先行体験

ちっちゃなオカリンが出現! 「シュタインズ・ゲート」のリアル謎解きゲーム「不可侵領域のカルキノス」を先行体験

サイズは小さくてもしっかり鳳凰院凶真! グッズ情報もあわせて紹介

【STEINS;GATE 不可侵領域のカルキノス】

開催期間:2024年11月1日~2025年4月30日

キット価格:
3,300円(スタンダードセット)
7,000円(コンプリートセット)
対応施設:
東京都:池袋PARCO
大阪府:心斎橋PARCO
愛知県:名古屋PARCO
【STEINS;GATE 不可侵領域のカルキノスPOP UP STORE in 池袋PARCO】

販売期間:11月1日~12月1日

会場:池袋PARCO 本館B2F イベント会場

 パルコは、アドベンチャーゲーム「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)」を題材とした没入体験型謎解き「STEINS;GATE 不可侵領域のカルキノス」を11月1日より2025年4月30日にかけて開催する。参加のためのキット価格は3,300円より。また、東京都の池袋PARCOでは開催にあわせたPOP UP STOREも展開される。

 「STEINS;GATE(以下「シュタゲ」)」は2009年10月15日にXbox 360用に発売されたMAGES.のアドベンチャーゲーム。その後複数のプラットフォーム向けへの移植や、スピンオフも発売されたほか、アニメや映画化も果たしており、SFをベースとしたシナリオが魅力の作品となっている。先日はシリーズ15周年を記念したライブイベントが開催され、そこで新作となる「STEINS;GATE RE:BOOT(シュタインズ・ゲート リブート)」が発表されるなど、今もなお様々な展開が行なわれている。

新作「STEINS;GATE RE:BOOT」は2025年に発売予定

 今回はそんな「シュタゲ」の謎解きゲームがおよそ半年間にわたって開催されることとなった。謎解きキットとスマートフォンを使ってプレイする形のゲームで、プレーヤーは作中の登場人物の1人として物語に秘められた謎の解明を目指す。本記事では「STEINS;GATE 不可侵領域のカルキノス」の冒頭の紹介に加え、池袋PARCOにて販売されるポップアップストアのグッズを紹介する。

展示イベントなどの場合は各地での同時開催が難しいが本イベントは東京都の「池袋PARCO」と、大阪府の「心斎橋PARCO」、愛知県の「名古屋PARCO」で同時に開催される。地方にお住いの方にも優しい設計だ
「STEINS;GATE 不可侵領域のカルキノス」プロローグ

平和すぎる日常。
あなたは退屈しのぎにSNSを眺めていた。
ある日@チャンネルを覗き、気になるスレッドを目にする。

「SOS」と書かれたその投稿は、あなたの好奇心を駆り立てた。
そこに書かれたURLをタップした先にいたのは……
電子世界に閉じ込められたと訴える「鳳凰院 凶真」と名乗る人物だった。

「なぁ、俺を電子世界から出してくれないか……!」

あなたの端末に住み始めた「鳳凰院 凶真」との、奇妙な共同生活が始まった。

小さくなってしまったオカリンと謎解き!

 「STEINS;GATE 不可侵領域のカルキノス」は謎解きキットと、冊子内にあるQRコードを読み込んで遊ぶスマートフォン向けコンテンツの2つをベースに謎を解きながら、本作オリジナルのストーリーが楽しめるというものだ。キットを購入し、指定された謎を解いていく周遊型の謎解きゲームと異なる点として、本作ではスマホを使ったコンテンツが多く用意されているという点にある。

 まず気になる点として「シュタゲ」の要素がどのくらい盛り込まれているのかだが、これについてはシリーズファンであれば非常に満足できる内容に仕上がっていると感じる。取ってつけたようなコラボではなく、オリジナルのストーリーが多く盛り込まれており、オカリンこと主人公の「岡部倫太郎(二つ名を鳳凰院凶真」、ヒロインの「牧瀬紅莉栖」と「比屋定真帆」の3人がしっかり登場するストーリーが展開される。このストーリーについては本シリーズを手掛けるMAGES.が監修を行なっており、「鳳凰院凶真」節全開のボイスが用意されていた。

