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セガゲームス「ソニック25周年カフェ」が上野にオープン
キャラクターデザインのコラボメニューを提供
2016年10月1日 14:17
セガゲームスの「ソニック」シリーズが2016年6月で25周年を迎えるのを記念して、10月1日から東京・上野にある「スイーツパラダイス 上野ABAB店」に「ソニック25周年カフェ」がオープンした。その前日となる9月30日にはプレス向けのオープンイベントが開催され、同社の「ソニック」シリーズアートディレクターの上川祐司氏、「ソニック」サウンドディレクターの瀬上純氏、「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」ディレクターの中島玄雅氏が登場。提供されるフード&ドリンクを試食した。
なお、こうしたカフェを開くのはソニックシリーズでは初の試み。店内には50体のソニック・ザ・ヘッジホッグのぬいぐるみが置かれているほか、登場するキャラクターたちのステッカーなどが張り巡らされており、まさにソニック一色といった感じだ。提供されるのはフード6種類とドリンク6種類。通常のバイキングに加えて、フードとドリンクを1品ずつ選んだ形で大人2180円、子ども1510円、3歳以下650円となっている。
さて、試食である。それぞれのボリュームはさほど多いようには見えないが、意外と食べ応えがあるという感じ。上川氏は試作段階ですでに試食しているとのことだが、ここでは「テイルスのカルボナーラ」を試食。「すごく濃厚でおいしいです」とコメント。中島氏が食べたのは「エッグマン帝国のオムライス」。「オムレツがふわふわでおいしいですね。デミグラスソースが合っていて」。オムライスにはエッグマンの絵が描かれているのだが「なかなかキャラクターにはスプーンを入れにくい(笑)」と中島氏。
瀬上氏は「シャドウのブラックカレー」を食べることに。「皿も黒いわルーも黒いわでかなり色が濃い感じです」(瀬上氏)。こちらにもシャドウ・ザ・ヘッジホッグが描かれたスライスチーズが乗っており、もったいなさのあまりスプーンを入れにくい様子。「キャラクターがあるとどう崩していいやら……」。カレー自体はそれほど辛くなく、「誰にでも食べやすそうですね」と瀬上氏。瀬上氏は、自分が関わったプロジェクトで初めて生まれたシャドウ・ザ・ヘッジホッグには思い入れがあるとのことで、「生い立ちを見ているので好きの度合いが強い」とコメント。
そしてフードを変えて再び試食へ。まずは中島氏が「ソニックの音速チリドッグ」を試食。チリドッグにはゴールマークの旗があしらわれている。辛いものは大好きだという中島氏だが、「ちょっとぴりっとするくらいで誰でも食べられそうですね」とコメント。続いて上川氏が「エミーの手作りピンクケーキ」を食べてみることに。「ソースの味が強くてしっかりとしている感じ。見た目通りの甘い感じですね」(上川氏)。
そして、瀬上氏が食べたのは「グリーンヒルロールケーキ」。メガドライブ版のソニックで出てくる1番最初のゾーンがグリーンヒル。それを模して抹茶ムースがロールケーキに乗っているようになっている。ただしリングがソニックの後ろにあることを瀬上氏は指摘して「これだとやられてリングが散っちゃったあとみたいですね(笑)」と思わぬ改善提案を。食べた感想は「上の抹茶クリームが甘さ控えめな感じですね。それでリングがほのかにしょっぱい」とのこと。
ここで飲み物も追加される。上川氏には「ソニックラテ」、中島氏は「ナックルズのパワードリンク」、瀬上氏は「シルバーの超能力ソーダ」。「ナックルズはパワー出そう」と中島氏。ちなみにいちごのフローズンの上にバニラアイスが乗っていて、飲むに従ってナックルズのマジパンが下に進んでいく。これはパワフルに地中を進むナックルズをイメージしたとのこと。「どんどん掘っていってますね。すごい! 実際にやるとおもしろいので皆さんやってください」(中島氏)。
