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「これ、毒です」もできる!「TVアニメ『薬屋のひとりごと』展」が本日より開催

ゲスト会見では悠木碧さん&大塚剛央さんが登壇!「とにかく凄いので見てほしい」

開催期間:3月26日~4月14日
※全日日時指定制
開催場所:松屋銀座 8階イベントスクエア
開催時間:11時~20時
入場料:一般1,800円、高校生900円、中学生700円、小学生500円、グッズ付き3,900円

 シリーズ累計4,000万部を突破した「薬屋のひとりごと」(著者:日向夏氏、イラスト:しのとうこ氏、イマジカインフォス)を題材とした、同作品初の展示会「TVアニメ『薬屋のひとりごと』展」が3月26日より松屋銀座にて開催される。

 その前日となる3月25日にはメディア向けのゲスト会見と内覧会が開催。会見ではゲストとして猫猫役の声優、悠木碧さんと壬氏役の大塚剛央さんが登壇し、一足先に内覧を終えた二人からは「とにかく凄いので見てほしい」というコメントがあったほか、アニメのアフレコでのユニークなエピソードが語られるなど非常に盛り上がった。

 その後行なわれた内覧では厳選された設定資料画やセル画の展示に加え、アニメのエピソード中に流れた特徴的なシーンをフォトスポットにしたセットなどがあり、ただ眺めるだけでなく体感できる展示会となっていたのが印象深かった。ここでは会見の詳細と、内覧でわかった会場の見所などを紹介していこう。

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悠木さん「本当に素晴らしいです」展示内容を悠木さん&大塚さんが共に熱く語る

 「薬屋のひとりごと」は、毒と薬に異常な執着を持つ薬屋の娘・猫猫(マオマオ)と謎多き美形の宦官・壬氏たちが、後宮で巻き起こる難事件に巻き込まれながらもそれを解決していく作品。2023年10月から放映が開始されたテレビアニメ第1期は開始直後から大きな話題を呼び、猫猫の痛快なヒロイン性や本格的なミステリ、後宮内で紡がれる人間ドラマが多くの人を虜にした。現在はテレビアニメ第2期が放映中で、後宮を舞台にさらなる難事件が待ち受ける展開となっている。

 今回開催される「TVアニメ『薬屋のひとりごと』展」は、第1期24話分のエピソードを中心に、主要キャラクターである猫猫や壬氏といった人物だけでなく、主上(皇帝)や皇太后、5人の上級妃たちの設定画なども展示。3月25日に行なわれたゲスト会見では、それらを一足先に見て回った猫猫役の声優・悠木碧さんと壬氏役の声優・大塚剛央さんが招かれてトークを行なった。

 最初の質問は、会場を回った感想。まずは悠木さんが「本当に素晴らしいです。TVアニメ『薬屋のひとりごと』という世界自体のいろんな表情が詰め込まれた展示になっていて、もうどっぷり浸かっていただける空間になっているのではないかと思いました」と答えると、大塚さんは「アニメは立体的に描かれていますけれど、ここでは実際に皆さんの目の前にセットがあるので、より立体的に感じてもらえるのではないかと思います」とコメントした。

ゲスト会見に登場した悠木碧さん(左)と大塚剛央さん(右)。今日は急いで回ったがために写真が撮れなかったので、「後ほど密かに“隠れ猫猫”と“隠れ壬氏”として、ひっそりと訪れて見て回ります」とのこと

 続いて、本展覧会の見所を尋ねられた悠木さんは「製作過程で作られていく、ありとあらゆる資料が公開されているのですが、ここまで作り込んでいたの!? と思うくらいたくさんあって、監督を始めスタッフさんたちの愛情をメチャクチャ感じられると思います」と、その愛の深さを解説。大塚さんは「衣装や部屋の感じが再現されているのはもちろん、第1期を象徴する『これ、毒です」もできるので、写真を撮って楽しんでほしいです」と語ってくれた。「ただ、猫猫が持っていたハンカチは用意されていないので、持参してくるか、販売されているグッズにタオルもあるので、それを使って再現してください」と、アニメでそのシーンを演じた悠木さんがフォローを入れ、会場からも思わず笑いがこぼれた。

第1期6話目「園遊会」のエピソードで見ることができる「これ、毒です」のシーンを、来場者も再現できるようにセットが作られていた。このセットには椅子もあり、そこに座って撮影することが可能なので、良い記念になりそうだ

