★ダウンロードコンテンツショートレビュー★

アルビオンの英雄の冒険はまだまだ続く!!
内容、実績とも大満足のDLCを2本まとめて紹介!

「Fable II ノットホール島/未来の行方」

  • 開発元:Lionhead Studios
  • 発売元:マイクロソフト
  • プラットフォーム:Xbox 360
  • レーティング:CERO:Z (18歳以上のみ対象)
  • 価格:800MSP(ノットホール島) / 560MSP(未来の行方)
  • 発売日:1月13日(ノットホール島) / 5月12日(未来の行方)

 今回のDLCショートレビューでは、2008年12月に発売されたXbox 360専用のアクションRPG「Fable II」向けの2つのDLCをご紹介しよう。1月13日に配信が開始された有料DLC第1弾「ノットホール島」と、5月13日に配信が開始された有料DLC第2弾「未来の行方」だ。

 「Fable II」は、独特の世界観と自由度、軽快なプレイ感覚で人気を集めたRPG。駆け足でプレイすれば15時間ほどで全てのコンテンツを味わえてしまうボリュームなので、発売後遊び尽くしてしまったしまったというプレーヤーも多そうだ。今回のDLCはそんな、「Fable II」そのものは大好きだけど、やることがないというプレーヤーにおあつらえ向きの内容だ。

 DLC第1弾「ノットホール島」では、新たな冒険の場として、アルビオンの大陸を離れた場所にあるという題名どおりの島が追加され、そこで不思議なクエストを楽しめる。そして最新のDLC第2弾「未来の行方」では、ゲーム冒頭で魔法のオルゴールを売っていた行商人の「マーゴ」が再び登場し、プレーヤーに新たな冒険の場を3箇所提供してくれる。たくさんのコスチュームやアイテム、新たな武器なども追加され、「Fable II」の世界をもういちど味わうにはうってつけのDLCだ。


【ノットホール島】
  • ジャンル:追加マップ、追加クエスト、追加アイテム等
  • ボリューム:3~4時間
  • サイズ:531MB
  • 実績:100ポイント
  • オススメ度:★★★☆☆
  • 新たなコスチュームは満足度高し。犬を復活させることも可能! ただ、3~4時間程度のプレイボリュームに対して800マイクロソフトポイントという価格は少々高いか

【未来の行方】
  • ジャンル:追加マップ、追加クエスト、追加アイテム等
  • ボリューム:3~4時間
  • サイズ:483MB
  • 実績:250ポイント
  • オススメ度:★★★★☆
  • たくさんの実績が追加されるので、やりがいを感じる。また、「Fable」フランチャイズの「未来」に関する予告とも取れる演出を見ることができるので、作品のファンならぜひプレイしておきたい


■ DLC第1弾「ノットホール島」。悪天候に悩まされ続ける悲劇の島には、珍しいアイテムが沢山!

バウワーストーンの船着場に、ゴードンと名乗る潜水艦乗りが現われる
天候が制御不能になり、活力を失った村。英雄の務めとして彼らを救わなければならない
冒険の場となる神殿にはパズル的なギミックが数多く仕掛けられている

 まず、1月13日にリリースされたDLC第1弾「ノットホール島」についてご紹介しよう。このDLCで追加されるコンテンツは、新たな冒険エリアと、そこで展開するクエスト、そして沢山の珍しいアイテムの数々だ。DLCを導入すると、バウワーストーンの船着場に、変わった風体の男が現われる。ノットホール島から助けを求めにやってきたという、潜水艦乗りのゴードンだ。彼に話しかけることで、「ノットホール島」へのアクセスが可能になり、新たなクエストがスタートする。

 ノットホール島には、中心部に小さな村がひとつあり、その周囲にいくつかの神殿・遺跡があるというこじんまりとした構成になっている。島は厳しい寒気に襲われており、どこもかしこも雪と氷の銀世界。この寒さのおかげで村の経済はストップしており、いくつかある店では買い物もできないという状況だ。

 村長は尊大な男で信用しにくいのだが、話を聞くと、この島には天候をコントロールするための「トーテム」があるらしい。ところが、村の戦士が全滅してからというもの、神殿に安置されているトーテムを取りにいけず、村の天候は厳寒のまま止まってしまったということのようだ。そこで英雄は、「氷の神殿」に行き、「太陽のトーテム」を取ってくるという任務を与えられる。

 このような形で、プレーヤーはノットホール島に正常な天候を取り戻すため、島中を冒険することになる。主な冒険の場となる神殿内部は、スイッチを多用したパズル風味の謎解きが多く配置されているほか、時折発生する戦闘もなかなか激しいことになっているため、それなりに手ごわさを感じられる。とはいえアクション性はそれほど高くないので、本編をラストまでクリアしたユーザーなら、それほど躓くことなく、おおむね3時間ほどで全ての神殿をクリアできるだろう。

