PS3/Xbox 360「ロスト プラネット 2」最新体験版配信中
マルチプレイバトル体験版インプレッション


5月20日 発売予定

価格:7,990円

CEROレーティング:C(15歳以上対象)


 株式会社カプコンは、5月20日発売予定のプレイステーション 3/Xbox 360用アクションシューティング「ロスト プラネット 2」において、マルチプレイバトル体験版の配信を4月21日により開始した。体験版は、PS3はPlayStation Store、Xbox 360はXbox LIVE マーケットプレースからそれぞれダウンロード可能。今回は、そのファーストインプレッションをお届けする。

 マルチプレイバトル体験版は、最大16人のプレーヤーで対戦プレイが可能。マップはオンライン専用「ノイジージャングル」のみ。ルールは「個人サバイバル」と「データポスト戦」の2つが選択可能。試合時間はいずれも10分に制限されている。 操作系は、左スティックが移動(押し込みむとしゃがみ)、右スティックが照準(押し込むとリロード)、X(□)ボタンがアンカー、A(×)ボタンがジャンプ、Y(△)ボタンが武器チェンジ・T-ENG射出モード・武器拾いまたは置き、B(○)ボタンで近接攻撃またはダッシュ、Rトリガー(R2ボタン)で射撃、Lトリガー(L2ボタン)でグレネード、RB(R1)ボタンとLB(L1)ボタンが左右90度ターン。配置は「TYPE:A」と表示されるが、体験版では変更やエディット不可となっている。なお、PS3の体験版はR1とR2が、L1とL2のボタン設定が製品版とは逆になっているので注意して欲しい。


右スティックで照準を動かし、Rトリガー(R1ボタン)で射撃。もっとも大切な基本操作だLトリガー(L1ボタン)でグレネードを投擲。爆風で一定範囲に大ダメージを与えられるが、あまり近くに投げると自分も巻き込まれてしまう

グレネードは一定時間で自動的に爆発するが、その前に射撃武器で撃ち抜くと、さらに威力が増す。1番簡単かつ確実な方法は、グレネードを投げたら右スティックの照準を動かさないこと。あとはタイミングよくRトリガー(R1ボタン)で撃つだけ

左スティックとジャンプボタンを同時押しすると緊急回避。始動モーションにわずかだが無敵時間がある。奇襲や敵VSに肉薄されたときなど、うまく活用したい射撃武器は右スティックを押し込むことで、いつでもリロードが可能。ジャンプ中でも実行でき、普通に歩き回りながらリロードするよりも効率的だ


 オンラインメニューは「クイックマッチ」、「マッチクリエイト」の2つが選択可能。「クイックマッチ」は、すぐに参加できるセッションを一覧で表示してくれる。マッチクリエイトは、自分でセッションを作り他プレーヤーの参加を待つ。体験版では、対戦メインルール(サバイバル、ポスト戦)、参加可能人数、プライベートスロット、セットタイプ(1または2)といった各項目が選択可能。他にも細かい項目が多数あるが、体験版では変更できない。

 射撃やジャンプなどは別として、「ロスト プラネット」シリーズを初めてプレイする人を戸惑わせるののは、X(□)ボタンの「アンカー」だろう。照準で狙った場所にアンカーを打ち込み、ロープを巻き上げて移動。照準が緑色で表示されるオブジェクトはすべて射出オーケー。崖などの高所から降りるときは、自動的にアンカーをひっかけてぶら下がった状態になる。この状態でも、射撃やグレネード攻撃が可能。慣れてくると実に楽しい操作だが、前後に大きなスキが生じるため、安易な使用は禁物。体験版は“マルチプレイバトル”ということもあり、敵が近くにいる可能性が高い。鉄塔の上など、高所に設置されているデータポストを確保しにいくときは必須だが、登る際に周囲の安全確認は“鉄則”といえる。


照準で狙った場所にアンカーを打ち込み、ロープを巻いて移動。簡単に高所に登ることができる。崖など高所から降りるときは、自動的にアンカーでぶら下がった状態になる。この状態でも左右トリガー(ボタン)で射撃やグレネード攻撃が可能


