【連載第251回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


今までにない斬新デザイン&多機能なPSP用グリップが登場!
液晶保護フィルターや「ハンターズバッグS」も試してみた


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 今回はPSP用グッズがズラリと並んだ。しっかりとPSPをホールドして快適な操作でのプレイを楽しめるグリップアタッチメントのグッズからは2製品が登場。HORIからは、斬新な形状の新グリップアタッチメントグッズが、アクラスからは、ステレオスピーカーを内蔵した多機能グリップアタッチメントを試してみた。

 そのほか、宍喰屋から発売されているプレイステーション公式ライセンス商品のPSP用液晶保護フィルターと、PSPの本体を保護するフィルター、アイレックスから発売されている“防指紋仕様”のPSP用液晶画面保護フィルター、さらにMSYのモンハン仕様なバッグ「ハンターズバッグ S」も試してみた。

【今週のおしながき】
PSP HORI 「グリップアタッチメント for PSP」
PSP アクラス 「ラバーコートマルチグリップ~スピーカー&充電スタンド機能付き~」
PSP 宍喰屋 「液晶保護フィルムプロテクトシート」
PSP 宍喰屋 「本体保護シートグランデ」
PSP アイレックス 「液晶保護プロテクトフィルム(防指紋仕様)」
PSP MSY 「モンスターハンターポータブル 3rd ハンターズバッグ S」

 




● PSPの背面側に大きなグリップをプラス!斬新な形状ながら手に馴染むグリップアタッチメント

「グリップアタッチメント for PSP」

    メーカー:HORI
    価格:1,880円
    対応機種:PSP-3000/2000
    プレイステーション公式ライセンス商品


PSPを装着するアタッチメント本体に、ロングタイプとショートタイプの2種類のグリップがセットになっている
PSPが立った!と思わず言いたくなるようなロングタイプグリップ使用時の写真。斬新な形状と角度をしたグリップだ

 HORIから、斬新な形状のPSP用グリップアタッチメントが発売された。PSPの背面に2本のスティック型のグリップを装着し、それを握ってPSPを持つというグリップだ。対応するのはPSP-3000/2000で、大容量バッテリーをつけたPSPもそのまま装着できるが、PSP-3000MHB(ハンターズモデル)には対応していない(大容量バッテリーは専用のフタを装着したままで使用できる)。

 PSP本体を装着するベースのアタッチメント本体に、着脱式のグリップを装着するという作り。グリップは操作性を重視した「ロングタイプグリップ」と、外出時などに向いたコンパクト設計の「ショートタイプグリップ」の2種類が付属している。

 アタッチメント本体のパーツはけっこう大きく厚みもあって、横幅はPSPよりも左右それぞれ約0.8mmほど増している。また下方向も同じようにPSP本体より約0.8~1cmほど大きい。厚みも約1.7cmあり、グリップを付けずに単体だけみると平らに置くタイプの充電スタンドのような形状になっている。重量は、ロングタイプグリップ装着時だと約143g、ショートタイプグリップ装着時では約100gとなる。

 PSP本体は、アタッチメント本体の上部にある2つのフックと、下部にあるストッパーで固定する仕組み。ストッパーは背面のネジで固定する。PSPがあたるフックの内側やストッパーのなか、くぼみの左右にはスポンジ状の保護材が貼られていて傷をつけないように配慮されている。

 アタッチメントをつけたままでも、各種スイッチ、UMDスロット、ワンセグチューナー等のUSBユニットの利用が可能だ。ただし、メモリースティックDUOスロットだけは塞がれてしまうので、一旦PSPを外さないといけない。

 アタッチメント本体背面には、グリップを装着するための細長いくぼみがある。このくぼみへ、アタッチメントの下側からグリップパーツの突起をスライドさせるようにして差し込み、固定する仕組みだ。

 グリップパーツは、ロングタイプとショートタイプの2組があるが、そのサイズの差はかなりのもの。ロングタイプは自宅でじっくりプレイするときに使い、ショートタイプは外に持ち出すときにつけて手軽に操作性をアップさせるという使い分けができる。

