【連載第244回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


「PS Move」ナビコンやシューティングアタッチメントを試す!
PS Moveで「MAG」をプレイ! コアなタイトルでの使用感を探る


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 前回はPS3用の体感コントローラー「PlayStationMove」のメインと言える「PlayStationMove モーションコントローラ」(PSMモーションコントローラ)を重点的にレポートしたが、今回はPSMモーションコントローラとセットで使う「PlayStationMove ナビゲーションコントローラ」(PSMナビゲーションコントローラ)や、PSMモーションコントローラを装着して使う「PlayStationMove シューティングアタッチメント」(PSMシューティングアタッチメント)を試してみた。

 また、PSMモーションコントローラを使ったゲームプレイの中でも、特に気になるポイントのひとつである“シュータータイトルでの使用感”を試すべく、FPSタイトル「MAG」をPSMモーションコントローラとPSMナビゲーションコントローラを使ってプレイしてみた。従来のコントローラーでのプレイとはどれぐらい違った感触になるのかを実際に試してまとめてみた。
【今週のおしながき】
PS3 ソニー・コンピュータエンタテインメント 「PlayStation Move ナビゲーションコントローラ」
PS3 ソニー・コンピュータエンタテインメント 「PlayStation Move シューティングアタッチメント」
PS MoveでFPSタイトル「MAG」をプレイ! 従来のコントローラーとは色々と異なるプレイ感

 




● 片手で楽々アナログスティック操作!片手使用に特化した「PSMナビゲーションコントローラ」

「PlayStation Move ナビゲーションコントローラ」

    メーカー:ソニー・コンピュータエンタテインメント
    発売日:2010年10月21日
    価格:2,980円

    リチウムイオン充電池内蔵
    Bluetoothワイヤレス通信



PSMモーションコントローラ同様に棒形形状のPSMナビゲーションコントローラ
右手にPSMモーションコントローラ、左手にPSMナビゲーションコントローラを持った状態。このスタイルで、シュータータイトルなら、PSMナビゲーションコントローラで移動、PSMモーションコントローラで照準合わせを行なう

 「PSMナビゲーションコントローラ」は、PSMモーションコントローラとセットで使うサポート用の片手コントローラ。一方の手にPSMモーションコントローラを、もう一方にこのPSMナビゲーションコントローラを持ったスタイルでプレイする。重量は約95g、サイズは約138×42mm(高さ×直径)。

 PSMナビゲーションコントローラの機能は、簡単に言うとPS3専用ワイヤレスコントローラーであるDUALSHOCK3やSIXAXISの左半分にあるスティックやボタン類の操作ができるというもので、DUALSHOCK3/SIXAXISでも代用は可能。ただDUALSHOCK3/SIXAXISを片手で持ち続けるのはあまり持ちやすくないので、より片手用に持ちやすく特化した専用形状のナビゲーションが便利というわけだ。

 DUALSHOCK3/SIXAXISの左半分に搭載されているキーやボタンと同じく、アナログスティック(DUALSHOCK3/SIXAXISの左)、方向キー、L1、L2ボタン、L3ボタン(スティック押し込み)、PSボタンと、同様のボタンやキーを備えているが、PSMナビゲーションコントローラだけの特徴として○ボタンと×ボタンも搭載しているのがポイントだ。

 PSMモーションコントローラ側にも○/×ボタンはあるので、DUALSHOCK3/SIXAXISを片手にプレイするスタイルのときはPSMモーションコントローラのボタンを使うのだが、PSMナビゲーションコントローラなら、好きなほうで○/×ボタンの操作ができる。

 各ボタン類は全体的にコンパクトな作り。アナログスティックと方向キーはDUALSHOCK3/SIXAXISのものより2~3mmずつ小さく、基本的な感触や素材感はDUALSHOCK3/SIXAXISと同様でも小ささからくる手触りの違いも感じる。○/×ボタンはPSMモーションコントローラ同様に小さく、クリック感の強いボタン。L1/L2ボタンは指が置きやすいよう斜め下向きになっていて、L/2ボタンは反り返ったトリガー型になっている。中央部にはPSボタンがあり、コントローラーの認識、メニューの呼び出し、PS3の電源オン操作が可能だ。

