ジョージア州のロード アトランタは Panoz Motorsportsレーシングチームと地元のクルマ メーカーが所有しており、ALMS の最終レースとなるプチ ル マンの開催地として有名である。この1,000マイルの耐久レースは、ALMS の第1回からの開催であり、それぞれのクラスでの勝者には、翌年のル マン 24時間耐久への参加権が与えられてきた。また、ロード アトランタと聞くと、衝撃映像として知られる2つのカー アクシデントを思い出す人もいるだろう。1998 年にはPorsche 911 GT1 が、2000 年には BMW V12 LMR が、それぞれ車両前部から浮き上がり、後ろ向きに1回転する事故に見舞われた。これらのアクシデントは、コースが原因というより、当時のクルマの空力性能が十分でなかったことによるものだとされる。コースの設立は1969年、アトランタには既に有名な オーバル サーキットが他に存在したが、農地を購入して建設された。それ以来、ロード アトランタは、Can-Am(カナディアン-アメリカン チャレンジ カップ)、Trans Am(トランス アメリカン セダン チャンピオンシップ)、Formula 5000、AMA(全米モーターサイクル協会) 主催のレースなど、北米大陸有数のロード コース レースの開催地となってきた。国際レースの基準に沿うための改修工事による一時の休止期間を経た後、1990 年代中頃に Don Panoz がレース利用を再開させた。主な変更箇所は、たとえばシケイン設置(第10コーナー a、b) だが、それでも、シケイン進入前までの長いストレートで、最適なチューニングを施されたLMP1カーの中には、時速320 km以上のスピードを記録するものもある。標高差に富み、多様なタイプのコーナーをそろえたコースは、 近年の耐久レースを沸かせてきたレーサーのパフォーマンスを見たり、自慢の愛車を試すのに打ってつけである。
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