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「聖闘士聖衣神話」シリーズ10周年にアテナの聖衣登場
世界各地でイベントを開催、目玉は純金の射手座の黄金聖衣
(2013/5/15 19:00)
バンダイは5月15日、秋葉原のパセラリゾーツで、「聖闘士星矢」をモチーフとしたアクションフィギュアシリーズ「聖闘士聖衣神話(セイントクロスマイス)」10周年を記念した「聖闘士聖衣神話10周年記念プロジェクト発表会」を開催した。
発表会では、「聖闘士聖衣神話 女神アテナ」や、「聖闘士聖衣神話 ペガサス星矢 神聖衣 10th Anniversary Edition」といった10周年記念商品の展開や、現在テレビ放映が行なわれている「聖闘士星矢Ω(オメガ)」の「聖闘士聖衣神話」での展開が発表された。
さらに「ワールドサンクチュアリツアー」として、世界を巡るキャンペーンが発表され、ツアーの目玉として非売品の純金製の「射手座の黄金聖衣」を製作し、発表会で初お披露目となった。発表会ではゲストとしてアテナをイメージした白いドレスに身を包んだモデルの加藤夏希さんが登場した。
リニューアルカラーの神聖衣登場。「聖闘士星矢Ω」もシリーズで展開
「聖闘士星矢」では人間が持つ神秘のエネルギー「小宇宙(コスモ)」を使って戦う少年達「聖闘士(セイント)」の活躍が描かれる。集英社の週刊少年ジャンプで1985年からスタートし、翌年にアニメ化、現在でも多くのファンを獲得している。2012年には最新作となる「聖闘士星矢Ω」が放映され、こちらも好評を博し、2013年4月からは「新生聖衣(ニュークロス)編」がスタートしている。
「聖闘士」は星座をモチーフとした鎧「聖衣(クロス)」をまとって戦う。バンダイは「聖闘士星矢」のアニメ放映時に設定通り聖衣をフィギュアに装着でき、さらにオブジェクト状態に組むことができる「聖闘士聖衣大系」を発売、大ヒットとなった。「聖闘士聖衣神話」はこの発展系となり、大人向けを意識し、フィギュアや聖衣の造形をより原作に近いものを目指した。この方向性はファンに受け入れられ、日本だけでなく海外でもヒットし、累計で770万個を売り上げたという。
発表会で最初に登壇したのは、バンダイ代表取締役社長の上野和典氏。上野氏は2003年「聖闘士聖衣神話」が日本国内で330万個、海外で370万個の売り上げを記録したことを語った。そして今回の発表会はこの好評な売り上げを受けたものだと話し、10周年を記念した様々なアイテムが発表されていった。
上野氏の挨拶の後、改めて販売アイテムの詳細が明らかになった。9月からは6カ月連続で記念アイテムとしてそれぞれの「神聖衣(ゴッドクロス) 10th Anniversary Edition」が発売される。そのラインナップは、第1弾は9月に「聖闘士聖衣神話 ペガサス星矢」、10月には「聖闘士聖衣神話 ドラゴン紫龍」、11月に「聖闘士聖衣神話 アンドロメダ瞬」。2014年1月に「聖闘士聖衣神話 キグナス氷河」、2014年2月に「聖闘士聖衣神話 フェニックス一輝」となる。
これらは、原作での最強聖衣である「神聖衣」をまとった姿となる。「神聖衣」はシリーズとして以前発売されているが、今回はそのリニューアルカラーバージョンとなる。また新造形の「叫び顔」パーツが付属しており、冥王ハーデスとの対決場面を再現できるものとなっている。
さらに完全新作として12月に「聖闘士聖衣神話 女神アテナ」が発売される。アテナはこれまでキャンペーンでの特別商品として販売されたことがあるが、聖衣をまとった姿は今回が初。「聖闘士聖衣神話」シリーズは以前は女性キャラクターが少なかったが、昨今は様々な女性聖闘士も発売されており、これらの技術がどう活かされているかも注目したい。さらにアテナと5人の聖闘士を並べることができる「聖闘士聖衣神話 10th Anniversary DXディスプレイステージセット」も発売される。
また、「聖闘士星矢Ω」も「聖闘士聖衣神話」シリーズで展開することが発表された。「聖闘士星矢Ω」は昨年より放映されているが、主人公ペガサス光牙をはじめ、新たな聖闘士の聖衣は鎧の着脱やオブジェクト状態への組み込みを前提としていなかった。「新聖衣編」からは、デザインを一新し、「聖闘士聖衣神話」で再現できるようになった。第1弾の「聖闘士聖衣神話 ペガサス光牙 新生聖衣」は11月に発売予定。会場では他の仲間達の姿を見ることもできた。これらの情報は今後「魂ウェブ」で公開されていくという。
発表会ではさらに「ワールドサンクチュアリツアー」として、日本を皮切りに台湾や香港などの東アジア、北米、欧州、中南米をまわるワールドツアーを行ない「聖闘士聖衣神話」をアピールしていくことが明らかになった。
このツアーの目玉になるのが純金製の「聖闘士聖衣神話 純金射手座聖衣」だ。以前発売された「聖闘士聖衣神話 射手座聖衣」から型を取り製作したため、サイズは全高15cmと標準のものより1回り小さいが、重さ約2kgの純金で作られている。非売品であるが、参考価格は6,000万円だという。田中貴金属が製作を行なっており、今後全世界をまわっていくという。
特に「聖闘士聖衣神話 純金射手座聖衣」のインパクトは大きかった。黄金聖衣をきちんと純金で作るところが面白い。純金という素材を前にバンダイではなく田中貴金属が力をこめてつくったと言うところもユニークだ。商品展開はもちろんこの黄金聖衣の世界のファンの反応が楽しみだ。
(C)車田正美/集英社・東映アニメーション