 ロングタイプは高さ約7cm、直径も約3cmあり、底面が広がっている。銃のグリップ部分のような形をしているが、ロボットの足のようにも見えるところがあって、ちょっとユニークだ。

 ロングタイプグリップはアタッチメントに対して斜めに装着されるので、PSPが少し手前に起きた角度になる。テーブル等に置いた時にちゃんと直立するようになっていて、置いた状態での視聴やプレイも可能だ。

 もうひとつのグリップパーツであるショートタイプは、グリップというよりも丸い膨らみのような形状で、縦幅が約4.5cm、横幅が約3.3cm、厚みが約2cmの、タマゴの半分だけのような楕円形になっている。



上はロングタイプグリップの写真、下はショートタイプグリップの写真。じっくりプレイするときはロングタイプグリップでがっちりとホールドし、外出時などは目立たないショートタイプグリップを、というように使い分けられる

PSPの着脱時にはネジ止め式のストッパーを完全に外す必要がある
ロングタイプグリップを持っているところ。人差し指と付け根のあたりでアタッチメント本体の側面を持ち、親指はPSP前面へ。残りの指はグリップに巻き付けるようになる
ショートタイプグリップを持っているところ。丸い膨らみに中指と薬指を添えることで、ホールド感はだいぶ向上する。ただ、小指まではカバーできない

 実際に2種類のグリップを使ってゲームを試してみた。まずはPSPの装着から。アタッチメント本体のストッパーを外してから、上部のフックにPSPをかけつつくぼみにはめこんで、最後にストッパーで固定する、という流れだ。

 基本的には着脱は簡単だが、気になったところとして、ストッパーを固定するネジは指で簡単に回せるものの、少しネジの頭が短いので持ちづらく感じてしまった。また、ストッパーを完全に外してしまわないとPSPの着脱ができないところもちょっと手間に思える。ただ、実際の利用ではメモリースティックDUOを交換する時以外はアタッチメントからPSPを外さずに扱えるので、装着しっぱなしで使うぶんには気にならないところだ。

 まずはロングタイプのグリップを装着して使ってみた。見た目はかなり斬新だが、手に持った感触はすんなりと手に馴染む。PSPが手前側を向くように少し角度がついているおかげで、手首をまっすぐにした自然な角度で構えられるのがポイントだ。

 持ち方として、グリップを持っているというよりもアタッチメントとグリップの付け根あたりを中心に持つ感じで、ベースパーツの側面を人差し指から親指にかけて添え、中指、薬指、小指と手の平の下側はグリップに巻き付けるようになる。銃を構えているかのような独特の持ち方だ。L/Rボタンの箇所はアタッチメントで段差ができないよう、パーツの高さがボタン周りと揃えてあって、操作に干渉しないようになっているなど、操作の配慮もうまくされている。

 気になったのは大きさと重さで、大きさに関して言うとアタッチメント本体の大きさが特に気になるところ。横幅が広がっているので、L/Rボタンへ人差し指を添えるにしても手の小さい人だとちょっと苦しくなるかもしれない。また、グリップ部分ももう一回り小さくてもいいのではと感じるぐらいで、全体に大柄な作りなのが気になった。

 重量も約143gと結構あり、テーブルなどの台に置いてプレイすれば気にならなくなるが、自由な姿勢でプレイを楽しむというのにはちょっと不向きなところがある。しっかりとした姿勢と環境で、じっくりとプレイするのに向いたグリップだ。

 もうひとつのショートタイプのグリップは、楽な姿勢で手軽にプレイするときの操作性アップに向いている。アタッチメント本体の側面をメインにPSPを持ち、中指と薬指をグリップの膨らみに添えるようにしてホールドする。ただグリップが小型なので、小指までは添えられない。それでも、効果は十分にある。

