【連載第215回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


「PSPgo」の発売と同時に専用ゲームグッズも多数登場!
本体と合わせて購入したい“液晶保護フィルター”を大特集!


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下、SCEJ)より新型携帯ゲーム機「PSPgo」がついに発売! PSPgoは、UMDドライブを持たず、軽量、コンパクトなスライド式筐体になった新機軸のPSP。外観がこれまでのPSP-3000/2000/1000とは異なるだけに、ゲームグッズもPSPgo専用の物が必須となる。

 PSPgoの発売と同時に、多数の純正周辺機器、ゲームグッズが登場している。今回は、携帯ゲーム機本体と一緒に購入しておきたい定番中の定番グッズ「液晶保護フィルター」に絞って、実際に試してみた。

【今週のおしながき】
PSPgo SCEJ 「ディスプレイ保護フィルム」
PSPgo SCEJ 「プライバシーフィルム」
PSPgo HORI 「液晶保護フィルター for PSP go」
PSPgo HORI 「キズ修復フィルター for PSP go」
PSPgo サイバーガジェット 「CYBER・スクリーンフィルム[キズ修復タイプ](PSP go用)」
PSPgo サイバーガジェット 「CYBER・液晶保護フィルムPremium(PSP go用)」
PSPgo ゲームテック 「PSP go用液晶保護シート 目にラクシート」
PSPgo ユニオンテクノス 「スクリーンプロテクト レイヤー PSPgo」

・PSPgoの液晶画面をチェック

上がPSP-3000、下がPSPgo。輝度が明らかに上がっていて発色が良い

 液晶保護フィルターの話に入る前に、まずはPSPgoの液晶そのものを見ていこう。これまでPSP-3000/2000では、液晶のフチに反り返っている部分があったため、フィルターが浮いてしまうという現象が発生していた。そのためフィルターを柔らかくしてフチに貼り付くようにしたり、フチに被さらないようにフィルターのサイズを小さめにされていたりした。

 PSPgoの液晶画面はどうなっているのかと言うと、フチの無いストレートな画面になっている。これは非常に嬉しい変化だ。液晶画面と同サイズのフィルターを素直に貼り付けることができる。

 液晶画面の発色についてもPSP-3000と比べてみると変化がはっきりとわかる。PSPgoの液晶画面は輝度が高く、鮮やかだ。2機種を並べると、コントラスト比は同等に思えるが、PSP-3000の画面は暗く濃く見える。





● PSPgo SCEJ

「ディスプレイ保護フィルム」

    メーカー:SCEJ
    価格:800円
    オフィシャルライセンス製品


「プライバシーフィルム」

    メーカー:SCEJ
    価格:1,000円
    オフィシャルライセンス製品


 なんといっても今回注目なのは、このSCEJの純正液晶保護フィルターだろう。SCEJの液晶保護フィルターグッズは、普通の「ディスプレイ保護フィルム」と、覗き見を防止する「プライバシーフィルム」の2種類がラインナップされている。特にプライバシーフィルターは透過率や色味を重視する傾向があるのか、昨今ラインナップが減少している傾向で、今回こちらが揃えたPSPgo用液晶保護フィルターではこの1品のみが確認できた。

・「ディスプレイ保護フィルム」

貼り付け手順など、全ての記述が4言語で書かれているところに純正品らしさを感じさせる。パッケージには液晶保護フィルターが2枚封入されている

 パッケージにはフィルターが2枚封入されており、クリーニングクロスは付属しない。フィルターはキズや汚れに強いハードコーティング層と、光の反射を防ぐARコーティング層を持ち、貼り直しが可能な作り(おそらくシリコン粘着層)となっている。

 パッケージ内部には簡単な貼り付け手順が記述されている。パッケージの記述は全て4言語で書かれている点や、PSPgoを修理に出す時はフィルターをはがしてくださいという記述があるあたり、純正品らしさを感じさせる。