 「ノットホール島」のクエストは、一難去ってまた一難、という形で、いい意味でプレーヤーの期待にこたえてくれる。それをクリアしたら、今度はノットホール島にしかないユニークなアイテムを集める番だ。ノットホールの村にある各種商店では、アルビオンの大陸にはない珍しいアイテムが多数取り扱われているのだ。

 美容店では、プレーヤーの体型、身長を調整できるポーションや、体の傷を消す薬などがあり、プレーヤーの見た目を完全に自分好みにできる。また石工店では、非常に強力なオーギュメントが手に入るだけでなく、武器からオーギュメントを取り外して再利用できる道具も手に入るので、武器のカスタマイズが自由自在だ。そして極めつけは「シークレット・ボックス」という、一般アイテムと珍しいアイテムを交換してくれる商店で、ここではとても珍しいコスチュームや武器を手に入れることが可能だ。

 どんな武器やコスチュームが手に入るかはやってみてのお楽しみということで、いくつかスクリーンショットをご紹介しておくだけにとどめよう。ただ、これに関連した「実績」も設定されているので、せっかくプレイするなら、コンプリートを目指したい。また、ノットホール島のクエストで行くことになる神殿の内部にはかっこいい鎧もあるので、見つけた宝箱は全部開けておこう。

 そして何より大事なこととして、このノットホール村には、本編で「自己犠牲」を選び、愛犬を失った英雄にだけ出現する特殊なギミックが存在する。これを使えば、本編ラストで失った愛犬を取り戻し、再び共に冒険することができるようになる。そのためこのDLCは、愛犬家の英雄なら絶対にプレイしておきたいものになっているのだ。



ノットホール村には、ほかでは見つからないような珍しい品々を手に入れることができる。お金だけでは買えないものもあり、入手のために様々な努力が必要になることも
新しいコスチュームを入手したら、ついつい着てみて町の人の反応を確かめたくなるというのが人情というもの。本DLCには沢山のコスチュームがあるので、是非いろんな着こなしをしてみよう


■ DLC第2弾「未来の行方」。英雄に冒険のきっかけをもたらした行商人のマーゴ、再び。
 色を失った村に、コスチュームパーティ、そして新しいコロシアム!

バウワーストーンに再び現われたマーゴ。相変わらず怪しげな魔法の道具を商っている
色を奪われたスノードームの村。彼らを救う手立てを見つけるのが英雄の仕事だ
敵の種類にあわせて特定の攻撃方法が必要になる。立ち回りに工夫が必要だ
不気味な場所をコスプレしながらさ迷う。好きでこんな格好をしているわけではない……

 続いて、5月12日に配信が開始された最新のDLC「未来の行方」についてご紹介しよう。こちらのDLCで追加されるのは、新たな冒険の舞台が3種類と、着ぐるみのような面白いコスチュームが数種類。価格は560マイクロソフトポイントと、「ノットホール島」よりも安価に設定されているものの、250ポイントもの「実績」が追加されるなど、なかなか手ごたえのある内容に仕上がっている。

 このDLCを導入すると、バウワーストーンの船着場の端に、行商人のマーゴが現われる。本編のプロローグシーンとなる少年時代に、主人公が5ゴールドで魔法のオルゴールを買い求めた相手だ。あれから数十年は経っているはずだが、まったく老けた様子もないマーゴは、相変わらず本物だかインチキだかわからない、怪しげな商材を多数取り扱っている。「未来の行方」で追加される様々な冒険は、このマーゴが売りつけてくるアイテムから始まるというわけである。

 ひとつめの不思議なアイテムは「呪われたスノードーム」。模型のような物体なのだが、その中には村があり、村民が逃げ惑っている様子が見えるという。マーゴからこのアイテムを購入するとインベントリに追加されるので、その後はいつでもこのアイテムを使うことで、中の世界に飛び込むことができる。中にあるスノードームの村は、「シャドウ」という新手のモンスターにより色を奪われ、白黒の世界になっているのだ。これを何とかして救うのが最初の任務である。

 「スノードーム」の問題を解決すると、マーゴは次に「呪われた頭蓋骨」を売りつけてくる。これも異世界へジャンプするための魔法の道具で、中の世界では、呪いのために石像のなかに囚われた騎士と名乗る者がおり、英雄はその呪いを解くため、不気味な墓地や坑道を走り回ることになる。ここでの謎解きは少々趣向が変わっていて、各局面で適切なモンスターのコスチュームを着て(化けて)行動するというものだ。そのためのユニークなコスチュームが3種類手に入る。もちろん「実績」への関係もアリで、このクエストを終えた後でも使えるコスチュームになっている。

 次にマーゴが売りつけてくるアイテムは「いにしえの塔の模型」。本編で英雄が苦しめられた記憶のある塔のミニチュアだ。このパートは、本DLCの題名となっている「未来の行方」を象徴する内容となっており、ここで紹介することは差し控えたいが、「Fable II」の今後の展開、あるいは続編に関する何かを予感させる表現が含まれているので、本作のファンなら是非見ておきたいところだ。映し出されたのは英雄の未来なのか、それとも?

