キュー、WIN「BraveSongOnline」声優インタビュー
堀川りょうさん、中村知世さん、小原春香さんに役どころを聞く

4月15日より クローズドβテスター募集予定

 

 キューエンタテインメント株式会社の新作となる、Windows用MMORPG「BraveSongOnline(ブレイブソングオンライン)」。4月15日よりクローズドβテスターの募集が開始される予定で、現在は連日、新たな情報が公開されている。

 今回、声優として参加している方の中で、ネメス役・堀川りょうさん、キキ役・中村知世さん、ネフィ役・小原春香さんに、その収録後にインタビューする機会を得られた。背景となるストーリーも異なるこの3キャラクターはいずれも、プレイヤーキャラクターとして最初から使用可能になっている。それぞれに、演じた役どころなどについてお話を伺った。



■ ネメス役・堀川りょうさん

 「聖闘士星矢」のアンドロメダ瞬や、「ドラゴンボールZ」のベジータなどでおなじみの声優、堀川りょうさん。今回は、エジプト風の力強い人物「ネメス」を演じている。ほぼ1発で終えた収録はさすがの貫禄を感じさせたが、インタビュー直前には「ビールを飲ませるともっと喋りますよ」と気さくに笑う人物でもあった。貫禄の収録はぜひゲームを通して感じてもらいたい。

堀川りょうさん

――「自分に絶対の自信を持っている」とのキーワードが収録中に出ていました。堀川さんは今回演じられて、意識したポイントはありますか?

堀川りょうさん: イメージとしては、自信があって、強気で、自分がしっかりしていなくては国を守れないと思っている。そのような、最前線で戦っている人物を意識しました。ただ、あまりキャラクターを探りすぎないように、絵から自分が感じたものにそのまま従ってやってみようかなとも思っていました。

――ネメスのような自分に自信を持ったキャラクターというのは、堀川さんは演じていて得意、不得意のどちらに感じたでしょうか?

堀川さん: キャラクターに対しては、常にニュートラルな状態でいたいと思っています。でないと、演じる幅も狭くなってしまいますから。仕事柄さまざまなキャラクターに接するなかには、ネメスのような強いキャラクターもいれば、ヘタレなキャラクターもいます。彼らと同じような部分を自分のなかに探していって、そこをデフォルメしていきます。なので、得手不得手という分け方はしていません。

――ゲームのキャラクターも演じられたことがあると思いますが、オンラインゲームの収録は過去にありますか?

堀川さん: (マネージャーに確認して)今回が初めて、だそうです(笑)。

――堀川さん自身は普段、ゲームをプレイするのでしょうか。

堀川さん: 最近はやってないですね。忙しくてなかなかやる機会がなくて。でも興味はあります。どちらかというと、人がやっているのを見ているのが好きですね。電車や街中でもよく見かけるようになりましたし、バンドのメンバーがよくやっていますよ。みんな黙って何をやっているのだろうと(笑)。人が集中しているときの顔は面白いですね。

――世界中から繋がれるオンラインゲームは特にそうですが、遊び方も徐々に変わってきました。

堀川さん: 本当にグローバルになりましたよね。どこに居ようが地域が関係ない。それがリアルタイムで遊べるというのは、コミュニケーションツールとしてもすごいと思いますよ。技術的にもこれまでできなかったわけですから。

――アニメも同じように世界中に広がっていくと思いますが、自分の思わぬところでファンに出会うといったこともあるでしょうね。

堀川さん: それが実際にこの前ありました。去年、初めてシアトルに行ったのですが、そこでは漁港の市場のウリとして魚を投げるパフォーマンスがあるんです。頭の上を魚が飛び交うので感心していたら、そこの魚屋のお兄ちゃんが「あなた『ドラゴンボール』の人でしょ?」って話しかけてきて。あれは驚きました。ちょうどその時期にシアトルのコンベンションセンターでイベントをやっていて、それで知っていたらしいのですが。

――アニメとゲームでは、演じる際の違いといったものはありますか?

