【連載第253回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


PSP goで快適プレイ! 「PSPgo用コントローラホルダー」や「PS eye」を固定するホルダースタンド
PSPの操作を快適にするアナログパッドカバーグッズなどを試してみた


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 PSP goの魅力といえば、Bluetooth通信させてPS3用コントローラーを利用できるところ。だが、PSP go本体とコントローラーはあくまで別のデバイスで、快適にプレイするにはPSP goをスタンドにセットしたりとセッティングが必要だ。そこに登場したのが、今回試した「PSPgo用コントローラホルダー」だ。PSP goとコントローラーをくっつけてしまえば手軽じゃないか! というユニークなグッズになっている。

 PS3用の体感コントローラー「PS Move」を使うのに欠かせない「PS eye」をテレビにセッティングしやすくしてくれる「PS Eye本体用 TVモニタホルダー」も発売。薄型テレビの上などに固定しづらい「PS eye」を、しっかりとセットできるようにしてくれるグッズだ。さらに、PSPの操作をより快適にしてくれるアナログパッド用カバーグッズも試してみた。

【今週のおしながき】
PSP go ゲームテック 「PSPgo用コントローラホルダー」
PS3 ゲームテック 「PS Eye本体用 TVモニタホルダー」
PSP サイバーガジェット 「CYBER・アナログカバーキット2(PSP2000/3000用)」
PSP デイテルジャパン 「アナログパッドカバープラス(PSP2000/3000用)」

 




● PSP goとコントローラーをドッキング! 手元で快適プレイを実現してくれるユニークなアタッチメント

「PSPgo用コントローラホルダー」

    メーカー:ゲームテック
    価格:2,980円


PSP goとPS3用コントローラーを一体化! 快適な操作を手軽に楽しめるようにするアタッチメントだ

 PSP go本体とPS3用コントローラーをドッキングさせて快適にプレイしてしまおうというちょっと変わったアタッチメントグッズだ。こちらの商品はゲームテックの直販サイト「ゲームテックダイレクト」にて購入できる。

 PSP goはBluetoothを搭載していてPS3用コントローラーのDUALSHOCK3/SIXAXISとペアリングさせることでコントローラーで操作できるようになる。このアタッチメントはPSP go本体と、ペアリングさせたコントローラーを一体化させてしまおうというものだ。なお、ペアリングをするにはPS3が必要になる。

 アタッチメントはPS3用コントローラーの中心部にかぶせ、はさみこむようにして装着する作り。コントローラーの前面からアタッチメント先端のフックをひっかけ、反対側の可動式フックではさんで固定する。背面側の可動式フックにはコントローラーにUSBケーブルを挿せるように開口されていて、先端のフックにはPSP go用ケーブルを通すケーブル通しもある。PSボタンやスタート、セレクトボタンは、アタッチメントのボタン越しに押し込む。

 PSP go本体を装着する台座部分はL/Rボタンの手前あたりからまっすぐ上に伸びていて、コントローラーの前面よりも1段手前になっている。台座の上部にある2個のツメと下部にある2個の支えでPSP goをはさんで固定する作りで、上部のツメは伸縮するようになっている。

 方向キーの上や△ボタンのすぐ上にPSP go本体を固定する支えがあるが、指が当たらないようコントローラー枠に合わせて丸くなっている。また、台座の背面になるL1/R1ボタンの箇所には指を添えやすいようくぼみもついている。


コントローラーにかぶせて装着し、そこにPSP goを固定するという仕組み。写真のようにL/Rボタンの手前、コントローラーよりも前にPSP goが固定される

ホールド感はPS3用コントローラーそのものなのでしっくりとくる。だが、その上にPSP go本体の重量がのるので、全体の重さや重心はちょっとつらいところ
側面の端子やスイッチ類にはすべて触れるようになっている。PSP goの角度はコントローラーと水平になっているのだが、もう少し起こしてほしかった

 実際にゲームを遊んで試してみた。まずコントローラーにアタッチメントを装着し、そこにPSP goを装着する。着脱は手軽だが、そのぶん固定力はぎりぎりという印象。プレイ中に不意に外れてしまうようなことはないのだが、着脱時にちょっと力を入れるとアタッチメントが外れてしまうようなことはある。着脱の手軽さと実用性をぎりぎりのバランスで保っているという印象だ。

