親族会議のため六軒島へと向かう船の中、右代宮絵羽(うしろみや えば)が夢の中で見たのはかつての記憶。「女」ということだけで、父・金蔵の後継者として認められなかった悲嘆と失望。しかし、若き日の「彼女」は語りかける。「願いは叶う。そう信じ続けることこそが、“私たち”の魔法」だと……。その夜、夕食の席上で披露されたベアトリーチェからの手紙。そこには、碑文の謎を解き、莫大な黄金を最初に手に入れた者が右代宮家の家督を得る、と記されていた。「黄金は、私が見つけてみせる……!」。絵羽はそう心に誓って、謎の解明に乗り出す
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