HUE、「グラナド・エスパダ プラス」の3周年記念オフイベントを開催
新キャラ「ミフユ」など、今後のアップデート計画やイベント予定を発表
会場となったキリストンカフェは、ゲームの雰囲気にマッチしたゴシック教会風の重厚な雰囲気のレストラン |
株式会社ハンビットユビキタスエンターテインメント(以下、HUE)は、同社が運営しているWindows用MMORPG「グラナド・エスパダ プラス」のサービス開始3周年を記念したオフラインイベント「正式サービス3周年記念オフラインパーティ」を開催した。
「グラナド・エスパダ プラス(以下、GE)」は新大陸「グラナド・エスパダ」で開拓者として様々な冒険をするというMMORPG。プレーヤーは最大で1度に3体のキャラを操作して戦う「マルチキャラクターコントロール(MMC)」というシステムが特徴だ。美麗なグラフィックスで、数百種類のファッションを楽しめることから女性にも人気がある。
イベントには抽選で選ばれた約70名のユーザーが招待された。会場は渋谷にある、キリスト教の教会をイメージした荘厳な雰囲気の「キリストンカフェ渋谷」。店内には「GE」のタペストリーが飾られ、重厚でシックなゲームのイメージにぴったりマッチしていた。パーティーは2部形式で、1部は新要素などの発表会、2部は立食形式で歓談しながらミニライブやじゃんけん大会を楽しむことができた。
ゲストには、イラストレーターの小林智美氏や、ゲームのBGMを担当している久保田修氏とS.F.A:Sevin氏の他、開発会社IMC Gamesの代表取締役CEOキム・ハッキュ氏が来日しており、第1部で今後のアップデート計画を発表した。プレーヤーにはプロデューサーNの名前で知られている、HUEのプロデューサー中尾圭吾氏からは今後の運営の方針についてマニフェストという形で発表も行なわれた。今後の実装計画の発表は、このイベントが初だったこともあり韓国からも多数のメディアが取材に訪れていた。発表以外にも、プレーヤーから募集したムービーコンテストの優秀作を発表したり、集まったファンと懇談をしたりと、とてもアットホームで和やかな雰囲気のパーティーとなった。
イベント終了後には、キム・ハッキュ氏と、HUEの新しい代表取締役となったキム・ユラ氏の囲み取材が行なわれた。この記事では、イベントで発表された新要素の内容と、イベントレポート、そしてインタビューについて報告したい。
■ 日本の剣士をイメージした「ミフユ」ら、新たに仲間になる4人の新キャラクター
韓国で開発を手がけているIMC Gamesの代表取締役CEOキム・ハッシュ氏からは、今後のアップデートプランが説明された。2009年には、「戦略性を楽しめる」、「好きな時間に仲間と楽しめる」、「オリジナルコンテンツを楽しめる」をキーワードに、アップデートを行なう予定だ。
(1)プレーヤーが仲間にできる、4体の新キャラクター
注目の要素としては、ユーザーからデザインを募集した日本オリジナルのキャラクターとなるミフユの3Dモデルが発表された。他にも悪の力に囚われた「エミリア」や「バレリア」、「カトリーヌ」など4体の新たなキャラクターイラストが発表された。もちろんキャラクターに関わるストーリーも同時に実装される。
「ミフユ」はデザインコンテストに応募してきたユーザーのアイデアから生まれたキャラクターだ | 悪の力に囚われ、変貌した「エミリア」 |
ガブリエラ姫の隠された妹「バレリア」 | 人形「カトリ」が人間になった姿の「カトリーヌ」 |
(2)レイドボスの討伐をミッション形式に変更
また、7月に行なわれたゲーム内の座談会で要望が出ていたレイドボスについての意見を元に、レイドボスがミッション化されることになった。レイドボスはダンジョンの最深部にいたり、特殊なアイテムで召喚することのできる大型のモンスター。複数のプレーヤーが協力して倒す強敵だが、1度倒されると数時間から十数時間もリポップしないため奪い合いになることも多かった。今後は、ミッションを受けてロビーを作り、そこに参加すれば確実にレイドボスと戦えるようになる。
ボスを倒すために何時間も待つ必要がなくなる |
(3)「スタンス」の大幅な拡張
