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【クリスマスおもちゃ見本市】新仮面ライダープッシュのバンダイ
新ベルトはゲーム機モチーフ、カセットを差して変身!
2016年9月7日 17:21
玩具メーカーがクリスマス商戦に向けて、業者やメディアに向けて新商品を紹介する「クリスマスおもちゃ見本市」が、浅草・都立産業貿易センター台東館にて9月7日と8日に開催されている。業者限定のイベントのため、東京おもちゃショーよりは会場は小さいが、バンダイ、タカラトミー、メガハウス、セガトイズなど様々なメーカーが新商品を展示している。
「クリスマスおもちゃ見本市」のメインターゲットは子供達であり、キャラクター玩具が多く、テレビと連動しているものは、その後の展開を明らかにしてしまう“ネタバレ”になってしまうため出展はされていても記事にできないものも多いが、新素材などを取り入れていたり、ユニークな切り口の商品も多い。弊誌ではこういった玩具メーカーの挑戦を積極的に取り上げているが、毎回驚かされる。今回もユニークな商品達をピックアップしていきたい。
本稿ではバンダイを取り上げる。仮面ライダー、戦隊もの、プリキュアシリーズとキャラクターものを中心としているメーカーだが、それ以外にも多彩なキャラクター玩具を展開している。ゲームなどとの規模の大きなメディアミックスもあり、要注目のメーカーだ。
カセット挿入、レベルアップ、様々なジャンル……ゲーマー注目の新ライダー
バンダイの看板キャラクターシリーズの内、「仮面ライダー」シリーズは10月より新番組が始まる。変身ベルトや、ライダーが使う武器など、基本的な“装備”を再現した「なりきり玩具」や、ライダーのソフビ人形などがクリスマスの目玉アイテムとなるというわけだ。
今回の仮面ライダーは「仮面ライダーエグゼイド」。“ゲーム”をモチーフとした仮面ライダーで、デジタルゲームの世界でゲームウイルスの「バグスター」と戦っていくという。そのゲームテイストはちょっと懐かしい感じで、頭の大きな低い頭身の姿のライダーが「レベルアップ」してスマートなヒーローの姿になったり、敵への攻撃に格闘ゲームのエフェクトが出たりする。また、「アクションゲーム」、「ロールプレイングゲーム」、「レーシングゲーム」など様々なゲームジャンルの要素が盛り込まれるという。
その「仮面ライダーエグゼイド」の玩具の中心となるのがなりきり変身ベルト「DX ゲーマードライバー」。10月上旬発売で、価格はオープン(実売:7,000円~8,000円程度)モチーフはファミコンなどのレトロなゲーム機で、カセットのような「ライダーガシャット」をスロットに挿入することで変身する。さらにハンドルをひくことでベルトの中心が開き、仮面ライダーエグゼイドの姿が映し出される。カセットを差すことで「レベル1」、ハンドルをひくことで「レベル2」になるとのこと。ベルトにはもう1つスロットがあり、さらなるレベルが明らかになるという。ゲームの要素をどう活かすかに注目したい。
このほかにも様々なキャラクター商品を展開していくが、力を入れていたのが「アプリモンスターズ」。低年齢向けモンスターカードゲームで、中心となるゲームはニンテンドー3DS向けに9月15日、東京ゲームショウで先行配信され、その後一般配信される。基本プレイは無料で、「アプモンチップ」という追加チップを購入していくビジネスモデルだ。チップは2つで240円(税別)。プレーヤーはドンドンカードを入手しデッキを更新して、強いデッキを目指していく。「アプモンチップ」にはQRコードが書かれており、そのQRコードを3DSで読み込むことで入手した“アプモン(アプリモンスターズ)”をゲーム内に登場させることができる。
チップは腕時計型ホルダー「アプモンバンド」に入れて持ち運ぶだけでなく、なりきりアイテム「アプリドライヴ」に装着して遊べる。「アプリモンスターズ」は10月からアニメも放映予定で、ゲーム、アニメ、さらにキッズアーケードでも展開していく。アプリモンスターをモチーフとしたフィギュアも発売予定で、パーツを組み替えたり、足や手を延長させて頭身を高くすることも可能だ。
このほかにも様々な商品を展開していたが、感心させられたのが2014年に発売されたロングラン商品「くるくるチョコレート工場」。価格は4,104円(税込)。湯煎でやわらかくしたチョコレートを様々な形に加工できる玩具だが、“遠心分離器”の機能を使って、中空のチョコレートが作れる。残念ながらその中に何かを詰めることはできないが、中が中空なため、見た目より量が少なくでき、子供の満足感が高くなるとのことだ。他にも手元と対象を同時に見ることで、遠近法を理解する大きな助けになる「マジカルイラストレーター」など、ユニークなアイテムも数多く展示されていた。