堀川さん: 僕の中では違いはありません。1人のキャラクターを演じるという点では全く一緒なので、テレビでもゲームでも、そのキャラクターに対する思い入れがあるだけですね。

――ご自分の演じたアニメやゲームを見返したりするのでしょうか。

堀川さん: あまり見たくないんですよ。自分の粗ばっかり見えてしまって落ち着いていられないんです。「ほら、またできてない」と思ってしまって。自分の下手さ加減に落ち込むんですよ。なので、極力見ないようにはしています。他人のは普通に見られるので、照れがあるんだと思います。

――それでは最後に、ゲームをプレイする方に向けて、メッセージをお願いします。

堀川さん: 僕が演じたネメスは恰好いいキャラクターです。見た目もエジプト風でかなり雰囲気があると思います。彼にどんどん感情移入してプレイしていただけたら、僕としても嬉しいです。楽しんでください。



■ キキ役・中村知世さん、ネフィ役・小原春香さん

 キキ役の中村知世さんと、ネフィ役の小原春香さんのインタビューは同時に行なった。中村さんは、「日テレジェニック2010」のメンバーとしても活動するアイドル。また、小原さんも、「SDN48」メンバーのアイドルとして活躍している。ここに「ブレイブソングオンライン」のディレクター、椿祐氏も参加して、アイドルとディレクター3人の、座談会のようなインタビューになった。

中村知世さん
小原春香さん
写真中央は「ブレイブソングオンライン」ディレクターの椿祐氏

――それぞれ演じた感想をお聞かせください。

小原春香さん: ネフィは、設定が自分の年令よりも若くて、幼い感じです。1年前までは自分も子どもっぽいと思っていたのですが、SDNの方で大人の雰囲気を出す練習をしているせいか、収録中「語尾が色っぽくなっているよ」と注意されてしまいました。いつの間にか大人になっていたみたいで。そこが難しかったですね。

中村知世さん: 私が演じたキキというキャラクターは、10代のいたずらっ子です。基本にある子供っぽさや明るさを忘れずにと思っていましたが、真剣な部分になると忘れがちになってしまいました。明るさと強さの両面を持っているというのが難しかったです。

――椿氏からは「うまく対比を出して」とのアドバイスがありましたね。

椿祐氏: 両キャラクターに言えるのは、ひとつの特徴として子供の無邪気さを持っていることです。真面目なシーンや悲しいシーンを演じる中でも、子供っぽさをうまく表現してもらうのが難しい部分だったかなとは思います。最終的にはそれが表現できていたので、よかったですね。

――キャラクターの性格は、おふたりと比べていかがですか?

中村さん: 私もたまにいたずらっ子です(笑)。無邪気ではないかな。おじいさんに頼まれて、決意する正義漢のような部分では、共感はあります。

小原さん: ネフィは豚を愛してるんですよ。私もかわいいものが好きなで、ペットも深く愛しちゃうところは似ているなと思いますが、私は悪い奴らはやっつけないですね(笑)。周りの人に守ってもらうと思います。でも、芯が強いというところは似ていました。

椿氏: 両キャラに共通するのは、何かを決意して旅立つということです。アイドルの方達は、やはりどこかで決意をして、様々なものを乗り越えてきた部分はあると思うので、それがセリフの中に出ているなと思いました。

――声優としての仕事は普段とはまた違うと思うのですが、いかがですか?

中村さん: 以前にも少しだけ声優の仕事をして、そのときはもうやらないと思っていました(笑)。今回もやってみて、やはり難しかったですが、楽しくできました。収録中はすごくほめて下さったので、やりやすかったです。練習だと言いながらこっそり録っていたりして。ほめて伸ばしていただきました。

小原さん: 声優の仕事は他にもやらせていただいていますが、どうしても滑舌が悪くて、いつも何かの言葉で引っかかるんですよ。あと広島出身なので発音が違うところが出てきて、毎回難しいなと感じています。

椿氏: その滑舌の悪さが逆に可愛さになって、ネフィにすごく合っていたと思いますよ。

小原さん: 本当ですか! ほめて伸ばしますね(笑)。

――おふたりはゲームでよく遊びますか?

中村さん: はまるとやります。私は配線が苦手で、スイッチを入れるまでが面倒なのですが、PCは常に付いているので、このゲームはできると思いました。やろうと思います。

小原さん: 私はニンテンドーDSとPSPを持っていますが、なかなか使いこなせていません。ただ、今回は私の声が入っているので、ネフィを使ってやってみたいと思います。みなさんもネフィを長く使ってください。

――それでは最後に、ゲームをプレイする方に向けて、メッセージをお願いします。

中村さん: 前に戦隊ヒロインもやっていたので、「エイ!」、「ヤー!」といった掛け声の経験を生かせてよかったです。その部分もぜひ聞いてください。

小原さん: 一生懸命セリフを吹き込んだので聞いてください。そして、ほめて伸びるタイプなので、ほめて下さい(笑)。


【スクリーンショット】
自動で狩りをする「ねじ巻きシステム」や、キャラクターを仲間にして1人で20人の大部隊を作れる「サモンシステム」、いつでも呼び出せるパーソナルエリア「荘園」など、ユニークなシステムを搭載する


(C)2011 Chinesegamer International Corp.
(C)2011 Q Entertainment Inc.

(2011年 4月 14日)

[Reported by 安田俊亮 ]