Electronic Artsタイトルレポートその2

世界の特殊部隊が活躍する「Medal of Honor Warfighter」やシリーズ最新作の「Need for Speed Most Wanted」をレポート


6月5日~7日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center



 今年のE3のEAブースは公開されていた試遊タイトルは4タイトルとかなり絞った展示をしていた。

 今回はクローズドドアでデモプレイを体験することができた「Medal of Honor Warfighter」、「Need for Speed Most Wanted」、「BattleField 3:Armored Kill」についてレポートしていきたい。





■ 「FIRETEAM」単位での行動が勝利への道。「Medal of Honor Warfighter」のオンライン対戦レポート

「Medal of Honor Warfighter」のブース。残念ながら中の写真は撮影できなかった

 「Medal of Honor Warfighter」は同社が発売している人気FPS「Medal of Honor」シリーズの最新作だ。

 今回体験できたのは本タイトルのオンライン対戦部分で、会場に集まった16人のプレーヤーが8vs8に分かれて対戦を行なった。

 ルールはマップ上にある3つの旗を2チームに別れて占拠しあう。旗を占拠するとゲージが溜まっていき、先にゲージが溜まりきったチームが勝利するというルールだ。

 本作のマルチプレイは6種類のクラスから1つを選ぶことができた。確認できた範囲ではスナイパーライフル、アサルトライフル、サブマシンガン、ショットガン、ライトマシンガンなどを持ったクラスがあった。またクラス毎に一定の条件を満たすと使うことができる特殊なスキルがあり、UAVを飛ばしたり、強力なグレネードランチャーが使えたりと、どのクラスを選ぶかで戦い方が大きく変わってきそうだ。なおクラス毎に各国の特殊部隊が割り当てられているので、マルチプレイではアメリカ、イギリス、ドイツの特殊部隊が混成した夢の部隊ができあがることになる。

 マップは酷く荒れた海辺の町というか村の様な集落で、朽ち果てた建物や灯台などがあり、油断していると、建物の影に隠れたスナイパーや、裏を回り込んできたアタッカーに背後から襲撃されるというシーンもあった。

 戦闘は「FIRETEAM」という分隊単位で行われる。「FIRETEAM」は小さな歩兵部隊の事で、今回のプレイでは2人1組だった。基本的に同じ「FIRETEAM」のメンバーと協力して行動するようにデザインされているようで、物陰などに隠れても相手の位置が表示されたり、死亡した時の再復活も「FIRETEAM」のメンバーの付近からできるようになっていた。「バトルフィールドシリーズ」の分隊システムを想像してもらえばイメージしやすいかもしれない。

 実際プレイしていた時も一体の敵を倒して、調子に乗って前に進んだところ「FIRE TEAM」からリスポーンしたと思われる先ほどの敵が再度出現し倒されてしまうという場面があった。2人で動き、2人共撃破するという動き方が必要になってきそうだった。

 体験時間が短くあまり突っ込んだプレイはできなかったが、「バトルフィールド3」でも使われている「Frostbite2エンジン」を使った美麗なグラフィック、「FIRETEAM」をベースにした戦闘、特色ある6つのクラスといった要素はかなり楽しめた。

 「Medal of Honor Warfighter」は2012年10月23日、プレイステーション 3/Xbox 360/Windows PCで発売予定だ。


【スクリーンショット】
各国の特殊部隊が入り交じって戦うマルチプレイが楽しめる




■ オープンワールドの町中を縦横無尽に走り回る。「Need for Speed Most Wanted」

「Need for Speed Most Wanted」は同社が発売している「Need for Speed」シリーズの最新作。今回の作品は「バーンアウト」シリーズの開発チームであるCriterionが担当している。

 マルチプレイが始まっても各プレーヤーは自由に街の中を走り回ることができる。 こちらもエンジンに「Frostbite2エンジン」を使用しており、そのグラフィックの美しさには思わず息をのんだほどだ。しばらくするとどういうトリガーで発生するかはわからないが、街のあるポイントに集合するように指示が出る。全てのプレーヤーが揃うとイベントが開始する。確認できた範囲では「あるポイントをできるだけ速いスピードで通過せよ」、「できるだけ長い距離をジャンプせよ」、「目的地点にライバルより早く到着せよ」という様にバラエティに富んだ内容が用意されていた。

 イベントで優秀な成績を収めたり、他のプレーヤーをテイクダウンするとポイントが入手でき、一定の値まで溜まるとペイントなどの要素がアンロックできるようだ。

 プレイを見た感想は「バーンアウトパラダイス」がパワーアップして帰ってきた、という印象だ。オープンワールドの街の中を自由に走り回り、マップ上で待ち合わせをしてそこからレースが始まる。ライバルカーに上手くクルマをぶつけてテイクダウンさせる要素も健在だった。もちろんやりすぎると警察に追われることになるのだが……。

 アクセル全開でひたすら気持ち良いレーシングが楽しめる本作。発売日は10月30日を予定している。


【スクリーンショット】
お馴染みの警察とのカーチェイスももちろん健在。シングルモードの情報も非常に気になるところだ




■ 乗り物に乗り放題な新DLCを体験。「BattleField 3:Armored Kill」

「Battlefield 3:Premium」のロゴ

最後に「Battlefield 3」の新DLC「Armored Kill」のレポートをお送りしよう。

 「Armored Kill」はその名の通り搭乗兵器にフォーカスしたDLCで、新たに5つ以上の兵器が追加され、4種類の新マップが追加される。マップの中にはこれまでの「バトルフィールド」シリーズで最大規模の大きさのマップも含まれるという。

 プレイできたマップのは「Bandar Desert」というマップで、かなりの広さを有していた。基本的にリスポーン地点には乗り物が用意されていたので、生身の状態で戦うことはそれほど多くなさそうだ。思う存分戦闘機や、ヘリ、戦車などで戦うことができる。

 しかし搭乗兵器が壊れると一気に話が変わってくる。先ほども書いたようにこのマップの広さはかなりのもので、徒歩で目的地点に向かうと非常に時間がかかる。そのためデモプレイでは搭乗兵器の近くにリスポーンするために、途中で自殺するユーザーも見られた。積極的に自殺をするのは気になったが、搭乗兵器に乗って戦うことがメインという目的を考えると仕方がないのかもしれない。

 また会場ではあわせて新サービス「Battlefield 3:Premium」の詳細とローンチが発表された。これは「Battlefield 3」の有料新サービスで、既に発売されている「Back to Karkland」を含め、5つのDLCを無料で入手できる上、一般ユーザより2週間早くプレイすることができる。またプレミアムサービスのユーザーのみ使用できるアイテムなどもあるようだ。

 新DLC「Armored Kill」は2012年9月リリース予定となっている。


【スクリーンショット】
戦車にヘリに戦闘機と、とにかく大量の搭乗兵器が登場するマップ。マップもかなり広めになっている

(2012年 6月 10日)

[Reported by 八橋亜機]