 第1期を振り返りながら見られるような展示内容になっているということで、第1期のお気に入りのシーンも質問事項として挙がった。迷いながらも悠木さんは「第1期の最終話で猫猫が舞うシーンがあるのですが、それを大画面で見られる空間が用意されているんです。光の演出が入っていたり音もサラウンドで聞こえるような状態で見られるので、やっぱりこのシーンが印象的だなと思いました。大画面で見ることで、この踊っているシーンは人が描いていたんだということにも驚いてもらえると思いますし、そういう意味でも感動したシーンでした」と述べてくれた。

 同じく、大塚さんも迷いながらも「壬氏がかんざしを渡すシーンがあるんですが、展示会場には実際のかんざしもあったので、ぜひ見てもらいたいです。また個人的にはずっと言っているんですが、羅漢と鳳仙(フォンシェン)の話が好きで、そこも展示で楽しめるようになっています。盤も置かれてアニメのシーンを再現しているのですが、そこは入れないようになっているんです。あそこは、二人の世界だから入れない、そうなっているのが凄く良いです」と、展示内容を思い出しながら語ってくれた。

園遊会のエピソードで、壬氏を始め関係者が猫猫に送ったかんざしや首飾りが「ジュエリー展のように展示されています(悠木さん)」との言葉通り、その時のセリフと共に奇麗に並んで4人分置かれている
羅漢と鳳仙が対局した場面が再現された展示も、一角に設置されている。同じ場所にはカメラとモニタが置かれていて、人が通ると顔の部分が将棋の駒になるという、羅漢の見る世界を来場者が体験することができるスペースも用意
メイキングコーナーには、QRコードをスマートフォンで読み取ることで監督のこだわりが聞けるスポットも用意。「これは私たちもまだ聞けていないんですよ。絶対凄いので聞いてください、だって監督が『薬屋のひとりごと』をどれだけ愛しているかを私たちも現場でひしひしと感じていますから(悠木さん)」と、熱っぽく語ってくれた

 本展覧会では猫猫、壬氏と共にめぐる音声ガイドが録り下ろされており、完全オリジナルストーリーとボイスを楽しむことができるようになっている。これについては「猫猫と壬氏と一緒に回ってもらう楽しさもありつつ、一カ所だけ“我々で”というところがあって、そこで温度差を感じてもらえます」と悠木さん。

 どういうことかと聞くと「キャラとして堂々と演じているときと、自分で説明してくださいと言われたときの気恥ずかしい感じの二つが入ってます」と説明してくれた。大塚さんも「壬氏と猫猫と一緒に振り返られるような内容になっているかなと思いますので、二人の掛け合いなどを楽しみつつ、第1期を一緒に振り返ってもらえると嬉しいです」とコメントした。

グッズコーナーで販売される商品の一部も紹介された。ここでは二人が実際に手にとって紹介してくれたのだが、猫猫と壬氏のアイマスクがお気に入りということで、実際に目に当ててなりきってくれた。また、蜂蜜もグッズの一つとしてあると聞いて、悠木さんが「絶対に指ですくわないでくださいね」と言うと、それを受けて大塚さんも「ご褒美あげちゃダメですよ」と続けて、会場の笑いを誘っていた
開催期間中は、同じフロアにある「MGカフェ」にてコラボカフェが開催される。そこでのメニューも紹介されたのだが、悠木さんは劇中で壬氏が猫猫に作らせた媚薬をモチーフにした“壬氏の媚薬チョコムースパフェ”を見て「あかんやろこれ(笑) なにをこっそり媚薬入れとんねん!」と素で反応し、取材陣も思わず大笑い。その上に載っている“猫猫のしびれ麻婆丼”に対しては、痺れた猫猫のイラストが添えられているのを見て「猫猫ご満悦ですね」と笑いながら語る場面も見せてくれた悠木さん

 第1期のアフレコ時、役作りで工夫したことや印象的なエピソードを聞かれると「みんな原作が大好きで作っているというのがあって、絆の深い現場だと感じました。そんなことを感じつつ、猫猫を演じるにあたってはサバサバいこう、でもその裏には厚い情があるというのが彼女の良いところかなと。冷たさと情のもろさ、ちょっとの正義感というバランスを採って演じると猫猫になる、というのを最近掴みました」と教えてくれた。

 大塚さんは「壬氏としては、見え方の変化をグラデーションを付けようと監督とも話していました。第2期になってからも、猫猫との関係性の変化だったり、壬氏のことを段々わかってきてからの彼の見え方みたいなものも注意深くやっていこうと思っています。第1期では分散収録でしたが、第2期からはみんなで収録できるようになってきて、より『薬屋のひとりごと』の空気感ができあがっているという感じがします。改めて第1期を振り返ってみると、壬氏も結構変わってきたなと感じましたし、そんな振り返りもできる展示なので、ぜひ来ていただきたいと思います」と語った。

