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「モンスターハンター ストーリーズ」試遊レポート

「オトモン」とともに勝利をつかめ! シリーズおなじみ「部位破壊」などの要素も!

10月8日 発売予定

価格:
パッケージ版 5,800円(税別)
ダウンロード版 5,546円(税別)

 カプコンは、7月11日にニンテンドー3DS用RPG「モンスターハンター ストーリーズ」のメディア体験会を実施した。当日は、すでにプレス発表会で公開されていた情報に加えて、「モンスターハンター ストーリーズ」を実際にプレイすることもできた。今回は、その見どころやプレイフィールについてお届けしていこう。

【『モンスターハンター ストーリーズ』 プロモーション映像3】

あのモンスターたちが心強い味方に! 体験バージョンをさっそくプレイ

 今回プレイできた「モンスターハンター ストーリーズ」は、本作の基本的なシステムを知ることができる特別仕様であり、製品版とは異なる内容であるとのこと。まずはその点を踏まえた上で、今回プレイしたバージョンの流れに沿って本作を紹介していきたい。

新米「ライダー」となるための儀式とオトモンとの出会い

主人公は男の子、あるいは女の子のいずれかから選択できる
オムナ村長はプレーヤーたる新米ライダーのための儀式を行なってくれる

 「モンスターハンター ストーリーズ」は、「モンスターハンター」の世界で繰り広げられるRPGで、プレーヤーはハンターとは別に存在する、モンスターと共存する人々「ライダー」となって物語を進めていくこととなる。

 今回は、プレーヤーが新米の「ライダー」となるところからスタート。男女の2種類から選択することができた。「モンスターハンター」シリーズにおける「ハンター」のように、見た目のカスタマイズなど行なえるようだ。

 プレーヤーが「ライダー」になるための儀式「絆合わせ」が行なわれる場面では、先輩ライダーの「ダン先輩」や儀式を取り仕切る「オムナ村長」、さらには謎のアイルー、通称「ナビルー」も登場するなど、場は一気ににぎやかに。

 また、仲間となるライダーと絆を結んだモンスター「オトモン」が生まれる「タマゴ」をふ化するシーンでは、タッチスクリーンにタマゴが出現。このタマゴは、直接タッチするかAボタンを押すことで徐々にひび割れていくのだが、タッチに合わせてときおり「HP+3」、「攻撃力+1」といった表示が出てくる。ゲーム内の説明では「つついた場所によってオトモンのステータスにボーナス」とあり、オトモンのステータスが少し上がるようだ。

 ちなみに、試遊で最初に獲得できたオトモンは「ドスランポス」。このタマゴをふ化するシーンは、先のステータスアップの要素だけでなく、タマゴがふ化するまではどんなオトモンが出てくるかもわからないので、かなりドキドキできそうだ。

 このシーンでは、「絆石」、「オトモン」、「タマゴ」といった重要ワードが一気に登場する。モンスターと絆を結ぶ……つまり一緒に行動するためのアイテムが「絆石」、プレーヤーとともに行動してくれるモンスターが「オトモン」、そしてそのオトモンが生まれてくるのが「タマゴ」、となる。

ダン先輩は人のよさそうな雰囲気で、熱血さがあふれている
さまざまなシーンでプレーヤーをナビしてくれるナビルー
タマゴからはドスランポスが誕生! ややデフォルメされていてそこはかとない可愛らしさが見える

オトモンを増やすためタマゴ集めの旅に

フルフル討伐のためにはパーティー編成! とういことでまずはタマゴの獲得へ。この一連の流れは本作の基本的な部分でもある

 オトモンを獲得すると、ストーリーはいきなり「フルフル」を討伐する展開となるが、さすがにこれでは準備が足りないだろうということで、まずは仲間を増やすため、タマゴを2個獲得することに。

 本作では、オトモンのタマゴを入手する基本的な方法として、フィールド上にある「モンスターの巣」からゲットしてくる、というものがある。今回は、このモンスターの巣を見つけてタマゴを採る、という流れになった。

 フィールド上はライダーが普通に歩くこともできるのだが、オトモンに乗って移動することも可能になっている。せっかくなので、さきほど入手したドスランポスに乗り移動してみたが、歩きよりも速度が出るので、快適にフィールド探索ができた。