 全体的な形状は写真を見ての通りの棒状で、先端が少し膨らんでいる。底面にはUSBケーブルを接続する端子があり、その左右には充電スタンド用の金属接点もある。

 通信はBluetoothワイヤレス通信、バッテリーはリチウムイオン充電池が内蔵されている。バッテリー容量は本体背面のステッカー記載によると500mAとなっている。他のPS3専用コントローラー同様にUSBケーブルで接続して充電する。

 扱い方としてもDUALSHOCK3/SIXAXISと同様で、USBケーブルでPS3本体に接続しペアリングさせ、PSボタンでコントローラー番号を取得してから使用する。早い話がDUALSHOCK3/SIXAXISと同じ。DUALSHOCK3/SIXAXISの左半分+○/×ボタン版が、PSMナビゲーションコントローラだと考えれば話が早い。振動機能はなく、手の動きを検出するセンサー類も搭載していないので、PSMナビゲーションコントローラを振ったりすることはない。



PSMナビゲーションコントローラには、アナログスティック、方向キー、L1、L2ボタン、L3ボタン(スティック押し込み)、PSボタンが搭載されている。DUALSHOCK3/SIXAXISの左半分にあったボタン類が片手操作しやすいように配置されている

ホールド感は良好で、斜め向きについているL1/L2ボタンも自然に指が置ける
DUALSHOCK3とPSMナビゲーションコントローラを並べたところ。PSMナビゲーションコントローラはアナログスティックと方向キーが小さめで、見ての通り位置も異なる

 実際に手に持ってみると、ボタン位置のフィット感や手で握ったホールド感がいい。親指をアナログスティックに、人差し指と薬指をL1/L2ボタンの位置へ、残りの指でコントローラーを支える。少しPSMナビゲーションコントローラ全体の上側を持つような状態になるので重心が上側になり、最初は少し違和感があるのだが、慣れれば気にならなくなる。

 親指ではアナログスティックのほか、その下にある方向キーや○/×ボタンも操作するが、指をスッと動かせば十分に届く範囲で扱いやすい。L1/L2ボタンも斜め向きについているおかげで押しこみやすい。

 ゲームプレイも試してみた。今のところPSMナビゲーションコントローラには、カプコンの「バイオハザード5 オルタナティブエディション」か、SCEの「MAG」(アップデートにより対応した)などが対応している。移動操作等をPSMナビゲーションコントローラのアナログスティックで、照準操作や射撃をPSMモーションコントローラで行なう。

 あくまでもPSMナビゲーションコントローラはDUALSHOCK3/SIXAXISでも代用可能なコントローラーなので、“PSMナビゲーションコントローラだけができる操作”というものはない。DUALSHOCK3/SIXAXISを片手に持つスタイルとの違いとして、○/×ボタンが左手にもあるという点があるが、それもあくまでサブ的なもの。左手で○/×ボタン操作をするのが必須という状況はゲーム中に出てこない。

 DUALSHOCK3/SIXAXISを片手に持つスタイルとの違いはやはり“フィーリング”。まず重量がDUALSHOCK3が約192g、軽量なSIXAXISでも約138gなのに対し、PSMナビゲーションコントローラは約95gと非常に軽量。また、DUALSHOCK3/SIXAXISは本来両手で持つコントローラーなので片手で持ち続けるのには正直不向き。ある程度は問題なくとも、長時間のプレイでは疲労を感じさせる。その点においてもPSMナビゲーションコントローラは持ちやすく、自然で楽な姿勢でプレイできる。

 ボタン配置の違いとして大きいのはアナログスティックと方向キーの位置がポイントになる。DUALSHOCK3/SIXAXISは左上に方向キー、右下にアナログスティックという配置だが、PSMナビゲーションコントローラでは上がアナログスティック、下が方向キーという違いがある。アナログスティックと方向キーの間を、親指を行き来させるのだが、PSMナビゲーションコントローラのほうがアナログスティックと方向キーの距離が近くてスムーズに操作できた。

 PSMナビゲーションコントローラは片手コントローラーとしてPS Move用タイトル以外にも使えなくはない。とは言っても、操作は左アナログスティック、方向キー、○/×ボタン、L1/L2ボタンのみに限られ、タイトルは相当絞られてしまうので、あくまで変則的な使い方だ。例えばテキストアドベンチャーなどの選択肢を選んで決定するぐらいの操作ならなんとかなる。