着ぐるみの猫猫も登場して、悠木さん大塚さんを交えた3人での撮影も行なわれた

 最後にファンへのメッセージとして、「最初から最後まで見所だらけですし、グッズも素敵なものばかりですので、ぜひ足を運んでいただいて、『薬屋のひとりごと』を心行くまで楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。きっと、これまで以上に夢中になれるかなと思いますので、よろしくお願いします」と大塚さんがまとめると、「展覧会と聞くと、壁があってモノが貼ってあるだけと思っているかもしれませんが、来てもらえればだいぶイメージが変わるかと思います。かなり体感型で、めちゃくちゃ楽しめる内容になっていると思います。最後まで作り込まれているし、写真を撮れるモノもたくさん。一生懸命考察してもらっている人ほど楽しめますし、何となく流行っているから来てみましたという人でももちろん楽しめます。目も耳も楽しめる空間になっていますので、初見さんから古参の方までぜひお越しください」と悠木さんが締め、ゲスト会見は終了となった。

設定資料やフォトスポット、制作スタッフのメッセージまで!見どころ満載の展覧会

 ここからは展覧会会場の様子を、入口から紹介していこう。展覧会の序盤には「これ、毒です」の撮影スポットが用意されているほか、同じ場所には園遊会で猫猫と壬氏が着ていた服も展示。また、展示スペースの最後には猫猫と壬氏の等身大パネルもあり、記念撮影が可能になっている。その反対側には関係者からのサイン色紙も並んでいる。

展示スペース入口は、後宮を模した形になっている。そこをくぐると、主要な登場人物が掛け軸に描かれて飾られており、進むと猫猫と壬氏の設定資料やセル画などが展示されている。登場人物たちの相関図もあるので、彼らの関係がひと目でわかる。なお、会場内には7人の隠れ猫猫がいるとのことなので、展示を見ながらあわせて捜したい
園遊会のエピソードが展示されているスペースには皇帝や皇太后、そして皇帝から寵愛を受ける4人の寵妃の設定資料なども展示されている
かんざしや首飾り、猫猫と壬氏の着た服、そして「これ、毒です」のフォトスポットもここに
園遊会のフォトスポットの先には、「TVアニメ『薬屋のひとりごと』ができるまで」と題したメイキングコーナーが用意されている。ここでは、製作スタッフからのメッセージと共に作品の見所などがピックアップされており、読むことで改めて本作の魅力が再発見できるだろう
その先にあるのは、壬氏の執務室を一部再現したスポット。机の上には巻物や文も置かれ、部屋には壬氏と高順(ガオシュン)、猫猫の等身大パネルも配置されている。のれんをくぐると、寵妃の一人だった阿多妃に替わり後宮にやってきた楼蘭妃のコーナーに
展示スペース中盤には、再びメイキングコーナー「TVアニメ『薬屋のひとりごと』ができるまで」に。ここでは、色彩へのこだわりと題した解説と、3Dで描き込まれた建物なども見られる
妓楼のコーナーももちろんある。やり手婆や妓女たちの設定資料のほか、羅漢と鳳仙の対局したシーン、羅漢と猫猫が対局した将棋の盤面もセル画と共に再現
展示スペースの最後は、妓女が身請けしたのを受けて猫猫が踊る、第1期のラストエピソードに盛り込まれたシーンで締めくくられる。隣には、猫猫と壬氏の等身大パネルの置かれたフォトスポットも
物販スペースはその先にあり、100点にも及ぶグッズが並んでいる。種類が非常に多いので、あらかじめ公式ホームページで調べことをオススメする

アニメ版を振り返りつつ、制作スタッフの熱を感じられる「TVアニメ『薬屋のひとりごと』展」

 本展示会は基本的にアニメ版がベースとなっているので、第1期を1話からなぞって思い出しつつ堪能できる内容となっている。さらに、ほかでは見られない・聞けない製作スタッフの想いなども知ることができるので、ファンにとってはたまらない展示会といえるだろう。

 それ以外にも、各所ののれんに書かれた特徴的なセリフだったり、印象深いシーンを再現している場所など、見所も非常に多い。現在はテレビアニメ第2期が放映中なので、この機会に展示会をジックリと眺めつつグッズを購入し、それを手元に置きながら最新話を見るという楽しみ方を味わってみてはいかがだろうか。

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