 ホールド感の良さに加え、手軽なぶんロングタイプのグリップよりも楽に扱えるという良さもある。ただ、アタッチメント本体の大きさや厚みでショートタイプグリップの手軽さがだいぶ損なわれてしまっているのは気になるところ。ロングタイプにしてもショートタイプにしても、アタッチメント本体をもう少し小さく薄く抑えて欲しかったと感じる。

 ACアダプターや映像出力ケーブル等を付けながらプレイする場合、ACアダプターのケーブルはアタッチメントの枠に沿って右側に、映像出力ケーブルやリモコン付きイヤフォン等のケーブルは、中心部のストッパーのあたりから下側に出すことになる。ACアダプターのケーブルは右に出てグリップを持つ手に当たってくるので、少し気になってしまうところだ。



自然な角度で持てるのは嬉しいものの、ちょっと姿勢や目の角度が決まってくるところがある。気になったところはアタッチメント本体のサイズや作りに集中していて、ACアダプターのケーブルがグリップにかかってしまったり、ストッパーのネジ止めがちょっと回しづらかったりと、惜しいところがいくつかあった

 斬新な形状のロングタイプグリップと、外出時などに手軽に扱えるショートタイプグリップを使い分けられるグリップアタッチメント。ロングタイプは手にしっかりと馴染むようにグリップの角度やボタン操作への配慮がされていてプレイしやすく、ショートタイプグリップは手軽で扱いやすい。斬新な作りながら実用性も高いグッズなのだが、グリップの大きさやアタッチメント本体部分の大きさが気になるところがあって、そこがあと1歩惜しいという印象になってしまった。




● グリップにステレオスピーカーを内蔵!乾電池からの緊急充電も可能な多機能グリップアタッチメント

「ラバーコートマルチグリップ~スピーカー&充電スタンド機能付き~」

    メーカー:アクラス
    価格:オープン価格(購入価格:2,590円)
    対応機種:PSP-3000/2000


ステレオスピーカー機能、充電機能など多機能なグリップアタッチメント。PSP前面を保護するクリアカバーもセットになっている
左右のグリップの膨らみの中にステレオスピーカーが内蔵されている

 PSP用のグリップの中にステレオスピーカーを内蔵して高音質、大ボリュームで楽しめるというユニークなグッズ。さらにPSP用のACアダプターを繋いでPSPの充電したり、アルカリ乾電池からのPSPへの充電も行なえるなど、多機能。さらにPSPの前面を保護するクリアカバーまで付属しているなど、豪華な作りになっている。

 ステレオスピーカーを使うための電源は、PSP用のACアダプターをグリップに繋ぐか、電池ボックスのアルカリ単四乾電池3本を使用する。ACアダプター、アルカリ乾電池のどちらからも、PSPのバッテリーへ充電することも可能だ。

 グリップの表面はラバーコーティングされていてサラサラとした手触り。左右のグリップ部にはスピーカー穴が開けられているほか、グリップの下側からPSPのイヤフォン端子に繋ぐスピーカー用のケーブルと、電源端子に繋ぐ充電用ケーブルが伸びている。下の側面にはスピーカーをオン/オフするスイッチ、右上にはグリップアタッチメントに繋ぐ側の電源端子、左上には乾電池からPSPへ充電する機能のスイッチがある。

 背面側は、左側に電池の収納ボックスがある。アルカリの単四乾電池を3本収納してスピーカーの動作やPSPの充電に使用するものだ。ちなみにこのグリップは大容量バッテリーにも対応していて、専用フタはつけない状態で装着できる。乾電池が左側、大容量バッテリーが右側で両方の重量バランスを取るようになっている。

 UMDスロット部分は可動式のカバーが付いていて、フタを下に引き下げるとスタンドのついたてになる。また上側にはメモリースティックDUOを2枚入れられる収納もついている。PSPの前面に装着するクリアカバーもあるが、各ボタンやスイッチ類はしっかりと開口されていて、全てにアクセスできるようになっている。これでもかと機能が満載で、それでいてスイッチ類への配慮も完璧という、グリップアタッチメントだ。