 フィルターには表裏にタブ付きの保護フィルムが貼られている。タブは接地面が黒、表側が白と色で判別できるように分けられている。

 実際に貼り付けてみる。フィルターのサイズは液晶画面に対して縦約0.5mm、横0.5mmほど小さめになっていて、ほんの少し画面の中心を意識して貼っていくのがポイントだ。黒いタブを持ってフィルムを半分だけ剥がし、画面に貼り付けていく。

 フィルターには適度な堅さがあって、位置を合わせやすく。気泡も入りづらく、置くとスーッと画面に吸い付いていく。非常に貼りやすいフィルターと感じた。液晶保護フィルターを貼るのが苦手な人でも、ホコリの混入にさえ気をつければキレイに貼れるフィルターだ。

 貼り付け完了後の画面はフィルターが変に目立つこともなく、とてもよく馴染んでいる。透明度も高く、色味の変化も非常に少ない。かなり高品質なフィルターだ。光の反射にも強く、フィルターの無い画面だと光で白くなるが、フィルターがあるとそのままの色味を保つ。

 初めての純正品液晶保護フィルターということで、クオリティが気になっていたのだが、驚くほど優秀な製品となっていた。純正品というネームバリューに負けない、実力十分のフィルターだ。貼り付けもしやすく、品質も非常にいい。


左の写真はフィルターを全体に貼ったところ、右は画面の右半分にだけ貼ったものだ。製品としてのバランスが良く、透明度、色味、貼り付けのしやすさなど、どれも好印象だ。反射低減の効果もしっかりしていて、引き締まった色を保ってくれる

・「プライバシーフィルム」

今回唯一のプライバシーフィルター。パッケージにはフィルターが1枚封入されている
視野角を制限する効果は抜群で、横から見ると写真のように画面が黒くなる
多少、フィルターに厚みがあるほか、斜めに縞模様が見えるのがネック

 左右の視野角を制限した、覗き見防止のプライバシーフィルター。パッケージにはフィルター1枚が封入されており、クリーニングクロスは付属しない。視野角90度で左右からの視線をガード、透過率約80%、貼り直し可能となっている。なおパッケージにはプライバシーフィルムの構造上、画面が少し暗く見えること、画面にモアレが見える時があることがしっかりと明記されている。

 フィルターには「ディスプレイ保護フィルム」同様、白と黒のタブがついた保護フィルムが両面に貼られている。フィルターはかなりはっきりとした厚みがあり、「ディスプレイ保護フィルム」と比べると2倍近い。そのためかなり堅さもある。

 黒タブ側のフィルムを剥がしながら貼っていくのだが、非常に堅いため曲げることができず、画面に少しずつ貼っていくのが難しい。フィルター全体を画面に軽めに乗せるようにして、そこから密着させていくようにした。粘着面の特徴は「ディスプレイ保護フィルム」に近く、気泡が入りにくくて吸い付きもいい。ただし、堅さがある分ホコリが入ったりすると浮きが大きく出て目立つので、そこには注意が必要。堅さはネックだが、基本的には貼りやすいフィルターだ。

 プライバシーフィルターということでさすがに画面は少し暗くなる。ある意味、PSP-3000の画面の輝度に近づいたような印象を受けた。正面から画面を見た時の印象は思っていた以上に良く、十分実用範囲と感じた。だが、さすがに角度を変えたり光が反射したりすると、にじみのような跡が見えたり、顔を近づけてよく見てみるとモアレのような縞模様が見える。このあたりはしかたがないところだろう。

 左右の視野角制限はしっかりと機能していて、横から見ると画面は真っ暗に見える。電車の席に座っていることを想定して、1人分だけ左右の位置から画面を見てみたのだが、近い側の端がほんの少しだけ見えるものの、他は何も見えない。十分な効果と感じた。

 画面が少し暗くなってしまうものの色味の変化は少なく、正面から見ればプライバシーフィルター特有の縞模様もあまり目立たない。左右の視野角制限もしっかりと機能していて、正面の映りと視野角制限のバランスがほどよく取れているプライバシーフィルターだと感じた。