 同様にXMBメニューの操作や「torne」の操作もできるが、「torne」については基本的な操作まではできるものの、△ボタンがないのでメニューの呼び出しができないところが残念。ある意味BDリモコン的に使えたら面白かったのだが、残念ながらボタン数が足りなかった。

 性能的にはDUALSHOCK3/SIXAXISで代用可能な操作を片手操作に特化したものということになるが、ホールド感や操作のしやすさは大きく違ってくる。PS Move対応の本格的なタイトルをプレイするなら抑えておきたいコントローラーだ。




● PS Moveモーションコントローラを銃スタイルにチェンジ! ガンシューティングをプレイするなら「PSMシューティングアタッチメント」

PlayStation Move シューティングアタッチメント」

    メーカー:ソニー・コンピュータエンタテインメント
    発売日:2010年10月21日
    価格:1,480円

     



こちらがPSMシューティングアタッチメント。デザインがおもちゃっぽくされているのは、おそらく海外での事情も考慮されているのだろう(あまりリアルな外観は問題視される)

 PSMシューティングアタッチメントはPSMモーションコントローラを中に装着させて銃のように構えられるようにするアタッチメント機器。主にガンシューティングタイトルに特化したアタッチメントで、10月22日現在、バンダイナムコゲームスの「BIG 3 GUN SHOOTING」に向いた機器だ。重量は約150g、サイズは約166.5×145×54.5mm(幅×高さ×直径)。

 PSMシューティングアタッチメントは銃身の部分が丸く空洞になっていて、この部分にPSMモーションコントローラをセットする。銃身の左右に「RELEASE」と書かれたスライダーがあり、これを引きながら銃身の上半分を取り外す。

 上半分を外してからPSMモーションコントローラを上向きにセットする。銃身後ろ側の丸いフタが開閉するようになっているので、そこからストラップを通し、最後に上半分をカチッと音がするまではめこめば装着完了。上半分のパーツは銃先端側のフックにひっかけないときちんとはまらないので、前からひっかけるようにして閉じるのがポイント。

 銃身の上半分には開口部があって、PSMモーションコントローラのMoveボタン、○/×/△/□ボタン、PSボタンが触れるようになっている。また側面のスタートボタンとセレクトボタンは開口はされていないがアタッチメント越しに押し込めるようになっている。

 銃のトリガーはPSMモーションコントローラのTボタンに直結していて、トリガーを引くことでTボタンが押し込まれる。トリガーの感触はカシカシと手応えがあり、軽めの感触ではあるが手応えはいい。

 グリップ部分は適度に太さがあってしっかりとホールドできるほか、グリップは親指の付けねが当たるあたりが少しくぼんでいてフィットする。また、グリップの前側から銃身の下半分にかけてはザラつきの滑り止め加工がされていて、両手で支えながら撃つような持ち方でも滑り止め部分を持ちやすくなっている。



PSMシューティングアタッチメントにPSMモーションコントローラを装着している手順を並べてみた。RELEASEレバーをひっぱって上半分を外し、背面のフタを開けてPSMモーションコントローラを装着。フックにひっかけるようにして上半分を閉じれば完了だ
上部の開口部からはPSMモーションコントローラのMoveボタン、○/×/△/□ボタン、PSボタンが触れるようになっている。側面にはスタートボタン、セレクトボタンを押せるボタンもある

銃身を支えるように手を添えると、ちょうどPSMモーションコントローラのボタン類に親指がくるようになっている
写真だとわかりづらいが、親指のつけねあたりに微妙なくぼみがあって、しっかりと握れるようになっている。ホールド感が良く扱いやすい

 PSMシューティングアタッチメントを使ってのゲームプレイということで、「BIG 3 GUN SHOOTING」を中心にプレイしてみた。PSMモーションコントローラを装着したPSMシューティングアタッチメントを手に持ってみると、見かけよりもホールド感がよく持ちやすい。特にグリップ部分のフィット感がよく、プラスチック素材がメインながらも剛性感がある。グッとしっかり握れるし、手全体がよくフィットするのでとても持ちやすい。

