先行レビュー
ポケモンと駆け回る今までにない戦闘アクション! シリーズ屈指の臨場感が楽しめる「Pokémon LEGENDS Z-A」体験レポート!
2025年10月8日 12:00
- 【Pokémon LEGENDS Z-A】
- 10月16日 発売予定
- 価格:
- パッケージ版 7,128円
- ダウンロード版 7,100円
- 【Pokémon LEGENDS Z-A Nintendo Switch 2 Edition】
- 10月16日 発売予定
- 価格:
- パッケージ版 8,128円
- ダウンロード版 8,100円
ポケモンは、10月16日にNintendo Switch/Nintendo Switch 2 ソフト「Pokémon LEGENDS Z-A(ポケモンレジェンズ ゼットエー)」を発売する。
本作は「Pokémon LEGENDS アルセウス」に続き、「Pokémon LEGENDS」と名のついた2作目のタイトルだ。「Pokémon LEGENDS アルセウス」では直接トレーナーに襲い掛かる凶暴なポケモンたちの姿や、トレーナーが攻撃を避けながら戦闘を行う、これまでのシリーズ作品にはなかったゲーム性と世界観に多くのプレイヤーが度肝を抜かれたと思われるが、今作では、従来の「ポケットモンスター」シリーズとは一味違った“アクションゲームとしてのポケモン勝負”を楽しめる作品として注目を集めている。
今回は、本作を一足早くプレイできたので紹介したい。さらに磨きがかかったリアリティのある戦闘とアクションシステム、「Pokémon LEGENDS アルセウス」ともまた異なる世界観やゲーム性が数多く垣間見えたのでぜひ確認してほしい。
ポケモンとの共存を目指す新生「ミアレシティ」での冒険
今作の舞台となるのはポケモンとの共存を目指し都市再開発が行われている街「ミアレシティ」だ。
シリーズ作品では「ポケットモンスター X・Y」で初登場した街で、数多の高層ビルが立ち並ぶオシャレな大都会といった印象が残っているプレイヤーも多いだろう。今作の「ミアレシティ」は当時の面影を残しながら、街の中にポケモンが生息する自然地帯「ワイルドゾーン」が設けられた“いまっぽさ”を感じられる大都会となっている。
旅行で「ミアレシティ」を訪れた主人公は、様々なポケモンたちと出会いながら最強のポケモントレーナーを決める戦い「ZAロワイヤル」に参加したり、街を脅かす「暴走メガシンカ」の謎を「MZ団(エムゼット団)」の仲間たちと追ったりと、既存シリーズとは一味違った世界観の中で数多の冒険が用意されている。
本作の舞台「ミアレシティ」は昼と夜で全く異なる顔を見せ、プレイヤーは2つのフェイズの中でゲームを進めていく。
昼の間は野生のポケモンが生息している「ワイルドゾーン」に入ることでポケモンの捕獲や街の探索を行い、夜には最強のポケモントレーナーを決める戦い「ZAロワイヤル」に参加して最上位の「Aランク」を目指してポケモントレーナーとの戦闘に挑む事となる。
ゲームの流れとしては昼に手持ちを強化して、夜には「ZAロワイヤル」に挑むのが主軸となり、広大なフィールドを駆け回った「Pokémon LEGENDS アルセウス」ともまた違ったプレイフィールを楽しめる。
また今作はシリーズファン歓喜の要素が随所に散りばめられている点にも注目したい。
今作の舞台が「ポケットモンスター X・Y」でも登場した「ミアレシティ」な事もあり、今作では「メガシンカ」が復活する。また、それだけではなく「メガカイリュー」や「メガウツボット」など新たに発見されたメガシンカポケモンも登場するのだ。
加えて、「ポケットモンスター X・Y」でも登場した懐かしのキャラクターたちの姿も確認でき、物語の鍵を握る「暴走メガシンカポケモン」を巡るストーリーにも深く関わってくることが期待できる。
アクションに振り切ったリアリティ満載の戦闘システム!
