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走るゾンビに追われる恐怖! サバイバルホラーアクション「Dying Light」

夜にゾンビが変貌、赤い煙を頭から吹き出しながら集団で追ってくる!

9月19日~22日 開催(一般開催日:21日~22日)

会場:幕張メッセ1ホール~9ホール

入場料:1,000円(中学生以上・前売)

1,200円(中学生以上・当日)
入場無料(小学生以下)

 「Dying Light」は「デッドアイランド」を手がけたTechlandがによる新たなサバイバルホラーアクションである。ワーナー・ホーム・ビデオから、プレイステーション 4/プレイステーション3/Xbox One/Xbox 360での日本国内発売がアナウンスされている。発売時期は2014年。

 今回、本作のプロデューサーを務めるTechlandのTymon Smektala氏によるデモンストレーションが行なわれた。本作のゾンビは昼と夜で姿を変える。夜のゾンビは凶暴さをむき出しにし、ダッシュでプレーヤーを追いかけ回してくる。緊迫感溢れるゲームプレイを見ることができた。

フリーランニング+ゾンビ、超危険な夜がもたらす、新たなサバイバルアクション

本作のプロデューサーを務めるTechlandのTymon Smektala氏
ゾンビに占拠され、閉鎖された地域で生き残るために戦っていく
夜にはゾンビはアグレッシブになり、プレーヤーを追いかけ回す

 「Dying Light」はより現実的なサバイバルホラーを目指した。ゾンビを殺すことがメインの目的ではなく、プレーヤーの目的は生き残ることだ。本作の主人公はフリーランニングができる高い身体能力を持っており、ゾンビの間を駆け抜け、屋根の上によじ登り、建物から建物に飛び移って移動できる。

 本作では、ゲームの操作に慣れたプレーヤーならば、生き残ることが難しいことではなくなる。しかし、それはあくまで“昼”の話であり、夜には恐ろしい世界が待っている。この夜のアイディアが、本作の方向性を決定づけたという。夜のゾンビはプレーヤーを見つけると頭から赤い煙を出し、走ってプレーヤーを狩りたてる。時にはゾンビ同士が協力してプレーヤーを追い詰めていく。プレーヤーは必死に逃げなければゾンビに殺されてしまう。

 デモンストレーションは昼の部、夜の部それぞれで行なわれた。昼の部はチュートリアルに近く、基本的な戦闘や、フリーランニング要素が紹介された。「Dying Light」は1人称視点で進行する。本作はオープンワールドであり、様々なミッションが散りばめられている。

 メインミッション以外にも、生存者から与えられる100以上のサイドミッション、さらにランダムで発生する短い内容の「ダイナミックエンカウンター」が300以上用意されている。ミッションをクリアすることで経験値を得て、プレーヤーはレベルアップし、能力を上昇させていくことができる。

 能力はランニングや、ファイティング、ガジェットの習熟といったカテゴリーがあり、プレーヤーの好みで特性がはっきりしてくる。本作はオンラインを通じた4人での協力プレイが可能で、キャラクターの特性を活かして協力することで、難易度の高いミッションも有利になるという。

 戦闘では近接武器が中心となる。武器を使うにはスタミナが必要で、重く強力なハンマーはスタミナの消費が激しかったりする。ハンマーは高いところから落下する時に範囲攻撃が可能になる。振りの早い鉈や、攻撃力のある斧など様々な種類がある。武器は「デッドアイランド」と比べると耐久力は高く、1つの武器はかなり長く使い続けられる。

 基本要素を紹介した昼の部に続き、夜の部は1つのミッションが紹介された。「Dying Light」はゲーム内では常に時間が経過しており、昼夜が変わっていく。同じミッションでも挑戦する時間によって難易度が異なってくる。今回のミッションは夕方、夜が迫ってくる時間に各地域にある「トラップ」を仕掛けてくると言うものだった。特定の時間でしか受けられないミッションもあるという。

 ゾンビに占拠されている街中で生き残っているプレーヤー達はトラップを駆使してゾンビから身を守っている。トラップは電流を流す金網や、クラクションでゾンビをおびき寄せた後爆風を吹き出す車、強力な光でゾンビを足止めするものなどもある。

 通りによってはゾンビがひしめいていて、裏通りを進むことで安全に進めたりする。しかし薄い壁を突き破って突っ込んでくるゾンビなどもいて油断できない。爆竹を投げることでゾンビを特定の場所に引き付けてその後ろをすり抜ける、といったこともできる。

 ミッション中、毒液を吐きかけてくる「スピッター」という特別なゾンビも確認できた。毒液は他のゾンビにかかるとそのゾンビは毒で攻撃力が上がる。強い力で周りのゾンビを投げつけてくる敵もいる。夜間しか登場しないゾンビは非常に危険だという。

 トラップを仕掛けることができたが、夜になってしまう。夜にはゾンビが凶暴化する。ゾンビは、プレイヤーの姿を見かけると頭から胞子を吹き出すかのように赤い煙を吹き出して、ダッシュで追いかけてくる。こちらのダッシュに比べると少し遅いが、振り返ると大量のゾンビが追いかけてくるのが確認できて、思わず声を上げてしまうような恐怖がある。追いかけられているときはBGMも危機感をあおり立てる。

 プレーヤーは何としても安全地帯に逃げ込まなくてはいけない。ゾンビに追いかけられながら、前半で仕掛けたトラップを駆使してゾンビを足止めする。電気を流す金網はリモコンで一旦作動を切り、自分が抜けた後に振り返ってリモコンを作動させる。スタミナがなくなれば走れなくなるので、時には減速しなくてはならない。ゾンビに追われながらも間一髪で、強力なライトを夜中つけている安全地帯に逃げ込むことができた。

 「Dying Light」はオンラインでゾンビになれるモードも搭載されるとSmektala氏は語った。他のプレーヤーを追いかける事ができ、最初は基本のゾンビだが、経験値を集めることで、どんどん強力なゾンビに成長できるという。発売が楽しみなゾンビゲームの1本だ。

【スクリーンショット】
フリーランニングで大量のゾンビの間をすり抜けて進む。昼はゲームに慣れていけば爽快感のあるプレイも楽しめそうだが、恐怖に満ちた夜がやってくる

(勝田哲也)