ニュース

今週のアクセスランキング!

ベスト10の9割が「ポケモンGO」

1位は、「『ポケモンGO』、チームリーダーの名前とビジュアルが明らかに」の報
7月22日~7月28日 集計

第2位は、第1報となった「『ポケモンGO』、日本でついに配信開始!」
第3位は、「全国の鉄道事業が連名で『ポケモンGO』に関する要請書を提出」という報道

 先週に引き続き「ポケモンGO(Pokemon GO)」特需にわき上がる携帯業界なわけですが、いかがお過ごしでしょうか? ちまたの量販店に立ち寄ると携帯バッテリーがバカ売れだったり、ニュースリリースも「ポケモンGO」関連のものばかり。ということで、けっこうマニアックな話題が常にトップに君臨する「ザ・オタク媒体」な弊誌ですら今週のランキングトップ10本中9本が「ポケモンGO」という恐ろしい結果に!

 このランキングを見たらもう、第1位はどうとか、第2位についてどうとか語るのは野暮ってもんでしょう。「書を捨てよ、町へ出よう。町に出てポケモンを捕まえよう!」と寺山修司を引用してしまう始末! (年寄りだから)。「『ポケモンGO』なんかプレイしないで現実に戻ってきて欲しい」とか、「プレイしている人を侮蔑する」とか、もうもはやゲームの理解とは別次元のところにまで論争が広がっていて、もちろん考え方は人それぞれだけど、「これが社会現象というやつか……」とため息の1つも出てしまう毎日。

 個人的に、先週の日曜日には近所から某競馬場付近を通って5キロほど歩いてみたが、どう考えても地元民ではないカップルが、仲良く話をしながらスマートフォンを片手に住宅地を歩いているのを見て、「これのどこが『ヴァーチャルの世界から帰ってこれない』ということだろうか?」と思ったり。ゲームが会話のネタになっているのは、十分良いことだと思う。コミュニケーションを生み出す、それだけのパワーが「ポケモンGO」にはあるわけだし。

 さらに言えば、ポケストップになっているポイントも面白いと思う。「道祖神」とかがポケストップになっていて、「こんなところに神様がいるんだ!」と手の1つも合わせながら散歩して、ブルッとくれば道の端によってポケモンチェック。今はマイナス面ばかりが取り沙汰されてるけど、理解が進めば様々な楽しみ方があるだろう。すぐに「良い、悪い」の白黒二値で判断してしまいがちな論争にはもううんざり。どうプレイすればいいのか? 前向きに考えていきたいところ。

 その昔、携帯ゲーム機「ワンダースワン」が発売され、構想としてGPSなどが取り付けられると聞いた時、「これを使って外で鬼ごっことかしたら面白そう!」と東京ゲームショウの会場で担当者に聞いてみたところ「子供が知らない間に公園から出て事故でも起こしたら大変なんですよね……」と返答されたことを覚えている。日本の一企業では乗り越えられなかったことを、世界的企業がスマートフォンの数にモノを言わせて商品化したわけだが、問題点は変わらない。でもだからといって歩みを止めて欲しくない。ゲームファンにとっては、特に面白いゲームの存続という点に絞って言えば!

 最後に、「ポケモンGO」トップ10制覇を阻んだのは「『モンスターストライク THE MOVIE』上映決定」。これまたすごいコンテンツということを照明して見せたと言えそう。