DeNA、Mobage「夢幻戦紀ドラゴノア」先行体験会を実施

三つ巴リアルタイムバトルが特徴の新ジャンルソーシャルゲーム


11月下旬 配信予定

利用料金:無料
ビジネスモデル:アイテム課金制



「夢幻戦紀ドラゴノア」プロデューサー兼プランナーの菅野太郎氏

 ディー・エヌ・エーは11月21日、スマートフォン版Mobage用ソーシャルゲーム「夢幻戦紀ドラゴノア」の先行体験会を開催した。

 「夢幻戦紀ドラゴノア」は、3つある国にランダムに所属してチームを組み、領土を奪うためにバトルしていくソーシャルゲーム。利用料金は無料で、ビジネスモデルはアイテム課金制。配信開始は11月下旬を予定している。体験会では、本作のプロデューサーとプランナーを兼任する菅野太郎氏が説明を行なった。


【「夢幻戦紀ドラゴノア」プロモーションムービー】

部隊編成は9体で行なう。3×3以外のフォーメーションもある

 本作は、1人でプレイするストーリー仕立てのクエストモードと、3チームで勝敗を争う領土占領戦の2つのゲームモードから構成されている。ストーリークエストでは、かつてドラゴンが支配していた世界「ドラゴノア」の統一を目指し、騎士が統べる「ガルディリア王国」、アラビアをイメージした「アルザラン共和国」、日本の戦国時代のような「ヤマト皇国」の3勢力が争う物語が楽しめる。

 プレーヤーは傭兵として3勢力のそれぞれを渡り歩きながら物語を進め、報酬などで得られるユニットを強化しながら部隊を編成していく。菅野氏は、本作の制作にあたってまず世界観やキャラクターを作り込むことから始めたそうで、ストーリーを進めながら冒険する楽しさを採り入れているという。

 部隊は9人編成で、ユニットは前衛向きの「歩兵」、中衛向きの「騎兵」、後衛向きの「弓兵」の3種類に分かれている。各ユニットにはスキルや必殺技を発動させる「ルーン」を装備させることができ、ユニットの所属国家や兵種などの特徴を考慮しながら、より強い部隊編成を考えていくこととなる。


【国家】
大陸には「ガルディリア王国」、「アルザラン共和国」、「ヤマト皇国」の3勢力がある

【スクリーンショット】
ユニットを手に入れ、強化しながら部隊を作成していく。ブラウザアプリだが、主にJavaScriptで作成されたアニメーションがよく動く
クエストモードはストーリー仕立て。傭兵としてそれぞれの勢力に所属しながら、「ドラゴノア」の謎を解き明かす内容となっている

チームバトルは三つ巴のリアルタイム占領戦。上画像では黄色勢力のほぼ独占状態となっている

 そして、このユニット部隊を使ってプレーヤー同士のチーム戦を行なうのが、領土を奪い合う三つ巴のチームバトルとなる。これは本作のメインとなるもので、バトルに参加すると毎回ランダムに所属国家が決められ、自動的にチームと対戦相手がマッチングされてゲームが開始される。

 バトルの目的は、時間内にそのマップでより多くの領土を占領すること。空白のエリアはNPCのユニットとの対戦となり、敵に占領されているエリアはプレーヤーユニットとの対戦となる。対戦自体は非同期だが、マップの占領状況はどんどん変わっていくので、1つのエリアを占領したと思ったら違う場所を奪われていたというような事態もある。

 チームバトルは、1時間ほどの対戦を1日に4セット行なう予定だという。それぞれのピリオドで勝者を決めながら、1日の結果で最終的な勝利チームを決定する。勝利チームには豪華な報酬が与えられるほか、MVPも選出されてさらなる報酬ももらえる。

 今回プレイできたマップは、龍の卵「龍岩」がある高得点エリアを中心に、そこへ3勢力が向かっていくような形になっていた。チームメンバーが同じエリアに一斉に攻撃を仕掛ければその分攻撃は強力になり、占領済みのエリアに多くの人数が移動すればその分防御は強固になるという特徴があり、これはチーム内で掲示板などを活用しながら作戦を練るような動きを狙ったものになる。

 本作のコンセプトは、「ソーシャルゲームならではのライブ感」と「市場を広げるようなチャレンジ」だという。非同期の対戦だけにとどまらず、大勢のユーザーが参加することで難易度や面白さ、遊び方が常に変動していくような状態を目指しているほか、カードバトルとはまた違ったゲームジャンルを提供することで、内製タイトルから新しい試みを牽引していきたいと菅野氏は話した。

 なお現在は一部のユーザーに先行β版を公開し、クローズドテストを行なっている。ユーザーからの評判は上々で、ビジュアルが好評である一方で、菅野氏肝入りのゲームシステムにも良い意見が寄せられており、社内的にも自信がついてきたそうだ。

 菅野氏は、「本作はオリジナルIPで、スマートフォン限定というチャレンジになるが、やってみれば面白いとなる新しいプレイ体験がある。現在仕込み中のプロモーションなどを通じて、ユーザーがユーザーを呼んで発展していくソーシャルゲームらしい成功を収めたい」と述べた。


【スクリーンショット】
マッチングは同程度の実力同士が集まるようになっているので、勝利には掲示板などを活用してチームで連携することが鍵となる

【登場ユニットのイラスト】

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(2012年 11月 21日)

[Reported by 安田俊亮]