先行レビュー

ハクスラでバトロワをやる意欲作! 3人制チームアクション「アーケロン」を先行体験

9月にAlpha PlayTestを実施決定

【アーケロン】
発売時期:未定
価格:未定

 ドリムエイジによる3人制チームアクション「アーケロン」の情報が新たに公開となった。今回は本作を発売前に先行して体験できたため、その内容をお送りする。発売時期や価格は未定だが、9月20日~22日、9月26日~28日にて公開テストの実施が予定されている。

 「アーケロン」は、3人1チームとなって舞台となる「塔」の踏破を目指すバトルロイヤル式のアクションゲーム。1試合に15チームが参加し、最後の1チームが決するまで能力の強化と戦闘を繰り返す。対応プラットフォームはSteam、プレイステーション 5、Xbox Series X|S。

 さっそく本作のプレイ感を伝えていきたいが、その前にまずはしっかりと本作のルール周りを説明しておきたい。

ハクスラ×バトロワの融合アクション

 本作のベースとなっているのは、「ディアブロ」シリーズなどに代表されるハックアンドスラッシュジャンルだ。ダークファンタジーの世界観、見下ろし式の視点、装備の獲得による能力の強化など、これらの点に親しみを覚える方は多くいるかと思う。

 本作はいわゆるPvPvEで、1つのフィールドのなかに他のプレーヤーやNPCの敵もいるというつくり。避けては通れない他プレーヤーとの対戦に備えて、まずはフィールドを探索しながら、雑魚敵を倒したり宝箱を漁ることがセオリーとなる。

まずはフィールドの探索がセオリー

 本作では、プレイ開始時では操作キャラクターの性能差やレベルの概念などはない。能力の強化は、宝箱や倒した敵から手に入る装備がすべてで、より性能の良い装備を獲得すれば、それだけ強く、有利になる仕組みだ。

 決着までのゲームの流れは、何段階かに分かれる。まず、15チームが一斉にひとつのフロアに降り立つフェーズ。ここで一定時間が経過すると、今度はフロア内に数か所、「ビーコン」が出現する。

 ビーコンが出現すると制限時間が発生し、終了するまでにどこかのビーコンにたどり着かなければならない。もしビーコンの外にいる場合は、ペナルティ的にスリップダメージが入り続ける。

 ビーコン内に入ることができれば、次のステップとして上の階に進むこととなる。ただし、各ビーコンにつき、上階に進出できるのは1チームのみ。もし2チーム以上が同じビーコンを訪れた場合、その場での争奪戦を余儀なくされるというわけだ。ここで勝ち残れば、次のフロアへ進むことができる。

一定時間経過でフィールドにビーコンが登場。時間内にどこかのビーコンに入らないといけない

 本作では、フロアでの探索→ビーコン出現→ビーコン争奪戦→上階へ進行……が繰り返し行なわれる。上の階に進むたびに徐々にフロアは狭く、ビーコンの数は少なくなっていき、最終的には3人対3人のチーム戦が行なわれる。この最後の決戦で相手を負かせば、見事そのゲームの勝利チームとなるわけだ。

 では実際には、どのようなプレイ感になるのだろうか。もう少し詳しく、ゲームの内容を見ていきたい。

階層が上がるとフィールドが狭くなっていく

プレイスキル+「エターナル装備」の確保が勝利のカギ!

 本作では上記で述べたように、ビーコンの仕組みがあることで、他プレーヤーとの“避けられない戦い”がチェックポイント的に訪れるような仕組みになっている。訪れたビーコンに他チームが来ず、戦いを避けられることもあるが、体感的には戦うことの方が多いし、いつかは誰かと戦うこととなる。

 そこで重要になってくるのが、フロアの探索だ。ビーコンが出現し、制限時間が迫る前に、できる限り強い装備で決戦を迎えること。これが本作の立ち回りの基本となる。

 装備を獲得する手段はいくつか用意されている。フロアの各所に設置された宝箱を開ける、NPCの敵を倒す。フロア内で受注できるクエストをこなす。あるいは、他プレーヤーを倒すことでも装備は手に入る。

 後ろに書いた手段ほどリスクは高くなるが、その分リターンが大きい。特に他プレーヤーはレアリティの高い装備を持っていることが多いので、倒せば大きな収穫となる可能性が高い。この、運要素+弱肉強食要素が、フロアでの立ち回りやプレイ感に大きな影響を与えていく。

黄色い宝箱からは強い装備の入手が期待できる
大型の敵(NPC)を倒すのも手段のひとつ

 では、具体的にどのような装備があるのだろうか。

 まず装備は、種類としては3つある。ひとつは武器。もうひとつは「クラウン」。そして最後が「アミュレット」だ。クラウンとアミュレットはひとつずつ、武器は2つまで装備することができる。装備にはレアリティがあり、後述するが、端的には最高ランクの「エターナル装備」を集めるのが第一の目的になっていく。