 グリップアタッチメントのサイズは、縦が約11.8cm、横幅が約18.8cm、厚みが約3cm。重量はアルカリ乾電池なしで約170g、単四乾電池3本を入れると約203gとなる。さすがにスピーカーあり電池あり、各種機能ありなので、サイズと重量はけっこうなものがある。



多機能な上にスピーカーや乾電池の収納もあるため、サイズは大きめ。電源用のケーブルやスピーカー用のケーブル、各種機能用のオンオフスイッチもある

形状としてはスタンダードな作りで、手に持ったときのホールド感は良い
ステレオスピーカーへの給電やPSPの充電に使う乾電池。使える電池はアルカリに限られている
操作の面で気になったL/Rボタン周り。写真のようにPSP固定用のフックが近くまであって、それが人差し指の先に当たってきてしまう

 実際にゲームプレイを試してみた。まずPSPをグリップアタッチメントに装着させるのだが、このグリップは付属しているクリアカバーを装着するのが前提で、クリアカバー上から固定するようになっている。未装着のPSPだと厚みが足りなくて固定されない。PSP前面の操作に影響があるクリアカバーは使いたくないという人もいると思うので、クリアカバーが必須な作りなのは気になるところ。

 グリップはスタンダードな形だが、厚みがあってしっかりと握れる。サイズも手頃だが、手の小さい人にはちょっと大きく感じられるかもしれない。クリアカバーはボタン周り、方向キー周り、アナログパッド周りが丸く開口されていて、開口部のフチは薄く加工もしてある。操作しやすくて邪魔にならない。クリアカバーが前提の作りなのは気になったものの、これなら問題ないと思える。

 操作の面で気になったのはL/Rボタンで、PSPを固定するためのフックの部分がL/Rボタンに近く、人差し指の先が当たってくる。多くの場合問題ないのだが、ふとした時に指が引っかかったのか、L/Rボタンをしっかり押せてない時があった。

 メインであるステレオスピーカーを使ってみた。ボリューム調整機能はないのでPSP側で調節するのだが、ボリュームのゲインは非常に大きく、PSPのスピーカーの約2倍以上の音量になる。音質はPSPのスピーカーからの音と比べ中~低域の音がかなり強調される感じで、低域が響く時には手に振動が伝わってくるほどだ。PSPのスピーカーからだと聞こえないような音もくっきりと聞こえるようになる。強調されるというより、ある意味ではこれが本来の音なのかもしれない。一方で高域の音はかなり弱く感じられるので、全体に厚みはあるが重たい音という印象だ。もう少し高域もバランスよく聞こえると良かったと思うのだが、PSPのスピーカーよりも数倍厚みのあるリッチな音だ。

 スピーカーの動作にはPSP用のACアダプターをグリップに繋ぐか、アルカリ乾電池を使うことになるが、スピーカーを動作させながらPSP本体バッテリーの充電もできるし、アルカリ乾電池で外出時の緊急充電も可能になっている。実際のところスピーカーの機能は自宅以外ではあまり楽しみづらいと思えるので、自宅ではACアダプターを繋いでPSP本体を充電させつつスピーカー機能でリッチな音質でゲームを楽しみ、外出先や移動時には緊急充電も可能なグリップとして使うのがメインになりそうだ。

 気になったところは2点あって、まずひとつが重量がかなりあるということ。前述のように電池なしで約170g、電池あり約203gと、これだけでPSP-2000/3000に近い重量があるわけで、組み合わせると倍近くなってしまう。グリップでホールド感が良くなっていても、これでは疲れてしまう。

 もうひとつは、グリップの下にある電源端子用のケーブルとイヤフォン端子用のケーブルを収納する機能がないこと。前述のように機能を使わないときもあると思うのだが(特にスピーカーのケーブルはPSPから音を出したいときは外すほかない)、外したケーブルがぶらさがるのは煩わしい。

