セガ、「龍が如くスタジオ 記者発表会」開催
「バイナリー ドメイン」、「クロヒョウ2」出演者が登壇!
名越稔洋総合監督 |
株式会社セガは、同社の「龍が如くスタジオ」制作によるプレイステーション 3/Xbox 360「バイナリー ドメイン」、PSP「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」および、TVドラマ「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」の記者発表会を都内ホテルにて開催した。
冒頭から名越稔洋総合監督が登壇。「(昨年9月に立ち上げた)『龍が如くスタジオ』は、シリーズで培ったものを活かし、我々は常に新たな作品にチャレンジし、優れたエンターテイメントを皆様に届けることを目標としてまいりました。本日3つの作品を“記者発表”という形でこの場を借りて届けることができましたこと、皆様のご支援のおかげだと思っております」とあいさつし、出演陣を矢継ぎ早に紹介していった。
■ PS3/Xbox 360「バイナリー ドメイン」……「1番伝えたかったのは、『命』というテーマに沿った人間ドラマ」
まずは2月16日に発売されるPS3/Xbox 360「バイナリー ドメイン」。北村一輝さん、遠藤憲一さん、松方弘樹さん、そして武井咲さんが登壇した。
劇場版「龍が如く」に出演していた北村一輝さんは、内務省警察局の刑事「黒澤」を演じる。声優は初めてという北村さんは「初めてでどういう感じで演ればいいのか、最初はわからなかったが、スタジオの雰囲気がよく、「どんどんアドリブもやっていい」と言われ、楽しく1日が過ぎていったという感じで、楽しく演じさせていただきました。でき上がりを早くみたいな」とコメント。
「龍が如く4」に続いて出演となった遠藤憲一さんはラストクルーの作戦調査官「フィリップス少佐」を演じる。「前回はフェイスキャプチャーで自分の顔を3Dで作っていただいたが、すごくデフォルメされていて、ただでさえ怖い顔なのに、もっと恐ろしい顔になっていて……今回は逆にアメリカ人で、あまりにも顔が良すぎて……。普段あまりアフレコをしていないので、多少違和感を感じながら演らせてもらっています。完成したものを見るのを楽しみにしています」と述べた。
北村さんと同じく声優初挑戦となった武井咲さんは、旧渋谷駅の地下を縄張りにする少年グループの1人「ユキ」を演じる。「まず、未来の渋谷の様子がとてもすごかったです。そこで生きるユキをたくましく演じさせていただきました。ぜひ見てほしいと思います」と一言。
「龍が如く 見参!」から久々の登場となった松方弘樹さんは、2080年の極道「三船」を演じる。「現場がすごく優しくて。名越監督は本当にやさしいんですよ。スッススッスとOKが出て、どんどん進んで『え? もう終わったの?』という現場なんですよね。本当にこのゲームができるのを楽しみにしていました」と感想を述べていた。
名越総合監督は「この作品は日本から世界に贈るエンターテイメント作品いうことを目指して、作られました。個性あふれるキャストの皆さんにいろんな話を進めていただいて、この作品を作ることができました。派手なアクションもありますが、1番伝えたかったのは、『命』というテーマに沿った人間ドラマ。その部分に注目してゲームを楽しんでいただけたらありがたいなと思っております」とまとめてくれた。
北村一輝さん | 武井咲さん | 松方弘樹さん | 遠藤憲一さん |
■ PSP「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」……「出会いと別れの中に、また人間の絆というものを感じられるドラマになるように」
3月22日に発売されるPSP「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」では、「右京龍也」役の斎藤工さん、そして大阪地下格闘技集団「阿修羅」のリーダー「秋田靖人」役の高知東生さん、さらにキャバクラ嬢役の遠藤舞さん、外岡えりかさん、橘ゆりかさん(以上アイドリング!)、さらに主題歌を手がけた湘南乃風からRED RICEさんが登壇した。
ドラマ「クロヒョウ」で右京龍也を演じ、引き続いての登板となった斎藤工さんは「ドラマでも演らせていただたいたので、右京龍也というキャラクターには違和感なく入れたんですが、生身とできあがった絵に声で感情を込めるという作業は別の難しさもありました。作品自体のテーマが前回は“己との戦い”だったんですが、今回は“誰かのために戦う”という風に進化していたので、とても演じ甲斐がありました」と手ごたえを感じていたようだ。
高知東生さんは「設定が10代で、僕は47です。それだけで大変でした」と「秋田靖人」を演じるにあたって苦労したそう。「10代の自分を思い出し……思い出せませんでした。だから、一生懸命40代が『10代はこうだろうな』と演じました」という。斉藤さんは高知さんの声に関して、「ものすごい迫力ありますよ。やっぱりファイターでもあるので、リアルな10代にはない重厚感が必要だと思うんですよね。バッチリでした」と絶賛。
キャバクラ嬢役として登場する「アイドリング!」の遠藤舞さん、外岡えりかさん、橘ゆりかさん。遠藤さんは「実際にキャバクラに行ったことがないので、演技をさせていただくときにイメージで演じさせていただきました。CGで作られたキャラクターをメンバーに見てもらったら、『似てる』と言ってもらえてよかったです」、外岡さんは「キャバクラ嬢役ももちろんなんですけれども、フェイスキャプチャーも初めてで、すごく楽しかったです。ただ、絶対普段は言わないようなセリフばかりだったので、それは恥ずかしかった」、橘さんは「大阪で働くキャバクラ嬢ということで、大阪弁で演じさせていただいたんですけれども、普段『アイドリング!』で活動している上で、こんな格好をすることがめったにないので、ゲームでしか見られない私達の姿をぜひみてもらいたいなと思います」とそれぞれ感想を述べていた。
