■ 2010年10月第2週分 ■


 この連載は、ニンテンドーDSi、PSP、PS3、Xbox 360、Wiiと家庭用ハードではもはや当たり前となった感もある「ダウンロード販売」によるソフトウェアやコンテンツ(以下、DLC)の最新情報を1週間単位でレポート。また、様々なタイトルのレビューも掲載していく予定だ。ダウンロード開始間近なタイトルやリリースが決定したタイトル、そして過去のタイトルまでフォローするので、DLタイトルをチェックするのに役立てれば幸いだ。


■ 9月22日(水)~10月31日(水)ダウンロード販売開始予定一覧 ■



プラット
フォーム
タイトルメーカージャンル価格その他
9月22日

DSiウェア
ARC STYLE: ロボットレスキュー ~トラップだらけの迷路パズル~アークシステムワークスパズル200
DSiポイント
オリジナル

DSiウェア
3分天下統一 幕末クイズ編GAE幕末クイズ500
DSiポイント
オリジナル

DSiウェア
速練計算しょうがく1ねんせいアイイーインスティテュート算数200
DSiポイント
オリジナル

GA
ガンパレード・マーチソニー・コンピュータエンタテインメントアドベンチャー600
移植[PS]

GA
SuperLite1500シリーズ おえかきパズル3ハムスターパズル300
移植[PS]

GA
SuperLite1500シリーズ ピンボール ゴールデンログレスハムスターテーブルゲーム300
移植[PS]

GA
ルプ☆さらだ るぷぷキューブガンホー・オンライン・エンターテイメントパズル600
移植[PS]

GA
バトルアスリーテス 大運動会オルタネイティブガンホー・オンライン・エンターテイメントシミュレーション600
移植[PS]

PSP
DOT DEFENSEシステムプリズマタワーディフェンス1,200
オリジナル

PSP
クロヒョウ 龍が如く新章セガアクションアドベンチャー5,600
UMDDL

PSP
デュラララ!! 3way standoffアスキー・メディアワークス池袋疾走アドベンチャー5,040
UMDDL

PSP
家庭教師ヒットマンREBORN!バトルアリーナ2 スピリットバースト Best Collectionマーベラスエンターテイメントハイパーカスタマイズ対戦格闘2,400
UMDDL

XBLA
BLACKLIGHT: TANGO DOWNイグニッション・エンターテイメント・リミテッドFPS1,200
MSP
オリジナル

XBLA
Alien Breed 2: AssaultXBLATPS800
MSP
オリジナル
9月28日

Wiiウェア
押忍!エクササイズ道場アイイーインスティテュートエクササイズ800
Wiiポイント
オリジナル

Wiiウェア
PLANETARIUMハドソンプラネタリウムシミュレーター500
Wiiポイント
オリジナル

PS3
ララ・クロフト アンド ガーディアン オブ ライトスクウェア・エニックスアクション・アドベンチャー1,500
移植[XBLA]
9月29日

DSiウェア
セパスチャンネルGモードチャンネルきりかえRPG500
DSiポイント
移植[携帯]

DSiウェア
速練計算小学2年生アイイーインスティテュート算数500
DSiポイント
オリジナル

PS3
ソニックアドベンチャーセガハイスピード3Dアクション1,000
移植[DC]

XBLA
ソニックアドベンチャーセガハイスピード3Dアクション800
MSP
移植[DC]

XBLA
Hydrophobiaマイクロソフトアクション/アドベンチャー1,200
MSP
オリジナル
9月30日

PSP
英雄伝説 零の軌跡日本ファルコムRPG5,200
UMDDL

PSP
Ys I&II Chronicles日本ファルコムアクションRPG4,200
UMDDL

PSP
Ys SEVEN日本ファルコムアクションRPG5,200
UMDDL
10月5日

PSP
ジカンデファンタジアアイディアファクトリー2DアクションRPG3,990
UMDDL
10月6日

DSiウェア
お宝ハンター サブマリンキッドの冒険トムクリエイト海洋冒険アクション200
DSiポイント
オリジナル
10月7日

PSP
この青空に約束を-てのひらのらくえんテイジイエル企画ハートフル学園アドベンチャー5,040
UMDDL
10月12日

PSP
密室のサクリファイス~イトカ:ある閉鎖施設からの脱出~ディースリー・パブリッシャー脱出ゲーム600
オリジナル
10月予定

VC
ファザナドゥハドソンアクションRPG500
Wiiポイント
移植[FC]

