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10周年記念「ラグナロクオンライン」運営チームインタビュー

プレイ動画を共有できる新システムやコスプレイベントなど続々登場予定


7月25日 収録



第1パブリッシング部 第1企画課 主任の中村聡伸氏

 ガンホー・オンライン・エンターテインメント株式会社は、12月1日に迎えるWindows用MMORPG「ラグナロクオンライン」10周年を記念した、様々なイベントや施策を行なっている。

 これまでにもワールド統合、人気モンスター「ポリン」がペイントされた「ポリンカー」による全国行脚ツアーなど様々なイベントが行なわれている。しかしこれだけではなく、他にもガンホーではプレーヤーがあっと驚くような沢山の施策やイベントを用意しているという。

 今回は、ガンホー「ラグナロクオンライン」運営の中村聡伸氏より下半期に予定しているアップデートやその他のイベントについて伺うことができたので、ご紹介したい。



■ 高レベルプレーヤー向けの新エリア「ポートマラヤ」を8月21日に実装

「ポートマラヤ」のイメージ
「ポートマラヤ」のスクリーンショット

 まず1つ目が8月21日に実装される新エリア「ポートマラヤ」だ。

 「ポートマラヤ」は悪霊に取り憑かれている島という設定で、廃病院やお化け屋敷といったダンジョンが用意されている。ストーリーの詳細は語られなかったが、夏にあうホラー的な話が用意されているそうだ。

 なお「ポートマラヤ」にはレベル100以上にならないと入れないダンジョンがあり、中村氏は「現在開催中のイベント『ラグナロクオンライン サマースペシャル(サマスペ)』でレベル100くらいまで育てていただいて、そのままの流れで『ポートマラヤ』の攻略を目指していただければと思います」と話した。



■ 動画撮影の様々な問題から解放。「リプレイシステム(仮)」を実装。

「リプレイシステム(仮)」のイメージ。動画を録画するのではなく、キャラクターの動きなどを“記録する”というのがポイント

 2つ目は「リプレイシステム(仮)」の実装だ。

 これまでゲームのプレイを後で見たり、他のプレーヤーと共有するためには、ゲーム画面を動画としてキャプチャーする必要があった。しかしこれにはマシンへの負荷がかかりラグが発生したり、動画のファイルサイズが大きくなり、他のユーザーと共有するのが難しい等の欠点があった。

 今回実装予定の「リプレイシステム(仮)」は動画の録画・再生ではなく、プレーヤーの周囲の動きを記録・再現するシステムとなる。記録された動きは、クライアントを通して共有される。動画ファイルが生成されたり、動画投稿サイトに直接投稿できたりといった機能は持たないが、これによりファイルサイズが大きく抑えられ、また再現中に視点を変更することも可能だという。

 中村氏は「そこまで不便は感じないと思いますが……」と前置きした上で、「全ての情報を完璧に記録できるわけではなく、エンブレムなど一部取得できないデータがあります」と説明した。なお再生の仕様上、途中からの再生はできないが、再生速度を1/4倍速、1/2倍速、2倍速、4倍速と切り替えられる。

 ファイルサイズは、周囲の状況次第でかなり増減するが、通常の攻城戦であればおおよそ200MB程度で、これまでよりもプレーヤー間で共有しやすくなる。実装予定日は8月21日を予定しており、第2回のワールド対抗戦には間に合う予定だ。今後はこの機能を利用して、スクリーンショットコンテストの動画版のようなイベントも「あくまで企画段階」ながら検討しているそうだ。


【リプレイシステム(仮)】
記録された動きはクライアントを通して共有される。攻城戦での反省会に役立てるなど、プレーヤー同士のコミュニケーションの新たな形が想像される


■ 短いプレイ時間でも充足感を得られる新ワールド「Breidablik」

 3つ目が新ワールド「Breidablik(ブレイサブリク)」の追加となる。

 新ワールドと聞いて筆者は「今年の4月にワールド統合したばかりなのになぜこのタイミングで?」という素朴な疑問が浮かんだ。しかし中村氏によると今回追加される新ワールドは今までのワールドとはルールが異なるのだという。

 「Breidablik」が通常のワールドと大きく違うのは、「ラグナロクオンライン」の中でも比較的プレイ時間を多く取られる「攻城戦」と、育てきるまでに時間のかかる「3次職」が実装されない点だ。

 この2つが実装されないのには、あえて時間のかかるコンテンツを外すことで、短いプレイ時間でも目標達成の充足感を得られるような仕組みにする狙いがある。サービス開始からの10年間、様々なコンテンツが追加され、ゲーム内の目標が多くなっている中、コンテンツの絞込みをする、ということだ。

 その代わり、デイリークエストといった毎日オススメの遊び方が表示されるようなシステムを検討しているという。「このエリアで狩りをしてみよう」だったり「このアイテムを集めよう」といった小さな目標を提供することで、毎日達成感を感じられる。

