先行レビュー

「ホロドリ」は楽曲、ビジュアル、ボイスなど全方位独自コンテンツてんこ盛り!ホロリス必見の作品を先行プレイ

【hololive Dreams】
7月23日 配信開始予定
基本プレイ:無料(アイテム課金制)

 いよいよ7月23日に配信開始を迎えるAndroid/iOS/PC(Steam)用リズム&RPG「hololive Dreams(以下、ホロドリ)」。

 本作はVTuberグループ・ホロライブ擁するカバーと、「学園アイドルマスター」などで知られるQualiArtsが手掛けるタイトル。リズムゲームとしてはホロライブの全体曲やホロライブメンバー(以下、ホロメン)のオリジナル曲、さらには”歌ってみた”系のカバー楽曲などがローンチ段階で150曲以上が収録されるほか、RPGとしてはフィールドをデフォルメ化されたホロメンが駆け回り、ホロメン同士のかけあいや独自のストーリーが楽しめる。

 また、ミニゲームも多数収録され、なにより作中には様々なテイストの描き下ろしイラストや撮り下ろしボイスてんこ盛り、Live2Dモデルを用いたシーンもあるなど、公式作品であることの強みがゴリゴリに押し出されたファン必見の作品である。先行して公開されたテーマ曲「夢色ワンダー」も本作のために書き下ろされた楽曲であり、参加ホロメン全員が歌唱するなど、とんでもない力の入れようであることがわかる。

 今回は配信に先駆けて本作をプレイする機会に恵まれたので、早速その手触りをお伝えしていきたい。

【【完全版】『ホロライブドリームス』ゲームトレーラー / “hololive Dreams” – Full GAME TRAILER】

全体・ソロ・ユニット・カバー楽曲が揃うリズムゲームパート。収録楽曲リストだけで無限に楽しめる

 本作のゲームサイクルはRPGパートとリズムゲームパートが相互に入り組んだ形になっており、RPGパートでストーリーやクエストを進めて施設の拡張などを行ない、リズムゲームの楽曲やミニゲームなどを解放していく。RPGパートをプレイすることでゲーム全体でできることが増えていくほか、パークの成長そのものを楽しめるコンテンツとなっている。一方リズムゲームは他作品で言う”カード”などに相当する、様々な能力・ステータスを持つ「メンバー」をユニットとして編成し、楽曲にチャレンジ。こちらもプレイすることで施設の建築素材や「メンバー」の育成素材が手に入る。

 言わずもがな、本作の目玉はリズムゲームパートである。みんな大好き「Shiny Smily Story」やホロメンが口々に”歌うのが難しかった”と語る本作のオリジナル楽曲「夢色ワンダー」などの全体曲をはじめ、大ヒットを飛ばした星街すいせいさんの「ビビデバ」、宝鐘マリンさんの「美少女無罪♡パイレーツ」などホロメン個人のオリジナル曲、カバー曲も不知火フレアさんの「怪物」……などなど膨大な数が収録されている。

 これらが音ゲーとして楽しめるというのは、ファンとして非常に嬉しい。また、いわゆる”歌ってみた”系楽曲はそもそも許諾等の関係で収録にも様々なハードルがあったことが容易に想像でき、それだけにここまでの数をプレイできるというのは音ゲー界隈を見渡しても稀有なことだと思う。

例としてマリンさんの楽曲はソロの「美少女無罪♡パイレーツ」と「Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆」、兎田ぺこらさんとの「ブライダルドリーム」、こぼ・かなえるさんとの「III」を収録。未収録の楽曲では例えば「幽霊船戦」や「Unison」、「Chatter Chatter」、「パイパイ仮面でどうかしらん?」など、プレイしてみたい楽曲もまだ沢山ある

 曲一覧にはジャケットがずらりと並ぶため、これらを眺めて詳細を開いてサンプルを聞いて、としているだけであっという間に時間が過ぎていくという、資料としても素晴らしい作りだ。

