CJIJ/コーエー、「真・三國無双 Online ~神将乱舞~」最新アップデート「Revolution 4」本日実装!
「激突」に革命が! 便利なマッチングシステムや新ゲームルールを実現

7月21日 アップデート実施


「Revolution 4」は7月21日実装予定の大型アップデート。多数の新規要素が追加される

 CJインターネットジャパン株式会社は、Windows用オンラインアクションゲーム「真・三國無双 Online ~神将乱舞~」の最新大型アップデート「Revolution 4」を本日7月21日に実装する。「Revolution 4」は、今年3月にリリースされた拡張パック「神将乱舞」以来となる大型アップデートで、メインのゲームモード「激突」を中心としたシステムやコンテンツの拡充が図られる。

 実装に先駆けて、CJインターネットジャパンの本社オフィスで行なわれたメディア向け説明会では、「Revolution 4」の全貌が明らかにされたほか、試遊機上で実際にプレイ内容を確認することもできた。さらに、本作の開発を手がける株式会社コーエーからは開発プロデューサー藤重和博氏とディレクター越後谷和広氏が出席し、本作の開発の舵取りを担当するおふたりから話を聞くことができた。

 およそ4カ月ぶりとなる本アップデートでは、新規プレーヤーでも楽しめる要素を充実させながら、既存プレーヤーの遊びの幅を広げる効果も狙っているようだ。ますますユーザー数を増やしつつある「真・三國無双 ~神将乱舞~」がどのような姿になっていくのか、まずは7月21日に実装が予定されている「Revolution 4」の内容からご紹介したい。



■ 今度の大型アップデートは「激突革命」! オートマッチング機能や新ゲームルールでさらに楽しく

真・三國無双 Onlineプロダクトマネージャ 木部高広氏が「Revolution 4」の全貌を解説
ドスパラ提供のゲームPCで快適なテストプレイを楽しむことができた
「激突革命」と題し、対人戦プレイのユーザビリティや内容を強化

 今回用意された大型アップデート「Revolution 4」は、3月17日に提供された拡張パック「神将乱舞」以来の大型アップデートだ。「神将乱舞」はアップデート内容が非常に大掛かりであったため「拡張パック」という呼称を採用していたが、今回のアップデートは、従来より続く「Revolution」という枠組みの中で行なわれる大型更新だ。

 アップデート内容を紹介したのはCJインターネットジャパンで本作のプロダクトマネージャーを務める木部高広氏。木部氏によれば、今回のアップデートの目玉は、「真・三國無双 Online」のメインモードである「激突」にフォーカスする様々な新規要素だ。木部氏は今回の大型アップデートを「激突革命」と位置づけ、「もっと簡単、もっとお手軽に激突をお楽しみいただける内容」として紹介した。

 今回の大型アップデートにおける柱は、オートマッチングシステム「すぐに激突」、新ルール「宝物搬入」の2つだ。このほか、「錬成」で服飾に属性防御力を付加できる新機能や、前回「神将乱舞」で導入された動物副将に新たな仲間として「狐」が登場するなど、様々なコンテンツ拡充が図られている。

 大きな要素からご紹介していこう。まず、オートマッチングシステム「すぐに激突」は、従来はプレーヤー自身が対戦相手を探す必要のあった「激突」を、さらにユーザービリティを高めるべく導入される新システム。プレーヤーが屋敷の外に出てすぐの場所に「激突娘娘(ゲキトツニャンニャン)」というNPCがおり、話しかけると、現在参加可能な「激突」の一覧が表示される仕組みだ。

 これは、オンラインFPSなど対戦志向のゲームで見られるマッチングロビーのシステムに似ている。参加可能なゲームの数が「制圧」、「撃破」、「対決」、「探索」というルール別に整理されて表示されるので、プレーヤーは好みのルールを選択するだけでいい。非常にお手軽な操作で「激突」に参加できるというわけで、全てのユーザーにとって時間の節約となり、対戦に集中できる環境が強化されることになる。

 次に、新ルール「宝物搬入」では、新たな「激突」を楽しめる。内容としては、フィールド上で「宝物」を見つけ出し、自軍拠点に搬入するというもので、勝利条件は純粋に「宝物を搬入した数」で決まる。各チームは宝物1個の回収で1ポイント獲得でき、先に10ポイント獲得したチームが勝利だ。

 「宝物」はフィールド上の木箱や壷といったオブジェクトを破壊したり、名前付きの武将を倒すことなどでランダムで出現する。各プレーヤーは最大3つの「宝物」を運搬することができるが、ポイントは「宝物を持てば持つほど、動きが遅くなる」ことだ。1個では若干動きが鈍くなるだけだが、2個でジャンプできなくなり、3個で無双乱舞ができなくなる。