【【PARCO GAMES】没入体験型謎解き『STEINS;GATE 不可侵領域のカルキノス』 始まる!】

 オリジナルのボイス付きストーリーが楽しめるだけでなく、ARを使った謎解きが組み込まれており、コンテンツの一部については頭を使って解くものもの存在し自宅など椅子に座って遊べる環境でプレイするのがいい。謎の途中にはストーリーが展開され、思わずかなりニヤニヤしてしまうシリーズおなじみのやり取りもあるため、落ち着いて遊べる環境でのプレイをおすすめしたい。

 一方「没入体験型謎解き」という公式ジャンル名が用いられていることからもわかるように、実際に出かけて謎解きをする部分もある。キットの謎は大きく分けて3つの章に分けられており、1章と3章は自宅でも楽しめるもので、2章については指定された場所に訪れ、そこに置かれたものを利用し謎解きをする。

 謎解きキットは東京都の池袋PARCOでも販売されるため、直接店舗に訪れて購入するのもいいが、個人的にはキットはオンラインで購入しプレイする形をおすすめしたい。今回プレイするにあたっては座る場所をご提供いただき謎に挑戦したが、立ったままプレイするのはやや大変に感じたので、自宅やカフェなどで遊ぶのが良いかもしれない。

 また、スマホ上に表示されたARコンテンツを使って謎解きをする場面も多く、カメラがつけっぱなしになるため、バッテリーをかなり消費する。モバイルバッテリーがあると良いかもしれない。加えて、音を使う要素もあり、外出先でプレイする際にはイヤフォンも持参するといいだろう。

 本作のストーリーは物語を俯瞰するわけではなく、実際に遊ぶプレーヤーがオカリンたちに協力するエピソードになっている点も既存のシリーズ作品とはやや異なる点。当然、厨二病全開のオカリンに振り回されることになり、この体験は唯一無二の仕上がりだった。

謎解きキット(スタンダードセット)の同梱物一式。シールは3種類からランダムで今回はオカリンだった
ゲームを始めるとオカリンが目の前に出現。(いつもの)機関に見つかってしまったようだ
プレーヤーは「巨大な相棒」として謎解きに協力する。オリジナルのストーリーも満載だ
ARを用いてスマホをタップし進める箇所もある
画面の謎とキットの謎を組み合わせ謎解きに挑戦しよう。難しいと感じたときにはヒントもある
QRコードや……
謎のサイネージも置かれているがどのように使うのか……。パナソニックの製品「ランターナ」が用いられている
おまけのシールには謎が用意されており、解き明かすとARコンテンツとして遊べる
このように手乗り写真も撮影できる

グッズも多数! POP UP STOREを紹介

 キットはスタンダードセットと、様々なグッズが付属するコンプリートセットの2種類が用意されているが、これに加えて各種グッズが販売される。こちらの販売は今のところ池袋PARCOのみの販売となっており、東京都以外の謎解きの対応施設では販売されないため注意してほしい。謎解きキットについても店舗での直接販売は池袋PARCOのみとなる。

 グッズとしては「STEINS;GATE 不可侵領域のカルキノス」のメインビジュアルを使ったアクリルスタンドや缶バッジといったアイテムに加え、先日開催された15周年記念ライブの一部グッズを再び入手するチャンスになっている。

 なお、こちらのポップアップショップはおよそ1カ月間限定の開催となり、謎解きの期間とは異なるため注意しよう。

「STEINS;GATE 不可侵領域のカルキノスPOP UP STORE in 池袋PARCO」
新発売のグッズに加え、過去に販売された一部ライブグッズもラインナップ
アクリルスタンド
タペストリーなどが陳列
キービジュアルを使ったグッズも販売される
缶バッジは5種が用意。オカリン多めのラインナップ
タオルなどのライブグッズ
ポストカードセット
こちらの消しゴムのみ他とは毛色の異なるアイテムになっているが、こちらは謎解きキットとセットで使うことを想定しているものと思われる。キットにはクリップペンシル飲みが同梱されているため、この消しゴムがあればより安心だ!
取材当日は製作委員会の各責任者(左からパルコ岡田氏、palan齋藤氏、360Channel深澤氏、一人空けてPanasonic谷口氏)と、本作の謎解きディレクター海野氏がオカリン風の白衣を着て迎えてくれた。ポップアップストアのスタッフさんも同様の衣装で接客をしてくれるようだ