歌う

10月8日収録

 セガゲームスは10月8日、都内スタジオにてPS 4/PS Vita向けタイトル「蒼き革命のヴァルキュリア」の「国歌斉唱イベント」が実施した。

 このイベントは、事前に一般応募で選ばれたユーザー約50名が、「蒼き革命のヴァルキュリア」の主人公たちの故郷「ユトランド王国」国歌の収録を行なうというもの。スタジオには、作曲/サウンド担当の光田 康典氏、チーフプロデューサーの下里陽一氏、ディレクターの小澤武氏が登場。収録の際は、光田氏の指揮のもと、集まった50名が国歌斉唱を行なった。本稿では、収録後に行なわれた光田氏らの合同インタビューをお伝えしたい。

【収録の様子】
収録は約1時間行なわれたのだが、終始和やかな雰囲気で行なわれ、光田氏がくだけた様子で冗談を言い、笑いが漏れることもしばしば。しかしいざ収録が始まると、みな一気に真剣な顔つきになり、ユトランド王国の国歌を歌い上げる。その情熱はまさにユトランド王国民といった感じだった。そんな参加者たちの姿勢を見て、小澤氏も下里氏も光田氏も、非常に満足げな表情をしていたことが印象的だった

予想を大きく超える“感情の強さ”が伝わる国歌に

――本日の収録について一言お願いします。

光田氏:: 想像を超える形で収録を終えることができました。正直、皆さん、あまりこういう場には慣れていないでしょうし、戸惑いもあるのかなと思っていたんですけど、コーラス隊に所属している方も何人かいたようで、とてもお上手でビックリしました。

左から、「蒼き革命のヴァルキュリア」ディレクターの小澤武氏、作曲/サウンド担当の光田康典氏、チーフプロデューサーの下里陽一氏
400名近い応募から、50名が選ばれた
光田氏は指揮をしていて、参加者の歌から溢れる感情の強さに、「これ(感情)が欲しかったんだ」と思ったという

――今回のイベントを発案されたのは小澤さんとのことですが、企画を立ち上げたきっかけを教えて下さい。

小澤氏: いま下里が言ったように、もともとはプロの方にお願いしようというお話もあったんです。プロにお願いして、わざと素人っぽく歌ってもらおうと。でも、それは「プロの下手」でしかないのではと。

 今回の収録は国民の合唱シーンなので、必要なのは、歌の上手い下手ではなく「感情」なんですよね。そういう思いを下里やスタッフに話し、さらに国歌を作る際に光田さんに相談したら、凄く興味を持ってくれて、ぜひそれで行こうということになったんです。……実は最初、収録はセガの階で録ろうと言う話もあったんですけどね。

光田氏:: そうそう。ありましたね。実際、録る寸前までいったんですけど、音質的な問題があったので、中止になりました(笑)。

――あまりこういう企画は例がないですし、ユーザーさんも驚かれたかもしれませんね、
小澤氏: そうですね。実は、募集をかけて、どれだけの人が来てくれるんだろうかという不安もありました。というのも、「蒼き革命のヴァルキュリア」は、ヴァルキュリアプロジェクトのタイトルとはいえ、シリーズとしては初のものです。そんなタイトルにどれだけの反響があるのか未知数でした。でもありがたいことに400名近い応募があって、当日には約50名の方に来ていただけたので、とても嬉しかったですね。

――小澤さんから今回のイベントの話を持ちかけられたとき、光田さんはどんな印象を持ちましたか?

光田氏:: まず、僕自身、この規模の人数で収録を行なうことが初めてだったんですよ。プロの方のコーラスを呼んでも30人くらいがマックスですね。なので非常に面白い試みだと思いましたし、これだけの人数を集めて、この雰囲気で歌うことが重要なんだな思いました。50人入れるスタジオを抑えることや機材の確保など、色々準備もありましたが、無事収録できて良かったです。凄くいい経験になりました。

――今回の収録で、何か気をつけられたことはありますか?

光田氏:: 最初は緊張されていたと思うんですけど、最後のワンテイクなんかは、指揮をしている中で、皆さんの感情の強さをこれでもかというほど感じました。まさに、これ(感情)が欲しかったんだと思いましたね。

小澤氏: 実は、最初はもうちょっとグダグダになるかなと思ったんですけど、リハの段階から皆さん全力でビックリしました。

――歌詞は小澤さんが手がけられたとのことですが、どのような気持ちを込められたのでしょうか。

小澤氏: 光田さんには、オフィーリアの歌は、古くから歌い継がれている民謡っぽくしたいとご相談したんです。そこから、それをユトランド王国国歌にすることに決まって、私が歌詞を書くことになったんです。ただ、私は歌詞に関しては素人です。だったら物語や設定の思いを込めるしかないなと。この歌を歌ったとき、ユトランド国民が誇りを持てるような歌にしたいなと思いました。

下里氏: 実は光田さんから、「作詞どうしますか」って言われてたんですけど、ユトランドを一番知っている人間が書いたほうがいいなと思って、小澤に書いてもらうことしました。 あとメロディに関しては、光田さんに「口ずさみやすい曲にしてほしい」というオーダーをしたんですけど、希望通りのメロディになってとても嬉しいです。
小澤氏: 今日の収録でトチリが少なかったのも、口ずさみやすい曲だったからというのもあるかもしれませんね。

――収録の話とは離れてしまうのですが、「蒼き革命のヴァルキュリア」の今後のプロモーション展開について教えて下さい。

下里氏: 一昨日、体験版のVer2を配信したんですけど、これはもともと「戦場のヴァルキュリア HDリマスター」を購入していただいた方と、TGS 2016のヴァルキュリアブースに来ていただいた方のみに配布しているものです。そして、来週から始まる体験会に来られた方にも同じ体験版を配布致します。

 そしてさらに、もう1つの体験版を考えていまして、それは、全員が体験できる形のものにしたいと思っています。もう少しで皆様のお手元に届くと思いますので、ぜひ楽しみに待っていて下さい。

――それでは最後に、メッセージをお願いします。

小澤氏: 予想を遥かに超えた応募があり、非常に嬉しかったです。改めて、「蒼き革命のヴァルキュリア」の期待度の高さを知りました。その期待に応えられるものを提供できるよう頑張ります。

下里氏: 光田さんには「最高の音楽をお願いします」とお願いし、かなりいいものに仕上げていただきました。曲も、音楽も、ぜひ楽しみにしていただきたいと思います。

光田氏:: 今回音楽では、色々な試みをしました。僕がこれまでに手がけてきたゲーム音楽の中で、一番盛りだくさんな内容になってのではないでしょうか。
 非常に面白い音楽の表現方法を試してみてますし、様々なチャレンジをしています。グラフィックもシナリオも、音楽も全てを楽しんでいただきたいですね。よろしくお願いします。