 リズムゲーム自体は6列のライン上から流れてくるノーツ(基本的は横2列サイズ)にあわせ、タップやスライド、フリックなどでプレイしていくというオーソドックスなもの。筆者自身は率直なところあまり音ゲーが得意なわけではなく、デフォルトで用意されている「EASY」「NORMAL」「HARD」「EXPERT」の4段階のうち、「NORMAL」でのプレイが楽曲を楽しみながらプレイして完走できるくらいの難度だ。もう一つ「CREATE」という難度もあり、これはユーザーがオリジナル譜面を作成して共有できるというもの。おそらく配信後は公式譜面を超越するような激ムズ譜面も出てくることだろう。

 なお、リズムパートの背景ではMV・PVが流れていたり、事前に「ユニット」として設定したホロメンのセリフやユニットメンバー同士のかけあいが流れたりするので、これも嬉しいポイント。ちなみに組み合わせは参加ホロメンの人数からして相当の数があるはずだが、どの組み合わせにも専用のかけあいが用意されているなど、若干の狂気を感じる嬉しい仕様もある。

リズムパートは上から降りてくるノーツを叩くオーソドックスなもの。「NORMAL」くらいだと音楽に合わせてリズムを取る程度なので、初心者でも楽しくプレイできる。ユニットホロメンの掛け合いや、背景のPV演出も楽しい!
ノーツ速度の調整や、主に無線イヤホン使用時に活きるタイミング設定なども可能
「CREATE」でオリジナル譜面の作成・共有もできる。すごい譜面が生まれそう

ミニホロメンがエリアを駆け巡るRPGパート!ミニゲームも大充実

 一方のRPGパートも、”リズムゲームのオマケ”とはとても言えないレベルで作り込まれている。ゲームとしては最初のエリアとなる「ハーモニーガーデン」、ストーリーを進めることで入れるようになるカジノ&ゲームモチーフのエリア「メガスフィア」などを舞台に、ミニ等身にデフォルメされたホロメンを操作してゲームを進めていく。

 主な内容は「クエスト」によるストーリー進行となるが、ストーリーの合間にはLive2Dのホロメンを背景にテキストで進行していくノベルゲームパートのようなものもあり、デフォルメホロメン同士の会話パートなどもある。ホロメンの共演について「おや、この組み合わせは……?」と思いながらアーカイブを遡ってみると、過去に共演しているのが発見できたりして”元ネタ”を辿るのも面白い。

Live2Dあり、描き下ろしのスチルあり、デフォルメありと、ストーリー演出も多彩

 また、操作キャラクターとなるちんまりとした姿のホロメンが非常に可愛らしく、フォトモードが用意されていることもあってついカメラをグリグリと動かして眺めてしまう。エリアには操作キャラクターに指定した以外のホロメンが居たり、時には集まっていたりすることもあり、とかく可愛くててぇてぇのである。一方でクエストの進行は目的地に一瞬で移動する機能なども用意されており、進行のみに専念したい場合などもスムーズにプレイできる。

デフォルメホロメンが可愛いので撮影が捗る。フォトモードは絞りやズーム等の調整もできる多機能なもの
ホロメンが集まっていたりする。てぇてぇ
卒業メンバーもいたりして思わずホロリ

 なお、操作ホロメンは1名をゲーム開始時に指定することができ、その他は毎日2名がランダムに選ばれる「ホロメンクエスト」をクリアすることで増やしていくことができる。操作ホロメンの開放とともに、そのホロメンのソロ楽曲も解放されるので、毎日プレイして操作キャラクターを増やしていくのがリズムゲーム充実のポイントにもなる。最初に指定した操作ホロメンもソロ楽曲の開放には別途「ホロメンクエスト」のクリアが必要となるため、クエスト対象として表示された際に操作ホロメンを別のホロメンに入れ替え、プレイする必要がある。

