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「ROG Xbox Ally X20」予約開始。10月16日発売で価格258,800円

完成度さらに成熟。7.4型有機ELディスプレイ搭載、可変式D-PadやTMRアナログスティック採用

【ROG Xbox Ally X20】
10月16日発売予定
価格:258,800円より

 ASUSは、同社ポータブルゲーミングPCの最新モデル「ROG Xbox Ally X20」を10月16日に発売する。本日より予約受付を開始し、価格は258,800円。

 ASUSの「ROG Ally」シリーズは、同社が2023年から開発、製造するポータブルゲーミングPCで、2025年にはMicrosoftとの協業による「ROG Xbox Ally X」を発売。「ROG Xbox Ally X20」はその2026年最新モデルであり、同社ゲーミングブランド「ROG」の20周年記念モデルでもある。

ASUSの最新ポータブルゲーミングPC「ROG Xbox Ally X20」

 スペックとしては、CPUにRyzen AI Z2 Extreme、メモリ24GB、1TB SSDを搭載する点は2025年モデルと同様だが、従来の7.0型液晶を7.4型有機EL(OLED))ディスプレイにアップデートしたほか、内部が透けて見えるトランスルーセントボディを採用した。

 D-Padには従来の8方向レイアウトに加えて、4方向レイアウトに変更する可変機構が備わり、アナログスティックにはTMR(Tunnel MagnetoResistance)センサー技術が採用され、耐久性を向上した。一部ボタンには金のカラーリングが施され、「Xbox」ボタンにはLEDが内蔵され点灯するようになった。ほかにも本体に備えるmicroSDカードスロットは、新たにSD Express規格にも対応している。

 そのほか、XREALと協業して発売したゲーミングARグラス「ROG XREAL R1」のデザインをアップデートし、専用ドック「ROG Control Dock」を省略した20周年記念モデルとして「ROG XREAL R1 EDITION 20」も発売。機能面については同等で、価格は119,980円となっている。

ゲーミングARグラス「ROG XREAL R1 EDITION 20」も発売。専用ドックが省略され安価になっている

 「ROG Xbox Ally X20」に「ROG XREAL R1 EDITION 20」を加えてさらに、ペリカン製のプロテクターケースなどの各種アクセサリをセットにした「ROG Xbox Ally X20 BUNDLE」も「ROG Xbox Ally X20」と同日に発売。価格は442,800円となる。

 本稿では、会場で実際に「ROG Xbox Ally X20」に触れた感触などについて紹介したい。

「ROG Xbox Ally X20」にゲーミングARグラス「ROG XREAL R1 EDITION 20」などがセットになった「ROG Xbox Ally X20 BUNDLE」も発売する

OLEDディスプレイ搭載でさらに没入感がアップ。可変式D-Padも魅力

 体験会ではテーブルに数多くの「ROG Xbox Ally X20」が展示され、複数のゲームタイトルが動作しているのが確認できた。一部では前モデルの「ROG Xbox Ally X」も並べられており、ディスプレイサイズの変化などの違いが確認できた。

 ぱっと見の印象としては、やはり有機EL(OLED)を採用したことで映像の鮮やかさが増し、7.4型へと大型化したディスプレイの存在感が目に入る。狭額縁設計により、本体サイズをあまり変えることなく、画面だけが大型化されており、没入感がさらに高まった印象だ。

 実際に手に持ってみた感触で印象的だったのは「Xbox」ボタンに備わったLEDだ。黒地のボタン内部の「X」が緑色に点灯する様子は、昔からの「Xbox」シリーズのファンなら思わずニヤリとするクールなビジュアルとなっている。

 グリップ部の握りやすさについては、前モデルと同様にXboxコントローラーの握りやすさをポータブルゲーミングPCに融合させたようなほどよい安定感があり、手馴染みの度合いが非常に高い。ラバーグリップの凸凹は、大量の「ROG」の文字がエンボス加工で模様のように施されており、滑り止めとして機能するほか、撫でた時の手触りも良好だ。

新モデル「ROG Xbox Ally X20」と2025年モデル「ROG Xbox Ally X」を並べたところ。ディスプレイのサイズと「Xbox」ボタンの輝きなどから一目で違いが分かる
「Xbox」ボタンが緑色に点灯するようになったことでゲーミング感が爆上げだ

 可変式のD-Padは、通常時には8方向レイアウトのパッドが、4方向レイアウトに簡単に変更できるようになっている。可変ギミックとしては、パッド全体を指でつまんで、引き上げてから回転させることで4方向レイアウトに変化させる。回転軸は無限回転となっているので、回転の向きを気にせずレイアウトが変更できるのはうれしい。

 パッド部の引き上げも軽すぎず固すぎず、ほどよいテンションが掛かっているので、間違えてパッド部が浮き上がってしまったりといった誤動作が起こりにくい作りだ。

可変式D-Padは持ち上げることで8方向レイアウトと4方向レイアウトに簡単に切り替えが行なえる
TMRセンサーを内蔵したアナログスティック。操作性はほぼそのまま、ドリフト耐性の向上などが見込まれる
会場には、歴代の「ROG Ally」シリーズを並べた展示なども用意されており、初代「ROG Ally」から辿ってきた進化の過程が確認できた

