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「ポケモンごいた」体験レポート。簡単ながら奥深い“ごいた”の世界をポケモンと一緒に楽しめる!
2025年12月11日 12:00
- 【ポケモンごいた】
- 発売日:12月18日
- 価格:2,970円
- 対象年齢:7歳以上
- プレイ人数:4人
ポケモンは12月18日に、新作ボードゲーム「ポケモンごいた」を発売する。
「ポケモンごいた」は、可愛らしいポケモンたちがデザインされたコマを用いて日本の伝承娯楽「ごいた」を遊べるセット。シンプルなルールながらも運と実力が絶妙に絡み合う奥深い「ごいた」の世界をポケモンと一緒に楽しめる。
発売と同タイミングで、初めて「ごいた」をプレイする初心者に向けたティーチングアプリもリリースされる。非常に力の入った商品であり、今までにない「ポケモン」商品として大きな注目を集めている。
今回はこちらの商品を一足早くプレイできたので、早速紹介していこう。
簡単ながら奥深い協力対戦型のボードゲーム
本商品のベースとなっている「ごいた」は江戸時代末期、石川県能登町宇出津地区で生まれた伝承娯楽だ。4人で遊べる協力対戦型のボードゲームとなっており、プレイヤーは2対2のチームに分かれ、1人8枚の手持ちのコマを使って全て盤面に並べることを目指していく。コマの数は8種32枚で手駒8枚を全て盤面に出すと“あがり”となり、最後の上がりコマの種類によってポイントを獲得できる。この1セットを繰り返し、合計ポイントが150点に達したチームが勝利となる。
最初の番となる親は、「受け」のコマを裏向きで、「攻め」のコマを表向きで場に出す。次の番の人は、前の番の人が出した「攻め」と同じコマがあれば、そのコマを「受け」に、そして「攻め」に好きなコマを1枚出せる。これを誰かが手駒を出し切るまで続けるまで繰り返す。
ただし、王と玉である「ミュウツー」と「ミュウ」は、「受け」の場合は「コラッタ」と「ポッポ」以外のコマを受けることができ、「攻め」の場合は「すでにミュウツー(ミュウ)が場に出ている場合」か「ミュウツー(ミュウ)を2枚とも持っている場合」、「あがりのコマとして出す場合」に限り場に出すことができる特殊ルールがある。
コマを出す際の「攻め」と「受け」のシンプルなルールと、8種類32枚という把握しやすいコマ数によって1~2度遊べばルールとゲーム性を簡単に理解できるだろう。
しかし、チームメイトとの相談が禁止されていたり、特殊なルールが存在するコマ「王」と「玉」の独自性、最終的な勝利を目指した際のポイントの駆け引きや戦略性など、遊んでみるとわかる奥深さが随所に存在していた。
そんな「ごいた」をポケモンたちの可愛らしいデザインで遊べるのが本商品「ポケモンごいた」の魅力となっている。
ゲームで使用するコマは全てポケモンのイラストで表現されており、カントー地方のポケモンたちが各コマに対応する形で登場している。加えて、最も得点の低いコマである「し」は「ポッポ」、貴重で最も得点の高いコマである「王」にはミュウツー、「玉」にはミュウといった具合に、ポケモンコンテンツに触れていれば直感的にコマの強さがわかる振り分けになっているのも面白いポイントだ。
各コマには「あがり」の際のポイントも表記されているので、初心者にも非常に優しい商品となっている。
また、プレイシートには全プレイヤーがすぐに確認できるようにルールが記載されていたり、ルールブックが英語に対応しているなど、コマのデザイン以外にも「ごいた」をプレイする障壁を可能な限りなくす努力が随所に見受けられる。
本商品の発売と共にリリースされる無料のティーチングアプリも初心者への手厚いサポートの最たる例と言えるだろう。
ティーチングアプリでは「ごいた」のチュートリアルをゲームプレイの中で学べるだけでなく、CPUとの勝ち抜きモードも用意されているため、学ぶだけでなく「ごいた」をそのまま遊ぶことも可能だ。
ゲームUIも「ポケポケ」を彷彿とさせる直感的な操作感となっており、ゲームアプリとして順当に完成度の高いアプリとなっていた。
遊ぶとわかる「ポケモン」×「ごいた」の意外なシナジー!