 そして、マーゴから売りつけられる最後の魔法のアイテムは「コロシアムの模型」だ。これは一般のクエストエリアとは異なり、何度でも繰り返し戦える闘技場となっている。本編にある「試練の塔」に似た構成で敵の集団が次から次に現われるので、制限時間内にできるだけ多くの敵を倒し、ハイスコアを記録することが目的となる。敵を倒すだけでなく、時折現われる「フリットスイッチ」を動かしたり、「ニワトリ」を蹴ることで、スコアの倍率を上げていくというアクションも重要だ。15,000ポイント以上を獲得すると、ここでしかもらえないユニークな武器が手に入るほか、特定の条件で達成できる「実績」が複数用意されている。

 「未来の行方」で見逃せないのは、250ポイントもの追加の「実績」が加わることだ。本編で実績が1,000ポイントに満たなかったプレーヤーでも、本DLCの「実績」は、丁寧にプレイすれば突飛なチャレンジをしなくても達成できるものばかりなので、4~5時間のプレイでほぼ全てをクリアできることだろう。

 また、マーゴから珍しいアイテムを買うこともできる。例えば犬の姿を変えることができるポーションは、愛犬家のプレーヤーなら是非試してみたいところ。ほかにも、マーゴの店でしか扱っていない珍しいメイクや髪型をはじめ、マーゴが言うには「未来の兵士が着ていた」という、17世紀の英国擲弾兵を思わせる、やけにリアルなコスチュームなどもある。RPGをプレイするなら全部コンプリートしたい、というプレーヤーなら、手に入れずにはいられないアイテムが盛りだくさんなのだ。


コロシアムは繰り返しプレイでき、ひたすらハイスコアを目指すというエリアだ。経験値の入りも良いので、キャラクターがまだ育ちきっていなければ修行のつもりで篭ってみるのも良いだろう
本DLCには250ポイントもの実績が用意されているが、丁寧にプレイすればその全てを達成できる。コレクション要素は少々骨だが、くまなく探索するようにすれば意外と簡単なはずだ


■ 有料DLCとして期待される水準は充分にクリア。あとは既存のエリアでの新たな遊びを期待

新しいクエストを楽しくプレイできただけでなく、アルビオンの「未来」とはなんだろう?と、いろいろな想像をかきたてる内容でもあった

 というわけで、「Fable II」のためにリリースされた2つのDLC「ノットホール島」、「未来の行方」についてご紹介してきた。総合的な評価としては、この2本とも有料のDLCとして期待されるクオリティは充分にクリアしており、「Fable II」の新しい世界を堪能することができるだろう。特に新しいコスチュームのできはすばらしく、非常に満足度が高かった。

 また、本編で「自己犠牲」のエンディングを選び、愛犬を犠牲にしてしまったプレーヤーにとっては、「ノットホール島」に用意された、愛犬を復活させるためのギミックは、これからも「Fable II」を遊ぶなら絶対に欲しいところだろう。さらに「未来の行方」には、愛犬の犬種を変更して遊ぶためのアイテムが用意されているため、事実上、どちらか一方だけ遊ぶという選択肢はなく、両方プレイして欲しいという内容になっている。

 ひとつ物足りない部分があるとすれば、それは2本のDLCがどちらも新たなエリアを冒険の舞台としているのみで、ゲーム本編の部分にはほとんど影響がないというところだ。本編に影響が無いことにより、DLCの追加による遊びは、追加されたエリアにのみ限定されており、少々もったいなさを感じる。本編のゲームエリアにも新たな遊びが用意されていれば(例えば『デーモンの扉』、や『ガーゴイル』のようなコレクション要素)、アルビオンの世界をもういちど駆け回る動機となったかもしれない。

 いずれにしても、「ノットホール島」と「未来の行方」の2本は、「Fable II」をもっと楽しみたいと思うユーザー向けに間違いなくオススメできるDLCである。2本まとめて購入すると、1,360マイクロソフトポイント、およそ2,000円ほどとなり、プラチナコレクションのゲーム1本分くらいの出費となる。「Fable II」に満足した人なら迷うことなく購入し、ダウンロードして楽しもう。



(C) 2008 Microsoft Corporation. All rights reserved.

(2009年 5月 20日)

[Reported by 佐藤カフジ ]