SEGA of Americaブースレポート
セガファンのためのレースゲーム最新作が登場
SEGA of Americaのブースには、今年は巨大なソニック像が登場して来場者の目を引いた。そのソニックが登場する出展タイトルは、「Sonic & All-Stars Racing Transformed」。ソニックだけでなくセガのさまざまなキャラクター達が登場するレースゲームだ。
またブースの反対側に目をやると、エイリアンの像が現われた。こちらは「Aliens: Colonial Marines」のもの。今回プッシュされていたのはこの2タイトルだ。どちらも日本での発売予定がないのが残念なところだが、ゲームとしてはどちらも言語を問わず楽しめるものなので、期待を込めて紹介しておきたい。
出展タイトルのスクリーンショットはこちらの記事で紹介しているので、合わせてご覧いただきたい。
■ セガ色満点のハイテンションレースゲーム「Sonic & All-Stars Racing Transformed」
女性レーサーのダニカ・パトリックの名前入りレーシングカーも登場 |
セガキャラクター達が登場して激しい競走を繰り広げるレースゲーム。本作はシリーズ2作目となるが、日本では前作も発売されていないのが残念なところだ。
登場キャラクターはソニックやテイルスなど「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズのキャラクターが中心ながら、「サンバDEアミーゴ」のアミーゴや、「クレイジータクシー」のB.D.Joeなど、他のゲームからも多数のキャラクターが登場する。
ゲームは一見するとカジュアルテイストのレースゲームなのだが、少し走っているといきなり別のゲームになる。道がなくなったかと思うと川のようなところに落ち、水上を走り始める。そうかと思えば、今度は崖から空中に投げ出され、そのまま車が変形して飛行機になる。水上では道路のように鋭く曲がれないし、空中では上下の移動も発生する。
コースもセガのゲームタイトルをイメージしたものが用意されている。今回プレイできたのは、「パンツァードラグーン」、「スーパーモンキーボール」、「ゴールデンアックス」となかなか渋いところを突いている。特に「ゴールデンアックス」のコースは、空中だけでなく溶岩の上まで走ってしまうというハチャメチャさが面白い。
コース中には、通過すると加速するゾーンや、触れると入手できるアイテムカプセルがある。アイテムは前方の敵を自動的に追いかけて転倒させるリモコンカーや、他人に当ててスピードを遅くする雪玉、逆に後方からの攻撃を受け止めて無効化するグローブなどがある。
単なるキャラクターもののレースではなく、1周するうちに2つ、3つの異なる操作が求められるところがユニーク。さまざまなところを駆け抜けるソニックの世界観ともマッチしている。セガのゲームが好きなほど、面白さもぐっと引き立つレースゲームだ。
プラットフォームは、プレイステーション 3/Xbox 360/PlayStation Vita/ニンテンドー3DS/Windows。北米では2012年発売予定。
もしかすると初めてHD化されたかもしれない「パンツァードラグーン」の世界。ドラゴンの姿もあり大変美しい | |
「ゴールデンアックス」のコースを走る「クレイジータクシー」のB.D.Joe。まさにクレイジー |
■ 能力が異なる2勢力による戦い「Aliens: Colonial Marines」
巨大なエイリアンの像がお出迎え |
「エイリアン」を題材にしたFPS。会場では来場者が人間側をプレイし、敵となるエイリアン側を開発元のGearBoxのスタッフがプレイした。
最初にFPSと言ってしまったが、正確に言えば「半分だけFPS」だ。人間側をプレイしている時は、銃器を用いて迫り来るエイリアンと戦う。こちらは正しくFPSだ。ところがエイリアン側は銃器を使わない。人間に飛び掛かり、その手で倒しにくる。プレーヤーの視点もキャラクターの背中が見えるThird-Person(3人称視点)だ。
エイリアンが銃器が使えないというのは、そのままエイリアン側の弱点になる。遠くから見つけられて銃で撃たれると、別段高い耐久力があるわけでもなく、あっさり倒されてしまう。
しかしエイリアンには人間にない力が3つある。1つは、人間を遠目からはっきり確認できること。エイリアンの目線からは、人間や仲間のエイリアンの輪郭が発光しているかのように見える。2つ目は、壁や天井を歩けること。薄暗い部屋の天井や、人間には登れない高い崖の上などは絶好の隠れ位置で、慣れていない人間側のプレーヤーはエイリアンがどこから来るのか予測もつかない。3つ目は、人間を一撃で倒せる場合があること。人間に気づかれることなく背後から密着できれば、特別な攻撃モーションが発生して一撃で倒してしまう。
これに対する人間側は、あらゆる経路を想定して周囲を確認せねばならない。視覚のほかに、エイリアンの位置を特定するレーダーのようなものもあるが、これは画面に常時出ているわけではなく、ボタンを押して呼び出さねばならない。しかもこの時、いったん武器を収めてしまうので、レーダーを呼び出したら実は既に真後ろにいてお手上げ、ということも往々にして起こる。
まるで異なる能力を持つ2つのチームがぶつかり合うとなると、ゲームバランスが気になるところではある。ただ本作の場合は、比較的明るくて開けたマップならば人間が有利、といった形でも調整が効くため、あまり細かいことは考えないで楽しんでいればいいとも思う。
プラットフォームはPS3/Xbox 360/Windows。発売日や価格は未定。
人間側でのプレイは普通のFPSスタイル。とはいえ敵のエイリアンが特殊なので、普通のFPSとは違うプレイスタイルが求められる | |
エイリアンは壁や天井に張り付いて走れる。人間に見つからず接触できれば、派手な演出とともに一撃で倒せる |
【訂正】
Vita版「Jet Set Radio(ジェット セット ラジオ)」において、記事執筆時には「『Jet Set Radio(ジェット セット ラジオ)』のPS Vita版も試遊台が置かれた。日本・北米とも2012年夏に配信予定」としておりましたが誤表記でした。ここに訂正いたします。大変申し訳ございませんでした。
(C)SEGA
(2012年 6月 9日)