【連載第36回】あなたとわたしのPCゲーミングライフ!!


佐藤カフジの「PCゲーミング道場」


冬休みはこれで遊べ! 最新ゲームコントローラー特集
新型ワイヤレスゲームパッドから謎の「足踏み」デバイスまで!


色々な意味で業界の「最先端」を走る、PCゲーミングの世界。当連載では、「PCゲームをもっと楽しく!」をコンセプ トに、古今東西のPCゲームシーンを盛り上げてくれるデバイスや各種ソフトウェアに注目。単なる製品の紹介にとどまらず、競合製品との比較や、新たな活用法、果ては改造まで、 様々なアプローチでゲーマーの皆さんに有益な情報をご提供していきたい。



■ PCゲームで使えるゲームコントローラーを求めて

最近ではマルチプラットフォームタイトルが増え、PCでもゲームパッド必須というゲームが珍しくない

 PCゲームといえばマウスとキーボードという入力デバイスのコンビネーションがおなじみだが、ゲームのジャンルによってはゲームコントローラーを使って遊ぶというケースもごく普通なものになっている。格闘ゲームやサッカーゲームなどはその最たるものだろうし、プレイステーション 3やXbox 360をメインに遊んでいる人などは、FPSやTPSもゲームコントローラーによる操作が基本になっているかもしれない。

 筆者などはゲームジャンル毎に最適な操作方法でゲームを遊ぶことを信条としているので、基本的にマウス・キーボードと各種ゲームコントローラーを使い分けるようにしている。そのためデスクトップ回りはマウスやらハンドルコントローラーやらゲームパッドやらでゴチャゴチャしているのが悩みどころ。せめてタイプごとに1系統に統一できればいいのだが、そのためには「コレ!」と決められるような鉄板のコントローラーを手にしたい。

 というわけで今回は、いわゆるゲームパッド系のデバイスを各種取り揃えてみた。これに近いトピックは当連載の第6回「PCゲーマーのためのゲームパッド講座 2008」で取り上げたことがあるが、今回は定点観測的な意味合いも込めて、ここ2年間で発売された製品の中から特徴的なものを集めてみた次第だ。

 ロジクールからつい最近発売された最新ワイヤレスゲームパッドから、激安の格ゲー用アーケードスティック、そして「足踏み」で操作するいっぷう変わったデバイスまで、様々なジャンルのPCゲームを遊ぶゲーマーの皆さんが、ずずいと食指を動かしそうな製品をご紹介していこう。


【今回のラインナップ】
Wireless Gamepad F710
ロジクール
Rumble Gamepad F510 / Gamepad F310
ロジクール
Fightpad for Xbox 360
MadCatz/MSY
MINICON Gamepad for Xbox 360
MadCatz/MSY
BSGPAC01BK
バッファローコクヨサプライ
UL-FS2P / UL-FS3P
ユーレックス


■ 「DirectInput」、「XInput」両対応のロジクール最新ゲームパッド

【Logicool Wireless Gamepad F710】
メーカーLogitech / ロジクール
発売日2010年10月22日
価格4,980円
製品種別ワイヤレスゲームパッド
対応プラットフォームWindows XP/Vista/7
特徴ワイヤレス、スティック機能入れ替え可

・PSライクなスティックレイアウトの定番ワイヤレスゲームパッド

レイアウトはPSタイプ。ボタン表記はXbox 360準拠だ
上面中央にDirectInput / XInput切り替えスイッチがある
電源には単3乾電池2本を使用。やや重い

 ロジクールから10月22日に発売されたばかりの本製品。ロジクールが今回リリースした3種の新発売ゲームパッドの中でも最高の機能を持つモデルだ。PCとの通信方式にはロジクール独自の超小型USBレシーバーを使い、方向パッドとアナログスティックの機能を入れ替えるモードスイッチも備えている。もちろん振動機能にも対応。物理的なスティックのレイアウトはプレイステーションのDUALSHOCK系統準拠なので、PS2、PS3派のプレーヤーなら違和感なく使える。

 さて、この「F710」と、下で紹介する「F510」、「F310」の3種類に共通する新機能が「ゲームインターフェイスモード」の切り替えスイッチだ。これは、ゲームパッドの動作モードをDirectInputかXInputにするかを選択する機能。これについて少し説明しよう。