左の写真はフィルターを全体に貼ったところ、右は画面の右半分だけ貼ったものだ。プライバシーフィルターの特徴として、画面が少し暗くなるのはいたしかたないところ。とは言え、正面から見た時の映りはなかなか保たれていて、十分なクオリティになっている。映りと視野角制限をバランスよく実現しているプライバシーフィルターだ



● PSPgo HORI

「液晶保護フィルター for PSP go」

    メーカー:HORI
    価格:300円
    オフィシャルライセンス製品


「キズ修復フィルター for PSP go」

    メーカー:HORI
    価格:680円
    オフィシャルライセンス製品


・「液晶保護フィルター for PSP go」

フィルター1枚と簡易のクリーニングクロスが封入されている。低価格(今回試している中では最安値)でありながら品質を保っているのがポイント

 老舗グッズメーカーHORIの液晶保護フィルターは、300円という低価格を前面にアピールした製品となっている。今回試しているフィルターの中でも最安値だ。それでいて高い透過率を保ち、フィルター層も従来同様の3層構造となっている。また、簡易の物ではあるがクリーニングクロスも付属している。

 フィルターは1枚封入。ハードコート層、PET層、シリコン層の3層で構成されている。タブのついた両面の保護フィルム、表裏がわかりやすいシールも貼られていて、基本がしっかりと抑えられている。フィルターのサイズは画面より少し小さめになっていて、液晶画面に対して縦約0.8mm、横0.8mmほど小さい。

 実際に貼り付けてみる。フィルターは若干柔らかめではあるが、堅さを保っていて貼り付けやすい。画面への吸い付きも良く、若干気泡が入るのを感じたがそれも少なくて、基本的には貼りやすいフィルターと感じた。

 透明度が高くて色味の変化も少ない。自然な映りのフィルターだ。斜めにして光を反射させると、にじみ跡のようなものが少し見えるが、正面で見ている分には不満のない映りになっている。

 気になったのはフィルターのフチの処理で、少しフチが毛羽立っているため光が反射するとフィルターのフチがはっきり見えてしまい目立ってしまう。実害のあるようなものではないので、気になるかどうか人それぞれといったところだろう。

 安定感のある出来で、貼りやすさ、映りともに特別に秀でているというわけではないのだが、不満のない作りとなっている。そのバランスからすると、300円という低価格が光ってくるところだ。


左の写真はフィルターを全体に貼ったところ、右は画面の右半分にだけ貼ったものだ。低価格ながらも、フィルターの品質はしっかりとしている。透明度も高く、貼り付けもしやすいのだが、フィルターのフチの処理が少し甘く、目立つところがあった

・「キズ修復フィルター for PSP go」

フィルターに付いたキズが何もせずとも目立たなくなる、キズ修復層を持ったフィルター

 こちらはキズ修復機能を持つフィルター。パッケージにはフィルター1枚のほか、簡易なクリーニングクロスが封入されている。フィルターは、フィルターについたキズを目立たなくさせるキズ修復層、PET層、シリコン層で構成されている。

 フィルターのサイズは「液晶保護フィルター for PSP go」とほぼ同じで、液晶画面に対して縦約0.8mm、横0.8mmほど小さい。ただし、「液晶保護フィルター for PSP go」で気になったフィルターのフチがこちらではキレイに整えられていて気にならなかった。

 フィルターの厚みはやはり「液晶保護フィルター for PSP go」より少し厚め。堅さもほんの少し堅くなっている。だが表面の感触だけは柔らかめで、おそらくキズ修復層によるものと思われる。両面にタブ付きのフィルムが貼られているなど、基本的な作りは「液晶保護フィルター for PSP go」と共通している。

 実際に貼り付けてみる。「液晶保護フィルター for PSP go」と比べてこちらのほうが堅さが少しある分、貼り付けると言うよりも置いてから密着させるような方法になった。フィルター全体が少し内向きに沿っているのも置いてから密着させた理由のひとつだ。気泡がほんの少し入ってしまったのだが、押し出しやすく、キレイに仕上げることができた。こちらも貼り付けやすいフィルターと感じた。