実際にプレイした所感としては、まず何よりも視認性が素晴らしく良いと感じた。
通常の「ごいた」は将棋のコマを使用するのがメジャーなのだが、「ポケモンごいた」の場合はただのコマではなくポケモンがデザインされているので、コマの強弱が非常にわかりやすい。
ポケモンに触れていれば「ポッポ」よりも「リザードン」の方が得点が高いことは何となく理解できるので、遊びやすさに拍車をかけているように感じた。
今回筆者は「ごいた」に初めて触れた人間だったので、本商品のルール説明のしやすさも実際に体感できた。
アプリのチュートリアルは実際のゲームの流れに沿う形で行われるため、ゲームの大枠を掴みやすい。個々人でアプリを見れば3分ほどで全員のルール説明が完了するのでゲームマスター側の手間もほとんど存在しない。
ゲームルール自体がシンプルなことに加え、プレイシートやコマなど至る所に必要な情報が書いてあるので、ゲーム中もルール部分で迷うことは一切なかった。
ルール説明に時間がかからない分、ゲームの勝利パターンや読み合い部分を楽しめる段階に素早く至れるのも個人的には感触が良かった。
「ごいた」はシンプルなゲーム性に“運”と“読み合い”、チームワークと“攻め”側になるタイミングが重要なゲームと聞いていたが正にその通りだったと言える。
例えば、一番簡単な勝利パターンとして「同じ種類のコマを全て抱えている状態で“攻め”側になる」などが存在する。
ルール上「攻め」で出されたコマに対して同じ種類のコマか「ミュウツー(王)」「ミュウ(玉)」でしか受けられないため、想定される「受け」コマが全て自分の手元にあるなら他プレイヤーは対応できないので、自分の「攻め」を継続することができるのだ。
「カイリュー(角)」や「リザードン(飛)」のように全体で2枚しか存在しないコマの場合は運が良いと初手で全て抱えられる状態になることもあったり、4枚存在しているコマも盤面に残りのコマがすでに出尽くした状態になれば「攻め」コマとして最強になったりするなど、状況に合わせて「攻め」を継続できるコマを繰り出し続ける事が一番最初に意識する部分となっていた。
勝利パターンがある程度分かった上で次に絡んでくるのが”チームプレイ”だ。麻雀のような読み合いがある中でチーム戦であることが「ごいた」の魅力として一番強い部分だと筆者は感じている。
このゲームはいかに相手が持っていないコマを駆使して「攻め」を継続できるかが重要となるのだが、チームメイトが状況的に強いコマを繰り出した場合は「攻め」を継続してもらうために自分は“あえてコマを出さずにパスする”という選択肢も生まれる。
最終的に自分か相方があがればいいので、自身の手駒が心もとない場合は対戦相手の「攻め」の動きを止めることだけにコマを使用し、相方にあがってもらうというアクションも可能だ。
このような独自のチームワークが介在するゲーム性でありながらゲーム中は“チームメイト同士での相談が禁止”なので、お互いの行動から手駒を予測しサポートするといった面白さも存在していた。
その上であがった際のコマごとに得点が異なっていたり、特定の条件であがった場合に得点が増えるといったルールも存在するので1プレイで思考することはかなり多い。
最終的に「150点を得たチームが勝ち」というルールなので、危険でも欲張ってポイントを稼ぎに行くプレイもあれば、相手の動きを完全に防ぐために小さな点数でもあがるといったプレイもあるので、このリスクをコントロールするゲーム性は麻雀などに近く感じた。
「ポケモン」ファン以外にもオススメ!
総じてアプリ・ボードゲームの両方が、「ポケモン」ファンだけでなく「ごいた」を遊びたいプレイヤーにも広くオススメできる商品となっていた。
ボードゲームの特性上初心者が混ざる場合はルールの説明が必須となるが、本作のセットは“ポケモン”が挟まる事で初心者への障壁を見事に軽減できている。
筆者も当日初めて「ごいた」をプレイしたが1~2戦でゲームのルールと面白さを理解できたので、気になる人はぜひ手に取ってみてほしい。
(C)Pokémon. (C)Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
TM, (R), and character names are trademarks of Nintendo.
画面は開発中のものです。















































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