 DirectInputはご存知DirectXにおける標準的なゲームコントローラーのプログラムインターフェイスだ。PC用にデザインされているので、ボタン数やアナログ軸の対応最大数が非常に多く、自由度が高い。対するXInputはあまり聞き慣れないモードだが、Xbox 360コントローラーを前提とするプログラムインターフェイスだ。こちらはXbox 360コントローラーがサポートする10ボタン、アナログ4軸、1つのデジタル方向パッドのみをサポートする代わりに、デバイスがXbox 360コントローラーのレイアウトに準拠することを前提としているため、対応ゲームのプレイ時にボタンや軸の機能を自分で設定する必要がなく、すぐに最適な操作性でゲームをプレイできるというメリットがある。

 Xbox 360とのマルチプラットフォームタイトルが多い昨今では、XInputモードの存在は非常にありがたい。大抵のゲームがXInput型のゲームパッドに準拠した作りになっているので、とりあえずゲームパッドを挿せばすぐ使え、ゲーム機と同じ感覚で遊べるのだ。このため、本製品「F710」では、形状はPS3のDUALSHOCK 3に似ているものの、ボタンレイアウトに関してはXbox 360の標準コントローラーに準じたデザインになっているというわけだ。

 各ボタンはややクリック感が硬く、好みが分かれそうだが、アナログスティックはPS3のDUALSHOCK 3と同等の感触で、快適に操作できる。LT、RTと刻印されたトリガーボタンはもちろんアナログ軸。ただし、アナログ軸として入力できるのはXInput時のみで、DirectInputモードではボタンとして動作するので注意が必要だ。ロジクールのロゴが描かれた中央ボタンもキチンと機能する。デフォルトではキーボードのHOMEキーと同等の機能が割り当てられており、 Xbox 360ダッシュボード互換の機能を提供するGames for Windows LIVEに対応したゲームで、ダッシュボードを呼び出すために使える。

 また、PCデバイスならではの機能として注目したいのが「MODE」ボタンの存在だ。これを押すと「フライトモード」と「スポーツモード」が切り替わる。「フライトモード」は方向パッドと左アナログスティックがそのまま機能し、「スポーツモード」ではそれぞれの機能が入れ替わる。つまり方向パッドでアナログ軸の操作ができるようになるので、俊敏な操作を必要とするゲームで役に立つというわけだ。

 「F710」の無線は、ゲーミングマウスで実績を積み上げてきたメーカーだけあって、無線によるラグは全く感じられず、非常に快適に使える。方向パッドはロジクール謹製の「フローティング Dパッド」構造を採用しており、従来のロジクール系ゲームパッドと同じく正確な操作が可能だ。ゲームパッド側の電源として単三乾電池2本を使用するため、使用時の重量がおよそ280gとやや重たく、電池を格納するため背面の厚みが大きく、ややフィット感に欠けるというのが難点ではある。これは機能的に致し方ないところか。

方向パッドはロジクール製品共通の「フローティングDパッド」を採用。コリコリというクリック感でスムーズに8方向操作ができる
超小型のUSB無線レシーバーと、レシーバーをデスクトップに引き出すための延長ケーブルが付属。無線の効果範囲は10メートルとなっている



【Logicool Rumble Gamepad F510 / Gamepad F310】
メーカー/販売元Logitech / ロジクール
発売日2010年10月22日
価格2,980円(F510) / 2,480円(F310)
製品種別ゲームパッド
対応プラットフォームWindows XP/Vista/7
特徴有線タイプだが「F710」と同等の機能を備え、安価

・「F710」と同等の機能を備える安価なワイヤードゲームパッド「F510」、「F310」

「Rumble Gamepad F510」。振動機能付き

 上記でご紹介した「F710」と同時に発売された「F510」と「F310」は、ほぼ同等の機能を備えつつ、有線タイプになったことで価格がグッと抑えられているモデルだ。「F510」と「F310」の違いは振動機能の有無で、レイアウトやボタン・アナログ軸の数、その他の機能性についてもほぼ同じ仕様となっている。

 これらのワイヤードタイプは内部の部品点数が少ないこともあって、「F710」よりも重量は軽く、「F510」で269g、「F310」で210gだ。振動ユニットがなく最も軽い「F310」は、仕様時の手の負担が少なくなるため、長時間まったりと遊ぶようなスタイルであれば大いにオススメできる逸品だ。