 一方、重量はそこそこにある。PSMシューティングアタッチメントが約150g、PSMモーションコントローラが約145gで、両方合わせて300g近い。ホールド感の良さからそこまで重さを苦に感じないところはあるものの、長時間のプレイだと厳しくなる。銃口を安定させる意味でも、銃身に手を添えて両手で構えるのが楽だ。

 空いた手を添えるように持つと、ちょうど親指がMoveボタン等の開口部にくるのもポイントで、Tボタン以外の操作もスムーズに行なえる。こうした位置関係がよくできていて、両手で持つと、とてもしっくりとくる。

 トリガーの感触はカシカシと軽めの感触だが、トリガーの返りの反発がほど良い。トリガーに丸みがついていて指が痛くならないよう配慮もされている。トリガーの押し込み幅が約1cmほどあってけっこう深めだが、ボタン自体は3mm程度押し込めば反応する。軽めに引いてもちゃんと反応するので、連射しやすい。

 PSMシューティングアタッチメントを使う利点は、外観や形状、ホールド感以外に、“ショット時の手首の返りを抑える”という点もある。PSMモーションコントローラそのままで同タイトルをプレイし射撃していると、Tボタンを押した時に手首がどうしても動いてしまい照準がずれがち。特に連射している時は、手首に力が入ってずれやすい。PSMシューティングアタッチメントならこの動きが抑えられる。

 ガンシューティングの「BIG 3 GUN SHOOTING」以外のゲームには使えるかというと、これはちょっと厳しい。カプコンの「バイオハザード5 オルタナティブエディション」と、SCEの「MAG」を試してみたのだが、両タイトルともにPSMナビゲーションコントローラを併用するうえに、PSMモーションコントローラ側のTボタン以外のボタンを駆使する。そのため、両手にコントローラーを持ちつつ、PSMシューティングアタッチメントの各ボタンを操作しにくい。

 PSMシューティングアタッチメント側はTボタン以外使わないというように操作を絞ったゲームなら、シュータータイトル等のコアなゲームをPSMナビゲーションコントローラと併用して遊ぶこともできると思うのだが、今のところは「BIG 3 GUN SHOOTING」のようなシンプルなガンシューティングタイトルが主な用途となる。

 簡単な仕組みのアタッチメントではあるが、質感がよくて使用感も良好だ。ホールド感の良さと、トリガー時の手首の跳ね上がりを抑えてくれる効果は大きい。ガンシューティングのプレイしやすさに大きく関わるので、「ガンコン」を持っていないうえで「BIG 3 GUN SHOOTING」を購入するなら、セットで揃えたいアイテムだ。




● PS MoveでFPSタイトル「MAG」をプレイ!従来のコントローラーとはいろいろと異なるプレイ感

PSMモーションコントローラとPSMナビゲーションコントローラの組み合わせで実際に「MAG」をプレイしている様子。PSMモーションコントローラを向けて照準を操作する
PSMモーションコントローラが認識されると、「MAG」側の操作も自動的に切り替わる。プレイ開始時には画像のようにキャリブレーションを行なう

 PS Moveは体感系の専用タイトルを遊ぶのもいいが、コアなタイトルにも実用できるかが気になるところ。特にFPS/TPSといったシュータータイトルに使った場合、その効果のほどは注目されるところ。そこで、PS Moveにいち早く対応したFPSタイトル「MAG」をPS Moveを使ってプレイしてみた。「MAG」は無料のアップデートでPS Moveでのプレイに対応したほか、スキルツリーの導入などゲーム内容も2.0として大幅に変化している。

 右手にPSMモーションコントローラ、左手にPSMナビゲーションコントローラというスタイルでプレイ。PSMナビゲーションコントローラは前述のようにDUALSHOCK3/SIXAXISでも代用できる。PSMモーションコントローラを認識すると自動的にPS Move用の操作に切り替わるようになっていて、プレイ開始時には上下左右にポインターを向けてTボタンで撃つという方式のキャリブレーションが行なわれる。

