6月12日まで開催中の「東京おもちゃショー2016」には、今年冬頃までに発売される予定の最新おもちゃが、各社から数多く出展されている。ここでは筆者が個人的に面白そうだと思った製品をチェックしていきたい。
お絵かきボードもデジタル化! メガハウス「おえかきアーティスト」
タカラトミーの「せんせい」などで知られるお絵かきボードがデジタル化され、メガハウスから「おえかきアーティスト」として発売される。付属のペンで描いて画面下のレバーで消すという使い方は同じながら、絵を描くボード部分にタッチパネル仕様の液晶画面を採用し、コンピュータ制御によるデジタルなお絵かきができるようになっている。
ただ描くだけでなく、描いた絵を動かしたり、パラパラアニメを作ったりすることも可能で、さらにマイクロSDカードに描いた絵を保存しておくこともできるなど、PCのイラストエディターのような感覚で楽しめるのだ。
メガハウス「デジタルスケッチブック おえかきアーティスト」。6月発売予定、20,000円(税別) 本体裏にあるカメラで写真を撮影して、それをお手本にしたり、落書きしたりすることができる ゲームもプレイできるVRゴーグル、メガハウス「ボッツニューVR」
昨年組み立て式のVRゴーグル「ボッツニュー」を発売したメガハウスが、今年はそれをアップグレードした製品を出展。この「ボッツニューVR」は、スマートフォンを本体に装着してVRコンテンツを楽しめるという仕様は以前と同じだが、ヘッドフォンやピント調整ダイヤルなど採用した本格的なVRゴーグルとしての発売となる。
また付属のコントローラーを手に装着することで、専用アプリを使ったゲームも楽しめるようになっている。実際に体験したところ、以前の製品よりも視野角が大幅に広がって、VRへの没入度が高くなっていた。
メガハウス「ボッツニューVR」。8月下旬発売予定、9,250円(税別) 手元のコントローラーを目の前にかざすとカメラが認識してVR空間に手が現われる。ここでは飛んでくる唐揚げをキャッチするゲームが楽しめた 水を使って作るキューブクラフトはドット絵向き!? メガハウス「クイックセルズ」
こちらもメガハウスの製品で、専用のキューブを使って立体的なピクセルアートを作れる「クイックセルズ」。キューブ同士の接着には水を使っていて、カタにはめ込んで作ったものに霧吹きで水を拭きかけ、専用の「ドライスピナー」で水を吹き飛ばせば、カタから外しても崩れなくなるのだ。「マインクラフト」や1980年代ゲームのドット絵の立体を作るのも面白いかもしれない。
メガハウス「クイックセルズ」、7月発売予定、1,900~8,500円(税別)。付属のブロックは500~2,400個が各セットに付属 写真右に見える丸い道具がドライスピナー。水をかけて回転させて、遠心力で水を吹き飛ばすことで、早く乾燥させられるのだ カプコンブースには、「モンスターハンター ストーリーズ」のamiiboが出展
ゲームメーカーであるカプコンは、自社やコラボメーカーが展開するフィギュアを数多く出展した。10月8日発売予定のニンテンドー3DSソフト「モンスターハンター ストーリーズ」のamiiboもここで一般初公開となった。「ライダー」の男の子と女の子がそれぞれ発売され、搭乗する「オトモン」の「隻眼のリオレウス」はポーズが異なる仕様だ。男の子と女の子は外して乗せ替えることも可能。また同作のマスコットキャラクター「ナビルー」も同時発売となる。
また同社が展開するフィギュアブランド「カプコンフィギュアビルダー クリエイターズモデル」にて、西村キヌ氏が監修を手掛ける「モリガン・アーンスランド(ナースVer.)」の原型も展示された。オリジナルデザインのナースのコスチュームが妖艶な西村氏のイラストを忠実に再現したフィギュアで、同社の通販サイト「イーカプコン」では、「ブラックナースVer.」も発売予定となっている。
「amiibo 隻眼のリオレウス&ライダー(男の子/女の子)」(写真中央、左)は各1,800円 (税別)。「amiibo ナビルー」(写真右)は1,200円(税別)。全て10月8日発売 ライダー2種はamiiboとしてかなり大型で、価格は少し高めに設定。冬には第2弾も発売される予定だそうだ 「カプコンフィギュアビルダー クリエイターズモデル モリガン・アーンスランド(ナースVer.)」。9月29日発売、12,000円(税別) 西村キヌ氏がイラストを手掛けたモリガンを、原型師の濱崎剛氏が立体化している カプコン「カプコンフィギュアビルダー スタンダードモデル Plus Vol.6」は、「モンスターハンタークロス」の「二つ名持ちモンスター」を立体化。10月4日発売予定、1個880円(税別) グッドスマイルカンパニー「figma 成歩堂龍一」。「逆転裁判」シリーズのナルホドくんがfigmaで登場。その原型がカプコンブースで公開。発売日、価格とも未定 ユニオンクリエイティブ「ヴァルカン・ログ ハンター男性剣士 ディノバルド装備」。「モンスターハンター」シリーズのハンターが続々登場予定。発売日、価格とも未定 千値錬の「4インチネル」で発売されれるロックマン(写真左)とロックマンエグゼ(写真中央、右)。各4,000円(税別)、8~9月発売予定 手のひらのアクアリウムインテリア、セガトイズ「アートアクアリウム」