 また、「F510」と「F310」は、ワイヤレスタイプの「F710」よりも背面がかなりスリムになっている。このため、両手でしっかりとホールドした際に、ゲームパッドの背面を抑えることになる中指・薬指・小指がをきゅっと引き絞ることができるので、より高いフィット感で操作可能。このため純粋に手に持った際のきもちよさ、操作のしやすさという点では、「F710」よりも「F510」と「F310」のほうがハイレベルだ。

 また、上記で説明したDirectInput / XInput動作の切り替え、「フライトモード」と「スポーツモード」の切り替えボタンもしっかり装備してあり、有線タイプであること以外はきちんとフルスペックのゲームパッドになっている点が好印象。価格的にもかなりこなれているので、とりあえずPC用に汎用的なゲームパッドを導入したいと思っているユーザーの皆さんにオススメしたい。

こちらは振動機能なしの「Gamepad F310」(左)。「F510」、「F310」共に、ワイヤレスの「F710」と同じく、DirectInput / XInput切り替えスイッチを装備している(右)


■ 格闘ゲームファンならMadCatzのコントローラーを。PC/Xbox 360両対応!

【MadCatz Fightpad for Xbox 360】
メーカー/販売元MadCatz / MSY
発売日2009年10月22日
価格4,515円
製品種別ゲームパッド
対応プラットフォームXbox 360 / Windows XP/Vista/7
特徴方向パッド+6連ボタン+LRボタンのクラシックスタイル

・往年のサターンパッドに近いレイアウトの、格ゲー向けゲームパッド

サターンパッドふうのレイアウト
両ショルダーボタンはLT、RTとあるが、デジタルスイッチになっている
ボタン、方向パッドともに上品で堅牢な操作感が得られる

 カプコンの「ストリートファイター」シリーズを始めとする多くの格闘ゲームでは大・中・小のパンチとキックを使い分けてプレイするものが多いが、巷に溢れるゲームパッドは表面に4ボタンを配するタイプが多く、大パンチ・大キックあたりはショルダーボタンで操作することになりがち。それが不満ならこの「Fightpad for Xbox 360」がオススメだ。

 海外の実力派ゲームコントローラーメーカーであるMadCatzが開発したこのゲームパッドは、上記のような格闘ゲームでの使用を前提に、表面に6ボタンを配置。ショルダー部分にはXbox 360でいうLT/RTに対応する、しかしアナログではなくデジタルなボタンが配置されており、方向入力はデジタル方向パッドのみと、非常に割り切ったデザインになっている。往年のセガサターン標準ゲームパッドにそっくりだ。

 特筆したいのは、全体的な作りの良さ。側面と背面は滑り止めラバーがコーティングされており、汗ばむ手でもしっかり固定できる。表面の6つのボタンは、一般的なゲームパッドのボタンよりもひとまわり大きく、ストロークは短く、抵抗も少ない。このため親指で押すにせよ、アーケードスティックのように人差し指から薬指を乗せて操作するにせよ、正確で素早い操作が可能だ。

 方向パッドはやや浮き上がった、ストロークの大きいタイプになっていて、格闘ゲームで多用する斜め入力もかなり正確に操作できる。また、この方向パッドは、様々なゲームの方向入力に対応するため、背面のスイッチにより、機能を「デジタル方向パッド」、「左アナログスティック」、「右アナログスティック」の3種間で切り替え可能だ。あるいは、格闘ゲーム以外のゲームで使ってみても面白いかもしれない。

 「for Xbox 360」の表記通り、Xbox 360での使用を前提に作られた本製品だが、もちろんPCでも使うことができる。PCではXbox 360ワイヤードコントローラー互換品として扱われるため、別途ドライバーなどの導入も必要なく、標準で使える。ゲーム側も本製品をXbox 360コントローラー準拠品として扱うので、「ストリートファイター IV」PC版などのゲームでは、細かいボタン設定をせずにプレイ可能だ。

 本製品はMSYのショッピングページや、一部の店舗でも購入可能なので、格闘ゲームファンの皆さんは是非いちどチェックしてみてほしい。ちなみに本製品のプレイステーション 3対応タイプもラインナップされてはいるのだが、日本の販売元のMSYでは現在取り扱っていないようで、PS3ユーザーにはちょっと残念だ。