ゲーム開始時、推しホロメンを1人選ぶことができ、操作キャラとして使用できるほか★5カードがもらえる。地味にこの立ち絵も新規描き下ろしである
★5カードにはパーク用衣装が付属しており、操作時に着替えることができるようになる
「ホロメンクエスト」をクリアすると操作キャラクターとして設定できるほか、ソロ曲が開放
「ホロメンクエスト」は1日あたり2人分がランダムに発生する。「ホロメン招待状」というアイテムを使って、ホロメンを指定して招待することもできる

 ストーリーが進行すると「施設」が解放されていき、例えば3期生の施設を建てると「ホッピン・ロープ」のミニゲームが開放される。これはタイミングにあわせてボタンをタップしてジャンプすることで縄を飛び、飛べた回数でスコアを競うというものだが、縄を回すホロメンによって固有の妨害スキルが発動し、例えば縄が高速で回るようになるもの、画面上に視界を塞ぐ障害物が落ちてくるものなどがあり、単品のゲームとしても面白い。

こんマッスルを感じる3期生の施設。解放すると「ホッピン・ロープ」がプレイできるようになる
「ホッピン・ロープ」は一定回数飛ぶ毎に回しているホロメンの固有スキルが発動。タイミングが変わったり妨害が入ったりするので難度が上がる

 こうしたミニゲームはレースゲーム「メガサーキット」やドンジャラ風のボードゲーム「ポカジャン!」、パズルゲーム「そろえてクッキング」などなど多数用意されているので、マルチで遊んだり、ソロで黙々とスコアアタックに勤しんだりもできそうだ。

ビジュアルと演出の暴力「メンバー」カード。独自のメンシにも注目

 さて、本作においてもうひとつ見逃せないのはリズムゲームで使用する「メンバー」のカード。こちらは操作ホロメンと異なり基本的にはガチャでの入手となるが、中でも最高レアリティとなる★5のビジュアルは「ホロドリ」専用衣装を纏った各メンバーの姿となる。そもそも本作のキービジュアルとしてお披露目された新規の専用衣装が各メンバーのテイストや個性を新たな方向で発現させたような素晴らしい出来栄えのものだったのに加え、カード化にあたり新たなビジュアルが描き下ろされているのはもとより、長尺の専用ボイスまで付いてくる。すごい。

 リズムゲームにおけるスキル性能や強さも高レアリティ故に良さそうに見えるが、何よりビジュアルと演出があまりに良くて、デジタルファンアイテムとして極めてクオリティが高い。しかも最初に操作キャラクターとして選んだホロメン、つまり自分の推しのホロメンは★5カードが確定で貰える親切設計となっているので、これは非常に嬉しいところ。

先んじて公開された4枚の本作キービジュアル。全員分の完全新規衣装が用意されているが、それぞれイメージとマッチしていて非常に出来がよく、思わず配信活動への逆輸入も期待してしまう

リズム&RPG&ミニゲームの欲張りタイトル「ホロドリ」!

 「ホロドリ」はビジュアルやボイス、収録楽曲などなど、カバー直々の作品であるがゆえに独自のコンテンツ満載であり、リズムゲームとしても遊びやすく門戸の広い作りとなっている。それでいて可愛らしいホロメンを愛でつつストーリーを進めるRPGパート、それ単品でパッケージにできそうなミニゲームなども用意されるなど、いい意味で欲張りなタイトルだ。

 まもなく配信を迎える本作であるが、ホロリスの方々はもちろん、ボカロ曲等カバー楽曲のリズムゲームという側面もあり、音ゲー界隈の方々にもぜひプレイして欲しい作品であるといえる。なお、数年来の一味である筆者は★5カードのビジュアルに心を撃ち抜かれ、折に触れてやかましく喋る船長のボイスに浸り、ストーリー上にも用意された3期生との関係を微笑ましく眺め、クマリンと縮尺が合いそうなデフォルメモデルを愛でるなど、テストプレイの限られた期間ながら大変堪能させてもらったため、すでに配信開始が待ち遠しくなっている次第である。来る7月23日、是非注目していただきたい。