先行レビュー
「SAO」アインクラッド編が完全新作としてリブート。「Echoes of Aincrad」第一層プレイレポート
2026年6月11日 12:00
- 【Echoes of Aincrad】
- 7月9日 発売
- (※Steam版は7月10日)
- 価格:
- 8,910円(通常版)
- 11,440円(デラックスエディション)
- 14,960円(アルティメットエディション)
「ソードアート・オンライン(SAO)」は、世界初のVRMMORPG「ソードアート・オンライン」を舞台にした、川原礫氏によるライトノベルだ。物語の舞台は西暦2022年。ベータテストを経て正式サービスが始まったVRMMORPG「ソードアート・オンライン」だったが、開発者の茅場昌彦によってゲーム内の死が現実世界でも死となってしまう、デスゲームへと変貌する。唯一の脱出方法は、ゲーム内に登場する舞台・浮遊城アインクラッド最上部の100層をクリアすることだけ。プレイヤーの一人であるキリトは、クリアを目指してゲームへと挑戦する。
「SAO」は今や、アニメ化やゲーム化などさまざまなメディアミックス展開が行われているが、今回のアクションRPG「Echoes of Aincrad」もそのひとつとなる。「SAO」ゲームの最新作となる本作は、「ソードアート・オンライン」の中でも人気のあるエピソードとして有名な「アインクラッド編」を完全新作としてリブートしたものだ。
これまで発売されてきた「SAO」ゲームでの主人公は、基本的にはライトノベル版の主人公と同じキリトだった。しかし本作では、ユーザー自身が「ソードアート・オンライン」の1人のプレイヤーとしてアインクラッドを冒険し、生き残りを目指してプレイしていくこととなる。
今回行われたメディアプレビューでは、発売に先駆けて製品版でのキャラクターメイキングと序盤となる第一層メインクエスト「召喚」~「抜け駆け」をプレイできた。ここでは、一足先にそのプレイレポートをお届けしよう。
細部まで設定できるキャラメイク。冒険者の1人としてアバターをカスタマイズ
本作でプレイヤーが最初にするのは、ボディデータの登録であるキャラクターメイキングだ。「SAO」原作やアニメを見たことがある人にはわかると思うが、劇中では茅場晶彦が設計した民生用フルダイブ型VRマシン・ナーブギアを最初に着用した際に、キャリブレーションとして全身を触り“現実の姿”をボディスキャンさせていた。それが後にゲーム「ソードアート・オンライン」へと反映されることになるのだが、本作ではそれを各ユーザーがキャラクターメイキングとして行い、ゲームに登録するという仕組みとなっている。
キャラメイクが苦手という人のために最初から20ものプリセットキャラクターも用意されているので、サッとゲームを楽しみたいというユーザーは好きなのを選んで終わりにすることもできる。こだわりたい人には、細かい部分までカスタマイズ可能な各パーツが並んでいるので、そこから吟味してチョイスしよう。
本作のキャラメイクは、細部にまでこだわり出すとキリがないほどハマってしまう。髪の毛の色に加えて髪のポイント色やアイラインカラー、瞳や唇の色、さらに男性キャラなら髭の色まで設定できる。加えてバストやウエスト、太股、前腕といった各部分の太さも変えられるので、素早く行動できそうな細身の見た目や、太股ムチムチのお姉さんキャラを生み出すのも造作もない。ゲームクリアまで付き合っていくアバターなので、納得いくまで時間をかけてジックリとキャラメイクしたい。そうすることで、自然と愛着も生まれるだろう。
長年のフレンドとプレイしている感覚! パートナーとの連携が気持ちいい
そして、いよいよ本編スタートとなる。この段階では「さきほどキャラメイクをしたキャラクターが、『ソードアート・オンライン』のゲーム内で別のキャラクターをキャラメイクし、ベータテストで使用したアバターデータを使用してプレイする」という、少々ややこしいことになるのだが、原作やアニメを見ている人ならばしっくりくる流れではないだろうか。
最初に始まるのは、第一層メインクエストの「召喚」。3人の召喚士に召喚されたプレイヤーは、はじまりの街を目指して遺跡内を進むこととなる。マップを見たところ、走ればすぐにたどり着けそうな場所に思えたので、最初のクエストだからとユルユルな気持ちで移動していたのだが、いきなりエネミーに襲われて思わず声が出てしまった。現れたのはコピス・スパイダーという簡単に倒せる相手ではあるが、こんなことで驚いているようでは先が思いやられると反省し、ここから先は警戒しながら進むことに。
「Echoes of Aincrad」での装備種は数多くあるが、プレイヤーが最初に体験するのは片手剣に盾という一般的な剣士装備だった。片手剣は威力が低いものの連続して振れるR1のノーマルライトアタックと、威力はあるが動きが重いR2のノーマルヘビーアタックという、2種類の攻撃方法が用意されている。弱い相手ならばR1の連打だけで片付くものの、少し耐久力がある敵に無策のまま連打だけで突っ込むのは危険だ。
手数が多いものの攻撃モーションがわかりやすいモンスター相手であれば、L1で盾を用いたガードを使い、相手の攻撃を弾いたタイミングで□ボタンを押すと発動できるヴァリアブルアクションが役に立つ。それ以外にも、L2を押しながらR1/R2/×を押すことで、SPを消費して放つ強力な剣技・ソードスキルを発動させることも可能だ。ただし、一度使用すると再び使えるようになるまでのリキャストタイムが発生するので、しっかりと出すべきタイミングを計りたいところ。
