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グダグダなのが楽しい! 海賊ゲーム「Sea of Thieves」
皆で海賊船に乗り込み、何とか操艦、必死に海戦!
2016年6月18日 16:15
今回のE3でかなり興味を惹かれたゲームがある。RAREが開発し、Xbox One/Windows 10で発売を予定している。「Sea of Thieves」だ。今回試遊台は大盛況で、数時間待ちの非常に長い列ができていた。
本作は「海賊ごっこができるゲーム」だ。会場では4人のプレーヤーに1人の“コンパニオン”という構成で、ゲームを楽しんでいた。「Sea of Thieves」は太っちょややせっぽち、片手がフックになっていたりする海賊になりきってプレイする。1人称視点で自分の姿は見えないが、自分を含めた5人のキャラクターがわいわいしているのが見える。
ゲームは島からスタートする。アコーディオンや太鼓を取り出したり、マグカップからがぶりとエールやラムを飲んだりできる。もうこれだけで楽しい。ぴょんぴょん跳ねる人もいれば、あたりを駆け回る人もいる。楽器を奏でるのもエールを飲むのも大げさで、他の人についっていったり、自分で歩き回るだけでもテンションが上がる。プレーヤー達は童心に返ったように、笑い声を上げてキャラクターを動かしている。
何でキャラクターを動かしているだけで楽しいのか、それは他の人とゲームを通じて集まっているからだ。現実では色々な立場の人間が、ゲーム空間ではユーモラスな海賊なのである。ちょっとコスプレの雰囲気に近いかもしれない。「俺は海賊だぞ」とボイスチャットですごんで見せてしまうだけで楽しい空間なのである。
「それではそろそろ船に乗り込みましょうか」というコンパニオンの声に皆が船に乗り込む。ジャンプして乗り込もうとして落ちてしまったり、乗る前に船が行ってしまいそうになったりする。船に乗り組んだプレーヤーは勝手気ままに船の中を動き回っていて、まるで小学生の遠足のように統率が取れていない。
「船を進めるために、帆を張ってください」。コンパニオンは声をかけ船の中央にある取っ手の付いた円柱に行き、柱を回し始める。数人は手伝うが、「え? どこどこ?」と走り回って船長室や船室に入ってしまったり、全く関係なく舳先に立っている人もいる。それでも何とか帆が張られ、船は出航する。
事前に狙っていたであろうプレーヤーの1人が船の操舵輪を握る。しかし、目の前は巨大な帆布が広がっていて前が全く見えないのだ。どの方向に進むかは舳先に立っているプレーヤーの指示に従うしかない。今回はその指示の役をコンパニオンがしたが、わざとコンパニオンの前、船から落ちるぎりぎりで舳先に立とうとするプレーヤーもいる。
他のプレーヤーははっきり言えば何もすることがない。しかし彼らの前には魅力的な“おもちゃ”があるのだ。船の両脇に備え付けられた、「大砲」である。もうそれを見つけたらやることは1つ、ドンドンドンと撃つだけだ。辺り構わず、当てられる目標物などないのにひたすら撃つのである。弾は無限だ。見ていてこちらが飽きてしまうほどひたすら弾を撃つ人、飽きてマストのてっぺんに登る人、大砲がうらやましくなって舵から手を離してしまったために操舵手の席を取られてしまった人……見ているとかなりぐだぐだな海賊ご一行様は、海の上を進んでいく。
プレーヤーの1人が声を上げる、「船を見つけたぞ!」。今回の試遊台ではもう1パーティが船を操船しており、海戦が楽しめたのだ。もうドカンドカンとお互いの船の大砲が飛び交う。「あっちへ回れ、いやこっちだ」と操舵手への注文が一気に多くなる。そのうち……船が傾きはじめた。船が浸水しているのだ。
「板を持って穴をふさぎましょう!」コンパニオンの声にぷっれーヤー達は右往左往、いつの間にか大砲を撃つプレーヤーもいなくなっている。ところが向こうの船も同様のようで、事態としては進展しない感じのままプレイが終わることもあった。沈められたり、勝ったりもするが、統率が取れた戦いよりも、皆が目の前のことで右往左往してしまう展開が、一番見ていて楽しかった。
このプレイ風景はとても魅力的だ。だからこそ人気はすさまじく、E3終盤になってもプレイ待ちの列は絶えなかった。スゴク楽しそうだし、ゆるそうだし、「俺もこの船に乗ってみたい!」と思わせる魅力があった。
一方で“ゲーム”として考えると、これは製品として成立するかはかなり疑問である。今回は“アトラクション”として出発点と船、そして敵船というコンテンツで楽しく遊べたが、ゲームを続けるモチベーションが提示されてない。インディゲームとして、ロビーで適当に集まって刹那的に楽しむという方向もありだとは思うが、やはりきちんとこれをどうゲームとしてブラッシュアップしていくかは、興味が惹かれるところである。
今回の「Sea of Thieves」は改めてオンラインゲームでのロールプレイの楽しさを実感させてくれた。ごっこ遊びは本当に楽しい。いくつになっても楽しい。そういった根幹の魅力をどう昇華させていくのか、今後に注目したいタイトルだ。































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