 オトモンの種類によっては、フィールド上の採集ポイントを発見したり、足止めをくらっていた場所をジャンプして移動できる、といった様々なライドアクションがあり、より多くのオトモンがいればそれだけ探索も有利に行なえるようだ。

 ちなみに、フィールド上には「モンスターハンター」さながらに野生モンスターたちが闊歩していて、ライダーがこれにぶつかるとバトルへと移行する仕組み(いわゆるシンボルエンカウント)となっている。

 今回は「モンスターハンター」で言えば雪山のようなフィールド(タルジュ雪原)を歩くことになったが、そこにはシリーズおなじみの草食獣「ポポ」が動いていた。「モンスターハンター」が持つ独特のフィールドの雰囲気が、本作でもうまく表現できている形だ。

フィールド上には草木や鉱石があり、アイテムを採集することができる。このあたりは「モンスターハンター」と同じ感覚だ
場所によってはオトモンのライドアクションを使って乗り越えるようなシーンもある

モンスターの巣を探索!

モンスターの巣からタマゴをひとつ獲得。何度かタマゴを取り直すことができる

 モンスターの巣は、フィールド上にその入り口が洞穴の形でわかりやすく表示されている。出現位置はフィールドに訪れるたびにランダムに変化するため、毎回同じように探索することはできない。また、モンスターの巣は入り口の色によって獲得できるタマゴのレア度が異なり、とくに金色の入り口の洞穴では貴重なタマゴを獲得しやすくなっている。今回見つけたのは水色の入り口の洞穴だったが、ともあれ獲得が最優先なので、さっそく探索を開始してみる。

 今回探索できたモンスターの巣の内部は、すぐに最奥部へと到達することができた。そこにはタマゴが置かれた場所があり、その横に大型モンスターの「ウルクスス」が眠っている。タマゴを漁っているのに気づくと怒って襲ってくることもあるらしい。ウルクススって卵生だったんだ……などと思いながらとりあえず漁ってみると、ナビルーが「ニオイがしなくて……とてもかるいタマゴだ!」と言う。

 このナビルーのメッセージは、ふんわりとオトモンの傾向を表わしているとのこと。ちなみにタマゴは何度か取り直すことができるが、その分だけモンスターに見つかるリスクを背負うこととなる。どうしても良さそうなメッセージを見てみたいあまり2回、3回とタマゴを取り直し、そして4回目のタマゴを取ったときに、眠っていたウルクススがついにこちらに気づいて襲いかかってきた。

 襲いかかられても、移動して追いつかれなければバトルになるわけではない。そこでバトルの回避を試みたが、タマゴを抱えた状態では「モンスターハンター」と同じように運搬状態の移動となってしまい、モンスターにも乗ることができない。それでも巣から出さえすればタマゴを無事獲得したことになるのだが、今回はウルクススに捕まりバトルへと突入してしまった。

初めてのバトル! オトモンと協力して討伐する

野生モンスターは目線が合っているターゲットに攻撃を行なう。例えば写真のようにザボアザギルがオトモンを狙っていることがわかる
絆ゲージが溜まってくるとオトモンに指示することもできるようになる。各種コマンドはタッチスクリーン画面で入力が可能

 バトルはターン式のコマンドバトル。基本は他のRPGと同様に相手と味方が交互に攻撃を行なう形となっているが、攻撃には「スピード」、「パワー」、「テクニック」の3タイプがあり、それらは「スピード<テクニック<パワー<スピード」という3すくみの関係になっている。相手のクセを読んで3すくみに打ち勝てば、バトルを有利に運ぶことができる仕組みだ。

 相手がどんなタイプの攻撃を行なってくるかはコマンド入力をし終えるまでわからないが、モンスターによってクセがあるようなので、プレーヤーの知識が増えてくればおのずと討伐しやすくなるのだろう。単純作業となりがちなRPGのバトルシーンだが、こういった経験の蓄積でバトルが有利になるといった要素は「モンスターハンター」にも通じるものがあると言える。

