インタビュー
「FFXIV: 紅蓮のリベレーター」プロデューサー吉田直樹氏メールインタビュー
「紅蓮」を楽しむための最初のヒントが明らかに。大規模PvPは4.0以降の実装へ
2017年3月1日 12:00
2月にドイツフランクフルトで開催された「ファイナルファンタジーXIV」のオフラインイベント「FINAL FANTASY XIV FANFESTIVAL 2017 FRANKFURT」では、新ジョブ「侍」をはじめ、ドマやひんがしの国といった新エリア、それらの地に棲まう蛮族や蛮神の存在、水中都市など、様々な情報が公開された。
今回のファンフェスは、吉田プロデューサーへの取材は、会期初日に行なわれた囲み取材のみとなっていたが、メールでの質問を受け付けるということだったので、質問を行ない、回答が得られたので紹介したい。1誌10問までとされ、メールインタビューのため掘り下げて聞くこともできないため、得られた回答は限定的で核心に迫れていないが、「紅蓮のリベレーター」を楽しむためのヒントをいくつか得ることができた。各要素のディテールに迫るインタビューはまたの機会にするとして、まずはこちらをお楽しみ頂きたい。
新ジョブ/ジョブ調整について
――今回新ジョブとして赤魔道士と侍という2種類のDPSが追加されます。これまで実装されてきたDPSジョブはなにがしかサポート的なスキルを持っていましたが、侍には一切ないのですか?
吉田氏: 今回バトルシステムの改修により、アディショナルスキルが廃止され、「ロール共通アクション」というシステムが実装となります。侍に限らず、他のDPSジョブもサポート系のアクションは見直しとなり、各ジョブとも共通で好まれそうなアクションは、ロール共通アクションへ移動しているものが多いです。ですので、侍単体で語るよりも、ロール共通アクション側にご注目いただければと思います。
――今回、DPS2ジョブのみの追加ということで、ロール間の人口バランスより、全体のバトルバランスが重視された形となりましたが、「紅蓮のリベレーター」におけるロール間人口バランス調整の基本アプローチはどうなりますか?
吉田氏: 蒼天のイシュガルドリリースから約2年が経過しましたが、やはりタンク/ヒーラー/DPSの根本的なロール人口に変化はありませんでした。タンクを好む方は、やはりメインとしてタンクを続ける方が多く、今回追加となる新たな二つのDPSも、最終的にはDPSをプレイする方のメインジョブ移動で落ち着くものと思われます。サブ的にプレイする方は、もちろん多いと思いますが。IDなどでのタンクロールのプレイには、これまで以上にメリットを付けていくつもりですが、レベリングそのものは、ディープダンジョンの追加などによって、ID一択ではなくなっているため、「紅蓮のリベレーター」初期はそちらの方が流行ると考えています。
ストーリーについて
――シネマティックトレーラーに出てくる侍は何者ですか。侍ギルドのマスターですか?
吉田氏: 彼の名前はゴウセツで、パッチ3.5 Part2のメインシナリオから登場となります。彼が侍なのかどうか、どのようにストーリーに登場するかは、今少しパッチのリリースをお待ちください。しかし、ゴウセツは侍のギルドマスターではありません(笑)。
――キービジュアルにおなじみの顔がユウギリとラウバーンしかいないのですが、新エリアでは登場人物が一新するのですか?
吉田氏: パッチ2.0からメインシナリオの一部に絡んでいたイシュガルドと異なり、今回のアラミゴやドマは、帝国の支配下にあり、これまである意味隔離されてきたエリアになります。そのため、それぞれの地で新たな出会いがあり、新たな物語が展開されていきます。これまで以上に新キャラクターが多いのは事実ですが、暁のメンバーやアルフィノ/アリゼーはもちろん顕在です。「紅蓮」ではどのような旅となるのかにも、ぜひご注目ください。これら新キャラクターは、発売までの間にじっくりご紹介していこうと思います。
――オサード小大陸には、ドマとひんがしの国、アジムステップ以外に国はありますか?
吉田氏: オサード小大陸には、これまで発表した以外にも様々な要素がありますが、「紅蓮のリベレーター」のスタート時点で、それらのすべてが明かされることはないと思います。それらはパッチ4.Xに登場するかもしれません。まずは紅蓮のリベレーターを隅々まで冒険してみてください。
――地図で見る限り、エオルゼアがあるアルデナード大陸よりも、今回実装される地域の方が面積がありそうですが、実装されるエリアの総面積は、新生とイシュガルドを足したものに匹敵するということですか? また、アルデナードとオサードという2つの大陸は、テレポで自由に行き来できるのですか?
吉田氏: 「紅蓮のリベレーター」の地表総面積は、「蒼天のイシュガルド」とほぼ同等だと思いますが、海中がありますし、未発表エリアも存在するので、スケールはかなり大きいです。大陸間ももちろんテレポ可能です。ただ、テレポの代金が……(笑)。
――地図に玄武、白虎、青龍、鳳凰が描かれていますが三闘神シリーズのようにボスとして登場する予定はありますか?
吉田氏: さて、関連があるのかないのかは、現時点ではご想像にお任せします。それ以外にも、今回更新されたFFXIVのワールドマップには、様々なネタが隠されていそうですので、設定好きのみなさんで色々議論していただけると嬉しいです。
――クガネの町はかなり巨大そうですが、イシュガルド並みの広さで、複数のエリアで構成されているのですか?
吉田氏: これまでの都市はどれも2ゾーンに分割されており、非常にわかりづらく、移動が面倒でもありました。そこで今回は設計の初期段階から1ゾーン構成に収めるようレイアウトや構造が作られており、広大ではありますが1エリアに収まっています。また、随所に遊び心を入れてありますので、冒険が落ち着いたら、色々なところを散策してみてください(笑)。
ハイエンドコンテンツについて
――新たなエンドコンテンツとなる「次元の狭間 オメガ」はノーマルと零式の2段階での実装になりますか? 基本仕様としてこれまでのハイエンドレイドと異なる部分はありますか?
吉田氏: 様々な議論を行った上で、今回の”次元の狭間 オメガ”も、ノーマルと零式の2難易度構成でのリリースとなります。ジョブが多くなり、直接ドロップするアイテムに「不在ジョブのハズレケース」が増加することから、直接ドロップするアイテムの仕組みには、少し変化を付ける予定です。また、奇数パッチには、零式4層突破者向けのコンテンツを用意するつもりですが、こちらがどのようなものになるかは、情報公開まで今しばらくお待ちください。
――「紅蓮のリベレーター」向けに開発しているという大規模PvPコンテンツは、基調講演で発表されませんでしたが、「4.x」シリーズでは入らないのですか?
吉田氏: いいえ、現在も開発中ですが、PvP全域の大改修と合わせ、かなり説明の時間が長く必要になるので、基調講演での発表は避けました。しかし、次期大規模コンテンツは、コストが非常に大きく4.0ではなく、それ以降のリリースとなる予定です。紅蓮のリベレーターリリースまでに、PvPは詳しくお伝えする機会を作るつもりでいます。
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