 ただ、コントローラーはPS3とPSP goの両方に使うとすると、その都度ペアリングの切り替えをする手間がかかる。それゆえ、PSP go専用に1個用意するほうがいいだろう。そうなると、アタッチメントはもっとがっちりと固定される作りでもよかったかもしれない。

 装着時の固定力がぎりぎりだな、と感じるのは、PSP go本体の重量があるため。PSP goの重量は約156gあるので、それをアタッチメントで支えるにはぎりぎりの固定力だ。アタッチメントの重量は約56g、コントローラーはSIXAXISだと約138g、DUALSHOCK3は約192gとなる。SIXAXISとの組み合わせで計った重量は約350g、DUALSHOCK3とだと約400gとなる。やはり少しでも軽いほうがいいので、できれば軽量なSIXAXISを用意したいところ。

 装着が完了したものを手に持ってみると、やはり重量感を感じる。PSP goが設置されている上に重心があることで、ずっしりとした感触はやはり感じられる。ただ、コントローラーを握りこめば、ホールド感は良好だ。

 ゲームプレイでの使用感は良好。方向キーの上や△ボタンのすぐ上にPSP goの底面を支えるパーツがくるので、少し指が窮屈な感じにはなるが、操作自体は問題なく行なえた。またL1/R1ボタンもアタッチメント背面のくぼみのおかげで、自然に指を置けた。コントローラーでプレイするのはやはり圧倒的に快適で、プレイをはじめてからはこのスタイルがしっくりとなじむ。1度体験すると手放せないと思えるぐらいの快適さだ。また、PSP go本体の着脱が簡単なので、外出時にアタッチメントから外して持って行くというのも楽にできる。

 気になったのは、PSP goの角度で、コントローラーと水平になるのだが、これだと少し手首を起こさないと目に対して画面が垂直になってくれない。もう少しPSP goが手前に向くような角度だったらよかったかもしれない。

 PSP goは側面がほとんどふさがれていないので、電源スイッチや端子にはすべて装着したままで触れる。マルチユース端子にケーブルも接続可能で、アタッチメントの下部にあるケーブル通しも用意されているのだが、ケーブルはスタートボタンやPSボタンの上を通ることになるので、少し操作しづらくなってしまった。

 また、ケーブルの固定時にアタッチメントがひっぱられてしまい、アタッチメントが外れてしまうこともあった。1度装着を完了してしまえば安定するのだが、着脱時にはやはりわずらわしさを感じる時があった。


マルチユース端子にケーブルを接続して、充電しながらのプレイもきちんとフォローしている。ケーブル通しもあるが、ケーブルはどうしてもスタートボタンやPSボタンにかぶってしまう。構造上しかたないところだ

 PSP goのマルチーユース端子やコントローラー側のUSB端子が装着したまま触れるようになっているので充電もしやすく、実際に扱う際の細かなところにも配慮されている。さすがに全体の重量はちょっとつらいところがあり、それだけに着脱中の固定力も気にかかったが、コントローラー操作の快適なプレイを楽しめるところ、PSP go本体と一体化させて手軽に扱えるのは魅力だ。




● 「PS Eye」をテレビの上に安定して設置させたい! 細かな不満を解消してくれる「TVモニタホルダー」

「PS Eye本体用 TVモニタホルダー」

    メーカー:ゲームテック
    価格:630円


「PS eye」を固定するためのホルダースタンド。設置場所に悩む「PS eye」にうれしいグッズだ

 発売中の「リトルビックプラネット2」や2月24日発売の「KILLZONE 3」など、体感コントローラー「PS Move」を活用できるタイトルがあるが、「PS Move」を使うときに気になるのが、USBカメラ「PS Eye」の設置場所。「PS Eye」には固定するための仕組みがなく、たとえば薄型テレビの上に設置させたりするのは難しい。

 そこでこの「PS Eye本体用 TVモニタホルダー」の出番となる。これは薄型テレビの上にはさんで「PS Eye」を固定させるホルダースタンドで、ゲームテックの直販サイト「ゲームテックダイレクト」にて購入可能だ。

 ホルダーの上部にあるスリットに「PS eye」を差し込んで固定し、前面のついたてと底面の可動式のフラップでテレビやモニターをはさみこんで固定する。フラップは前向きに水平から背面まで180度以上まで可動するので、あらゆる厚みのテレビに対応できる。

 素材はABS。つや消しの表面加工で「PS eye」の質感に似せてある。装着した外観は一体感が高く、元からこういう製品かのようになる。底面のテレビと接触する面にはウレタン素材のシートが貼られていて、設置場所からズレないようになっている。ウレタンは予備も1枚付属している。