Xbox 360コントローラーとしての必要な機能は全て備えている。ヘッドセットの接続も可能



【MadCatz MINICON Gamepad for Xbox 360】
メーカー/販売元MadCatz / MSY
発売日2009年11月5日
価格3,129円
製品種別ゲームパッド
対応プラットフォームXbox 360 / Windows XP/Vista/7
特徴フル機能を持ちながら、断然小型なXbox 360タイプゲームパッド

・「Xbox 360の標準コントローラーはデカすぎ!」と思う人に朗報な小型ゲームパッド

標準のXbox 360コントローラーと比較。ひとまわり小さい
トリガーはぐっと飛び出した格好で、小さいながらしっかり操作できる

 MadCatzついでにこちらもご紹介しておこう。本製品「MINICON Gamepad for Xbox 360」は、その名のとおりミニサイズなXbox 360対応ゲームパッドだ。奥行き、幅、厚み、ともにXbox 360標準のコントローラーに比べて4分の3程度の大きさになっており、体積で言えば半分弱と、ひとまわり、ふたまわりほど小さい形状になっている。

 小さくても機能は標準コントローラー以上だ。2つのアナログスティック、2つのトリガーボタン、8つのデジタルボタンをはじめ、標準コントローラーにある機能はすべて備え、しかも連射機能まで付いている。下部にはXbox 360コントローラーと同様のヘッドセット装着用端子もキチンと備わっている。

 上記の「Fightpad」と同じく作りはしっかりしており、4つのメインボタンは上品なクリック感で戻りも速く、好印象。小型化のためショルダー部分の両トリガーは少々「飛び出す」格好でレイアウトされているが、このおかげで小さいながらもしっかりとアナログトリガーの操作ができるようになっている。またグリップ部にはラバーを配置しており、小さいながらもしっかり握り込むことで確実にホールドすることができる。

 唯一の難点はアナログスティックの表面がツルツルしていること。スティックのスプリングはマイルドで基本は悪くないのだが、指が汗ばむとツルツル滑ってちょっとプレイしづらいことがある。ここだけは、目の粗いヤスリでもかけて滑り止め加工したほうがよさそうだ。

 アナログスティックの滑りやすさを除けば、Xbox 360の標準コントローラーをぎゅっと凝縮したようなゲームパッドとして納得のいくつくりだ。標準価格も3,129円と、標準コントローラーよりちょっと安いくらいの設定になっているので、小型のゲームパッドが欲しいと思っている女性や、子供の方に是非オススメしておきたい。

両サイドはラバー製グリップで、しっかりホールドできる。アナログスティックがツルツルしすぎることだけが弱点


■ プレイステーション 3 / PC両対応の激安アーケードスティック

【BSGPAC01BK (USBアーケードスティック)】
メーカー/販売元バッファローコクヨサプライ
発売日2010年6月28日
価格5,350円
製品種別アーケードスティック
対応プラットフォームプレイステーション 3 / Windows XP/Vista/7
特徴PS3/PC対応。実売3,000円強程度と安い!

・随所に「安っぽさ」は見られるが、しっかり実用圏内

アーケード同様のボタン・スティックのレイアウト
ボタンのストロークがちょっと長い
ボールのサイズは30mmで、アーケードのものより若干小さめ

 バッファローコクヨサプライから発売されている型番「BSGPAC01BK」、製品名でいうと「USBアーケードスティックPC/PS3対応 13ボタンタイプ」は、アーケードの格闘ゲーム筐体と同様のレイアウトを持つゲームコントローラーだ。

 このカテゴリーの製品は高級志向が強く、HORIやMadCatzから発売されている売れ線の製品は1万円前後から2万円程度までと、ゲームコントローラーの中でも高い部類に属している。その点、本製品は定価で5,350円、実売価格では3,000円前後と実に手の届きやすい価格帯だ。サンワサプライやELECOMからも同様の製品が発売されているので、比べてみてもいいだろう。

 本製品に限って言うと、やはり安いだけあって各所に作りの粗さ的なものが見受けられる。特にボタン回り。ボタン単体の直径は筆者実測で24mm程度と、アーケードのものとほぼ同じサイズが確保されているが、ボタンのストロークがやや長いことと、クリック感が「ベコッ」という感じであまり気持ちの良いものではないため、ひとまず「価格相応だなあ」という感想が漏れる。