 また遊びやすさに重点を置き、このワールドでしか販売されないスペシャルアイテムや、一般ワールドには実装できない強力な装備のレンタルなどの導入も検討しているという。

 もしこのワールドでプレイしていて、物足りなくなった時にも、育てたキャラクターを使って、一般ワールドで続きを遊べるようなシステムも検討しているという。

 中村氏は新ワールドについて「これは運営からの新しいプレイスタイルの提案です。ラグナロクオンラインが登場した10年前と比べると、MMOに対するユーザーの関わり方が変わってきていると思います。今はソーシャルゲームやスマートフォンのアプリなど、短時間で遊べるゲームに人気があります。そこで忙しい人でも3、40分程度のプレイでラグナロクオンラインの魅力を感じてもらえる様なルールを作りたかったのです」と話した。



■ 負荷テストが完了し再開される「3次職スキル調整テスト」と「攻城戦TE(トレーニングエディション)」

3次職のスクリーンショット

 また、昨年不具合の為に中断されていた「3次職スキル調整テスト」が再開されることが明らかになった。再開が遅くなった理由には、3次職のほぼ全てを調整する必要があったが、各国のプレイスタイルの違いなどもあって調整に時間がかかってしまったこと、中断の原因となっていたサーバーが停止してしまう問題の修正などに予想以上に時間を取られたことなどが挙げられた。

 7月に行なわれた負荷テストでは大きな問題が見つからなかったため、9月にはテストサーバーを公開する予定だ。テストの結果によるが、大きな調整が入らずスムーズにテストが進んだ場合、10月位に一般のワールドに実装できる見込みとのことだ。

 気になる「忍者」の上位職については、韓国サービスでは既に実装されているものの、未だ断続的に調整が入っているので、まだ日本に導入できる状態ではないという。こちらは調整が落ち着き次第日本でも実装予定だ。

 なおスキル調整というとどうしても「弱体化」というイメージがあるが、今回の調整は強いスキルや職業のパラメータを下げるといった単純な物ではない。狩場やモンスターなどもあわせて調整を行ない、今のプレイスタイルを維持したまま、更に多様な遊び方ができるようにするという。

 中村氏は「3次職を実装したときは偏りがちだったので、今回のテストの間に様々なタイプをプレイしてみて、様々な面白さを発見してください」と話した。

 またスキル調整が完了した後、「攻城戦TE(トレーニングエディション)」も実装するという。これは上位2次職までが参加できる新たな攻城戦で、装備がレンタルされたり、専用の回復アイテムが用意されたりと、より参加しやすい攻城戦コンテンツになっているという。

 攻城戦といえば気になるのは今夏実装予定だった「ギルサポくらぶ」だが、「攻城戦TE」の実装が遅れたのと、企画を更に練っている影響で、実装にはもう少し時間がかかるとのことだった。



■ ユーザー独自ダンジョンからコスプレイベントまで企画はまだまだ盛りだくさん

「ワールド対抗戦」の模様
「ポリンカー」が全国のネットカフェをまわる
「ルーンミッドガッツツアー2012 in赤城高原牧場クローネンベルク ドイツ村」の様子

 10月からは、「ワールド対抗戦2012 2ndシーズン」が始まる。10月位から予選を始めて、年末に決勝を行なう予定だ。1stシーズンと同様生放送も行なう予定なので、こちらも楽しみにしたい。

 またユーザーからの募集企画も考えているという。1つがこの10年間の思い出のスクリーンショットを集めて、スクリーンセーバーを作るという企画だ。こちらは募集が始まっているので、奮って参加していただきたい。

 もう1つが「僕の考えたダンジョン(仮)」という企画だ。102階ある階層型のメモリアルダンジョン「エンドレスタワー」と同形状のイベントマップを用意し、各フロアの登場モンスターをユーザーから募集し実装するという。採用された場合はフロアに看板が設置され、デザインしたユーザーの名前やコメントが表示される様な仕組みを考えているという。

 中村氏は「自分がデザインしたフロアを友達に見せたりして、ワイワイと賑やかに楽しんでください」と話した。

 また6月に行なわれたコスプレイベント「ルーンミッドガッツツアー2012 in赤城高原牧場クローネンベルク ドイツ村」の様なコスプレイベントを9月くらいの予定で開催を検討しているという。場所は未定だが、中村氏は「ちょっと変わったところでやりたい」と話していた。こちらも続報を待ちたい。

 そして全国のネットカフェを回っている「ポリンカー」は、これから仙台、名古屋、関西にも登場予定となり、8月25日には浅草サンバカーニバルへ参加、12月1日には秋葉原UDXで大規模な10周年イベントを行なう予定だという。

 最後に中村氏からユーザーへメッセージをいただいた。「今年は10周年というちょうど節目なので、どんどん盛り上げてユーザーの皆さんと一緒に楽しみたいです。ラグナロクオンラインはこれから20年、30年と続いていきます。ここで終わりというわけでなく、これからも一緒に歴史を刻んでいきたいです」と話した。

(C)Gravity Co., Ltd. & Lee MyoungJin(studio DTDS). All Rights Reserve.
(C)GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.

(2012年 7月 31日)

[Reported by 八橋亜機]