VC
アルバートオデッセイサンソフトRPG800
Wiiポイント
移植[SFC]

VC
戦場の狼カプコンアクション800
Wiiポイント
移植[AC]
配信日未定

VC
得点王 ~炎のリベロ~D4エンタープライズスポーツ900
Wiiポイント
移植[NG]

VC
ワールドヒーローズパーフェクトD4エンタープライズ対戦格闘900
Wiiポイント
移植[NG]

GOD
ザ・コンビニ 200Xハムスター経営シミュレーション2,000
MSP
2,940円
(クレカ購入)
GOD

VC
RELICSD4エンタープライズアクション800
Wiiポイント
移植[MSX]

 ※表中の「VC」はバーチャルコンソール、「GA」はゲームアーカイブス、「PCA」はPCエンジンアーカイブス、「XBLA」はXbox LIVE アーケード、「GOD」はゲーム オンデマンド、「FC」はファミコン、「SFC」はスーパーファミコン、「N64」はNINTENDO64、「MS」はマスターシステム、「MD」はメガドライブ、「PCE」はPCエンジン、「AC」はアーケード、「UMDDL」は「UMD ダウンロード」、「BDDL」は「ブルーレイディスク ダウンロード」、「GW」は「ゲーム&ウオッチ」、「DS」は「ニンテンドーDS」、「NG」は「NEOGEO」、「WM」はWindows Mobile、「MSP」はマイクロソフトポイント、「DC」はドリームキャストを指します。
 この表は毎週、配信タイトルを追加し、月単位で更新していきます。配信タイトルは当日まで配信が明らかにならないこともあるため、過去に遡って更新することもあります。



「ソンソン」、「エグゼドエグゼス」に続くカプコンのバーチャルコンソール アーケード第3弾は「戦場の狼」。10月に配信を予定している
(C)CAPCOM CO., LTD. 1985, 2010 ALL RIGHTS RESERVED.

 今週も様々なプラットフォームにおけるDLCの情報を紹介していく。

ニンテンドーDSiショップ
 DSiウェアとして、チャンネルを切り替えることにより操作キャラクターを変更するRPG「セパスチャンネル」(500DSiポイント)、計算トレーニングソフト「速練計算小学2年生」(500DSiポイント)が配信。

Wiiショッピングチャンネル
 Wiiウェアとして、太極拳や空手の動きを元にしたエクササイズ「押忍!エクササイズ道場」(800Wiiポイント)、美しい星空を満喫できる「PLANETARIUM」(500Wiiポイント)が配信。

 VC10月の配信タイトルが発表された。「ファザナドゥ」(500Wiiポイント)、「アルバートオデッセイ」(800Wiiポイント)、「戦場の狼」(800Wiiポイント)が配信される。

PSP
 UMDDLとして、10月7日からPC、PS2でリリースされた「この青空に約束を」がPSPに「この青空に約束を-てのひらのらくえん」(5,040円)が配信。

 追加アイテムとして、9月24日から「x-Radar Portable」のDLC「MAPPLEガイド(温泉2010)」など4種(無料~500円)が配信。

Xbox 360
 XBLAとして、9月22日から様々な武器を駆使してエイリアンを撃退していくTPS「Alien Breed 2: Assault」(800MSP)が配信。

 追加DLCとして、9月22日から「アガレスト戦記ZERO Dawn of War」のDLC「混沌戦争パック」など12種(無料~480MSP)が、9月23日から「NINETY-NINE NIGHTS II」のDLC「武器パック」(40MSP)が、9月24日から「STEINS;GATE」のDLC「演出強化パック」(400MSP)が配信。