 ステレオスピーカー機能、充電機能など多機能なPSP用グリップアタッチメント。スピーカーはボリュームゲインが大きく、音質もPSPのスピーカーとは比較にならないものがある。細かな音までも豪華に響く良さは相当に魅力的だ。だが、多機能なことの代償として重量がかなりあるところは正直厳しいところ。逆に言えばこれだけの機能があって軽量だったら、相当な製品になっていたのだが……。独特な製品ではあるが、重量にさえ目をつむればかなり良いグッズと言える。




● スタンダードな作りながらクセがなく扱いやすいPSP用液晶画面保護フィルター&本体保護フィルター

「液晶保護フィルムプロテクトシート」

    メーカー:宍喰屋
    価格:600円
    対応機種:PSP-3000/2000/1000/MHB
    プレイステーション公式ライセンス商品


「本体保護シートグランデ」

    メーカー:宍喰屋
    価格:600円
    対応機種:PSP-3000/2000
    プレイステーション公式ライセンス商品


スタンダードな作りの液晶保護フィルター。硬度H2というハードコートが特徴だ

 プレイステーション公式ライセンス商品のPSP用液晶保護フィルターとPSP用本体保護フィルターだ。液晶保護フィルターは硬度2Hのハードコート(硬度2Hとは2Hの鉛筆でひっかいてもキズがつかない堅さ)、本体保護フィルターは抗菌性のバイオコーティングが特徴となっている。

 まずは液晶保護フィルター「液晶保護フィルムプロテクトシート」から見ていこう。フィルターは、防汚・反射防止・ハードコート層、PET層、特殊シリコン樹脂層の3層構造。密着面にシリコン樹脂を使った自己吸着タイプなので、何度でも貼り直しができる。

 実際にPSP-3000に貼ってみた。スタンダードな液晶保護フィルターだが、気泡が抜けやすく貼りやすい。吸着も良くて画面に置くようにすれば自然に貼り付いていく。やはりPSPの画面のフチではフィルターが浮いてしまうのだが、電源オフ時に少し気になるぐらいでプレイ中にはほとんど気にならない。

 透明度も良く、反射防止の効果も感じられる。質感もよくクセもない。公式ライセンス商品ならではの安心感がそのまま扱いやすさにも感じられるような製品となっている。



クセが無く吸着も良いフィルターだ。写真は左から液晶画面全体に貼ったところ(電源オフ時)、液晶画面全体に貼ったところ(電源オン時)、液晶画面の右半分にだけフィルターを貼ったところとなっている。透明度はかなり良く、色にもほとんど影響が出ていない

PSPの前面左右や背面に貼って、汚れやキズから守る本体保護シート。抗菌性の高いバイオコーティングが施されている

 続いてはPSP用本体保護フィルター「本体保護シートグランデ」を試してみた。PSP本体の方向キー側、ボタン側、背面の左右、UMDスロット部に貼って本体を汚れやキズから保護するフィルターだ。手に持つ箇所に貼るだけに、抗菌性のある「バイオコーティング」が施されているのが特徴となっている。

 保護フィルターは表面に梨地加工が施されていて、滑り止め効果のある作りになっている。方向キー側のフィルターでは、方向キー4個とアナログパッド、スピーカー穴の箇所が開口されており、スピーカー穴で位置を合わせて貼り付けていく。ボタン側も同様にスピーカー穴で位置合わせを行ない貼り付けていくことになる。だが、開口部が細かにあるため、キレイに貼るのはなかなか難しい。スピーカー穴と共に、画面フチのラインに対してまっすぐ貼れるように合わせていこう。

 背面側には開口がないぶん貼り付けやすい。側面のフチで位置を合わせて貼っていけば簡単に貼れるが、面が広いぶん気泡などが入りやすいところがある。こちらはゆっくりと密着させていくのがポイントと感じた。

