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ミャンマー開発者による、ヒンドゥー神話モチーフのMOBA系ゲーム

自国の人に楽しんでもらえるゲームを作りたい!

9月17日~20日 開催(17、18日 ビジネスデー)

会場:幕張メッセ

入場料:当日 1,200円(税込)

 毎年の東京ゲームショウでの楽しいポイントの1つは、様々な国のゲームが集まるところだ。BtoBが目的のため、一般日には撤収してしまうところも少なくはないが、日本語通訳も置いているので、現地のデベロッパーやパブリッシャーの話が聞ける。

ヒンドゥー神話を取り入れた「Rage of RAMA」
敵陣を攻撃していくタワーオフェンスタイプのゲームだ

 筆者はほぼ毎年のようにいくつかの国の話を聞いている。各国のゲーム事情としてかなり共通しているのは「スーパーファミコンがゲームとの出会いだった」というものだ。ファミコンからスーパーファミコンがゲームへ移る時期、1990年初頭あたりにゲームは爆発的に世界中に広がっていき、世界中の子供達を魅了していったのだ。

 その時にゲームにあこがれた人たちが、ゲームを作り、ゲームのビジネスを展開しているのである。そして、iOSやAndroidにより、世界展開へのハードルが下がり、さらにインフラの充実によりゲームは最先端のデバイスの普及に大きな役割を担うようになり、様々なゲームが求められるようになっている。

 今回話を聞くことができたのはミャンマーのTotal Gameplayというデベロッパーだ。まだ立ち上げて数年の会社だが、自社開発で8タイトルを開発し、6タイトルはすでにサービスを行なっているという。

 アクションやパズルのゲームも出しているが、大きくプッシュしていたのがPC/スマホ向けの「Rage of RAMA」。ヒンドゥー神話の“ラーマ王”の神話をベースにしており、キャラクターのオリエンタルな雰囲気が面白い。ゲームシステムとしては左右にマップを移動するMOBA系のゲームであり、対戦やマルチプレイが可能だ。

 キャラクターはタイなどの仮面舞踏風で、キャラクターは2つの頭を持った象やヒンドゥーの神々。画面の構成やアニメーションはシンプルだが、画面からあふれ出る世界観が最大の魅力だ。Total Gameplayは他のキャラクターも日本や欧米、そして東アジアの作品と違っていてとても魅力的だ。

 昨年取材したマレーシアのメーカーは、「マレーシアの風土を活かすより、中国や欧米を意識した作品じゃないと売れない」という意見を持っていて衝撃を受けた。パブリッシャーとデベロッパーの違いかもしれないが、Total Gameplayは自分たちならではのセンスを活かし、自国のプレーヤーが喜んでくれるゲームを作りたいとのことだ。。

【Rage of Rama gameplay teaser】

Total Gameplayのその他のタイトル。“お国柄”が感じられて楽しい

(勝田哲也)