 ちなみに、バトル時オトモンは自ら行動するのだが、このときプレーヤーが選択した攻撃タイプと合致すると「ダブルアクション」を繰り出すことができる。野生モンスターのクセだけでなく、オトモンの攻撃傾向も知っておけばバトルはより有利になるかもしれない。

 そうしているうちに「絆ゲージ」が溜まっていき、ライドオン(オトモンに乗ること)が可能になる。その状態では通常よりもプレーヤー側のステータスが高まるほか、オトモン独自の「絆技」も繰り出せるようになる。ちなみに、ドスランポスとの絆技は「ドスラッシュ」だったが、いかにもドスランポスらしい派手な跳びかかり攻撃でダメージもなかなか大きく、今回はこれで勝利することができた。

 バトル終了後はライダー、オトモンともに経験値が入手できたほか、野生モンスターを討伐したことによる経験値や報酬、バトル内容に応じたボーナスポイントも獲得。今回は確認できなかったが、これによってレベルが高まればライダーもオトモンも強くなっていくようだ。

ライダーやオトモンはそれぞれスキルを持っている。このスキルを使うには「絆ゲージ」が必要。なお、絆ゲージはバトルしていく中、徐々にたまっていく
バトル中は選んだ攻撃タイプに応じてカットイン演出が発生することもある。互いの3すくみがぶつかりあう「真っ向勝負」や、「力比べ」ではAボタン連打で画面中央の境界線を相手側に押しやったたりなど、バリエーションは多彩にある。これらに打ち勝てば絆ゲージを大きく溜めたり、バトルを有利に運ぶことができる

体験バージョンでの目標、呼び名を持っているモンスター「フルフル」に挑む!

「モンスターハンター」ではおなじみのフルフル登場シーン。咆哮の強烈さが伝わってくるようだ
フルフルには頭部およびフルフル本体に攻撃が可能。今回はまず頭部を狙ってみることにした
リザルト画面ではモンスターの各種素材が入手できる。体験はできなかったが、これを使って新たな武器や防具も作れるということだろう

 なんとかタマゴを2個獲得し、厩舎に戻ってタマゴをふ化するとさらにストーリーは進み、舞台は目標のフルフルが棲む洞窟内部へ。するとさっそくフルフルが登場し、バトルへと突入した。フルフルは「咆哮」や「放電」といった、シリーズを知るプレーヤーにはおなじみの攻撃を使用してくる。また、ナビルーからの情報によれば「テクニシャン」ということなので、テクニックタイプの攻撃を多用する、ということなのだろう。

 このフルフルとのバトルは先のウルクススと異なり、攻撃できる場所が2カ所存在していた。片方は「頭部」となっており、もう片方はフルフル本体である。「モンスターハンター」で頭部と言われれば、連想できるのは「部位破壊」だ。これを本作で狙うとどうなるものかと執拗に頭部を攻撃していると、ほどなく部位破壊に成功。すると、これが功を奏してフルフルの攻撃の1つ「咆哮」を封じることができるようになった。

 なお、部位破壊成功と同時に「落とし物ゲット」の表示も出ていたので、部位破壊によって勝利後の報酬で獲得できるようだ。このあたりはしっかりと「モンスターハンター」のシステムを受け継いでいるが、そこに加えて「部位破壊により攻撃を封じる」という独自のメリットも用意されていて、プレーヤーにとって狙いがいのある要素になっているのが面白い。

 以降は力押しで比較的楽にフルフルを討伐することができたが、これは体験バージョンだからこそのバランス調整といったところか。バトル中にアイテムを確認してみたところ「落とし穴」といったおなじみのアイテムも所持していたので、こういうアイテムをうまく活用していく立ち回りもあるのだろう。

 「モンスターハンター」おなじみのモンスターが登場するだけでなく、オトモンの収集・育成といったコレクター要素なども備わっており、従来の「モンスターハンター」ファンのみならずとも楽しめそうな本作。7月16日からは本作が体験できる店頭イベントも実施されるということなので、興味があるプレーヤーは公式サイトもしっかりとチェックしておきたい。

部位破壊に成功すると落とし物もゲットできる。怒り状態のフルフルに怒りマークがついているのが可愛い

※画面は体験会で試遊した内容のため製品版とは異なる場合があります