 オンライン専用「ノイジージャングル」は、要所に建物が存在する、起伏に富んだ新マップ。遮へい物が多く、ちょっとした隙に死角から襲い掛かられるなど、一瞬たりとも気が抜けない。ここで絶大な存在感を放つのが、本シリーズ特有のシステム「データポスト」。接近してBボタンを連打して起動させると、画面右上にあるレーダーが有効になり、自身や周辺の味方の体力が回復。チーム戦となる「データポスト戦」では、周囲を味方にサポートしてもらいながら、「個人サバイバル」では周囲を見渡し安全を確認したうえで起動させることが重要。なぜなら、敵も常にデータポストを狙っており、Bボタン連打で動きが止まっている状況は「格好のターゲット」になってしまうからだ。

 個人サバイバルでは、データポスト周辺でガン待ちするプレーヤーもいる。これは、リスボーンのポイントがデータポスト近辺に設定されているため。リスボーンの際は、左スティックで周囲の状況を見渡すことができる。「ここはまずいな」と思ったら、スティック左右で他のリスボーンポイントに移行。「早く戦場に戻らなきゃ!」などと慌ててボタンを押すのではなく、まずは落ち着いて周辺の状況を確認したほうがいいだろう。


エリア内に複数存在するデータポスト(情報端末)は、接近してBボタンを連打しセンサーを伸ばしきると起動し、画面右上にマップが表示されるようになる。また、起動時は自分と周囲の味方にT-ENG(画面左上の体力ゲージ)が加算される。
データポストの起動中は隙だらけ。チーム戦であれば、周囲の味方に守って欲しいところ。サバイバルでもレーダーを有効にするために起動は必須。周囲の安全を確認しつつ、すばやく起動させたい


 マップ上には、固定砲台、武器、VS(バイタルスーツ)などが散在している。初期配置はレイアウトスタイルごとに決まっており、慣れてきたら「どこになにがあるか」覚えておくと有利に立ち回れる。ただし、VSに乗れたからといって即「ヒャッハァー! 皆殺しだぁー!!」とはならない。シリーズのプレイ経験がある人は熟知しておられるだろうが、VSは無敵ではない。圧倒的な攻撃力を持っていることは確かだが、その扱いには独特のクセがあり、生身のように小回りがきかない。不慣れなうちは攻撃に集中しがちだが、まずは「どうやって動かしたら、敵を追い詰めやすいのか、攻撃が当てやすくなるのか」といった感覚を、少しずつ身体に染み込ませていくのがコツ。余裕があれば、熟練したVS乗りの立ち回りを見て参考にするのもいいだろう。


VSにはさまざまなタイプがある。オンラインマルチバトル体験版に登場するのは一部のみだが、それぞれ跳躍力、スライドダッシュなど特徴を活かすことでさらに戦闘力が増す
初見ではVSの大きさや攻撃力に圧倒されてしまうかもしれないが、落ちている武器、砲台、グレネード、緊急回避などを活用すれば、案外あっさり撃破できるものだ


 まだ体験版が配信されたばかりということもあるが、オンラインマルチプレイは“カオス”の一言。前作をずっとやり込んでいた人や先行配信された体験版をプレイしていた人と「今日からはじめました」という人の差が著しく、当然ながらプレイ人口は後者が圧倒的に多いため、いわゆる“わからん殺し”が猛烈に幅を利かせている。はじめたばかりの人は、しゃがみ(方向スティックを押し込む)とA(×)ボタン同時押しの「緊急回避」すらわからず、アクションのはじめにある“無敵時間”を活かせないまま、被弾のノックバックにあえぎつつ蜂の巣またはグレネードで爆殺されていく。熟練者は、武器の空中リロード、投擲したグレネードを撃って壊す“グレネード撃ち”などのテクニックを当然のように使うが、初めての人は「それ以前に、誰が敵かさえわからない」といったてい。

 今回の体験版ではじめて「ロスト プラネット」シリーズに触れた人は、独特の挙動などに「なんだコレ」と思われたかもしれないが、まずはそこをグッとこらえて、基本操作から少しずつ慣れていただきたい。急に撃たれても慌てず騒がず、足を止めずに素早く回避から状況を確認。上下の動き、周辺の地形が目に入るようになったなら、もはや最初とは別次元の動きが実践できているはずだ。やればやるほど、独特の操作感と戦略性に魅了される「ロスト プラネット 2」のオンラインマルチバトル。興味がある方は、ぜひこの機会に体験してほしい。


PS3、Xbox 360ともに、日々オンライン上で熱いバトルの火花が散らされている。本作らしいオリジナリティにあふれた戦いを、ぜひ1度体験していただきたい



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(2010年 4月 23日)

[Reported by 豊臣和孝]