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【スマホアプリ今日の1本】ギミック満載のランナー系「LINE ペーパーダッシュワールド」
「スーパーマリオ」オマージュが微笑ましいペーパークラフト風アクション
(2015/3/31 17:21)
キャラクターが画面を自動で走り抜けていく中で、プレーヤーはジャンプや攻撃などの操作だけでステージを進んでいくという「ランナーゲーム」というジャンルが、スマートフォンゲームにはある。
先日紹介した「Mr Jump」は障害物の配置がシビアであるがゆえにすぐにミスとなる「即死系」ゲームだったが、今回紹介する「LINE ペーパーダッシュワールド」はまた「Mr Jump」とは方向性の異なったタイトルだ。
「LINE ペーパーダッシュワールド」は、画面を右に走る主人公をジャンプと攻撃だけで操作してステージを攻略していくステージクリア型ランナーゲーム。タイトル名の通りペーパークラフト風の3Dモデルが特徴で、パタパタと動く演出や質感も含めてかわいらしいビジュアルとなっている。
本作では単に「攻撃」があるだけでなく、主人公に「ジョブ」の概念があり、ゲームを進めることで得られる新たな「ジョブ」を選択することにより、攻撃する方向や距離が変わるといった要素もある。プレイしてみると、ランナーゲームのアクションと王道RPGの成長要素が組み合わさったような印象だ。
一般的なランナーゲームは敵や障害物に当たると1発でミスとなるが、本作では2つの救済措置があって、「魔界村」シリーズのように1度当たってもプレーヤーの装備している鎧が外れるだけでミスとはならない。鎧が外れると攻撃ができなくなるが、代わりに3段ジャンプができるようになるので(通常は2段まで)、機動性を活かして障害を避けることが可能となる。また鎧のアイテムを獲得すれば、再び鎧を装備できる。
もう1つの救済措置は「ペット」だ。「ペット」は主人公がステージ開始時に乗ることができるキャラクターで、攻撃力を大幅にプラスできる頼もしい相棒となる。敵等にぶつかると強制的に降ろされてしまうのだが、ペットはその直後はステージ上を走り回っているので、上手く上に乗れれば復活できるという「スーパーマリオ」シリーズのヨッシー方式が採用されている。なお穴に落ちれば、ペットに乗っていても1発でミスとなる。
また本作はエリアごとに区切られたステージの演出も特徴で、砂のエリアでは進む足を取られる砂漠が広がっていたり、洞窟ではステージ上の松明と主人公の周辺以外は暗闇に閉ざされたりする。エリアの所々にある砦ステージになると前方から吐出された炎が前方から襲ってくるといったものもあり、ギミックが色々と工夫されているのが楽しい。
ちなみにヨッシーの話を先ほど出したが、上記の「炎」はクッパを思い出させるし、ペットの攻撃には「ファイアフラワー」そっくりのものも登場する。本作をプレイしていると「スーパーマリオ」シリーズへオマージュを色々と感じられて、その辺りも微笑ましくプレイできる。
ジャンプのタイミングを間違えると即ミスに繋がるシビアさも持ち合わせているが、見た目通りのカジュアルさがあるタイトルだ。ランナーゲームの中でもやりこみ要素が多いので、気になる方はぜひプレイしていただきたい。