今回の先行プレイでは、今作の根幹となるゲームアクション部分をガッツリとプレイできたので紹介しよう。
まず、既存の「ポケットモンスター」シリーズ作品と大きく異なるのは、今作の戦闘はポケモンが1ターンに1回行動するいわゆるターン制戦闘ではなくなっているという事だ。ポケモンとトレーナーがリアルタイムで共に行動しながらポケモンの技を繰り出すシステムとなっている。
相手の攻撃を移動して避ける事ができたり、各種技によって攻撃範囲や繰り出すスピード、リキャスト時間が異なったりと、さながらアニメ「ポケットモンスター」作品と同じような感覚の戦闘が楽しめるのだ。
野生のポケモンや暴走メガシンカポケモンとの戦闘では、ポケモンがトレーナーを襲うこともあるため、プレイヤーは回避アクションで攻撃を避けながらポケモンに技の指示を出していく。
主人公を操作して、主人公で攻撃をするのが基本的なアクションゲームだが、本作では実際に動かしているのは主人公なのに攻撃するのはポケモン、という“ポケモン世界では当たり前”だった事象が実際にゲームに組み込まれており、非常に面白い操作感となっていた。
主人公にも体力が存在しているため、状況によってはポケモンに攻撃指示を出しながら主人公は回避に専念したり、自分のポケモンがピンチの場合はそばに呼び戻して一緒に走り抜けたりと、アクション性の強い作品となっている。
個人的に面白いと感じた本作独自の小テクがポケモンの切り替えだ。
従来のシリーズ作品と同じように本作もポケモン6匹で手持ちを構成するのだが、ターン制戦闘ではないため、戦闘中に素早くポケモンを交代できるのだ。
交代には多少のタイムラグが発生するが、基本的には相手に合わせてポケモンを交代していくことが重要となる事に加えて、タイミング良くポケモンを交代すれば、ボールに戻る際に相手の攻撃を避ける事が可能なのでかなり有用なテクニックとなっていた。
とはいえ技を繰り出している最中は交代できず、技を選択するタイミングによっては一気に窮地に追い込まれる緊張感のあるバランスなのだ。
他にも、技の追加効果が既存のシリーズ作品とは異なったりと、新たなゲーム性が随所に存在している。ターン制ではなくなった事による自由度と臨場感の高さがもたらす、“ポケモンと共に戦う”という新たな体験が本作の魅力だろう。
探索とポケモンの捕獲を楽しめる「ワイルドゾーン」
続いて今回実際にプレイした各種戦闘についてレポートしよう。
最初に「ワイルドゾーン」についてだが、今回体験したのは「6番ワイルドゾーン」というエリアで「ピカチュウ」や「コイキング」、「デルビル」、「カメテテ」などのポケモンが出現する場所となっていた。
フィールドは広めの印象で、各所に道具が散りばめられていたり、ポケモンの力を使ってギミックを解除すると進める箇所があったりと、探索要素も充実していた。
「ワイルドゾーン」ではポケモンの捕獲を行う事ができ、戦闘を行いながら直接ボールを投げる、近年のタイトルでは見慣れたシステムとなっている。状態異常中や戦闘で相手を弱らせると隙を晒すので、そのタイミングでは捕獲しやすくなる。
戦闘は本作ならではのアクションシステムなので、慣れるまでは野生のポケモンでも全く油断できなかった。
野生のポケモンは当然のようにトレーナーを襲ってくるので、戦闘中は回避アクションを適宜行うのだが、小型のポケモンでも集団で襲われたら回避が困難になったり、中にはレベルがかけ離れた「オヤブン」個体も存在するため探索中の緊張感は中々に高い。
また気付かれず後ろから先制攻撃を仕掛ける事で有利な状態で戦闘を開始できるので、スニークアクションも重要になったり、ピンチの際には物理的に逃げる事で生き残れたりと、本格的なアクションゲームとしての面白さを味わえる形に仕上がっていた。
トレーナーとのポケモン勝負を楽しめる「バトルゾーン」
次にプレイした「バトルゾーン」での「ZAロワイヤル」は、夜が明けるまでトレーナー戦を楽しめるコンテンツとなっている。
エリア内のトレーナーと戦闘を繰り返しながら、特定のミッションをクリアする事でポイントを獲得し、「ランクアップ戦」の条件を達成するのが目標となる。
トレーナー戦も戦闘システムは野生と同じアクションバトルだが、野生のポケモンとの戦闘とは異なり、相手も連続でポケモンを繰り出してきたり、弱点をしっかり突いてきたりするため、トレーナー戦ならではの立ち回りが重要になる。
また「ZAロワイヤル」でも相手に見つからずに先制攻撃を仕掛けられると、有利な状態で戦闘を開始できる。スニーキングアクションが重要だ。フィールドを探索して不意打ちできるポイントを探したり、相手トレーナーが動いたり、別の方向を見ている隙に戦闘を仕掛けたりと、真正面から戦闘する以外の選択肢が潤沢に用意されていた。