 そのほか、会場には10月下旬に新たに追加となるオプションのドック「ROG BULWARK DOCK DG310」も展示されていた。価格は19,980円で、最新の「ROG Xbox Ally X20」だけでなく、従来の「ROG Ally」シリーズでも利用できる。背面に備える端子類は、USB Type-A 3基、Gigabit Ethernet、HDMI、USB Type-Cに加えて、ポータブルゲーミングPCなどと接続しやすいL字形状のUSB Type-C端子を備えるケーブルが本体に内蔵されている。

オプションとして外付けドックの「ROG BULWARK DG310」が新たに発売される
ポータブルゲーミングPCと接続しやすいL字形状のUSB Type-C端子を備える
「ROG Xbox Ally X20 BUNDLE」では、ゲーミングARグラス「ROG XREAL R1 EDITION 20」や、ペリカン製プロテクターケース、保護ケースなどが付属する豪華バージョンだ

「ROG」ブランド20年の歩みとポータブルゲーミングPC国内市場No.1をアピール

 体験会のプレゼンテーションでは、ASUS JAPANのシステムビジネスグループ コンシューマービジネス事業部 統括部長のDavid Chu氏が登壇し、改めて同社のゲーミングブランド「ROG」が2006年の設立から今年で20周年を迎えた点を強調した。

 続いて登壇したASUSTek ComputerのコンシューマーPC グローバルマーケティングディレクターのGalip Fu氏は「ROG」の歴史は20年前のエンジニアたちの「PCでゲームがしたい」という情熱から始まったと語り、自身も大のゲームファンであるとして、ゲーム「DOOM」のTシャツを見せてアピールし、会場を盛り上げた。

 ここでGalip氏は2019年に発売したユニークなゲーミングPC「ROG Mothership」について言及。本製品がきっかけで開発された冷却技術が、後に同社製のゲーミングノートPCやポータブルゲーミングPCの「ROG Ally」シリーズに繋がったと説明した。特に「ROG Ally」シリーズは、発売後、多くのユーザーに新たなゲーミング体験をもたらしたとし、一例として、トラックの運転手が荷物を積み込む間の待ち時間にPCゲームが遊べるようになったという体験を紹介し、その成功を強調した。

 ここで再度David氏がステージに戻り、「ROG Ally」シリーズが日本国内のWindows搭載ポータブルゲーミングPC(ハンドヘルドPC)市場において販売数No.1であるとしてその実績をアピール。その最新モデルとして2026年は「ROG Xbox Ally X20」を発売すると発表し、実機を掲げて新モデルをアピールした。

 製品発表後は、新たな「ROG Xbox Ally X20」の特徴を紹介し、最後は来場したメディアに向けて改めて感謝の意を示し、発表会は終了となった。

ASUS JAPANのシステムビジネスグループ コンシューマービジネス事業部 統括部長のDavid Chu氏
ASUSTek ComputerのコンシューマーPC グローバルマーケティングディレクターのGalip Fu氏
自身もゲームファンだとして、自前の「DOOM」のTシャツを見せてアピール
「ROG Xbox Ally X20」を掲げるDavid氏

完成度は文句なし!次世代ポータブルゲーミングPCの到達点

 「ROG Xbox Ally X20」の実機を今回あれこれ触れてみて感じたのは、元々完成度が高かった「ROG Xbox Ally X」を、さらにチューニングして磨き上げたポータブルゲーミングPCという印象だった。スペックについてのアップデートがなかったのは残念なところだが、A/B/X/Yボタンの改良や、内部基板を含めて、全て新規に再設計し直しているとのことなので、完成度の高さに抜かりなしといったところだろう。

 前モデル「ROG Xbox Ally X」発売時は、まだMicrosoftの「Xboxモード(全画面表示エクスペリエンス)」インターフェイスには気になるポイントがいくつか見られたが、あれから1年が経過してかなり充実している。現在は起動後にいきなりXboxモードが起動するようになっているなど、ハードとソフト両面が成熟している。

 特にゲームのみを楽しみたい場合は、Windowsの起動プロセスがスキップされ、最初からXboxモードが起動することでメモリ消費量が減らせるなどの恩恵もあるため、ゲーム機としてのみ使う人にはうれしい挙動といえる。

 1点だけ気になるポイントはやはり価格だ。分かってはいたが、やはり約26万円は価格としてかなり高額だ。もちろん価格に見合った性能を備えているのは理解しているが、個人的には初代「ROG Ally」発売時に衝撃の価格設定(ROG Xbox Allyが89,800円、ROG Xbox Ally Xが139,800円)で筆者を驚かせた「ROG Ally」シリーズだけに、部材不足や円高による価格高騰が続く昨今、価格でも驚かせてほしかったところだ。

 「ROG Xbox Ally X20」は本日から開幕した「東京ゲームショウ2026」でも実機を展示しているとのことなので、興味のある人は会場でその完成度の高さをチェックしてみてはいかがだろうか?