道中、パートナーキャラのイオリと合流し、ここから先は2人でパーティを組んではじまりの街を目指すこととなった。パートナーキャラはAI(コンピュータ)が操作するものの、パートナーがターゲットを取って攻撃・カバーしてくれるスイッチモードと、自由に敵を攻撃するフリーモードの2つは、プレイヤーが自由に指示できる。
モードは△ボタンで切り替えるのだが、個人的にありがたかったのがスイッチモードだ。戦闘中に○ボタンでの回避行動を取ることで、攻撃権がプレイヤーとパートナーの間で移るため、ピンチの時に回避行動を出してターゲットを取ってもらうといった、長い付き合いのある仲間と阿吽の呼吸で戦っているかのような戦闘を楽しめるのが面白かった。パートナーが、プレイヤーの意図を汲み取って行動してくれているように感じられるので、バトルが非常に気持ちいい。
先へと進むと、仲間のワイズマンとサーユからの連絡が入り、はじまりの街で落ち合うことに。ところが、外に出るとイノシシのような敵、フレンジー・ボアが現れて攻撃を仕掛けてくる。ここは、2人の力を合わせれば突破するのは難しくはない場面。協力しながら攻撃すれば倒せるので、エネミーを排除したところで地図を見て、途中にあるセーフティエリアを目指すことになった。無事にたどり着きセーフティエリアをアクティベートできれば、周辺のマップが開示されると同時に体力なども回復させられる。ホッと一息つける瞬間だ。
デスゲームが開幕。ベータテスターとして「SAO」の世界を体験
ようやく到着したはじまりの街には、同時にログインしている他のキャラクターたちでごった返していた。そんな中、無事に仲間たちと合流を果たして安心しているとイベントが発生する。
「ソードアート・オンライン」開発者にしてゲームマスター茅場昌彦によって、ゲーム内の死=現実世界での死というデスゲームが開幕、さらにゲーム内アバターが取り除かれ、代わりに実際のプレイヤーの姿が露わになってしまうことに。先ほどまでとは違う、女性の見た目となったパートナーキャラのイオリは、自らの姿が表に出てしまったことに対して他の人以上に戸惑っている。このあたりは非常に気になったのだが、開発陣によれば「その理由は後ほどわかります」とのこと。それならばと、先を急ぐこととした。
こうして「召喚」のクエストは幕を閉じ、続いて新たなクエスト「抜け駆け」を受注することに。このクエストは、現時点では大勢のユーザーがはじまりの街でくすぶっているので、ワイズマンの「生き残るためには強くならねば」という発言を受け、ベータテスターの経験を活かしていち早く北西の村ホルンカを目指していく。
つまりはプレイヤーも原作主人公のキリト同様、1人のベータテスターとして「ソードアート・オンライン」の世界で活動することとなるのだ。そうした理由としては「プレイヤーにはベータテスターとして『ソードアート・オンライン』の世界を体験してもらうことで、自分がベータテスターだったら他のプレイヤーからどういう扱いになるのか、どんな空気感の中でプレイしていくのかを感じてもらいたいという狙いがあった」と、開発陣からのコメントがあった。つまり、ここから先ではベータテストを経験していないユーザーからの反発といったイベントなど、もしかするとキリトと同じような経験をするかもしれない。そういったイベントを経験することで、これまでの「SAO」ゲーム以上にプレイヤー自身が「ソードアート・オンライン」の世界に溶け込んでいると感じ取ることができるはずだ。
ホルンカへの道中は、これまでに見たことがないエネミーとも遭遇する。戦闘回数も増えるが、パートナーと一緒に戦っているときは、L2を押しながら△でコンビネーションスキル、L2+□ならサポートスキルを発動してもらえる。
今回パートナーに選んだイオリであれば、コンビネーションスキルは周囲のエネミーに2人の二連撃で中ダメージを与えるダブルサーキュラー、サポートスキルはHPを徐々に回復させるエリアを一定時間出現させるヒールゾーンをそれぞれ使用可能だ。マップの未踏破部分では、そこに現れた敵がどの程度の強さなのかわからないので、そんなときに頼りになるスキルだろう。こうしてホルンカへ向かう道中で時間となり、今回の先行体験は終了となった。
アクションが苦手でも「ソードアート・オンライン」の世界に浸れる
「Echoes of Aincrad」の難易度だが、少なくとも今回プレイした範囲であればアクションゲームがあまり得意ではないという人でもサクサクと進めることができるので、問題なく遊べそうだと感じられた。いわゆる“死にゲー”と呼ばれるタイトルのように、ちょっとしたボス戦でも死んで覚えるを繰り返す、という必要はなかったので、これなら「ソードアート・オンライン」の世界観を楽しみたいという人でも安心してプレイできるだろう。
もちろん、難易度を上げれば歯ごたえたっぷりのアクションRPGとなると思われるので、“死にゲー”好きの人にもマッチするはず。7月9日の発売日まであと約1カ月。「ソードアート・オンライン」の世界に浸るのが今から楽しみだ。
(C)2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project
(C)Bandai Namco Entertainment Inc.





















































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