 透明度や色味をチェックしてみると、透明度も良く色味の変化も感じられない。だが、光に反射したときにフィルター自体が白っぽく見えることがある。おそらく表面のキズ修復層が反射しているのだろう。画面を正面から見ると透明でキレイに見えるのだが、少し角度を付けたり光に反射すると白っぽさが出る。

 特徴的だったのはやはりキズ修復層で、まず貼り付け直後にクリーニングクロスで拭くと、細かな拭きあとのようなものが付いてしまった。擦ったあとのようなもので、細かなキズもあった。表面だけが柔らかくなっているようで、キズが付きやすい。

 だが、1時間ほど経過するとそのキズや擦り跡はキレイに無くなっていた。キズ修復層がキズを目立たなくしてくれたのだ。キズは付きやすいものの、それは放っておけば自然に見えなくなる。そういう特性を持つフィルターだった。試しに付けてみたキズも、数時間経つと見えなくなっている。ある意味液晶保護フィルターというのは画面を気兼ねなく拭けるようにするための製品と言えなくもないので、拭きあとも自然にキレイになるのは非常に魅力的だ。

 フィルター自体が少し白っぽいのが気になったのだが、透明度や色味はそんなに影響していない。貼り付けもしやすく、キズ修復層もしっかり機能していた。「キズ修復層のキズが付きやすいがそれも修復してくれる」という特徴をどう捉えるかがポイントだ。


左の写真はフィルターを全体に貼ったところ、右は画面の右半分にだけ貼ったものだ。正面から見た時の映りは「液晶保護フィルター for PSP go」と比べると、光が当たったときに少し白っぽく見えるところがある。表面がサラサラとしていて、拭きあとや細かなキズが残りがちなのがネック。だが、そのキズやあとは時間が経つと自然と修復されて消えていた



● サイバーガジェット

「CYBER・液晶保護フィルムPremium(PSP go用)」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:オープンプライス(購入価格:980円)


「CYBER・スクリーンフィルム[キズ修復タイプ](PSP go用)」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:オープンプライス(購入価格:680円)


・「CYBER・液晶保護フィルムPremium(PSP go用)」

透過率95.7%をアピールしているPremiumフィルター。フィルター1枚と簡易のクリーニングクロスが1枚封入されている
 トップクラスの透過率95.7%という数字をパッケージでアピールしているフィルターだ。製品名にもプレミアムとあるとおり、力の入った製品になっている。AR+ハードコート層、PET層、シリコン層の3層で構成されており、パッケージにはフィルター1枚と簡易のクリーニングクロスが1枚封入されている。

 フィルターの両面には保護フィルムが貼られているのだが、接地面だけがタブ付きで、表側はタブのない緑色のフィルムになっている。表側のフィルムは指で簡単に剥がせたのでタブがないことはそこまで気にならなかったものの、やはりタブがあったほうが親切かと思う。

 フィルターのサイズは液晶画面のサイズとほぼ同じ。0.2mm以下の隙間もなくサイズが同じになっているので、ぴったりキレイに画面部をカバーできるのは嬉しい。だが、貼り付け位置が少しでもずれてしまうと目立ってしまうので、そこが難点だ。

 実際にフィルターを貼り付けてみた。フィルターは柔らかめで、画面への吸い付きも非常にいい。画面の上にフィルターを乗せるとそのまま吸い付いていく。気泡は端に少し浮きが出たものの中央部にはひとつも出ず、キレイに仕上げることができた。貼り付けやすいフィルターだ。

 一押しなだけあって透明度の高さは非常にいい。フチの処理もキレイにされているので、フィルターが貼られているか一瞬わからなくなるほど。色味の変化もなく高品質なフィルターとなっている。

 反射低減効果は高く、角度を変えて見てみたり光が映りこんだりしても白っぽくならずに引き締まった色を保ち続ける。だが、その反射低減効果のためか、光が反射すると青く光る。それが人によっては少し気になるところかもしれない。