アクアリウムとアートを融合させた「アートアクアリウム」を手軽に楽しめるミニチュアおもちゃをセガトイズが発売する。この「アートアクアリウム プリズリウム」は、実物のアートアクアリウムを手掛ける木村英智氏が監修に携わり、アクアリウムの雰囲気をそのままにミニチュア化している。
クリスタル状の本体内部には複数の小さな金魚のフィギュアが入っていて、水流によってそれが動き回り、一定時間でLED照明の色が変わるという仕様だ。高さ15cm、幅奥行きとも9.5cmと小型で、卓上でも楽しめるサイズなのが嬉しい。
セガトイズ「アートアクアリウム プリズリウム F18」。「サラサリュウキンver.」と「リュウキンミックスver.」の2種を展開。各4,800円(税別)、8月発売予定 プロペラタイプの飛行ラジコン、ハピネット「エアーブレード360」
ハピネット「エアーブレード360 レッド/ブルー」。6月11日発売、4,500円(税別) 3枚羽のプロペラ型の本体を、専用のコントローラー「パワースティック」を使って飛行させる変わり種のラジコントイ「エアーブレード360」。
羽の1枚に小さなモーターとプロペラがついていて、それによる推進力と、本体の3枚羽による揚力で飛行する。上昇、下降、旋回の操作が可能で、上手く操作するとジャグリングのように自分の周囲で自在に飛ばせるようになるそうだ。
水槽の熱帯魚を間近で撮影できるCCPの潜水艦ラジコン「サブマリーナカメラ」
CCPから発売中の「サブマリーナカメラ」は、水槽などで楽しむ潜水艦型のラジコンおもちゃだ。本体前部には超小型のカメラが搭載されていて、内蔵のメモリに写真や動画をおさめることができる。本体には「エサ入れアーム」を装着でき、ここに熱帯魚用のエサを入れて水槽内で動かすことで、エサに集まる熱帯魚を間近で撮影できるという具合だ。
CCP「サブマリーナカメラ」。発売中、9,980円(税別) 本体との通信は赤外線を使っている。上昇下降・前後進・左右旋回ができる 配管メーカーのベンカンが手掛ける、パイプつなぎブロック「チューブロック」
兵庫県の配管メーカーであるベンカンが、おもちゃ業界に参入。本業である配管接合のノウハウを生かして、パイプ状の丸いブロックトイ「チューブロック」を発売する。「つなぐ、まげる、わける」という組み立てに基づく7種類の形状と、3サイズのブロックを用意し、曲線が強調された味のある造形が完成する。試験的に募集したクラウドファンディングも成功し、この秋の一般発売に向けて開発が進められている。
1.5mm、14mm、35mmの3サイズのブロックを用意。「レジューサー」というブロックを使うと、サイズの違うものでも接続できる 動物やロボットなどもいいが、やはり同社の本業である配管をイメージしたプラント風の造形が際だった完成度を見せていた ショウワノート「着れちゃう!ダンボール 甲冑」。ダンボール製の組み立て式コスプレ衣装で、実際に着ることができる。「真田幸村編」と「伊達政宗編」が大人用と子供用2サイズでラインナップ。発売中、各2,480円 幻冬舎エデュケーション局「9マス将棋」。3×3で楽しむ入門用のミニ将棋で、40通りの初期配置から対局を楽しめる。8月24日発売予定、1,600円(税別) シャイン「あわモコ3Dペン」。ハンドソープなど市販の液体石鹸を使って、泡による3Dアートを作れるおもちゃ。本体のほか、造形を型となるシートも発売。7月16日発売予定、2,480円(税別) アイアップ「マナー魚」。魚の形をしたパズルで、魚を食べるときの正しい順番で身を箸で外していくことで、正しい食べ方を学べる。発売中、2,980円(税別) イーケイジャパン「水圧式ロボットアーム」。手元のレバーの動きをパイプに入った水の水圧で動かして楽しむ。全部で6カ所が可動。発売中、4,800円(税別) テンヨー「メタリックナノパズル マルチカラーシリーズ」。金属製の板パーツで組み立てるシリーズにカラー仕様が登場。写真の「鎧」のほか、「アイアンマン」などもラインナップされていた THE DOTZ COMPANY「dotz」。専用のベースにドット状のピースをはめ込んでピクセルアートを作れるおもちゃ。セガの「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズなど、ゲームキャラクターの展開も。国内展開は現在検討中とのこと DUCTトレーディング「Upixel(ユーピクセル) 」。こちらもピクセルアートを作れる製品だが、ベースにカバンやスマホケースなどを用意し、より実用的なものとなっている。絵を描くためのカラーチップは2サイズ24色で展開 エポック社の「シルバニアファミリー 星空の見える灯台のお家」。7月発売で、9,698円(税込)。灯台部分が光る上、屋根を外すとプラネタリウムのように実際の家の天井に星空や月を映し出すことができる パイロットインキの「まほう」シリーズ。最新作の「まほうのラーメン屋さん」では、15度以下の水につけると白い麺が黄色にゆであがったり、どんぶりに水を注ぐと水に触れた部分が変色しスープをついだように見える。35度以上のお湯、お風呂の水などで洗うと色が元に戻るインクの変色技術でより凝った“おままごと”が可能 カワダのナノブロックも多数の新作が。「アノマロカリス」は口に当たる部分を“反転ブロック”を使うことで出っ張りを作って表現するという開発者こだわりのポイントだという