Windows 10 ゲームマラソン
駆け引き重視の対戦格闘シリーズ最新作「DEAD OR ALIVE 5 Last Round」
PCならではの美麗映像でプレイ! オンライン対戦のβテストも実施中
(2015/9/2 12:00)
「DEAD OR ALIVE 5 Last Round」(以下、「DOA5」)は、コーエーテクモゲームスが3月30日に発売した対戦格闘ゲーム。テクモが手掛けてきた「DEAD OR ALIVE」(以下「DOA」)シリーズの最新作で、駆け引き重視のアクションと、美しい3Dグラフィックスで描かれたキャラクターが魅力的な作品だ。PS4やXbox Oneといったコンシューマー機のみながず、Steamでも配信されたことで、Windows PCでも遊べるのが嬉しい。本日の「Windows 10ゲームマラソン」は「DOA5」を紹介しよう。
Windows 10への対応状況(8月13日現在) | |
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動作状況 | ★★★(普通に動く) |
メーカー対応 | 特になし |
Windows 10独自機能 | 特になし |
不具合報告 | 特になし |
サポート情報 | 公式サイトインフォメーション |
伝統的な3すくみのアクションで駆け引きが熱い!
本作の格闘アクションはシリーズの伝統を踏襲したもので、打撃技、投げ技、ホールド技の3本柱で成立している。パンチやキックなどの打撃技は、ホールド技によって絡めとられて反撃される。しかしホールド技自体には攻撃判定はなく、投げ技に対しては無防備。その投げ技も打撃技で簡単につぶされる。3種類の行動が3すくみになっている。
特徴はやはりホールド技の存在だ。打撃に対しては通常のガードも可能だが、ホールド技は相手の連続技を受けている最中にも発動できる。特定の連続技のダメージが大きいからと言って同じ技を使っていると、相手に読まれてホールド技で反撃されてしまう。上・中・下段の攻撃タイプや、コンボ技の派生、さらには相手のホールド技を読んで投げ技に移行するなど、常に駆け引きが求められる。
瞬時の駆け引きと言われるとハードルが高いように感じるかもしれないが、本作には他にも様々な要素がある。ユニークなのはフィールドの仕掛けだ。ステージの中には障害物や外周の壁などがあり、敵を押しつけるように攻撃すると、敵が壁などに叩きつけられる。時には叩きつけた勢いで障害物が爆発したり、壁を壊して突き抜け、遥か下にある別のフィールドに落下したりもする。フィールドの障害物やトラップを活用して戦えるのも本作の面白いところ。
さらに体力が半分以下になった時には、「パワーブロー」を使える。少し溜めモーションが入った後で発動し、敵にヒットすると、派手なモーションとともに敵を吹き飛ばして大ダメージを与えられる。いわゆる超必殺技的な存在だが、パワーブローはこれに加えて、吹き飛ばす方向を操作できる。ステージによっては、パワーブローで吹っ飛んだ敵がフィールドの仕掛けに飛び込み、さらなるダメージの追加と面白いダメージアクションが見られる。
ゲームモードは世界観を楽しめるストーリーモードや、選んだキャラクターでCPUと戦うアーケードモード、操作の練習に使えるトレーニングモードなどを搭載。最大4人でのオフライン対戦も可能だ。オンライン対戦は後日配信予定としており、現在はβテストが行なわれている。いち早くオンライン対戦を楽しみたい人は、Steamのページに書かれた案内に沿ってβテストに参加してみていただきたい。
「DOA」と言えばやはり……Windows版ならではの高画質で楽しもう
「DOA」シリーズは対戦格闘部分のほかに、魅力的なキャラクターも高い人気を誇る。本作はキャラクターが多彩で、「DOA」シリーズに登場したキャラクターはもちろん、同社のアクションゲーム「NINJA GAIDEN」、さらにセガの対戦格闘「バーチャファイター」シリーズからもキャラクターが参戦。総勢34人が登場する。
そして「DOA」シリーズを語る上で欠かせないのが「乳揺れ」である。「真面目に語ることか?」と言われそうな気もするが、初代「DOA」を知っているオールドゲーマーは、まだポリゴン処理が大変だった時代に登場した「DOA」を見て、「胸を揺らすためだけにここまでポリゴンを使うのか!」と誰もが驚嘆したものだ。
本作もその伝統を受け継ぎ、胸の挙動にはこだわりを見せている。オプション設定に「胸の表現」という項目があり、胸の揺れ方の強度を変更できる。これでも十分面白いのだが、PS4版やXbox One版では実装されていた“やわらかエンジン”がWindows版には実装されておらず、「胸の表現」の最強設定「レジェンド」が選択できない。バトルに影響は与えないとはいえ、本作には欠かせない要素なので、ぜひともアップデートで対応して欲しいところだ。
胸の話はさておき、美しいグラフィックスが特徴の本作は、Windows版の強みもある。コンシューマー版では選択できない4Kにも正式に対応しており、圧倒的に精細な映像を楽しむことができる。4KモニターとハイスペックなPCは要求されるが、ぜひ大画面で美麗な映像を楽しんでみていただきたい。
要求されるビデオカードは、動作環境としてGeForce GTS 250以上、1080Pでもプレイできるとされる推奨環境はGeForce GTX 750 Ti以上となっている。筆者はRadeon HD 7870を使用してプレイしたが、バトル時は常に60fpsを維持できており、快適なプレイを楽しめた。高品質なビジュアルの割には軽量に動作している印象だ。
Windows 10の対応については、今のところ特に発表はなく、対応OSはWindows Vista/7/8/8.1となっている。筆者のWindows 10環境で試したところ、表示や操作には何ら問題なく、快適にゲームを楽しめた。今後もオンライン対応などのアップデートが予定されているので、心配な方はSteamのサイトで通知されているアップデート情報と合わせて、OSの対応状況をご確認いただきたい。
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