 高い透過率と反射低減効果が魅力のフィルターで、貼り付けも非常にしやすく、不満点の少ないフィルターだ。唯一、光の反射が独特の青い光になるところがあってそこは好みが分かれるかもしれないが、その他はいずれもクオリティが高い。


左の写真はフィルターを全体に貼ったところ、右は画面の右半分にだけ貼ったものだ。透明度はさすがの高さで、色味の変化もなく良好だ。ただし、サイバーガジェット特有の、光の反射が青や紫に見えるところがこのフィルターにもあって、そこが好みが分かれるところ

・「CYBER・スクリーンフィルム[キズ修復タイプ](PSP go用)」

キズを修復してくれるキズ修復層を持ったフィルター。フィルター1枚と簡易のクリーニングクロスが1枚封入されている

 キズ修復機能を持ったフィルター。キズ修復+ハードコート層、PET層、シリコン層の3層で構成されており、パッケージにはフィルターが1枚と簡易ではあるがクリーニングクロスが1枚封入されている。

 フィルターの両面には保護フィルムが貼られているのだが、「CYBER・液晶保護フィルムPremium(PSP go用)」同様に、表側はタブのない緑色のフィルムになっている。やはりタブがあったほうが親切かと感じるところ。

 フィルターのサイズは液晶画面のサイズも、「CYBER・液晶保護フィルムPremium(PSP go用)」とほぼ同じ仕様。画面サイズとほぼ同じで、カバー範囲が広い。それだけに位置合わせにを慎重に行なわなければいけない点も同様だ。

 実際にフィルターを貼り付けてみた。フィルターはかなり柔らかく、フィルムも柔らかい。また画面への吸い付きもいいので、吸い付きに引っ張られるように貼り付いてしまう。位置がしっかりと合っていれば、そのままスーッと貼り付けられるが、位置がずれていると貼り直しに手間取ってしまう。気泡は入りにくく、位置にさえ気をつければ貼りやすいフィルターだ。

 透明度や色味に関してだが、基本的な透明度は高くて色味の変化も感じられない。だが、フィルター全体に縦にライン状のにじみのようなものがあって、これは画面を正面から見ているときにもわずかに見える。おそらくキズ修復層を持つためと思われるが、ちょっと残念な点だ。

 サイバーガジェットのフィルターの特徴でもあるが、表面はツルツルとしていてツヤツヤとした光沢がある。クリーニングクロスで拭いたときもツルツルとした手触りで、ホコリや指紋あとを拭き取りやすい。だが、その分光を強く反射するギラつき感もあるので好みが分かれるところかもしれない。

 キズ修復層に細かな擦り傷をつけて数時間置いてみた。時間経過後に見てみると、細かなキズがだいぶ目立たなくなっていて、仕上げにクリーニングクロスで拭くと元のようなキレイな状態に戻った。キズ修復層に拭きあとが残りやすいというようなこともない。

 フィルターのサイズが大きく、それだけに位置をぴったりあわせるのが難しいところはあるが、貼りつけしやすいフィルターだ。キズ修復機能も良いが、ただ、フィルターの縦ライン状のにじみはちょっと辛いところ。


左の写真はフィルターを全体に貼ったところ、右は画面の右半分にだけ貼ったものだ。写真だと見えないのだが、肉眼で見ているとフィルター全体に縦にライン状のモアレのようなものが見えてしまう。拭きあとも残りづらく、細かなキズは自己修復してくれる。基本的な性能はいいだけに、モアレや反射の色が残念なところだ



● ゲームテック

「PSP go用液晶保護シート 目にラクシート」

    メーカー:ゲームテック
    価格:525円


フィルター1枚と簡易クリーニングクロスが1枚封入されている

 透過率90%以上と透明度の高いPET素材を使用したフィルター。反射防止加工層(AR層)、ハードコート層、PET層、シリコン層の4層で構成されている。パッケージにはフィルターが1枚と簡易なクリーニングクロスが1枚封入されている。