「スタンス」は武器ごとに設定されたキャラクターの「構え」の事で、切り替えることで使用可能なスキルが変わったりと、キャラクターの性能に変化を及ぼすシステム。いままでは上のレベルにいくほど「スタンス」が少なくなり不便だった。そこで、基本職業(ファイター、ウィザード、マスケッティア、スカウト、ウォーロック)が使う事のできる「ノーマルスタンス」約68種と、「ベテラン」に覚醒したキャラが使える「ベテランスタンス」のうち約23種を「エキスパート」に覚醒したキャラクターのための「エキスパート」スタンスへグレードアップして、「エキスパート」が使えるスタンスの種類を約111種類へと拡大させる。
「エキスパート」の「スタンス」が増えて戦略性に深みが増しそうだ |
(4)「コロニー戦」を参加しやすくリニューアル
コロニー戦がライトユーザーにも参加しやすいものになる |
「コロニー戦」は領土をかけて、ギルドにあたる「党」同士が戦うコンテンツ。多くのエリアを支配していると、HPにボーナスがつくため、上位の「党」が占領してしまい、ライトユーザーが参加しづらい雰囲気があった。そこを改善するために、コロニーの占有権が1カ月ごとにリセットされるようになる。またステータスへのボーナスをコロニーごとに変えて個性を持たせる。さらにラグがひどいという問題を改善するため、「コロニー戦」専用のフィールドが用意される。
(5)新ストーリー「古代幻想」
古代ペルシアの遺産を探すという新ストーリー。高レベル向けのクエスト「本国十人貴族」に登場する「十人貴族」の正体も明らかになる。
「十人貴族」の正体も徐々に明らかになっていく |
■ プロデューサー中尾氏が、ユーザーに向けて4つのマニフェストを約束
開発側の発表のあとは、プロデューサーの中尾圭吾氏が登場して、運営側からの今後の予定などが発表された。中尾氏によると、今年は「チャレンジ」をキーワードに、今まで以上にユーザーが楽しめるイベントに力を入れていきたいとの事だ。また、今後の予定として、以下のようなものが発表された。
「チャレンジ」をキーワードに多彩な展開を紹介した |
(1)3周年記念ビジュアル&ヒストリーブック
コスチュームの原画や、武器などの設定原画を掲載したビジュアル重視の設定資料集。秘蔵のイラストや、開発の裏話なども掲載される。表紙は小林智美氏の未公開イラストになる。
様々な特徴を持つ武器。武器を成長させると、副装として2つめの武器を選択できるようになる |
(2)「電撃マ王」で2009年9月から、連載漫画を開始
コロニー戦がライトユーザーにも参加しやすいものになる |
豪華なイラストレーター陣がコスチュームをデザイン |
史上最大の戦いが始まるというコンセプトで行なう。今までのワールドトーナメントは本当に強い「党」が選ばれているかに疑問があったので、今回はユーザーの代表と話し合って、どこの「党」に出場してもらうかを決める予定だ。また、試合を生で見たいという声に応えて、リアルタイム中継が行なわれる。観るだけではなく、参加して楽しめるようなイベントも同時に開催。優勝した「党」がいるワールドには豪華な特典が用意されている。後発サーバーである「レグランド」サーバーのためには、イベントが行なわれる8月に、強くなるためのイベントを予定しているらしい。
(4)「ミフユ」を仲間にするためのイベントを開催
「ヨルムンガンド」というボスが「ミフユ」を仲間にするための鍵となる。「ヨルムンガンド」を何体か倒すような、ボスモンスターに挑戦する形の入手方法と、それとは違った形で「精神力を示すような形」(中尾氏)のイベントになるようだ。イベントは7月28日か、8月3日頃に実施される予定だ。
(5)イラストレーター陣による、日本オリジナルコスチューム イメージイラストや、ゲーム中の設定がなどのイラストを手がけている小林智美氏、NOX氏、MAGI氏らによる日本オリジナル装備の作成。
(6)NPCのキャラクターボイスに人気声優を起用 新キャラクターの「ミフユ」を含む5人のキャラクターの声を、人気声優が担当。7月28日にゲーム内に実装される。キャラクターと声優陣は以下の通りだ。
「ナル」役の小山力也さん | 「アニア」役の豊口めぐみさん |
「ヘレナ」役の遠藤綾さん | 「ミフユ」役の水樹奈々さん |
プロデューサーからユーザーに向けたマニフェスト |
発表の後、ユーザーとの約束として「プロデューサー中尾圭吾のマニフェスト」が発表された。中尾氏自身も初めて見るもので、見たうえでやるかやらないかを応えるというユニークな趣向だ。マニフェストの中身は以下の通り。
・3カ月に1度のオンライン座談会
・毎月最低2本のイベント
・BOT撲滅活動の継続実施
・3カ月ごとの大型アップデート