 今回はパール・ホワイトのPSP-3000に貼ってみたが、フィルターがそれほど目立つということもなく、自然な仕上がりになった。手触りはザラつきがしっかりと感じられるが、サラサラとしていて感触がいい。PSPの本体カラー次第ということろがあると思うが、外観に違和感を出さずに、バイオコーティングの抗菌効果と滑り止め効果を得られる。



パールホワイトのPSP-3000に貼ってみた。本体カラーにパールが入っているのが大きいが、保護フィルターはほとんど目立たない




● 指紋に強い!?薄く柔らかくて画面のフチ浮きもしないPSP用の液晶保護フィルター

「液晶保護プロテクトフィルム(防指紋仕様)」

    メーカー:アイレックス
    価格:500円
    対応機種:PSP-3000/2000/1000/MHB
    プレイステーション公式ライセンス商品


指紋跡が見えにくいという防指紋仕様のハードコートが特徴の液晶保護フィルター
試しに指紋を付けてみた。上は他社の普通の液晶保護フィルター、下はこのアイレックスの防指紋仕様のフィルターだ。正直なところ、若干目立たなくなりはするが、さほど違いはないというところ。それよりも、画面枠の浮きが出ないところのほうが大きな魅力かもしれない

 アイレックスから発売されているPSP用の液晶後フィルターは、“防指紋仕様”が特徴。指紋が付着しても“見えにくい”対指紋性素材を使っているというものだ。見えにくいだけでなく、付着した汚れや指紋が拭き取りやすい加工になっている。

 保護フィルムの作りは、防指紋性ハードコート層、PET層、特殊シリコーン樹脂層の3層構造。画面に自己吸着するシリコン樹脂素材が使われているため、何度でも貼り直しできる。また、ハードコート層は硬度2H(硬度2Hとは2Hの鉛筆でひっかいてもキズがつかない堅さ)ということだ。

 実際に貼り付けてみると、この製品の独特さを味わうことになった。このフィルターはとにかく薄くて柔らかい。数多くの液晶保護フィルターを試してきたが、おそらくは1、2を争う柔らかさだ。台紙からはがしフィルターのフチを持とうとするものの、ピラピラと曲がってしまって持てないほど。台紙から完全にはがしてしまうと貼り付けが非常に難しくなるので、貼り付け時は台紙から少しずつはがしながら貼りつけていきたい。

 貼り付けやすさに関して言うと、フィルターの吸着がよくフィルターが柔らかいためか気泡も抜きやすいので、それ自体は貼りやすいと言える。だが、1度貼ってから貼り直そうとしたりした場合だと台紙から完全にはがれた状態で扱うことになるので、前述のようにものすごく貼り付けづらくなってしまう。こうなるとキレイに貼り付けるのは難しい。

 また、貼り直し時にはフィルターが静電気を帯びて必要以上に画面にくっついて位置合わせがしづらくなったり、表面のフィルムをはがすときにフィルター本体ごとはがれてしまったりということがあった。すんなりと貼り付け作業が済めば貼りやすい印象のフィルターになるが、貼り直そうとすると途端に扱いにくい印象になる。貼り付け時に気をつけたいポイントが多い製品だ。

 貼り付けは難しかったものの、薄く柔らかいおかげで、PSPの画面フチにもフィルターがぴったり密着するところは大きな魅力。PSPの液晶画面のフチは少し盛り上がっているので、多くの保護フィルターはそのフチに密着せず浮いてしまう。だが、このフィルターだとそれも万全だ。ただし、薄さと柔らかさには耐久性に不安を感じたところはある(硬度2Hというハードコートではあるが、表面にキズがつきにくいということと、全体の耐久性はまた別と思える)。

 透明度は高く、色合いにもおかしなところはない。クセのない素直なフィルターだ。フィルターのツヤがPSPの液晶画面の質感にとても近くて、何も貼っていないように見えるのが独特。フチ浮きが出ないことなど、フィルターで何か影響が出るのを極力避けたいという人にオススメのフィルターだ。

