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スクエニ、「トゥームレイダー」ファーストインプレッション

エキサイティングで戦略性の高いゲーム性。成長した能力で島中を探索!

エキサイティングで戦略性の高いゲーム性。成長した能力で島中を探索!

ベースキャンプは探索の拠点となる
ランタンを打って炎を拡げる
ステルス要素も。うまい位置取りで戦いは有利になる

 次に、アクション要素を掘り下げていきたい。「トゥームレイダー」での戦闘はTPSとなっている。PS3の場合、L1で武器を構え、R1で射撃する。弓の場合はR1を長押しすることで強く引き絞り、威力を強めることができる。狼との戦いなどは、迫ってくる狼から弓を引き絞りながら距離をとり、照準を合わせて打つという緊張感のある戦いができる。

 スカベンジャーに対して弓は発射音のしない暗殺向けの武器となるが、見つかってしまったときは連射力のなさで不利になる。敵を仕留めるには複数の敵に囲まれないようにタイミングを見計らい、ヘッドショットを狙っていきたい。ダニエル氏が説明したとおり、敵はしたたかで、物陰に隠れ、連携攻撃を行なってくる。

 コンバットでは様々な“自由度”が盛り込まれているという。撃ち落として落下地点に炎が広がるランタンが吊られていたり、撃つと爆発して周囲の敵にダメージを与えられるドラム缶など、オブジェクトを活用することで戦闘が有利になる。また正面からだけでなく、物陰に隠れ背後から襲うといったステルスでの戦いも可能だ。プレーヤーの工夫で戦いの難易度は変わる。ゲーム中盤からは敵グループにリーダー的な人物も出てきて他の者に指示してララを攻撃するといったより手強い戦いになってくるという。このときはリーダーを先に仕留めれば敵の連携はうまくいかなくなる。敵やフィールドを観察することでより有利な戦いが展開できるということだ。

 戦いでは、敵の動きにも注目して欲しいとダニエル氏は語った。複雑な地形をスムーズに進み、ララを追う狼、ララを追い詰めるように移動してくるスカベンジャー。いくつもの敵が“自然”に動き、ララ自身の操作性もなめらかでプレーヤーは引っかかりなどを意識しない。開発者が“快適なプレイ感覚”を作り出すために力を注いでいるのが感じられた。

 この他、「インスティンクト」というシステムがある。使用すると視界が変わり、ララが干渉できるものがハイライトされる。パズルなどでは大きなヒントになる。他にも探索や、戦闘時のヒントなど様々な場面で活用できそうだ。

 「トゥームレイダー」はRPGのような成長システムがあり、冒険を進めたり、様々なオブジェクトを発見したりすると経験値を得ることができる。経験値を得ることでスキルポイントを入手し、様々なスキルを習得可能になる。スキルの習得は「ベースキャンプ」で可能で、「サバイバー」、「ハンター」、「ファイター」という3つのカテゴリを成長させることができる。具体的には倒した動物や、アイテムボックスから素材を多く入手できたり、弓の攻撃を強化するなどのスキルが入手できる。

 また、ベースキャンプでは装備の強化を行なうことができる。装備は弓の他、様々なものに引っかけ、てこやハンドルのように使える「バール」など様々なものが登場するようだ。ベースキャンプは島にいくつもあり、キャンプからキャンプへ瞬時に移動できる機能もある。どんどん行動範囲が拡がっていくようになる。

 島には「レリック」という遺物など、様々な隠し要素がある。レリックの場所を記したマップなども入手できる。ゲームが進むとララのアクションも増え、道具も充実し、さらに自由自在に移動できるようになる。ストーリーを進めるのはもちろん、たっぷり探索し、ララを育て上げるということもできるという。

 戦闘、探索は快適で、時間が許せばいろいろな地形を動き回り、パワーアップして進めていきたいと思った。ステージクリアタイプではなく、自由度の高いオープンフィールド的な楽しさを持っている作品だと感じた。この時点ですでにララの身体能力は高いが、さらにパワーアップしていきそうである。入り組んだ地形をたっぷり探索していきたいと感じた。

 今回「トゥームレイダー」に触れてみて、その“サバイバル”の感覚に好感を持った。状況的にはピンチの連続だが、フィールドを探索し、ララのアクションを楽しむという所はこれまでのシリーズのものを受け継いでる。さらに今作では戦闘がより戦略的になっているところに新しい楽しさがあった。もっともっとプレイしたい、島の謎を解き明かしたいと、強く感じた。

【トゥームレイダー "Survivor" 日本語吹き替え版トレイラー】

【スクリーンショット】
ベースキャンプでは能力や装備を強化できる
弾丸は限られている。ララは戦いを繰り広げていく中で才能を開花させていく
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(勝田哲也)