オンライン座談会については「やらせていただきます」と即答。イベントについては「少ない月でも毎月2本は頑張ってやらせていただきます」との事だ。BOT対策については「利用規約を守ってくださる方がお客様だと思っています」ということで、利用規約を守らない場合は厳正に対処をしていく方針を今後も継続していく。大型アップデートについては、オンライン座談会で出る意見などを参考に「がんばります!」という回答だった。
■ ミニライブやじゃんけん大会を開催。コスプレのモデルさんも登場した立食パーティー
キム・ハッキュ氏も会場でユーザーと一緒に歓談していた |
プロデューサーNこと、中尾圭吾氏 |
第1部の発表は、イスを並べて全員着席で行なわれたが、休憩をはさんだ第2部は立食パーティー形式となり、ファン同士やファンとスタッフとの歓談の場になった。プロデューサーの中尾氏や、IMC GAMESのキム氏がファンの間を巡り、ファンから生の声を受け取っていた。質疑応答で、イケメンの男性キャラも欲しいという意見が出たこともあり、歓談中もキム氏と来場していた女性ファンの間でどんなタイプの男性キャラが欲しいのかを聞いていた。もしこんなタイプというイメージがあれば、映画俳優の写真でも、自作のイラストでもいいので参考に送って欲しいとのことだった。
間に歓談をはさみながら、韓国開発スタッフの笑える開発秘話を綴ったムービーや、ユーザーから募集したムービーコンテストの優秀作品などの映像が上映された。他にも、久保田修氏とS.F.A:Sevin氏によるミニライブや、豪華な賞品があたるじゃんけん大会などが行なわれた。終始和やかなムードで、サーバーごとに集まって盛り上がったり、スタッフを捕まえて熱心に話し込んでいる姿も見られた。またゲームキャラクターのコスプレをしたモデルの撮影会なども行なわれていた。
じゃんけん大会では、キム氏、小林氏、中尾氏がそれぞれサイン入りポスターやウェブマネーなどの景品をかけて来場者とじゃんけんで勝負した。最後に、HUEの新代表取締役キム・ユラ氏も飛び入り参加して、勝負に勝ったラッキーな3人にレアもののサウンドトラックCDをプレゼントした。最後には再び中尾氏が登場して、挨拶でパーティーを締めくくった。
日本と韓国から「GE」のコスプレも登場 |
開発スタッフの苦労話に、会場からは笑いが漏れていた | ||
ムービーコンテストの優秀作品も発表された | ||
久保田修氏とS.F.A:Sevin氏によるミニライブ | ||
最後はゲストを相手にしたじゃんけん大会が行なわれた |
■ 年代を問わず遊べる総合的なゲームポータルサイトを作っていきたい
パーティー終了後に、キム・ハッキュ氏とキム・ユラ氏へのインタビューをするチャンスがあった。キム氏・ハッキュ氏は日本のファンの印象や、発表されたアップデート計画の補足を、キム・ユラ氏は今後のHUEについて話してくれた。キム・ユラ氏はHUEの親会社T3 Entertainmentの創立メンバーの1人で、パーティーの2週間前にHUEの代表取締役社長として赴任してきたばかりだ。
●インタビュー:キム・ハッキュ氏
仲間にできる男性キャラも考えていきたい、とキム・ハッキュ氏 |
――発表会で、男性キャラクターは悪役として登場するという話でしたが、どういったキャラクターなのかもう少し詳しく教えてください。
キム・ハッキュ氏:「GE」のメインストーリーに出てくる「十人貴族」というキャラクターがいるんです。その正体が今回のアップデートで明らかになるのですが、その「十人貴族」の中に悪党の男がいます。凄くかっこいいキャラクターです。メインシナリオのキャラクターなので仲間にはなりません。
――コロニー戦をリニューアルすることになった経緯と、どう変わるのかを具体的に教えてください。
キム・ハッキュ氏:同じくらいの強さのお客様同士なら、占領したりされたりできるのですが、強い「党」があるとそこが全部を占領してしまい、戦いにならなくなるのでリニューアルを決めました。初期化されるたびに、所有ボーナスとしてつくバフの種類を変えることで、お客様が活発に参加する楽しいものになると思います。1カ月に1度リセットされる時に、占領した「党」には、特典として軍事資金が出ます。そしてまたやり直しになるわけです。コロニーを占領した方にはその事への報酬を、占領できなかった方には何度でも挑戦できるチャンスを与えたかったのです。
――日本と韓国のファンに違いはありますか?