 またボタン部の問題点として、時折入力が2連続で発生する現象(チャタリング)が起きることがある。「ストリートファイターIV」で昇竜拳を出そうとしたら、大パンチキャンセル昇竜拳のコンボに化けるという感じで、致命的な操作ミスになるほどではないが、ちょっと心もとない感じだ。ちなみに本製品はボタン部に「ファストン端子」という、着脱可能なスイッチ配線を採用しており、やろうと思えばボタン部だけ別途買ってきて取り付けることもできそうだが、それをやるとサポート対象外になるので悩ましいところ。

 スティック部のボールは、アーケードで一般的に使われている直径35mmに比べてやや小さい直径30mmとなっている。このためワイングラス的な持ち方をすると少々頼りなさを感じるが、つまみ持ちであればそう大きな違和感はない。また、レバーを動かす際のガチャガチャというノイズに、さらに本体内部が大きな空洞となっているためか「ゴッ」という音も同時に響いてくるので、操作時に発生する雑音がわりと大きいというのも、価格相応の部分といえる。

 いろいろと作りの粗さはあるものの、「MODE」ボタンでスティック部の機能をPOVスイッチ/アナログ軸と切り替え可能なほか、本体内部にバラストを入れることで1.5キログラムという重量を実現し激しい操作時の安定感を増しているなど、ポイントはきちんと抑えた仕様になっているのは良い所だ。とにかく安く買えて、手軽に格闘ゲームを本格的に遊び始めることができるので、PCで格闘ゲームをちょっとやってみたいと思う方や、メインではなく2つ目、3つ目のパーティプレイ用に安いアーケードスティックを求めている人には良い選択肢になるだろう。

分厚い筐体は1.5キログラムと、どっしり重い。ポイントは抑えた作りになっているので、入門用やセカンドスティックとしての導入がオススメ


■ フリーハンドでPCを操作?! いろいろと使い道がありそうな足踏みデバイス

【UL-FS2P / UL-FS3P (フットスイッチ)】
メーカー/販売元ユーレックス
発売日2010年6月
実売価格3,980円(2連) / 4,980円(3連)
製品種別フットスイッチ
対応プラットフォームWindows XP/Vista/7
特徴フリーハンドのPC操作を実現する足踏みスイッチデバイス

・アイディア次第で広がる便利な使い道

ペダル的なスイッチである
付属ソフトで動作を設定可能。使い道はアイディア次第

 最後にご紹介したいのがこのデバイス。秋葉原のPCゲーム関連ショップや通販サイトで購入できる本製品は、ご覧のとおり「足で踏んで操作する」ためのフットスイッチデバイスだ。3つのスイッチを持つ3連タイプの製品も発売されているが、今回は2連タイプの製品を実際に使用してみた。

 本製品は厳密にいうとゲームコントローラーではなく、PCにUSBで接続すると特殊なキーボードデバイスとして認識される。パッケージに含まれる付属ソフトを使えば各スイッチの機能を設定可能。キーボードの任意のストローク、特殊キーとの組み合わせ、マウスボタンの機能など、いろいろと割り当てることができる。

 スイッチはON/OFFしかないデジタル方式で、電子ドラムセットのバスドラム部にでも使われていそうなペダル風のデザイン。踏むと「ペコッ」と安っぽいことこの上ないが、フリーハンドで操作できることもあって、妥当な使い道さえ見つければ非常に便利だ。

 実は筆者は現役バリバリで使っていて、レビュー等の際に使用するスクリーンショット撮影のショートカットを割り当てて愛用している。FPSやアクションゲーム、レースゲームなど展開の速いゲームでは、いちいちキーボードに手を伸ばしていては操作ができないし、決定的な瞬間を逃しがち。それが、本製品を使用することで、普通にゲーム操作を続けながらいつでも画面撮影が行なえる。両ペダルに同じ機能を割り当てれば、両足をバタバタさせて連続撮影も可能だ。

 他の使い道としては、FPS系ゲームでジャンプ操作に割り当てて臨場感を増してみるとか、レースゲームのアクセル・ブレーキがわりにするといったゲーム的利用が考えられるし、巷ではノベル系のアドベンチャーゲームユーザーに大人気という話もある。このほかオフィス系ソフトでの各種ショートカットに利用するという手もあるだろう。とにかく何でも割り当て可能なので、アイディア次第で使いみちが広がっていきそうなデバイスだ。

両スイッチの幅は25cm程度あり、普通に座って両足がつくようなサイズで作られている


(2010年 12月 13日)

[Reported by 佐藤カフジ ]