テレビへ設置してみた。厚みのあるテレビでも写真のようにフラップを開いて乗せればちゃんと安定する

 実際にテレビに設置してみた。フラップを開いてテレビの上部に乗せるだけ。前面のついたてがテレビの前に約1cmほど被さる。そこから、後ろ側のフラップ可動部までは約4cmあるので、厚みが4cmまでのテレビならはさんで固定できる。

 4cm以上の厚みがあるテレビではフラップを90度以上に開いてテレビの上に乗せるような設置の仕方になるが、テレビ自体それほど動かすものでもないし、これでも十分に安定する。写真のようにテレビの常備に段差がある場合でも、ついたてでひっかけているので「PS eye」単体で設置するよりもしっかりと設置できる。また、「PS eye」単体で置いているとUSBケーブルの重量にひっぱられてカメラが倒れてしまうこともあったのだが、それもなくなった。

 「PS eye」をテレビの上に設置することで下に置く場合よりも遮蔽物の影響を受けにくくなるほか、プレーヤーとの目線に近い高さになって認識精度も高まる。もちろんお部屋の環境にもよるが、テレビの上に設置することで、より快適にプレイを楽しめる。この「PS Eye本体用 TVモニタホルダー」は非常にシンプルなグッズだが効果は抜群で価格も安い。「PS eye」の設置に苦労しているという人にぜひ試してみてもらいたい。


手前のフックでひっかけ、フラップではさみこむ。もともと「PS eye」はケーブルの重量でひっぱられるような不安定さがあったのだが、ホルダーを使うことでむしろ安定してくれた。写真右上のようにテレビと接触する面にはウレタン素材が貼られている




● “モンハン持ち”もアシストしてくれるTPU素材を使ったアナログカバーキット

「CYBER・アナログカバーキット2(PSP2000/3000用)」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:オープン価格(購入価格:458円)
    カラーバリエーション:ブラック、ホワイト


方向キー用のカバー2種類、アナログパッド用のカバー5種類がセットになっている

 PSPの方向キーとアナログパッドにカバーを装着して操作性を向上させるグッズ。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色があるが、今回はブラックを使ってみた。

 方向キー用カバー2種、アナログパッド用カバー5種のセットになっているが、ポイントなのはアナログパッド用カバーの素材にTPU素材を使っていること。TPU素材は携帯デバイス用のケース等にも使われることも増えている新しい素材。簡単に言うとシリコンよりも硬く、それでいて弾力性のある素材だ。方向キー用カバーの素材はABSを使っている。

 まずは方向キー用の2種類からみていくと、ひとつは円形のカバーに十字型が1段高くついているもの。もうひとつは完全に平らなタイプだ。方向キー用カバーは粘着テープ4枚を使い、PSPの方向キー上下左右に貼って固定する。

 アナログパッド用カバーは5種類。1個目はPSPのアナログパッド同様のモールドが入ったタイプ、2個目はひとつめのカバーに中心にくぼみがついたもの。3個目は表面がざらざらした加工で中心が盛り上がっているもの、4個目は3個目のようなざらつきで平らなもの、5個目はつるつるの表面で中心がくぼんでいるものだ。

公式サイトでも記述されているが、平たいタイプの方向キー用カバーとくぼみのついたアナログパッド用カバーは、モンハン持ちに最適。特に人差し指が置きやすくなる

 実際にPSPに装着して試してみた。方向キー用のカバーは使い分けが明確。十字型のタイプは、上下左右のキーがつながっているキーが好みの人に向けたスタンダードタイプ。もうひとつの平たいタイプはそのまま使ってもいいが、いわゆる「モンハン持ち」で人差し指操作がしやすいのがポイント。段差がないため指を置きやすく、入力も楽に行えた。

 方向キー用カバーは厚みが約3.5mmあるのでそのぶん高さが増すが、操作しづらいとはあまり感じなかった。その高さは、親指で操作するぶんには適度な厚みと感じられ、モンハン持ちの時でも平らなカバーによる指の置きやすさもあってしっくりくる。ただ、キー操作の感触は多少間接的になるので、そこには慣れが必要だ。最初の違和感さえ慣れてしまえば、かなり快適に操作できる。