キム・ハッキュ氏:韓国ではこのパーティーのような形でファンと触れあう機会はあまりありません。ゲームに対してクレームをつけにきたお客様に、3時間くらい話して満足して帰っていただくようなことはありますが(笑)。お客様と話したり、お客様が作ったムービーを見たりして感じたのは、ちゃんと「GE」を生活の一部分として受け入れてくださっているんだなと言うことで、非常に感動しました。
――悪に囚われた「エミリア」が登場して、前回今回とアップデートで「エミリア」のストーリーが続いていますが、他のキャラのストーリーも今後は紹介されていくのでしょうか?
キム・ハッキュ氏:「エミリア」が多いのは開発の趣味です。いいキャラクターなんですよね、大好きです。もちろん他のキャラクターの話も今後紹介されていきます。
――レイドボスのミッション化に伴い、レアアイテムのドロップ率などに変化はあるんでしょうか?
キム・ハッキュ氏:そのあたりは変わりません。ただ1日に戦える回数には制限があります。昔は何時間もボスの出現を待って、生活を犠牲にしなければならなかったのを、そこまでしなくても同じ事ができるように変えたのです。レイドボスに参加するためには、ある程度の条件をクリアしなければなりませんが。
――スタート時点では、何体くらいのボスがミッション化されるのですが?
キム・ハッキュ氏:最初は「ラフレシア」、「グリフォン」、「ノヴィア」といったモンスターをミッション化する予定です。まだ韓国でも実装したばかりで、現在テストをしているので、そこでどの程度消費されるかを見てからミッション化の順番を決めようとおもっています。
――今後も日本からの要望で実装される予定のものはありますか?
キム・ハッキュ氏:今までも、日本のイラストレーターが描いたオリジナルコスチュームや、花見や紅葉狩りなど日本的なインゲームイベントなど、毎月かなりの量をこなしています。もう1つとても大きなものがありますが、いまから韓国に持って帰る宿題なのでまだお話しできません。
●インタビュー:キム・ユラ氏
まずはHUEの知名度を上げることが重要だと語った、キム・ユラ氏 |
――日本のファンと会ってみて印象はどうでしたか?
キム・ユラ氏:皆さんがとても真摯な目で参加してくださっていたので、感動しました。こんな風にファンと触れあうことができるんだと。実は先日、キム・ハッシュ社長と夕食の時に「GE」の日本展開についていろいろと話し合ったんですが、意見がほとんど同じだったんです。ですから、これからもお客様に期待していただけるような、おもしろいコンテンツや美しいコンテンツがアップデートされていくと思います。後はまだアイデアですけれど、攻略本のようなものを作ってみようかなと。さっきお客様が作ったムービーの中に開拓者の日記ふうのものがありましたが、それでアイデアが浮かびました。
――今後親会社のT3エンターテイメントからはどんなタイトルが提供されるのですか?