 フィルターには接地面側に赤いタブのついた保護フィルムが、表面側には青いタブのついた保護フィルムが貼られている。フィルターのサイズは液晶画面サイズより少しだけ小さめで、液晶画面に対して縦約0.8mm、横0.8mmほど小さい。

 実際に貼り付けてみる。接地面側の赤いタブがついた保護フィルムを剥がしつつ貼り付けていくのだが、この赤タブつきのフィルムが妙に剥がしずらかった。フィルターに強く貼り付いていて、強めに引っ張って剥がすこととなった。フィルター自体は柔らかめで、吸い付きもいい。フィルムには少し手こずったのだが、それさえクリアすれば貼りやすいフィルターとなっていた。

 透過率90%の素材はさすがで、透明度は高い。色味の変化も少なくバランスのいいフィルターだ。AR層の反射低減によるものなのか、光が映りこむと青紫に光って見える。だが低減効果は見事で、光が反射していても引き締まった色味を保ってくれる。反射低減効果は今回試したフィルターの中でもトップクラスだ。

 気になったのは拭きあとが残りやすいところ。キズは付かないのだが、クリーニングクロスで擦ったあとが残りがちで、完全にキレイに拭き取るまでに手間がかかる。

 反射低減効果が非常に高く魅力的なのだが、そのためか、光が映りこむと青紫に見えるという点もあった。透過率は高く品質は高いのだが、ちょっと独特の特徴のあるフィルターだという印象を受けた。


左の写真はフィルターを全体に貼ったところ、右は画面の右半分にだけ貼ったものだ。透明度が高く、色味の変化も少ない。反射低減効果は特に良く、今回試した製品の中ではトップクラス。だが、拭きあとが残りやすいところがあり、光の反射が青紫に見えるところもある



● ユニオンテクノス

・「スクリーンプロテクト レイヤー PSPgo」

    メーカー:ユニオンテクノス
    購入価格:440円


フィルターが2枚入っているほか、スクイーズカードに、フィルター製品の同梱品としては本格的なクリーニングクロスがセットになっている

 パッケージには液晶保護フィルターが2枚、貼り付け時にフィルターを密着させるスクイーズカード、本格的な布製クリーニングクロスが封入されている。予備のフィルターを含め、今回試した製品の中で同梱物が最も多い。だが価格は控えめの製品だ。

 フィルターは反射防止層、ハードコート層、シリコン層の3層で構成されている。両面にタブのついた保護フィルムが貼られていて、剥がす順番もタブに明記されておりわかりやすい。フィルターのサイズはほぼ画面サイズと同じ。縦横ともに約0.1~0.2mmほど小さめになってはいるが、サイバーガジェットのフィルターに次ぐサイズだ。

 実際に貼り付けてみた。位置をぴったり合わせれば非常に貼りやすいフィルターで、フィルムを半分だけ剥がして画面の角に合わせてフィルターを少し貼ると、そこからススーッと吸い付いていき、そのままタブを剥がすと一気に全体が貼り付いた。この手順で気泡も全くなしに貼り付いてくれた。

 今回試したフィルターグッズはいずれも貼りやすいものばかりだったのだが、このフィルターの貼りやすさはトップクラス。ホコリにさえ気をつければキレイにできあがる。スクイーズカードを活用することすら必要なかった。

 透明度や色味に関しては、若干白っぽいところがある。角度を付けたり光に反射させるとはっきりわかるが、正面から見たときにも白っぽさが感じられてしまうのは残念だ。色味が変化してしまうようなところはなく、反射低減も効果もそこそこ。透明度がもう少し良ければバランスのいいフィルターだったと思う。

 貼り付けのしやすさ、必要な同梱物がしっかり揃っているところ、さらに予備のフィルターもあって低価格と、魅力的なフィルターとなっている。だが、透明度に関してのみちょっと白っぽいところがあったのが残念だ。


左の写真はフィルターを全体に貼ったところ、右は画面の右半分にだけ貼ったものだ。非常に貼りやすく扱いやすいフィルターなのだが、全体が白っぽいところが残念




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(2009年 11月 2日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]