 操作は、PSMモーションコントローラを画面に向けてポインターで照準操作、Tボタンで射撃、Moveボタンでメイン武器の持ち替え、□ボタンでリロード、△ボタンでしゃがみ/ホフク、×ボタンでジャンプ。ナイフを振る近接攻撃はPSMモーションコントローラを前に突き出して行なう。

 PSMナビゲーションコントローラ側で行なう操作はコントローラー操作と基本的に近く、アナログスティックで移動、L1ボタンで狙い、L2ボタンでサブ武器の持ち替えとなる。○/×ボタンの機能はPSMモーションコントローラ側と同じだ。

 照準と視点の操作は、デフォルトの設定だとPSMモーションコントローラを向けてのポインター操作で画面内を照準が動く。画面の端まで照準を持っていくと、その方向に視点が動くという操作だ。従来のコントローラー操作だと照準は中央に固定だったので、構えた銃と照準が画面内を動き回るのは独特な感触だ。

 こうしたポインター操作や視点操作は細かにカスタマイズ可能で、照準の横感度、縦感度、操作感度、スコープ感度と0~100までの数値で設定できる。また画面内での照準操作になる範囲と視点操作になる範囲や、さらに構え時の視点操作を中央に固定するかも設定できる。

 デフォルトの状態だと照準操作が比較的ゆっくり目だが、感度を大きくすればコントローラー利用時同様に素早くキビキビと動くようになる。画面枠内の範囲を狭め、照準(アイアンサイト)も中央に固定すれば照準と視点を同時に動くようにもできた。PS Moveの操作対応としては設定が細かく作ってあって自分好みに調節できる。

感度調整や視点操作の設定を細かく行なえるのがポイント。デフォルト設定だとポインターで照準操作を行ない、画面端に持っていくと視点が動くという操作になっているが、設定を変えれば従来のコントローラー風の動きにもできる

照準補正が働いている状態で撃っているところ。敵プレーヤーの胴体に照準が追尾するように動く。もちろん手動での微調整も可能だ

 大きな特徴として、PSMモーションコントローラでのプレイ時には“照準補正”が加わる。補正は敵プレーヤー近くに照準を持っていくと、照準が吸い寄せられるように動いて敵プレーヤーに合うという機能で、相手の動きもある程度追尾していってくれる。

 大きなアドバンテージではあるが、補正は敵プレーヤーの胴体を狙うような動きで、細かにヘッドショットを狙うような精度ではない。ある程度補正に任せるようなことはできるが、そこから自分のポインター操作で狙いをつけるのは必要だ。また、敵プレーヤーが密集していると、自分の思っている敵とは別のほうに照準が引っ張られるようなこともあるので、そのへんは一長一短だ。

 照準補正の効果もさることながら、照準の合わせやすさはかなりのもの。スイッとPSMモーションコントローラを向けるだけなので、非常に直感的だ。その一方で、いざというときの反射的な動きはかなり難しく、慣れるまでにかなり時間がかかるように思う。当然、これまで従来のコントローラーでプレイしてきた感覚もあるので、そこからの切り替えに時間がかかるのも理由。例えば移動しながら撃ったり、走りながら反射的にナイフを振ったりといった、両手の操作を組み合わせて行なう動作を反射的に行なうのが難しい。

 PSMモーションコントローラでのプレイに慣れてくれば、そうした流れるような動作もある程度以上にできるかもしれないが、従来のコントローラーでのプレイを全ての点で上回るとはいかない。照準補正の効果を含めても、一長一短な印象だ。PS Move使用者が圧倒的に強いといったような状況にならないよう、そのあたりのバランスはうまく測られているのではないかと感じられた。

上の画像3枚は、照準補正だけで照準が動いているところ。左から順にススーッと照準が動いている様子がわかると思う

 プレイの感触は従来のコントローラーとは大きく変わるので、とても新鮮。たっぷり遊びこんだタイトルでもPS Moveでプレイすると、またひと味違った感覚で楽しめるのは大きな魅力だ。PSMモーションコントローラの精度は非常に良いので、十分にプレイを重ねて慣れてくればコントローラー選択のひとつとして十分に成り立つと感じた。ぜひ実際に試していただきたいし、他の発売済みタイトルにもぜひ対応してもらいたいものだ。

(C)Sony Computer Entertainment America Inc.





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(2010年 10月22日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]