 特徴である防指紋仕様を試すため、他製品の保護フィルターと指紋を付け比べてみたのだが、確かに同じように指紋をつけても、指紋跡が白く浮き上がって見えるのが軽減されているようだ。指紋が付かないということではなくて、“見えづらい”ので目立たない。とはいえ、その効果は劇的ということではなく、比較すると若干目立ちにくいぐらいと思えた。



左から順に、液晶画面全体に貼ったところ(電源オフ時)、液晶画面全体に貼ったところ(電源オン時)、液晶画面の右半分にだけフィルターを貼っている写真。透明度の高さや色味の変化の少なさというよりも、ほとんどフィルターを貼っているかどうかもわからないぐらいに目立たないフィルターだ

 特徴である防指紋仕様に関しては驚くほどの効果があったとは言えないものの、フィルターが薄く柔らかいおかげでPSP液晶画面のフチにもぴったりつ密着すること、フィルターを貼っているかどうかも一見するとわからないほどに外観に変化が出ないところは好印象だ。そのぶん、貼り直しが非常に難しかったり、フィルターの耐久性に不安を感じるようなところはあるのだが、フチが浮かないフィルターを求めている人にとっては非常にオススメできる製品となっている。




● グリップを装着したPSPをすっぽり収納できる「nest bag」にモンハンモデルが登場!

「モンスターハンターポータブル 3rd ハンターズバッグ S」

    メーカー:MSY
    価格:3,980円
    対応機種:PSP-3000/2000/1000/MHB
    カラーバリエーション:ハンターブラック、ユクモレッド
    「モンスターハンターポータブル 3rd」公式ライセンス商品


グリップを装着したPSPを丸ごと収納できる「nest bag」に、「モンスターハンターポータブル 3rd」公式ライセンス商品版が登場。モンハンのギルド紋章などデザインがモンハン仕様になっている

 グリップを装着したPSPを丸ごと入れて持ち運べる「nest bag」に、「モンスターハンターポータブル 3rd」公式ライセンス商品版が登場した。カラーバリエーションやデザインは同社のPSP用グリップ「モンスターハンターポータブル 3rd ハンティング グリップ S」に合わせ、ハンターブラックとユクモレッドの2種類があり、バッグの表面には武器やギルド紋章などがあしらわれている。

 基本的な作りはプレイステーション公式ライセンス商品となった最新の「nest bag」と同じで、使い勝手はほぼ同様。「nest bag」については、当連載の第242回で詳しく試しているのでそちらを参照いただきたい。

 通常の「nest bag」と異なる点としては、まずデザインがある。バッグのカラーリングやバッグ表面の紋章等だけでなく、肩掛け用のスリングベルトに「MONSTERHUNTER」の文字、さらにファスナートップにも、ギルド紋章が入っていて、細かなところもモンハン仕様だ。

 また、付属品に「こんがり肉イヤホンリール」と、「モンスターハンター電源ケーブル用ベルト」が同梱されているのも特徴。「ハンティング グリップ S」を装着したPSP、「こんがり肉イヤホンリール」にキチンと巻いたイヤフォン、ベルトでケーブルを止めたACアダプターと、フルセットを「ハンターズバッグ S」に入れて持ち運ぼうというわけだ。

 実際にそれら3つを「ハンターズバッグ S」に入れてみたのだが、そのままの状態では全部は入らない。バッグ内のUMDポケット付きのクッションを外してなんとか入るのだが、クッションを外しているので保護性能にちょっと不安を感じるし、何よりグリップを装着したPSP、イヤホン、ACアダプターをひとまとめに入れることしかできない。簡単なものでもいいので、なにか仕切りを用意して欲しかったように思った。



バッグの基本的な作りは「nest bag」と同じ。オリジナルの付属品として、「こんがり肉イヤホンリール」と「モンスターハンター電源ケーブル用ベルト」が同梱されている。だが、グリップを装着したPSPとイヤフォンとACアダプターを全部収納しようとすると、写真下の右のように、ごちゃまぜに入れるほかなかった。なにかしら一工夫欲しかったところだ







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(2010年 12月24日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]