 アナログパッド用のカバーは、前述のとおりTPU素材。感触としてはABS等のプラスチックな硬質なものだが、多少、ゴムのような伸縮性がある。シリコンとプラスチックの間のような堅さで、手触りはABSに近い。

 カバーはアナログパッド上からかぶせるだけでパッドを締め付けるようなこともほとんどないのだが、素材の吸い付きがあるためか少しだけくっつく。横方向に動かすぶんには外れたりズレたりせず、上に取り外そうとすれば簡単にとれるぐらいだ。PSPの持ち運び時には紛失しないよう気をつけたい。

 アナログパッド用のカバーは、いずれも手触りは素材からの多少の吸い付きがあるものの、ほとんど元のアナログパッドの感触に近い。高さも約1~1.5mmほど増すが、ほとんど違和感を感じない程度の変化だ。中心にくぼみのあるタイプはやはり操作がしやすく、めいいっぱいスライドさせたときでも指が中心からずれない。素材の吸い付きも効果をより感じられるようになった。

 TPU素材を使ったカバーキットということで目新しさもさることながら、モンハン持ちをアシストするような形状が用意されているのが魅力。実際に効果も高く、特に方向キーを人差し指で操作するのが非常に楽になった。適度な堅さと吸い付き感のあるTPU素材のアナログパッド用のカバーも感触がいい。より快適なプレイを望んでいる人はぜひチェックしてみてもらいたい。


アナログパッド用のカバーにTPU素材を使ったことで適度な堅さがあり、操作中にもずれたりすることなく感触がいい。種類も豊富でよく考えられているグッズと感じた




● アナログパッドと方向キーの操作性を向上させるグッズだが、作りに残念なところが

「アナログパッドカバープラス(PSP2000/3000用)」

    メーカー:デイテルジャパン
    価格:450円
    カラーバリエーション:ブラック、ホワイト、ブルー、レッド


10種類のアナログパッド用カバーと、十字型の方向キーパッドが2個セットになっている
写真のようにアナログパッド用カバーがPSPの筐体に触れてしまい、ひきずるようになってスライドの邪魔になってしまう。ラバーが柔らかいため、指で押すと下に沈んでしまうのも影響している

 PSPのアナログパッドにシリコンラバー素材のカバーを装着して操作性を向上させるグッズ。カラーバリエーションはPSP-3000のカラーバリエーションにあわせて、ブラック、ホワイト、レッド、ブルーの4色がある。今回はブルーを使ってみた。

 アナログパッド用のカバーはシリコンラバー素材で、さまざまな形状のものが10種類ある。カバーのタイプは大きくわけるとスタンダードな中心が盛り上がっているタイプ、中心がくぼんでいるタイプ、円状の溝がついているなどの特殊なタイプ。同じタイプのものでも、表面に突起があるかないかなどの細かな違いがある。

 方向キー用のパッドは十字型のものが2個付属していて、素材はABS。円形のパッドに十字型がついている作り。2個付属しているがどちらも同じものだ。粘着テープで方向キーに貼って固定する。

 実際にゲームプレイを試してみた。方向キーのパッドは厚みが約3mmあり高さが増すが、適度な厚みが加わるぶん持ちやすくなる。ただ、方向キーをパッド越しに間接的に操作する感覚に若干なるので、やはりそこには慣れが必要だ。十字型のスタンダードな形状なので、汎用的に扱える。

 アナログパッド用のカバーはシリコンラバーということで、かなり柔らかい。ラバーなだけに指に吸い付く感じは強いが、柔らかいのでぐにぐにとよれてしまって扱いづらいところがある。

 アナログパッドの操作感では大きな問題があった。カバーのふちがPSPの筐体に当たってしまい、引きずられてしまう。カバーの種類によって程度の差はあるが、どれも同じ症状があった。思うようにスライドできず、これは使用感以前の問題になってしまっている。ふちの底面を削るなどしてできるかぎりの改善をしたいところだが、なにぶん薄く柔らかいラバーなので加工は難しい。

 アナログパッドの操作性を向上するためのグッズなのだが、カバーがPSP筐体に当たってしまっているところは致命的。グッズごとの個体差もあるかもしれないが、症状の軽いものでもかなり厳しいのではと思える。それを抜きにしても、アナログパッドカバーの種類を厳選して、方向キーパッドにもう一工夫欲しかったように思う。


アナログパッド用カバーの種類が10個と豊富だが、どうせなら厳選して、方向キー用パッドも充実させて欲しかったように感じた





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(2011年 2月21日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]