「シルバーの超能力ソーダ」は、上に銀色のアラザンがちりばめられていて、パチパチする青いゼリーが入っている。サイコキネシスを使ったときのオーラの色を表現しているそうだ。瀬上氏は「ゼリーが中に入ってきて飲み応えのある感じ」とコメント。
そして飲み物をまたチェンジ。今度は瀬上氏が「テイルスラボの実験溶液」、中島氏が「テイルスは設定として、科学好きな、メカ好きなキャラクターなので、そういう所から出てきたんでしょうね」と瀬上氏。「グラスがフラスコっていうところがいい」。ちなみにこれには「パチパチするもの」を実験するかのように入れると飲み口が変わるようになっている。「フルーティでさわやかなシトラス系のソーダという感じがしますが、これに入れると……。入れた瞬間からパチパチ言ってる。口の中にはじけるヤツがやってくる感じですね」(瀬上氏)。
そして中島氏は「スティックスのジャングルジュース」。最中のブーメランがマンゴーアイスに刺さっている形だ。スティックスは「ソニックトゥーン」シリーズに登場する新キャラクター。「探索に使えたりするので便利なキャラクターです」と中島氏。「ジュースもマンゴーで濃厚で、飲みやすい濃さですね」。
そして最後は「チャオのぷるぷるドリンク」を上川氏が飲む。「見た目のさわやかな感じがそのまま味に来ているので、飲みやすくておいしい」と上川氏。
ソニックシリーズ初のコンセプトカフェについて上川氏は「ソニックも今年で25周年と、息の長い展開をしていますが、今まで映像であったりアパレル系だったり、おもちゃだったりということはしましたが、カフェは初めての試み。やる側としても、料理などで世界観をどれくらい表現できるか、期待と不安がありました。試食の時もその場で試していただけたのも、今まで自分が知らない表現の仕方があっておもしろかった。是非1度来ていただいて楽しんでもらえれば」と語る。
中島氏も「『ソニックトゥーン』のキャラクターであるスティックスがこのような形で皆さんの目に触れられるのもうれしいですし、ソニックは自分でも子どもの頃から好きなキャラクターで、いろいろな人がソニックに触れてきていると思う。ソニックの世界観を楽しめるのはいいので、是非訪れてほしいですね」。
瀬上氏は「これまでもスナック菓子や缶ジュースではやってきたが、お客様の顔が見えるところで、ソニックを題材にしたカフェは経験なかったし、今初めて見るので『こういう形なんだ』と思いましたが。1度だけではなくて何度も来ていただけると、コースターやシールを集める要素もあるので、是非来てください」と語った。
なお店内の音楽だが、瀬上氏によるとソニックの楽曲をアコースティックアレンジしたものを中心に流すとのこと。またそれぞれのキャラクターに関連するものを入れるようにしているそうだ。「ソニックというと疾走感のある曲もあるし、ダークなイメージの曲も多いですが、今回はそれらは横に置いておいて、明るい曲を集めて書けるようにしています。それを耳にしながら話が盛り上がってくれれば」(瀬上氏)。
なお、イベント終了後にプレス向けにも1品ずつ試食する機会をもらえたので、テイルスそろえと言うことで、テイルスのカルボナーラと、テイルスラボの実験溶液を選んでみた。カルボナーラは真ん中に半熟玉子が乗っていて、その上にテイルスの絵が描かれたチーズが配されている。テイルスの絵を破らないと玉子を絡めて食べられないというジレンマに陥るが、そこはあっさりと破ってみて食べてみた。非常に濃厚なクリームと玉子の黄身の混ざり具合がなんともおいしかった。
テイルスラボの実験溶液は、スタミナドリンクにパチパチするものを入れるという感じ。瀬上氏が試飲したときもそうだったのだが、パチパチが空気に触れて固まってしまっていたので、スプーンで崩しながら入れるという体に。確かにパチパチする音が聞こえ、口だけでなく耳でも楽しめるドリンクだった。是非来店して試してみてほしい。