プレイヤー側も相手トレーナーの視線に入れば戦闘を仕掛けられ、不意を突かれると不利な状態で戦闘が始まったりと、バトルロワイヤル要素が強く押し出された戦闘となっている。
近年のシリーズ作品ではなくなりつつあった、「ポケットモンスター」シリーズ特有の“目が合ったら戦闘”という要素を逆手に取った上手いシステムだろう。
強豪トレーナーと勝負! ジムバトル感を味わえる「ランクアップ戦」
「ZAロワイヤル」で勝ち進むと挑戦できるようになるのが強豪トレーナーとの戦闘「ランクアップ戦」だ。特定のトレーナーと勝負し、この勝負に勝利する事でランクアップできる。
「ZAロワイヤル」とは異なり、閉鎖されたフィールドでの1 vs 1。対戦したトレーナーのチーム構成やポケモンの技にコンセプトが存在したため、ジム戦を想起させるような戦闘だと感じた。
今回挑戦した相手は「ヤナッキー」「バオッキー」「ヒヤッキー」を駆使したチームとなり、全てのポケモンが技「まもる」を適宜使用してくる事が大きな特徴となっていた。
「まもる」は既存のシリーズ作品同様相手の攻撃を無効にできる技なのだが、アクションゲームである本作では技を指示したタイミングが相手の攻撃と噛み合う必要があるため非常にテクニックが必要な性能と言えるだろう。
繰り出すポケモンのタイプがくさ・ほのお・みずである点や、攻撃モーションが直線的である技が多いため、本作の戦闘で重要な要素となる回避行動についても直感的に理解できたりと、本作の戦闘を知るのに非常に適した戦いとなっていた。
ポケモンとのボス戦「暴走メガシンカポケモン」
最後に挑戦したのが暴走メガシンカポケモン「メガウツボット」との戦闘だ。本作ではストーリー中に暴走メガシンカポケモンがボス戦のような形で登場し、よりアクション性が押し出された戦闘を楽しめる。
暴走メガシンカポケモンはサイズ感が通常のメガシンカポケモンとも異なり、体力や攻撃力も通常のポケモンとは一線を画すほど強力になっている。
今回戦った「メガウツボット」はフィールドに毒エリアを生み出し、その上にいるトレーナーとポケモンにダメージを与えてくるのが大きな特徴だ。そのうえで直接主人公を狙って遠距離攻撃を行ったり、自身の周囲に範囲攻撃を行うため、攻撃の隙を見つけるのが難しい相手となっていた。
この戦闘ではプレイヤー側の「メガシンカ」も体験できた。
本作の「メガシンカ」は、メガリングに「メガエネルギー」を溜め、ゲージが最大になると「メガシンカ」を行えるシステムとなっている。「メガシンカ」は時間制限で解除されるが再びメガエネルギーを溜めれば、同じ戦闘中に何度も「メガシンカ」が可能だ。加えて手持ちに「メガシンカ」可能なポケモンが複数いた場合は「メガシンカ」させるポケモンを都度変更する事ができるのだ。
また、メガエネルギーを消費する事で技の威力を上昇させる「ワザプラス」というシステムも存在している。相手のポケモンの体力によってはトドメの一押しに使用したり、メガシンカできないポケモンの火力補強になったりなど、メガシンカとは異なる強みを持ったシステムと言える。
「ワザプラス」できる技は各ポケモンによって異なり、条件などは現状明らかになっていないが「メガシンカ」と「ワザプラス」をいかに使い分けるかがプレイヤーの腕の見せ所になりそうだ。
なお、メガエネルギーは、戦闘中にフィールドに散らばっているメガエネルギーを集めることでも溜められる。相手の攻撃を避けつつメガエネルギーを集めることで、より素早くメガシンカを行えるようになるのだ。
今回先行プレイできた範囲は以上となるが、どこを切り取っても既存シリーズ作品にないゲーム性で驚きの連続だった。
アニメや漫画作品などで夢見た“リアリティのある戦闘”を望んでいたプレイヤーにとってはまさに夢のような作品だといえるだろう。
ストーリーや新たに発見されたメガシンカポケモンなど、作品の全貌はまだ未知数だが、新たな「ポケットモンスター」として非常に可能性に満ち溢れたタイトルだと感じた。
(C)2025 Pokémon.
(C)1995-2025 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
Nintendo Switchのロゴ・Nintendo Switchは任天堂の商標です。
※画面は開発中のものです。
※ゲーム画面はNintendo Switch 2 Editionのものを使用しています。



































































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