 試遊用の環境で実際にプレイしてみたところ、これがなかなか戦略性が高い。3個の宝物を持ち帰れば一気に3ポイントが狙えるが、走る速度がビックリするくらい遅くなるので、却って1個ずつ回収したほうがマシに思えるほどだ。また、動きが遅くなっているところを相手プレーヤーに倒されれば宝物が奪われてしまう。自軍奥地の「兵糧庫」に運び込めば通常の倍のポイントが狙えるものの、距離があるため移動に時間がかかりハイリスクだ。

 そして、このルールは戦いが不得意なプレーヤーでも大丈夫。フィールド上で「宝物」を見つけて自軍拠点に搬入することだけが目的なので、相手を上回る立ち回りさえできれば、いちども矛を交えることなく勝利できてしまうのだ。もちろん、戦闘が得意なプレーヤーは相手から宝物を奪ったり、持ち帰る拠点を落としてしまうというような積極戦略をとることもできる。全てのプレーヤーにとって、遊びの幅を広げてくれる新ルールといえるだろう。


「すぐに激突」を案内してくれるNPC、「激突娘娘(ゲキトツニャンニャン)」。「制圧」、「撃破」、「対決」、「探索(新ルールの『宝物搬入』)」の各ルール毎に参戦枠の数が表示され、選択すればすぐに「激突」をプレイできる。これまで通りNPC「武官」を通じての手動マッチングも可能だ

「宝物搬入」をプレイ。3つの宝物を同時に運搬すると、本当にジワリジワリとしか進めなくなる。当然、相手がレーダービューを見ていれば宝物を運んでいることがバレてしまうので、狙われるリスクも高まる。一気に高スコアを狙うか、それとも1ポイントずつ迅速に稼いでいくか、戦略性の高さが面白い


■ 「錬成」の新機能でさらに戦略性を付加。その他、新副将「狐」など多方面の拡張要素が登場

「属性付加」は最大で5段階まで強化可能。失敗率もあるためたくさんの「練丹」が必要になる
新しい動物副将の「狐」。街中では所属武将に変化する能力を使える

 「Revolution 4」にはその他にも沢山の拡張要素が用意されている。大きなところでは、「錬成」の新要素として「属性付加」という新システムが導入される。これは、頭、胴体、腕、足といった部位に装着する各「服飾」に対し、属性攻撃への防御力を付加するというものだ。

 「属性付加」には、他の「錬成」と同じく材料として「錬丹」と、付加属性を指定するための各種直接アイテムが必要となる。例えばある服飾に対火炎属性を付加する場合は、「錬丹」と「鎮火符」を使用して「属性付加」コマンドを実行。各服飾には各1種類の属性を最大5段階まで付加できる。

 原理的には、頭、胴体、腕、脚の4部位で5つの属性「炎」、「氷」、「雷」、「風」、「斬」のうち4属性をカバーすることが可能だ。また、各部位で集中して1つの属性を付加し、特定属性に対する防御確率を集中的に高めることもできる。

 属性付加を行なった服飾は、相手の属性攻撃の発動を相当確率で防ぐことができるので、これは「激突」での戦略にも関係してくることになる。例えば相手の防御属性の穴を突くための武器属性を選択したり、あるいは相手の武器がわかっているのなら対応する属性を守るための服飾を選択するといった按配だ。

 楽しい新要素としては、新たな動物副将として「狐」が登場する。「神将乱舞」で初めて導入された“動物タイプの副将”にはこれまで「狼」しかなかったが、今回新たに「狐」が加わる。「狐」だけの特徴として面白いのは、変身能力を持つこと。チャットウィンドウでコマンド「/trick」を入力することで、所属武将に変化させることができる。街中限定の機能だが、人が集中する場所ではなかなか面白い風景が現われそうだ。

 このほか戦闘関連としては、新しい戦場地形「要塞改」が実装されることや、各戦場に登場する拠点として新たな「戦車拠点」が出現するなど、多方面のアップデートが予定されている。このうち新戦場地形の「要塞改」には面白いギミックがあり、フィールド上に置かれた「結界石」を使うことで、特定地域に張られた「結界」を通り抜けられるプレーヤーを自チームに限定することができる。「宝物回収」ルールと合わせてプレイすれば、さらに戦略性が高まりそうだ。

 毎回のアップデートで提供されてきた新武器ももちろん登場する。今回登場するのは周泰(シュウタイ)の武器「弧刀」、曹仁(ソウジン)の武器「牙壁(ガヘキ)」、月英(ゲツエイ)の武器「戦戈(センカ)」の3種類。今回のテストプレイで実際に使うことができたので、その感想を含め下図でご紹介しておこう。


新武器3種は8月18日から10月20日にかけて順次登場予定だ。今回のテストプレイで筆者が使いやすいと感じたのは「弧刀」。リーチが長く振りも速いことから雑兵を倒すのに効率的だ。動きはまるで日本刀の居合い斬りのよう。曹仁の武器「牙壁」は破壊向きの武器で、ややクセがあるため玄人向きか。究極強化の「反攻」を使えば、相手の攻撃をほぼ無効化できるのが面白い。「戦戈」はとてもリーチがある武器で、究極強化の効果が「全プレーヤーの究極強化をランダムにする」という、何がおこるかわからない面白さがある