 無料体験版として、9月24日から「Enslaved: Odyssey to the West (Demo)」が配信。

 特定のタイトルが一定期間ディスカウントされるXbox LIVE ゴールド メンバーシップ限定サービス「Deal of the Week」は、9月28日~10月5日までXBLA「TOY SOLDIERS」(1,200→800MSP)がディスカウント価格で販売される。


●今週の注目タイトル
  ソニックアドベンチャー

  • PS3/Xbox 360
  • ジャンル ハイスピード3Dアクション
  • メーカー セガ
  • 配信日 9月29日
  • 価格 PS3版 1,000円 / Xbox360版 800MSP
  • 公式サイト http://dc.sega.jp/game_sonic.html

 9月29日、ドリームキャスト移植タイトル第1弾「ソニックアドベンチャー」が配信される。ソニックアドベンチャーは1988年にドリームキャストでリリースされたハイスピード3Dアクションだ。

 720Pの解像度に対応し、キャラモデルはクオリティアップされたゲームキューブ版を用い、ムービーもドリームキャスト版よりも解像度が高いなど、エミュレーターではなく、ソースコードから移植されているだけあって、大幅にパワーアップしている。

 同時リリースの追加DLC「ソニックアドベンチャーDXパック」を購入すれば、「ソニックアドベンチャーDX」にあった「ミッションモード」が楽しめる。

 次に控えるのは「クレイジータクシー」。さらに、タイトルは未発表だが、その後にもドリームキャストタイトルが配信される予定だ。まずは本作をプレイし、ドリームキャストタイトルがどのように次世代機向けに蘇ったのか体験してもらいたい。

● (C)SEGA




■ ダウンロードソフトウェアレビュー 

 各ライターが独断と偏見でピックアップしたダウンロードソフトウェアを紹介するコーナー。最新のタイトルから配信済みのタイトルまで、気になるタイトルを紹介していきたい。

■ バーチャルコンソール アーケード

ソンソン


●カプコン●配信中(2010年9月7日)●価格:800Wiiポイント
●プレイ人数:1-2人●対応コントローラ:Wiiリモコン/クラシックコントローラ/ゲームキューブコントローラ


● コミカルな外見に隠れたハードなゲーム性に四半世紀を経て再挑戦

 1984年にカプコンからアーケード用として発売された横スクロールシューティングゲーム「ソンソン」。「西遊記」をモチーフにしたコミカルなキャラクターとポップで耳に残る音楽が印象的な作品だ。その見た目から気軽に楽しめそうな雰囲気があったが、実際は射程の短さからリスク覚悟で間合いを詰め、常に連射を要求されるハードなゲーム性を持っていたので、初心者には厳しかった。ただ、2人同時プレイが可能で、協力してプレイすればかなり先まで進めるようにはできていた。しかし、実際はアイテムの奪い合いで殺伐とした雰囲気になりがちだったのは、稼働当時は各プレーヤーが持つ1コインに対しての思い入れが強すぎたせいなのかもしれない。

 家庭用ゲーム機への移植は、ファミコン版が良くも悪くも有名だ。忠実な移植については、「カプコン ジェネレーション」や「カプコン クラシックス コレクション」など、初期のアーケード作品をまとめたものに収録されるまで時間を要した。

 ゲームは強制横スクロール。ステージクリア型ではなく、ゴールの天竺をめざしてひたすら進んでいく。ゲーム中にエリア表記はあるが、進行状況の目安レベルだ。天竺まで到着すればゲームクリアだが、難易度が上がった状態で再スタートになる。

 自機のソンソンはストック制。敵に触れてしまったり、攻撃に当たったりするとミスになり、プレイヤー数が1つ減る。プレイヤー数が0のときにミスをするとゲームオーバーだ。コンティニューはなし。

