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アイ・オー・データ、1080p/60fpsキャプチャに対応したHDMIキャプチャ機器を参考出展

機敏な動作が好印象! 簡易編集やアフレコにも対応した単体タイプ

9月15日~18日開催

会場:幕張メッセ

入場料:
一般前売券 1,000円(税込)
一般当日券 1,200円(税込)
小学生以下無料

 周辺機器メーカーのアイ・オー・データ機器は、東京ゲームショウにおいて1080p/60fpsのキャプチャに対応した「HDMIキャプチャー(仮)」を参考出展した。発売時期は2016年末、価格は1万円台半ばを予定。

コンパクトサイズの「HDMIキャプチャー(仮)
取材に応じていただいたアイ・オー・データ機器の四尾真尋氏
1080p/60fpsのキャプチャに対応する

 「HDMIキャプチャー(仮)」は、国内大手周辺機器メーカーのアイ・オー・データとして、これまで未参入だったデジタルからデジタルへのキャプチャーに対応したビデオキャプチャデバイス。アナログソースをデジタル化するキャプチャデバイスは複数リリースしているが、デジタルからデジタルへのキャプチャデバイスは、メーカーとしてHDCPによる規制を乗り越えるようなデバイスは販売できないという道義的な点と、需要の問題から先送りされてきたが、機が熟したということで満を持してリリースする。

 基本的には、PC不要で単体で利用可能なビデオキャプチャデバイスで、モニターとデバイスの中間にHDMIケーブルで繋ぐ形で接続する。ストレージは、SDカード(SD/SDHC/SDXC)もしくは、USB接続のHDD。フォーマットはFAT32で、ファイル形式はmp4(H.264)のみとシンプルな設計となっている。

 デバイスの右側にあるコントロールボタンを駆使して、録画、再生、ファイル操作などを行なうが、実際に使ってみて感じたのは、動作が非常にクイックなことだ。軽快な動作を実現するために、独自設計のCPUと2GBのメモリを積んでいるということで、まったくもっさりしない機敏なレスポンスを実現している。なお、HDMI CECにも対応しているため、対応TVのリモコンで操作することもできる。

 録画機能の面では、先述したように1080p/60fpsまでのキャプチャに対応しており、マイク端子に音声入力デバイスを接続して動画に音声を入れることもできる。編集機能は、カット、つなぎ合わせ、アテレコを入れるぐらいの簡易機能に留まるが、用途は別にゲームに限定していないため、予約録画機能も備えている。

 再生機能は、簡易編集がしやすいように、最大120倍までの早送りが可能。レスポンスが良いこともあり、このデバイスだけでも撮って見るだけなら十分と言える。ただ、このデバイス自体にはネットワークに接続したり、動画をアップロードしたりはできないため、シェアして楽しむためには、PCに類いするデバイスが必要となる。

 現在は、製品名や型番すら決まっていない、文字通りの参考出展レベルで、ファームウェアやソフトウェアもまだ未完成だという。ただ、発売時期は年内に向けて準備を進めており、東京ゲームショウへの出展を決めたという。アイ・オー・データでは、この「HDMIキャプチャー(仮)」のほか、アナログソースをデジタル変換して保存できるビデオキャプチャデバイスを、ファミコンやスーパーファミコンをサンプルに出展している。ゲーム映像のキャプチャや配信に興味のあるゲームファンは一度足を運んでみてはいかがだろうか。

【HDMIキャプチャー(仮)】
正面から見たところ
背面から見たところ
筐体はアナログビデオキャプチャデバイス「GV-SDREC」を引き継いでいるため、説明が書かれていた左半分が真っ黒なままとなっている
予約録画機能
HDMI CECに対応しており、対応TVであれば手元のリモコンでも操作できるのが嬉しい
このようにスマートフォンを接続することもできる

【アナログビデオキャプチャ】
PCやAndroidデバイスにアナログビデオ映像をデジタル保存できる。小さすぎてケーブルと見間違えてしまう