新しい戦場地形「要塞改」には全く新しいギミックとして「結界」があり、これまでにない戦い方が展開できそうだ。また、新しく登場する「戦車拠点」は、反撃してくる高楼のような感じで、油断していると大ダメージを食らってピンチになることがあるなど、なかなか手ごわい

上記のほか、消費アイテムの所有可能数を増やせる新家具「道具箪笥」の登場や、各種武器のバランス改良など小さな新要素も数多く用意。また、日本テレビ系列で放映されたアニメ「蒼天航路」とのタイアップ企画など、様々な施策が予定されているとのことだ。作品に関連した「特務」も企画されており、ファンなら見逃せないものになりそう



■ 初心者でも楽しめて、全てのユーザーにより面白い「真・三國無双 Online」を

コーエーで本作を開発する、開発プロデューサーの藤重和博氏(写真右)とディレクターの越後谷和広氏(写真左)。短い時間ながら簡単にインタビューを行なうことができた

 「Revolution 4」アップデートの内容を全体的に見てみると、やはり「激突」に関連するコンテンツが充実している。特にオートマッチング機能の実現は、これまで対戦プレイを敬遠してきたユーザーを含め、もっと幅広く「激突」を楽しんでもらいたいという意思表示だろう。今回、「真・三國無双 Online」の開発プロデューサーを務める藤重和博氏とディレクターの越後谷和広氏にお話を伺った範囲では、今後のアップデートでもさらにこの方向を推し進めて行きたいと考えているようだ。

 今回のアップデートについて藤重氏は、「我々のプロジェクトは非常に幸せな状態にありまして、サービス開始以来ユーザー数が伸び続けています。そして『神将乱舞』ではその伸び率がさらに急激に高まったということで、今回のアップデートはそういったお客様にもご満足いただけるような部分に力を入れました」と話す。

 オートマッチング機能に関しては既存ユーザーからの要望もあったとのことだが、敢えてこのタイミングで実装した理由としては、不慣れなプレーヤーでも簡単に、という意識が強いようだ。また新規ルールについても、やはり同様の思いが流れている。藤重氏は、今回導入した「宝物搬入」について、「既存ユーザーの皆さんにとって遊びの幅を広げつつ、新規のお客様も気軽に楽しんでいただける内容」を目指したと語ってくれた。

 確かに「神将乱舞」で導入された「乱戦」をはじめ、従来のルールには対人戦闘スキルを要求する比重が大きく、それが新規プレーヤーにとって敷居の高いものになっていたというのはありうる話だ。筆者も本作における対人戦があまり得意なほうではないため、「激突」に気後れしてしまう気持ちが良くわかる。そこで今回の「宝物搬入」ルールというわけだ。初心者プレーヤーでも大いに活躍できる内容なので、いっそう「激突」が盛り上がりそうだ。

 では今後も初心者向けの施策が続けられるのだろうか? これについてはディレクターの越後谷氏が語ってくれた。「私としては、『交通整理』をしていきたいと考えています。新しいお客様がスムーズに『激突』に出会えるよう、プレイの流れを意識して様々なコンテンツを配置していくという感じです。また既存のお客様に対してもご満足いただけるものを提供していきたいです」。

 というわけで今後のアップデートでは、さらに「激突」をプレイしやすくなるような環境の整備をはじめ、遊びの幅を広げてくれる新規のゲームモードや新システムにも期待して良いようだ。また藤重氏によればギルド対抗の公式大会のようなものも前向きに検討中で、それによって「激突」のやりがいをさらに後押ししていきたい考えだ。

 最後に、越後谷氏、藤重氏のおふたりから、ファンの皆さんへのメッセージをお預かりしているので、お伝えしておこう。

越後谷氏: 今回のアップデートは「激突革命」ということで、新勝利条件の「宝物搬入」や新戦場地形「要塞改」など、いろんな新しいものを提供させていただきます。単に変化したというだけではなく、より面白いものになったと確信しておりますので、是非、皆さんに楽しんでいただけたら幸いです。

藤重氏: 「神将乱舞」以来、多くの新しいお客様に来ていただくことができ、本作は非常に恵まれたプロジェクトです。その皆さんに楽しんでいただけるよう、これからも色々と新しいコンテンツをご提供していきたいと考えておりますので、今後とも「真・三國無双 Online」をよろしくお願いいたします。


「Revolution 4」は7月21日に実装予定だ。初心者からベテランプレーヤーまで幅広く遊べるものになっているとのことなので、ファンの皆さんは是非プレイしてみよう



(2009年 7月 21日)

[Reported by 佐藤カフジ]