オリジナル楽曲「Born to be WILD」を提供した湘南乃風のRED RICEさんは「舞台が地下格闘技ということで、アンダーグラウンド感というか、格闘技のヒリヒリした感じをうまく表現できたらいいなと思って書きました。今までこのシリーズに携わってきた歴代アーティストの方々も大好きな人たちばかりなので、俺ららしく、負けないように、というコンセプトで書いてみました」とコメント。
名越総合監督は「前作に引き続いて、地下格闘技場にて織り成す人間ドラマとなっております。今回、斉藤さんが言ったように、出会いと別れの中に、また人間の絆というものを感じられるドラマになるように、という願いで作った作品でもあります。キャストの方々、そして湘南乃風の楽曲をいただいたことで、魂を込めた作品がより一層パワーアップし、スケール感を感じられるような作品になっていると思っておりますので、ぜひ、遊んでみてほしいなと思います」と総括した。
斎藤工さん | 高知東生さん | RED RICEさん |
「アイドリング!」の遠藤舞さん、外岡えりかさん、橘ゆりかさん |
■ TVドラマ「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」……「きっと自分の思っているよりいい形で仕上がるんじゃないかなと」
4月からMBS/TBS系列の深夜帯で放映となる「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」のテレビドラマは、前作から1年後から物語がスタートする。出演者の中から、斎藤工さん、高知東生さん、佐藤祐基さん、阿部亮平さん、和田聰宏さん、岡本玲さんと、楽曲「RIDE ON NOW」を提供した湘南乃風のHAN-KUNさんが登壇した。
ゲームに引き続いて「右京龍也」役となる斉藤さんは、「ちょうど前回のドラマから約1年の時が過ぎて、前回は年齢の差とか環境の差はありましたが、あまりにも思い入れのある作品、キャラクターだったので、その人間が1年経って、自分自身が1年経って、その間にやっぱり震災が自分の中で1番大きくて……ヒリヒリした今の時代に、ちゃんと届く、薄っぺらくないものを作りたい、という意識で撮影に臨んでおります」と決意のほどを語っていた。
ドラマオリジナルとなるキャラクター、看護士の彩を演じる岡本玲さん。男性が多い現場で違和感はないですか? との質問に「違和感はないですが、男性陣ばかりなので、圧倒した空気に負けないよう、緊張しながら演っていますね。原作にはない看護士の役です。男っぽい部分は男性陣がすごく出してくださるので、その中で女性らしく、皆様を癒せる立場になればいいな、と思っています」という。
ドラゴンヒートで戦うファイター「誠」役の佐藤祐基さんは、「前回の作品をすごく見せていただいていて、『こういうドラマに出てみたいな』と思っていたので、お話をいただいたときは『待ってました!』という感じでしたね。あと、私事で恐縮ですが、セガさんの本社のある地区で生まれ育ち、ピザ屋さんのバイトをしていたので、よくセガさんに温かいピザを届けていました(会場笑)。現場では思いっきり演らせていただきます。変にまとまらないように、とんがって演っていこうかなと」と会場を笑わせた。
ドラマ版の「秋田靖人」役を務める阿部亮平さんは、「秋田は関西人ですので、勉強もいっぱいしましたし、役作りとしては闘うということで体作り、そして髪も染めましたし、いろいろやってます(笑)。ゲームといい感じでリンクして、いい意味で両方楽しんでもらえるようになればいいかな、という感じでがんばります」とコメント。
盲目の整体師「野崎」を演じる和田聰宏さんは、「役作りとして参考にさせていただいたのは、勝新太郎さんの『座頭市』ですね。見ていると、ずっと目をつぶっているのではなくて、ところどころ白目をむいているので、家で練習したんですけれども、なにせ鏡が見られないもんで、携帯で動画を撮って見て……。ちょっと白目をむきすぎてホラーにならないように気をつけて演じました」と苦労を語った。
高知東生さんはドラマ版では栄光と挫折を味わった元プロボクサー役として登場する。「この作品は爽快感などと同時に、どうやってメッセージを送るか、というバランスをすごく……ゲームの世界は責任のある教科書だと思っているんですね。制作陣が僕達を使ってくれて、ゲームでは表わせない表現、メッセージをバランスよく作っているんで、ただゲームからドラマになったのではなく、正直、台本を読んで泣いたこともあります。それぐらい僕らがどういったことを伝えるのかを盛り込んでいるんで、本当に総理大臣に見てもらいたい」と決意の程を述べていた。
HAN-KUNさんは「僕も音楽をやっていく立場で1番大切にしているテーマ=現場を大切にして、すばらしいドラマになっていると思うので、それに一役買えたらな、と思っております。ぜひドラマを見て、曲を聴いて、すばらしい空間を共有してもらえたらなと思います」とコメントしていた。
名越総合監督は「『人の絆』はこのシリーズを通して考えていることなんですけれども、出会いと別れというのはこのドラマでもたくさんあります。撮影が今まさに絶好調で進んでいるんですが、きっと自分の思っているよりいい形で仕上がるんじゃないかなと、今日の皆さんのお話を聞いていて思いました。前回ファンでいてくださった方々の声に応えながら、今回も新しい世代の方々に見てもらえるものに仕上がると思いますので、オンエアを楽しみにしていただきたいなと思います」と締めくくった。
岡本玲さん | 佐藤祐基さん | 阿部亮平さん |
和田聰宏さん | HAN-KUNさん |
【ティザームービー】 |
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(C) SEGA
(2012年 2月 13日)