 ミス時の再スタートは、その場からになり、雲に乗った状態で登場する。この雲に乗った状態は無敵だが、入力を行った時点で無敵状態が解除される。敵に触れた状態で入力を行うと、即ミスになるので注意すること。

 操作は、十字ボタンで移動を、1ボタンで攻撃を、それぞれ行う。移動は、左右への入力で入力方向を向いてその方向へ移動し、上入力は上の段へジャンプ、下入力は下の段へ降りる。上下への移動や振り向き時は若干のスキができるので、敵の攻撃を受けないようにしたい。アナログスティックでの操作も可能だが、元々が4方向レバーのゲームなので、十字ボタンのほうが正確に入力しやすい印象だ。

 攻撃は射程の短いショットのみ。パワーアップはなし。射程の短さから間合いを詰めて攻撃することがほとんどなので、連射付きコントローラがあればプレイしやすくなるだろう。

 ゲームの設定は、-ボタンで設定画面を呼び出せる。設定できるのは、画面の位置や表示サイズ、プレイヤー数(最大7)や難易度(4段階)やエクステンド、ボタン設定など。他のVCタイトルと比較しても、細かく設定できるレベルにあり、今後のカプコンのVCタイトルについても期待できそうだ。欲を言えば連射設定も欲しかったところだが、これは望みすぎだろう。

 コンティニューがなく、攻撃のパワーアップもないので、エクステンドでプレイヤー数を増やすことが、プレイを続けるカギになる。そのためにも道中に落ちているフルーツを集めてスコアアップにつなげていきたい。

 スモールフーズ(10~100点)を6個取るとジャンボフーズ(1000~10000点)が、ジャンボフーズを8個取るとPowが、それぞれ出現する。Powの出現は、取ると画面内の敵をすべてジャンボフルーツに変えるので、高得点獲得のチャンスだ。

 また、特定の場所を通過すると、画面上に竹の子が出現する。隠しアイテム的な存在の竹の子は、ゲーム中に全部で64本存在するので、出現場所を覚えて得点を稼ごう。

 ステージクリア型ではなく、出現する敵の種類もそれほど多くはないことから、パターンを決めて淡々と遊び続けられるように思える。しかし、実際は性能が高いとは言えない自機を操って、間合いを詰めた上で臨機応変に対応していくことになり、緊張感をキープしたプレイが続いていく。隠しアイテムの竹の子探しなど、高得点を狙っていく楽しさもあるので、腕に自信のあるプレイヤーにオススメしたい作品だ。

 もちろん、上級者同士の協力プレイもギャラリーを引き付けるほど魅力があるものだ。環境が整うなら、こちらにも挑戦していただきたい。

開始直後、なぜかさらわれてしまう仲間達。この仲間達を助けるのがゲームの目的かと思いきや、天竺でお釈迦様から経典を受け取るほうが主目的っぽいソンソンの攻撃は左右へ行えるが、射程が短く、間合いを詰めないと倒せない。段に関係なく飛び回るトンボなど、虫系の敵に悩まされがちだ。違う種類の敵に囲まれないこと途中に出現する砦は、ウォールスカル(ドクロの壁)をすべて破壊するか、一定時間が経過しないと先には進めない。砦を素早く攻略すると、高得点アイテムの弥七が出現する
ミス後、雲に乗って再登場するが、雲に乗っている間は無敵状態だ。入力を行わなければ10秒ほど雲に乗って進むことができるので、敵をやり過ごせる高得点のジャンボフーズを取り逃すと、エリマキトカゲが登場し、低い得点のフーズになる。稼働当時にエリマキトカゲブームがあったことを思い出させる演出だ稼働当時としては珍しいひらがなによるネームエントリー。クリアな文字フォントが美しい。文字を入力するまで半濁音がないことに気が付かなかったのは、よくある話

※画面の表示位置やサイズ等は、画面の設定機能により、自由に変更する事ができます。
(C)CAPCOM CO., LTD. 1984, 2010 ALL RIGHTS RESERVED.



(2010年 9月 29日)

[Reported by 梶原製作所/木原卓]