キム・ユラ氏:T3 Entertainmentでは10本くらいの新規タイトルを開発しています。ほとんど開発は完了しているので、HUEとしては今年と来年が非常に重要な年になるはずです。年内には2本のMMORPG「AIKA」、「Camon Hero」と1本の英語のスピーキング教育コンテンツ「Audition English」のサービスを予定しています。ただ、たくさんあるタイトルをすべてHUEでサービスするのは難しいと思います。HUEに合うものは積極的に投入しますが、それ以外のものは他の会社と提携をしながらやっていきたいと思っています。これは私の夢ですが、この業界のパイを大きくしていきたいです。いままでコンシューマゲームしかプレイしたことがなかったり、ゲーム自体をあまりやらないというお客様にも、ぜひオンラインゲームの良さをわかっていただきたいです。
――韓国では売れても日本では売れなかったり、その逆だったりすることもありますが、市場の違いはどう思われますか?
キム・ユラ氏:赴任してまだ2週間ですが、毎日社員と韓国と日本の違いをどのようにわかってもらえるかを考えています。私たちは開発も持っている会社なので、開発のスタート前に、このゲームはどのような意図で作られ開発の意図はなんなのかを、運営と開発、マーケティングがしっかりと共有することが大切です。この開発ではここを特徴として作りますといって作ったら、それをどんなお客様に合わせて提供していけばいいのかを戦略を持って広げていくことが重要だと思いました。
――今後HUEではどうったタイトルをサービスしていく予定ですか?
キム・ユラ氏:いろいろなジャンルのゲームをそろえたポータルサイトとして、年代を選ばない幅広い人が楽しめるようなサイトを目指します。すぐにできることではないので、こつこつと進めていきたいと思っています。
――それだけサービスを増やすとなると、運営スタッフの数が足りなくなってくるのでは?
キム・ユラ氏:オンラインゲームの運営は人材が重要ですから、まずはオフィスをもっと広いところに移そうと今引っ越し先を探しています。あとは社内で良い人材を紹介してくれた人にはボーナスを出すイベントを行なっています。
――日本ではスペックの問題からPCゲームをやらない人も多いと思いますが、そこはどう考えていますか?
キム・ユラ氏:韓国ではスペックの問題を克服するために、グラフィックスボードの会社と提携して、サービス開始の段階からお客様にアピールしたりしていますが、日本でそういった事がどの程度行なわれているのかはわからないので、これから調べていきたいです。ただ、「タワー オブ アイオン」が同接4万人以上であることからわかるように、市場はあるはずなのです。もちろんハイスペックのゲームばかりを追求するのではなくて、もっとスペックの低いパソコンでも動くようなゲームも提供していきたいです。今年投入するゲームも、400メガくらいの軽さで4、5年前のパソコンでも充分動きます。そういう部分をもっと日本のお客様にアピールしていきたいです。
■ ますます遊びやすく、ユーザーとの距離が近いサービスを展開していく
パーティーで印象的だったのは、スタッフがユーザーの意見に真剣に耳を傾けている姿だった。定額課金からアイテム課金に変化し、その後もユーザーフレンドリーな様々な改善を行なうなど、ユーザーにとって楽しく遊びやすい環境を用意する事にスタッフが大きな比重を置いている姿勢が、パーティーからも伺えた。オンラインゲームは、ゲームの内容とともに運営の姿勢や方向性がゲーム全体の評価に大きな影響を及ぼす。プロデューサー中尾氏のマニフェストは、かなり実現が難しいように思えるが、敢えて運営側から高いハードルの目標を出してきたということは、それだけ実現させる自信があるということなのだろう。
サービスが始まった頃には、群を抜いて美しかったグラフィックスも、時代の流れとともに遜色ないほどに美しいものが出始めている。その中で「GE」がらしさを失うことなく、今後も発展していけるかどうかは、まずは発表されたアップーデートの出来映え、そして中尾氏のマニフェストが本当に実行されるかどうかで判断されることになるだろう。ひとまずパーティーでは、ユーザーがお土産を手に満足げな表情で帰途についていた。
(C)2003-2009 IMC Games Co.,Ltd./ Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.
□ハンビットユビキタスエンターテインメントのホームページ
http://www.hanbit.jp/
□「グラナド・エスパダ プラス」のページ
http://www.granadoespada.jp/
(2009年 7月 21日)