 プレイ開始直後の自キャラは何も装備を持っていないので、まずは武器を探すこととなる。レアリティの低いベーシックな武器としては、大剣や槍、弓矢、手裏剣などがあり、何でもいいので手に入れていく。これらを持たないと、フロアにワラワラといるザコ敵との戦闘にも時間がかかってしまう。

 クラウンとアミュレットは武器ではないが、装備することでそれぞれの種類に応じたスキルが使用できるようになる。数秒だけ足が速くなったり、敵のダメージを防げたり、効果は様々だ。

プレイ中には様々な装備が入手できる

 一方、「エターナル装備」は、ベーシックな装備群がすべて霞むほど高い効果を持つもの。たとえば武器には、振ると光の輪が飛んでいく鎌があったり、ある程度の範囲なら自動追尾で相手に当たる電撃があったりする。

 クラウンやアミュレットにも、氷のアーマー(ダメージを相殺してくれる)を纏えるものや、一定範囲に炎を発生させて継続ダメージを与えるものなど、防御に攻撃にと様々な種類がある。

よりステータスが高いエターナル装備

 エターナル装備は黄色や紫に光るレア度の高い宝箱だったり、大型の強めの敵NPCを倒すことでドロップする。どの装備がどのタイミングで手に入るかは運要素が絡むが、こうした強い装備を取捨選択することで、少しずつ戦闘態勢を整えていくのが大事だ。

 と、ここまで装備の重要性について書いてきたが、実際のところ、本作で勝利するためには揃えた装備以上にプレイスキルが何より重要となる。最終的には対人戦のガチンコ勝負になるため、いくら装備が強くても立ち回りで負けたら一巻の終わり。裏を返せば、揃えた装備が多少弱くても、ビーコン内などでの決戦で勝利すればすべてOK。相手の装備がごそっと手に入るというオマケ付きで、そこで一気に体制が整ったりもする。

 装備ごとに効果や使い心地は異なるので、プレーヤーごとの得手不得手は当然出てくるだろう。自分のプレイスキルを発揮できる装備をいかに揃えていけるか。その見極めも、探索フェーズでは大切になってくるというわけだ。

他プレーヤーを倒せば、相手が持っていた装備がごっそり落ちる

エターナル装備を“揃える”ことで英雄に進化

 プレイを繰り返していくと、エターナル装備には特定の名前がついていることに気づくことになる。

 これらの名前はラヴァ、リンシ、ホロウなどで、本作で英雄とされているキャラクターたちのもの。ポイントは、各キャラクターの名前を冠した装備が武器では2種、クラウン1種、アミュレット1種用意されていることだ。

エターナル装備には、それぞれ英雄の名前がついている

 ゲームプレイ中、たとえば「ラヴァ」の名前が付いた装備を4種類装備することができれば、「変身」することが可能となる。「変身」すると、ラヴァならラヴァ、リンシならリンシと、揃えた武器に応じた姿にキャラクターが変身する。さらに装備とは別の英雄スキルがひとつ追加される。

 英雄スキルは、周囲に姿を隠せる煙幕を張ったり、動きを妨げる壁を発生させたり、ほかのスキルより強力なものが揃う。同じ名が付くエターナル武器のスキル効果を、さらに活かすようなものばかりだ。

エターナル装備が4種揃うと「変身」できるようになる
英雄スキルはさらに強力な効果を持つ

 またエターナル装備はほかにもボーナスがある。ひとつは、エターナル装備にはレベルがあり、同種の装備を拾うとレベルが最大3まで上がって攻撃力などが上がる。もうひとつは、同シリーズのエターナル装備を装備することで「セットボーナス」が発生するというもの。

 上記ではエターナル装備を集めることが大事と書いたが、プレイを重ねていくと、その大事さがより厚みを増して理解できるかと思う。「他プレーヤーと戦える状態になるか」は「エターナル装備をどれほど揃えているか」にかかっているくらいには重要なので、プレイする際はまずここを目指していただきたい。

探索と対戦で装備のステータスを伸ばして、ぶつかり合う。この繰り返しで勝敗が決する

Alpha PlayTestも実施決定!

 実際のプレイでは、他にも消費アイテムがあったり、装備やアイテムを購入する装置があったり、もっと複雑に戦略が絡み合う。こうしたセオリーや勘所のようなところは、ゲームに触れつつ学んでいくことで培われるかと思う。

 そうした最初の機会として、9月20日から22日まで、9月26日から28日までAlpha PlayTestが実施される予定だ。Steam版にてプレイできるということで、機会があればぜひ試していただきたい。

アイテムの購入要素も
練習部屋ではエターナル装備の触り心地を試せる