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【東京おもちゃショー2017】カワダの「ナノブロック」で表現される「ドラえもん」キャラ達
ガラス細工や木製などミニチュア盛りだくさん!
2017年6月2日 10:17
「ナノブロック」で知られるカワダは、今年もナノブロックの新作を出展、メインの商品は驚きのギミックなのだが……こちらは情報が出せないとのことで、今後の発表を待ちたい。面白いところでは、「ドラえもん」のキャラクターを立体化しているところ。「ドラえもん」、「のび太」は発売されているが、今後「ジャイアン」、「スネ夫」が発売されるという。会場ではさらに「しずかちゃん」、「ドラミちゃん」もナノブロック化されていた。
感心させられるのは、そのこだわりである。ジャイアンが“ジャイアンリサイタル”のマイクを持っていたり、スネ夫が自慢し、ジャイアンに取り上げられるであろう「ラジコン」を持っていたり、ただ立っているだけでなく、「ドラえもん」らしい、ドラマを感じさせられるのがとても面白い。ナノブロックの表現力に感心させられる。
しずかちゃんが“ひょっとするとジャイアン以上の破壊力”とまで言われるバイオリンを持っているところなど、作った人に思わず「本当に『ドラえもん』が好きなんですね」と親しみを込めて肩をたたきたくなってしまいそうだ。
もう1つ面白いのが「フード」シリーズ。「ハンバーガー」や「お寿司」などはすでに出ているが、新商品として「おにぎり」、「ラーメン」などを展開していく。おにぎりは中に1つだけ赤いブロックを使うことで“梅干し”を表現していたり、小さなこだわりが楽しい。「五重塔」や「タージマハル」といった人気商品も「デラックスエディション」として、さらに洗練された表現を提示しているところが興味深いところである。設計者の飽くなき挑戦心を感じさせられる。
他にもカワダのブースで興味深かったのがスマホを使ったARシューター「AR MAGIC GUN」だ。スマホの中に写る情景を射撃する「AR(拡張現実)」ゲームであり、現実とリンクしながらユニークな世界を見せてくれる。
いくつかのゲームがあり1つは目の前に張ったポスターと連動し、そのポスターがまるでモニターのように機能し、シューティングをプレイできる。現実ではポスターなのにスマホを通すとまるでそこにテレビ画面があるかのような感覚が楽しい。もう1つは現実世界に重ね合わせ魚などが浮遊しているのを探し出し撃つというもの。こちらは360度色々なところにスマホを向けて魚を探し出すゲームだ。他にもいろいろなゲームが登場していくという。
カワダらしいミニチュア玩具としては「ナノルーム」がある。布や小さな木片を組み立てるキットで、ナノブロックと異なる「素材への手触り」を重視したシリーズだ。スケールは1/18を想定しているが、椅子などは少し小さめだがアクションフィギュアの小物にも転用できそうだ。他にも小さなガラス細工「ナノフレンズ」など、筆者のようなミニチュア好きにはとても興味が惹かれる商品がそろっている。カワダの独特のアプローチをたっぷり楽しめるブースだ。